2021年7月30日金曜日

 7月FOMCはタカ派の印象も、パウエル議長会見でハト派的発言。

■テーパリング
 今後複数の会合で経済情勢の進捗を確認しながら判断

■パウエル議長
 「利上げ検討は程遠い」
 「最大雇用の目標には「まだ遠い」
 「インフレは一時的、いずれ落ちつく」
 「MBSに重点を置いたテーパリング議論、ほとんど支持がない」
  ~国債とMBSは買い入れ時と同比率でテーパリングする意向
 「8月26~28日ジャクソンホール会合でスピーチする」

テーパリングの議論は明らかに開始されています。
その時期をマーケットは探っている状況にありますが、
すでにテーパリング、という言葉へのマーケットの耐性が強化されており
マーケットが荒れることもなく、米株指数は史上最高値奪還の様相を呈しています。
チャイナリスクで売られた分が買い戻されてきました。

為替市場では利上げが程遠い、とのパウエル発言を受けて
ドル安が加速していますね。GOLDが急回復中。

※通貨インデックス一覧


ドル独歩安の様相を呈し始めました。

※コメックスGOLD日足 下げ止まって反発開始?
0F75ZMG2.png (1517×892)
■今夜発表された米4-6月期GDPですが予想を大きく下振れ。

4-6月期GDP速報値:前期比年率+6.5%(予想:+8.4%、1-3月期:+6.3%←+6.4%)
4-6月期個人消費速報値:前期比年率+11.8%(予想:+10.5%、1-3月期:+11.4
6月中古住宅販売成約指数:前月比-1.9%(予想:+0.0%、5月:+8.3%←+8.0%)

GDP、予想+8.4%に対して6.5%です。
そして、中古住宅販売成約指数は予想を下回り▼1.9%

ただしGDP価格指数が前期比+6.0%と、予想+5.4%を上回る伸びで、
1981年9月来で最大を記録しています。
インフレ傾向が確認できる内容。

それでも米金利は上がる気配がなく、ドル安なのよね。
ドル円が下落してきました。


しかし、ドルストレート通貨が強い影響で
クロス円は意外と下げずにしっかりです。

ドル円 110.08円ショートがようやく利が乗ってきました。
豪ドル円 80.90円ショートはややアゲインストですが継続。
ドル円がもっと下げてくるならクロス円が結局下げると思うので…。
そして、ドルカナダを1.2512ドルでショート参戦。
これはドルカナダ月足。
戻り高値をつけて下落を始めた印象です。
Wトップ、そして戻り高値の位置、きれいなミラーチャートになっています。
53TpLn4O.png (1517×892)

そして、株式市場ですが、確かに米株市場は強いんだけど
今夜IPOのロビンフッドが仮条件レンジの下限である38ドルで
寄り付いた後下落,その後反発となかなかのボラティリティ。
IPO成功と言えるかどうかまだ判断しかねますが
このIPOがコケれば、これが象徴的事象となって
米株市場全般に調整が入る可能性もまだ残っているのでは、、、
ということでダウ、日経CFDショート継続しています。

ロビンフッド株 1分足
npTWBJn8.png (1517×892)

ダウCFD 34949ドルS 苦しい展開ですが35100超えたら損切りします。
日経CFD 27810円S こちらも28100円超えるまでは耐えてみます。

チャイナリスクですが、今日のこの報道で中国市場がリバウンド。

中国当局、自国企業の米IPOを今後も容認へ-報道
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-07-29/QWZJKTT1UM0W01

上海総合指数

下げ止まったかどうかはまだわかりませんが
中国株市場の動揺に当局が慌てたか?

ただし、様々なファンドに組み込まれている中国株が
今後外されていく流れが変わることはないと思います。
中国リスクには引き続き警戒していますが、、、。
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東京五輪、聖火台の燃料は水素!
選手村を走る水素バス。

今週のWeeklyGOLDは
水素エネルギーとプラチナです。
https://youtu.be/T7utuD2G7kw

・再生可能エネルギー ⇒ 水素のPEM技術 
・水素自動車コストも軽減傾向
・日本の水素製造政策
・プラチナチャート分析

解説 : 池水雄一

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2021年7月29日木曜日

 27日火曜に発表されたAlphabet、Apple、Microsoftの決算、
軒並み予想を上回る内容でしたが、株価は伸びない。
(Alphabetは今日になって史上最高値を更新しましたが)
AppleやMicrosoftは先週好決算を睨んですでに買われていましたからね。
また今夜7月FOMCを控えているということもあって、
積極的にリスクテイクしやすい環境にはないのでしょう。

また、明日29日にはロビンフッドのIPOが予定されているんですね。
https://shikiho.jp/news/0/443255
今夜の番組でフロリダ在住、じっちゃまこと広瀬隆雄氏に伺ったのですが
IPO株の35%を自社口座開設の個人投資家に割り当てるそうで、、、
これは株価が乱高下する要因。大きく上昇する可能性を秘める一方で
下落時には投げが投げを呼ぶ、、、無責任な株主比率が大きいということですね。

ひょっとすると、今夜のFOMCイベントより
明日のロビンフットIPOが波乱要因かもしれません。

IPOを前に、SECがロビンフッドに調査に入ったとの情報も。
ゲームストップやAMC株が1月に暴騰した際の買い注文禁止措置ですが
直前にロビンフッドの社員が当該銘柄を売り抜けた、という疑義だそうです。
SECがロビンフッド社に持つ印象はよくないようで。。。。

今夜のFOMC声明はこちら。
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/monetary20210728a1.pdf
パウエル議長会見はこれからです。

今日は中国上海総合が下げ止まったこともあって
リスク資産はやや反発基調。
ポジションはなかなか利が乗りません・・・。

また今夜、ポートマン米共和党議員が
バイデン政権が提示していたインフラ計画パッケージの主要課題に関し
超党派で合意したと発言した事が伝わってきています。
今晩にも採決が行われるとの報道もあり、やや株などが戻りを入れています。
う~ん、思うように下がらないですね。

米超党派議員団、広範なインフラ計画で合意-28日夜に動議採決も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-07-28/QWYPPJT1UM1901

ダウCFD 34949ドルS
日経CFD 27810円S どちらもアゲインストですがもう少し継続。

ドル円 110.08円ショートも現在アゲインスト
    110.50を超えてくるようならカットします。
豪ドル円 80.90円ショートも継続
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2021年7月28日水曜日

 やはり、中国リスクを甘く見るべきじゃありませんでした・・・。

まず、今何が起きているかって中国当局による中国企業への規制で
中国株の下落が止まりません。

■米上場の中国株、時価総額7690億ドルが消失-中国が締め付け強化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-07-26/QWUXYGT0AFB801?srnd=cojp-v2
・米国に上場している中国企業の株価はわずか5カ月で
 7690億ドル(約84兆8800億円)の時価総額が吹き飛んだ。
・キャシー・ウッド氏の旗艦ETFは、2月時点で8%だった中国株の保有比率を
 今月に入って0.5%未満に引き下げている
 
■中国株や人民元急落、当局の締め付けによる影響-外国勢の売り観測も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-07-27/QWVRXZT0G1KZ01
・米国のファンド勢が中国と香港の資産を圧縮しているとの観測
・米国が中国や香港への投資を制限する可能性との未確認のうわさ

今日の上海総合指数は


昨日のNY引け後に超絶好決算を発表したTeslaも今夜売られているのよ。

米テスラ、第2四半期は売上高・利益が予想上回る 株価上昇
https://jp.reuters.com/article/tesla-results-idJPKBN2EW2ED

しかし、今夜のテスラは、、、


どうも、これが影響している模様。
@Kamada3さんのツイート
https://twitter.com/Kamada3/status/1420027206747648000


テスラ車販売の30%程度が中国です。
もちろん、生産も中国への依存度が高いですね。

好決算でも上がらなかったテスラ株だけでなく
決算を今夜に控えたGAFA株の一角も売られており、
今夜はナスダック総合の調整が大きいですね。

中国要因ではなく、決算を控えた利食いの可能性、
あるいはFOMC控えた利食いの可能性とも考えられますが
好決算でもテスラが上がらない地合いであることには不安を覚えます。

というわけで今日日経平均CFDとダウCFD,ショート参戦。

ダウCFD 34949ドルS
日経CFD 27810円S、

しかし、今夜はナスダックは下げているものの
ダウはあんまり下げていないの・・・う~む。

そして為替市場では人民元が急落しています。


これは、中国株売り=中国資産売り=人民元売りの流れかと思います。
そうなると、レパトリのドル買い、円買いが起きるのではないか?
ということでクロス円をドテンショートにして
ユーロドルもショート参戦したのですが、
クロス円はワークしているものの、
ドルストレート通貨ではドル高になっていない💦

リスクオフで米債に資金が入ってきちゃって
長期金利が低下しているせいでドル買いにならない可能性も。
だとすると、レパトリ玉などは殆ど出ていないってことか。

※米10年債利回り
そしてどうも今夜はポンドが強いんです。
ロンドンフィキシングに向けてポンド買いが強まった模様で
英国のファンダメンタルズではなく、月末のリバランスに向けた動きが
で始めている模様。そうか、今週は月末週なんですよね。。

おそらく、月末リバランスという特殊要因でポンドが買われているのに
ユーロが連れ高となっている可能性がある。(妄想)
だから、このユーロ高は長続きしないと思いますが、、、
耐えるのも辛いので(今週はまだ始まったばかり)
ユーロドル 1.1787ドルロング作ったのを
1.1829ドルでカット(損切り)しました(泣)

ドル円110.25円 →110.00円で損切り 
キウイ円76.86円 → コストで消滅  
キウイドル 0.699ドルロング → 0.6965ドルカット 損切り(T_T)

新規ポジション
ドル円 110.08円ショート
豪ドル円 80.90円ショート

中国の規制によるリスクは甘く見ないほうがいいと思います。

昨日ツイッターで @abcmket さんが教えてくれたんですが
日経平均寄与度の高い銘柄で知られるソフトバンクGの信用残、
買い残が異様に膨らんでいます。
このポジションが投げさせられる時、、、、
日経平均が無傷であるはずがありませんね。
https://twitter.com/abcmket/status/1419682635639521283


かといって米株市場が崩壊するかどうかはわかりません。
上がりすぎた分の調整が入って然り、というタイミングで
ガス抜きの材料が出てきた、という程度の値動きです。

ショートも長く持つと踏み上げられる相場が続いていますので
その時はさっさと切ります~
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ニクソンショックから50年。
金価格の変遷と金融政策の変遷。
やはり、今コツコツ金を拾っておこうかな。

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2021年7月26日月曜日

 週明け、日経平均は窓開け上昇。
寄り付き直後に28036.47円の高値をつけたものの
その後はダラダラと下げ続ける展開。

26日(月)日経平均 285.29円高 27833.29円

これを弱いとみるか、中国市場が大きく下落していた割には
プラス圏を維持したことを強いとみるか。

上げ幅を削ったのは中国要因のようです。
上海総合は2.34%下落。ハンセン指数は4%超える下落です。



■中国、学習塾事業を非営利化-外国からの投資や株式公開も禁止
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-07-25/QWRUC4T0G1KX01
・1000億ドル(約11兆円)規模の教育関連テクノロジー業界に対する包括的規制を発表
・海外からの投資を受け入れることを禁じる

■中国、「資本に乗っ取られた」教育産業見直し-モデル転換不可避
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-07-26/QWTQ9PT1UM0X01
・学習塾の資本調達や上場認めず-既存の塾は非営利団体として登録
・学校のカリキュラムを営利目的で教えることを各社に禁止
・6歳未満の子供向けオンライン・学術的授業の提供も禁じる

どうやら、中国でも教育関連支出が増加していることが
少子化をもたらしている側面もあるようで、
少子化民間資本による過剰な教育競争を潰す、ということのようですが
だからといって海外からの投資を禁じるなど
突然ルールを変えるというのはどうでしょうか。
世界の投資家が中国の教育関連ビジネス企業に投資しています。

■国の学習塾事業規制、世界のPE・VCファンドに打撃も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-07-25/QWS70WT0AFB601
・オンライン教育セクターは中国で最も高成長の分野の一つ
 2024年までに4910億元(約8兆3750億円)の収入が期待されていた

・タイガー・グローバル・マネジメント
・シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスやGIC(政府投資公社)
・ウォーバーグ・ピンカス
・ソフトバンクグループのビジョン・ファンド

上記ファンドがオンライン学習の大手企業に多額の投資をしている模様。

ソフトバンクは他にも6月30日に米国マーケットに上場した
中国の配車サービス「滴滴出行」にも120億ドル(約1兆3300億円)もの
投資をしていたことが報じられていますね。
滴滴は、上場直後に中国当局からアプリの配信停止など
厳しい措置を命じられています。

また、中国当局が難色を示したにもかかわらずIPOを強行した、として
恐らく前例のない規模の深刻な罰則を科すことを検討しているとも報じられており、
これが滴滴の株価のみならずソフトバンクに飛び火しないか懸念されます。
当局の静止を振り切って投資家たちがNYでの上場を強行するように求めたとも
報じられていますが、筆頭株主がソフトバンクなんですよね。

■中国、IPO強行の滴滴に前例ない規模の罰則を検討-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-07-22/QWN4JMDWLU6N01

ソフトバンク株は日経平均の寄与度が高く
ソフトバンク株下落は日経平均をも押し下げますので…。
※ソフトバンクグループ
米中冷戦で、米国から中国企業の上場規制や投資規制が進むと
考えていましたが、中国自らが、デカップリングに動くとは思いませんでした。
これは孫さんにとっても想定外だったのでは?

また、今日は教育関連セクターだけでなく今日はデリバリーセクターへの
監督強化のニュースもありました。

中国の美団株、一時15%近く下落-政府がフードデリバリー監督強化
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-07-26/QWUF6GT0G1KY01?srnd=cojp-v2
・中国政府が大規模なデリバリーセクターの監督を強化する規制策を公表

とにかく中国は世界との調和を放棄し内向きになっています。
これがマクロマーケットにどのような影響を及ぼすのか。

今の所、米国株市場に影響が及んでいるようには見えませんが、
いずれ中国株への投資で焦げ付いたファンドによる換金売りなどが
マクロに影響を及ぼすリスクがあるかもしれません。

にしても、今日弱かったのはソフトバンク株下落におされた日経平均くらいで
TOPIXや東証2部などは堅調なまま引けました。
短期的には、リスクオフムードは後退しているように見えます。
今夜ダウは上値が重いですがナスダックは堅調です。

というわけで、短期戦略として狙っていたクロス円押し目買いですが
欧州時間から上昇を始めたため、最も利上げが近いと目されるキウイ円と
今週のGDPやPCEコアデフレーターなどの経済指標で米金利上昇も期待できる?
ドル円を買ってみました。

ドル円110.25円
キウイ円76.86円

ドル円が伸びない。。。。
今むしろアゲインストです。
やっぱり戻り売りだったのかな、、、と不安になってきましたが、
どうも今夜はドルが弱いようです。

※通貨インデックス一覧


クロス円がワークしない可能性も考えて
ドルストレート(対ドル)でキウイも買うことにしました。

キウイドル 0.699ドルロング

さて、どうなりますか。

米長期最利回りはなんとか踏ん張っていますが、、、
ドル買いが旺盛になるほどの強さはないようですね。

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先週のひろこのウィークリーゴールドは
エモリファンドマネジメント代表 江守哲氏

<ファンドはゴールド投資拡大へ>
『世界のファンドの資産アロケーション』
https://youtu.be/RAs3CQ7RqRk
◆金上場投資信託(ETF)のフロー
◆世界のファンドの資産アロケーション

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