2022年5月31日火曜日

 1・日本株堅調、米インフレ鈍化、中国経済再開期待
2・ドル安、そして円安基調再開?
3・1日(水)カナダ政策金利引上げ、原油高でカナダドル注目
----------------------------------------------------------------
メモリアルデーで今夜の米国市場は休場ですが
先週末に向けて米国株市場は週間ベースで2020年以来の大幅上昇。
PCEデフレータなどの指標でインフレ鈍化を好感したと解説されていますが
米株市場はベアマーケットラリー(下落相場の戻り局面)かと思っています。

しかし、日本株市場はこれまで米株のように史上最高値を更新するような
強さがなかった分、下値は限定的であることと
円安メリットが効いてくるだろうということもあって
強気でみていいのではないかと思っています。

1・週明け30日(月)の日本株市場は全般堅調推移。
マザーズ指数までもが力強い上昇をみせました。
やはり5月安値がベアトラップとなり底入れしたか?

日経平均 27369.43(+587.75)
TOPIX    1922.44(+35.14)
マザーズ   677.26(+32.15)


中国・上海市当局が29日、6/1から
多くの規制を解除する方針を発表したことも支えとなりました。

6月1日にロックダウンを実質的に解除 上海市当局が発表
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5f5200d864bd61832a4453baba8ac09127409c8

ゼロコロナ政策は中国国内での反発も大きく
習近平氏の3期目が危うくなりそうだという報道もちらほらで始めており、
ゼロコロナ徹底により感染が抑え込めているわけではないのに
解除の方向に舵を切らざるをえないのでは?という指摘もあるようですが
ともかく景気テコ入れ策もマーケットには好感されているようです。
なにやら色々不穏な報道もあるのですが、、、

中国 地方銀行で8000億円預金引き出せず 抗議殺到 40万人に影響か
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000255990.html

2・ドル安基調続く~円売り再開?クロス円上昇強める

DXYドルインデックスは下落基調
ドル安なのですが、今日、ドル円は上昇しています。
つまりドル円ではドル高円安。
つまり、円売り圧力が強く、ドルよりも弱かったということ。
クロス円が軒並み強く(円売り)これに引っ張られたと見えます。
クロス円上昇はリスクテイク相場だからなのでしょうか・・・?

通貨インデックス一覧
ドル円ショートはまだ粘っています・・・
あまりに円売り基調が強いようなら利食えるうちに買い戻しますが、、、
ユーロドルロングはいい感じに育ってきています。継続。

3・1日(水)BOCカナダ金融政策

カナダは3月と4月、2会合連続で利上げを実施しています。
3月0.25%
4月0.5% ➡ 現在1.0%

4/25~QT(バランスシート縮小)も開始しています。

今回6/1会合でも 0.5% 利上げが見込まれています。
市場は現在10月までの連続利上げを織り込んでいいます。
7月0.5% 9月・10月が0.25%づつの利上げで10月には2.5%まで
金利が引き上げられることが織り込まれています。
12月の会合で乗り上げがあるかどうかで見方が分かれていると言った状況。

ですから足下では利上げを材料にカナダ買いというのも
材料としては弱いんですが、ポイントは足下ではドルが弱いということ。
これまで2会合連続で利上げしても反応が鈍かったのは
ドルが圧倒的に強かったからに他なりません。
そのドルに調整が入っているということは、意外と素直にカナダ買いが
ワークするかもしれません。

産油国でもあるカナダ。足下では原油高も支援材料ですね。

WTI原油日足

ということで1.27044ドルでドルカナダショート参戦。
(カナダ買いドル売りです)

クロス円でカナダ買いでもいいかもしれませんが
ドル円ショートしているのでう~ん、、、という感じ。

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2022年5月30日月曜日

 1・米株大きく反発、底入れか、ベアマーケットラリーか
2・米賃金上昇に頭打ちの兆候
3・上海当局、経済支援策50項目発表
4・中国、証券取引所債券市場を外国人投資家に開放
◆黒田日銀総裁、円滑な緩和出口「十分可能」 発言受け円高進行
◆今夏猛暑予想と電力逼迫問題
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1・5月第4週、S&P500とナスダックは8週ぶり反発、ダウ平均は9週ぶり反発。

トレーダー、7週連続下落から脱却-ほぼ全ての相場が上昇する急旋回
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-29/RCKAREDWRGG401?srnd=cojp-v2
・週間ベースで2020年以来の大幅上昇

・強気派/これほど広範な上昇は底入れの特徴、十分なダメージが既に織り込まれた
 ~トレーダーは当局が年内に引き締めペースを緩めるか
     一時停止する可能性に賭けている
 
・懐疑派/弱気相場においてはショートカバーが一時的に優位になり
 全面的に相場を押し上げるのは全く普通のこと
  
強気派も出てきましたね。
「当局が年内に引き締めペースを緩めるか一時停止する可能性に賭けている」
ということですが、このところの経済指標の悪化、インフレのピークアウトの
兆候がトレーダーを強気にさせているようです。

賃金上昇も一服の兆候が出ているとか。

ほくそ笑むパウエル議長、肩落とす労働者-米賃金上昇に頭打ちの兆候
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-27/RCJQFWDWX2Q301
・人材紹介会社や企業経営者、各種調査「これ以上の増額は利益を圧迫すると警戒」
・5月雇用統計では、平均時給の伸びが前年比5.2%と、4月の5.5%からは減速予想

私はこの米株底入れ懐疑派ですが、
短中期的な戻り相場を予想していましたので足下の株価上昇は想定内。

まだ上がる可能性は十分にあるかと思いますが、今年の高値は超えずに
レンジ入りするのではないかとみています。

というのもFRBの金融引締めは始まったばかり。
今から当局の引き締めのペースが減速する方向にポジションをとるのは
やや前のめり過ぎるでしょう。
そうやって株価が回復してしまえば結局はインフレが沈静化せず
Fedがインフレ抑制の手綱を緩めるわけにはいかなくなってしまうだけです。

今週6月1日からはQT(バランスシート縮小)が始まります。
6~8月までの3ヶ月は小規模にスタートしますが9月から縮小規模が倍増します。
【6月1日~8月】
国債月額$300億、MBS同$175億削減
【9月~】
国債月額$600億、MBS同$350億削減
ということで、9月から再び流動性が下がることで不安定化しそう。


2・上海市、コロナで打撃受けた経済の支援策50項目発表-検査要件も緩和
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-29/RCNCAET0G1KW01
全ての製造業者に生産再開容認、不動産プロジェクト承認手続き加速
公共の場所に入る人に課すコロナ検査要件を6月1日から緩和

3・中国、証券取引所債券市場を外国人投資家に開放-人民銀
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-27/RCJHKFDWX2Q501
・外国人投資家による中国資産の売却が過去最大となる中
 資本をさらに呼び込む新たな対策
 
中国はゼロコロナ政策の方針転換をするわけにはいかないにしても
経済の失速と資本流出は困るわけで、経済テコ入れに動いています。となると資本流出が止まり人民元安も止まるか?

※ドル/人民元 
人民元が反発しドル安となればこの基調が市場全般に広がる可能性も。
要するにドル安のターンになるということ。
すでにユーロやオセアニア通貨は大きく反発しておりドル安基調ですが
注目はドルインデックス(DXY)

※DXY 月足です
2015.6年からの長いレンジ相場を上に抜けるかに見えましたが
上抜けは騙しとなりレンジ内に叩き込まれました。

2011年からは下値を切り上げるドル高のトレンドに入って入るのですが
104を明確に超えてこないことにはレンジが続きそうです。
といことは月足レベルではそこそこの下落がありそう、ということで
これは人民元やユーロ、など他通貨の巻き返しも大きくなりそう
ということでもあります。ドル円上昇も一服していますね。
ドル円も125円方向じゃないかなぁと思っているのですが、、、

※ドル円
仮にドル安が来る、ということになれば国際商品は上昇します。
インフレが沈静化しないことに繋がりますので良くないんですけど。

※WTI原油 上昇を伺う気配
明日30日(月)は米国は「メモリアルデー」
この日を堺に米国はドライブシーズン入りすると言われています。
つまりガソリンの需要期にはいるとううわけ。
それなのにガソリン販売価格は過去最高を更新中。

※米ガソリン販売価格 棒上げで初の4ドル大台へ
ドル安が来れば原油が一段高となる可能性があり
ガソリン価格も更に上昇する可能性が・・・
先週の米エネルギー情報局(EIA)発表の週間石油在庫統計では、
原油在庫も市場予想より減少が大きかったですが
ガソリンなどの石油製品もロシアから輸入を禁じてしまったために
ガソリン在庫も低水準なんですよね。
製油所の能力の問題もあり製品への精製が追いつかない状況。

ドル安となれば金も上がるでしょうか。

ポジションはドル円130.38円S 
ユーロドル 1.05843ドルL 継続

NOTE 
◆政府、電気使用制限を検討 今冬、違反した企業は罰金
 https://news.yahoo.co.jp/articles/06430a9d50d8bc234ce1e51a4db9fd236afda952
 ・経済産業省、電力需給の逼迫が見込まれる今冬に大規模停電の恐れが高まった場合、
 ・大企業などを対象に「電気使用制限」の発令を検討~違反すれば罰金
 
電気を使いすぎたら罰金って・・・・先進国とは思えません。
それほどに電力逼迫が深刻なら安定供給を考えるのが政府の仕事では?
経済成長を停滞させかねない重大なリスクを孕んでいるのですが

◆「テレビ1つの部屋でまとまって見て」萩生田経産相 停電危機回避策を提案
https://www.fnn.jp/articles/-/366221
テレビは一つの部屋で見るように、とかいつの時代の話をしているのか・・・。

岸田政権は経済界や国民にお願い、要請をするだけでなく
電力の安定供給に向けて真剣に動いているのでしょうか。

◆コラム:日本経済に「ダブルパンチ」の夏か、猛暑・物価高が重なる可能性
 https://jp.reuters.com/article/column-kazuhiko-tamaki-idJPKCN2NB0F3
3年目のラニーニャ。天候は味方してくれそうにありません。 
 
先週26日、日銀の黒田総裁が衆院予算委員会で答弁。

◆米利上げ「どんどん円安になるということではない」-日銀総裁
  https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-26/RCGTIBDWX2PV01
  ・消費者物価は「2%がずっと来年も再来年も続いていく状況ではない」
  ・当面は金融緩和を続けていくべきだとの考え

私もそう思っています・・・のでポジション継続中。  
  
◆黒田日銀総裁、円滑な緩和出口「十分可能」 発言受け円高進行
  https://news.yahoo.co.jp/articles/4823512c5a9ac4f5bd5960d324cad3306738916f
  
今週の予定

◆30日(月)米国市場はメモリアルデー祝日のため休場
ドイツ消費者物価指数(5月)
EU首脳特別会合(31日まで)

◆31日(火)
日本雇用統計(4月)
日銀国債買い入れ日程(6月)
中国製造業PMI・非製造業PMI(5月)
ユーロ圏消費者物価指数(5月)
カナダGDP(第1四半期)
米消費者信頼感指数(5月)
国際決済銀行(BIS)主催「グリーンスワン2022」(1日まで)

◆1日(水)FRBによるQTスタート
豪州GDP(第1四半期)
中国財新製造業PMI(5月)
カナダ中銀政策金利
米自動車販売(5月)
米求人件数(4月)
米ISM製造業景気指数(5月)
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
NY連銀総裁、セントルイス連銀総裁、講演
ラガルドECB総裁、中国人民銀行総裁「グリーンスワン2022」パネル討論会参加

◆2日(木)
ユーロ圏生産者物価指数(4月)
米ADP雇用者数(5月)
クリーブランド連銀総裁、講演
OPECプラス閣僚級会合
スプリング・バンク・ホリデー祝日英国市場は休場

◆3日(金)
米雇用統計(5月)
米ISM非製造業景気指数(5月)
EU外相理事会
端午節祝日のため香港・中国市場は休場
プラチナ・ジュビリー・バンク・ホリデー祝日英国市場は休場

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2022年5月27日金曜日

 1・日本、6/10~外国人観光客受け入れ再開
2・月末リバランスで株上昇か
--------------------------------------------
1・外国人観光客の受け入れ 来月10日から再開へ 岸田首相が表明
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220526/k10013645131000.html
・1日から1日の入国者総数を2万人に引き上げ
・10日から添乗員付きのパッケージツアーでの観光客受け入れを再開
~観光目的での入国の再開は、およそ2年ぶり

段階的にではありますがいよいよインバウンド再開です。
経済正常化による景気押上効果期待で出遅れていた日本株に
見直しの機運が高まるのでは?と考えています。

為替市場では外国人観光客らによる円買い需要も出てくるでしょうから
この3~4月に見られたような一方的なドル円上昇は
起こりにくくなってくると考えています。

2・月末リバランスで株上昇か

5月、月末に差し掛かって来ますのでこれまで売られたものが
買われ、これまで買われていたものが売られるという
機関投資家らのポートフォリオのリバランスの動きに注意が必要。

どこがどのようなリバランスを行うかは全貌を予見できるわけではありませんが
5月は米株が随分売られたので米株が買い戻される可能性が高いようです。

TMCMさん @TMcapital1001 ツイート
https://twitter.com/TMcapital1001/status/1528002451798114304

今夜は特に買い材料もないのですが
米株全般に上昇しています。リバランスの影響でしょうか。

※米主要株価インデックス
今夜はブレイナードFRB副議長の講演が予定されています。
市場はすでに6月7月の0.5%の利上げは織り込んでいますが
9月以降の利上げに関してはまだ0.5%になるか0.25%になるか
ハッキリと織り込みが進んでいません。
9月以降の利上げに関して言及があるかどうかに注目。

ドル円130.38円S 
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2022年5月26日木曜日

 1.NZドル利上げで短期金利急上昇もNZドルは…
2・ECBの金融引締め加速の観測後退?
3・再び人民元安へ
-----------------------------------------------------
1・ニュージーランド準備銀行(RBNZ)5月会合 政策金利引上げへ
0.5%利上げ ➡ 2.0%へ 5回合連続利上げ
(前回は 1.00%から1.50%に引き上げ)

◆RBNZ声明
「政策金利は年内に3.25%まで上昇すると見込む」
「政策金利は23年6月に3.9%でピークを迎える見通し」
 ~これまでは24年半ばに3.4%でピークを迎える見通しだったため
  よりタカ派に修正されている
「NZドルの下落が輸入価格を引き上げ、
  世界的な物価上昇の影響を悪化させることに留意」
 
◆オア総裁
「世界的なリセッション(景気後退)の可能性は排除できない」

リセッション覚悟で利上げペースを早めるスタンスを明らかに。
NZドル安への懸念も表明、金利を上げてNZドル高に誘導し
インフレを抑制したいという
よりタカ派的なガイダンスとなっています。

ニュージーランドとオーストラリアは、四半期ごとにCPIが発表されます。
毎月ではないので、物価変動の趨勢を把握するのが遅れがちではありますが
RBNZもFRBと同じで、景気に配慮するよりインフレ抑制を優先する
スタンスにあることが明らかになりました。大丈夫かな?
次回のRBNZ金融政策会合は7月13日、第2四半期CPIは7月17日に発表予定。

タカ派的会合結果を受けてNZの短期金利はご覧の上昇ですが

※先進国短期最利回り一覧 金利が上がってるのはNZだけ


NZドルが上昇しているかというと微妙な反応ですね。
直後は上昇しましたが、上昇が続きません。
市場金利が高い割には為替の反応は大きくない印象です。

※NZドル/米ドル 15分足 
まあ、必ずしも為替市場は金利に反応するものではありませんが。
今日も米金利には低下圧力が強いですが、ドルは全般上昇しています。

※米国債利回り一覧

※通貨インデックス一覧 


ドルが全般上昇しているためドル円も強かった。

※ドル円 日足
というわけで、ユーロ反発上昇も息切れしているのですが、、、

2・ECBハト派重鎮、中立金利目指すべきでないと主張 総裁と一線
https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-panetta-idJPKCN2NB0IK

※ユーロドル
戻り局面入りと見られたユーロも今日は弱かった。
ECBのパネッタ専務理事が講演で
「金融政策の正常化とは、刺激策を全面的に取り除くことではない。」
と発言したことで利上げなど金融引締め加速観測が後退したため、
と解説されています。

たしかに今日は欧州の短期債利回りは低下していますが
人民元相場を見ると先週から大きく反発していましたが
今日再下落、人民元安に転じており、結果ドル高となっています。
この動きに連れて他市場もドル高に触れちゃっているだけじゃないか、
という気もしますね。。。

3・人民元上昇の流れ途絶か、1ドル=7元への下落見込むアナリストも
https://news.yahoo.co.jp/articles/796df7450577ecf9d4d86acca43962b5151c0071

日々の値動きに一喜一憂するべからず、です。

※人民元/ドル


ポジションはすべて継続。

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2022年5月25日水曜日

 株、まだ下げますか・・・。
ダウは先週までで8週連続下落で大恐慌以来の連続安とされていましたが
今週も下げて記録を塗り替えるのか、、、

今夜は米経済指標が軒並み悪かったことと
写真共有アプリのSnapchatのスナップ株の決算受けた下落に押されています。

1・スナップ株急落、Q2売上高と利益の見通しを下方修正
2・米新築住宅販売、製造業指数など景気指標の予想外の悪化
3・米株安➡金利低下➡ドル安➡ゴールド復活か
-----------------------------------------------------------
1・スナップ一時40%安、ソーシャルメディア株は時価総額20兆円消失
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-24/RCE3PIDWLU6C01?srnd=cojp-v2tt

スナップ日足チャート 


そもそも昨年天井つけちゃってますが、コロナ前の水準をも下回ってきました。
これ、コロナショックの急落の安値まで下がりそうなチャート。
ARKインベストのETFなどを見ていても同様でコロナショック時の安値目前。
グロース銘柄の一角はコロナ後の金融緩和ボーナス相場の上昇のすべてを失う
結果となっています。

ARKK


2・米経済指標、景気失速の兆候


・米5月リッチモンド連銀製造業指数:▼9(予想:10、3月:14)

・米4月新築住宅販売件数:59.1万戸(予想:74.9万戸、3月:70.9万戸←76.3万戸)
             
・米5月製造業PMI速報値:57.5 (予想:57.7、4月:59.2)

・米5月サービス業PMI速報値:53.5(予想:55.2、4月:55.6)

・米5月総合PMI速報値:53.8(予想:55.7、4月:56.0)

新築住宅販売件数は4ヶ月連続減で、前月から16.6%減⬇
コロナショックの20年4月以来2年ぶりの低水準に冷え込んでいます。
中古住宅販売も4月は3カ月連続で減少し、20年6月以来の低水準。

これは価格高騰と住宅ローン金利の急上昇が背景。
昨年末に3%程度だった30年固定金利(週平均)は
足元で5%台前半まで上昇しています。

価格が上がりすぎると買う人が減るため、結局は価格が下る、
というのがコモディティ価格を形成する需給循環ですが
このまま販売件数の落ち込みが続けば、住宅価格も下がってくるでしょうから
いずれは景気減速と言うかたちでインフレも収まってくるかと思いますが、
今回の場合、ロシア制裁、中国のロックダウンによるサプライサイドの問題が
インフレを長期化させる可能性もあります。
エネルギー供給の再構築や中国経済活動停止による供給停止などは
金利上昇による抑制が効きませんよね。

米利上げは経済を殺す、インフレを解消しない-スティグリッツ氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-23/RCC5NQDWX2PX01?srnd=cojp-v2

3・米株安➡金利低下➡ドル安➡ゴールド復活か


米国株が再下落の様相で、債券市場に資金逃避、米金利が低下中。

※米国主要株価インデックス

※米国債利回り一覧 ドル金利が低下

これによってドル安となっています。
※通貨インデックス一覧

※ドル円 ネックラインを割れてきました。


株安、金利安でゴールドがしっかりです。
※COMEX ゴールド日足

このところウォッチしている S&P500 to Goldレシオ

レジスタンス超えてきました。終値でしっかり超えられるか注目。
ゴールド優位のフェーズ入り?!
リスク資産のヘッジとして資金が流れ込んでくるということですから
これはあまりいいことではないのですが。。。

ドル円130.38円S
ユーロドル 1.05843ドルL 継続

ポンドドルロングですが、今日発表された英国PMIの数字が悪く
ポンド売で反応。コストにおいていた逆指値がヒット、
ポンドのポジションは消滅しました。

英5月製造業PMI(購買担当者指数)54.6(予想:55.1、前回:55.8)
英5月サービス業PMI(購買担当者指数)51.8(予想:57.2、前回:58.9)

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2022年5月24日火曜日

 日米首脳会談、バイデン大統領から日本の常任理事国入り支持の発言。
岸田政権、金融関係者からは人気がありませんが
ここから防衛費拡大、改憲へとコマを進め、、、ひょっとすると
歴史的転換をやってのける可能性もある?

1・ECB、7月利上げ報道が増加
2・中国大型減税も北京感染者拡大
3・日本株健闘、マザーズ反発期待
------------------------------------------------------------------------------
1・ECB、7月と9月利上げは基本的に確定事項=仏中銀総裁
https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-villeroy-idJPKCN2N91GD?il=0

ECB総裁の利上げペース、タカ派の一部当局者が不満-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-23/RCCCA7DWLU6F01?srnd=cojp-v2
7-9月(第3四半期)末までにマイナス金利から脱却する可能性を示唆
0.25ポイントの利上げを2回実施することを想定

事実上0.5ポイント利上げの選択肢を排除したことになる
タカ派の一部当局者は不満を覚えている

ECBの7月9月の利上げを織り込む形で5/12まで売り込まれてきた
ユーロが反発を強めています。

※主要国短期(2年債)金利
イタリアの2年債利回りが1%を超えてきました。
独、仏金利も上昇傾向を強めるか。
英国の金利も上昇基調にありますね。

というわけで、今日ユーロドルとポンドドルを買ってみました。

ユーロドル 1.05843ドルL
ポンドドル 1.2516ドルL

ドル独歩高の修正、株の戻り局面に合致した動きですので
対局でのユーロ売りトレンドが大転換したとは思っていません。
日足で200SMAに接近するような修正高、というイメージでおります。

それから人民元安も止まって大きく反発しています。
元高、ドル安になっているということですが
この転換点がほぼユーロドルと同じ。

※人民元/ドル
要はECB云々ではなくて単純にドル高の修正が入っている
ということにすぎないのかもしれません。

一応、中国には追加経済対策(2.6兆円規模の減税!!)
景気のテコ入れを材料視する動きもあるんですが、
ゼロコロナ政策は続いており、北京でも感染が広がっています。

2・中国、追加減税2兆6000億円 景気悪化に対応
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM23BHI0T20C22A5000000/
・年間の減税・税還付の規模を2兆5000億元から2兆6400億元に拡大。
・中小零細企業などに認めていた社会保険料の納付猶予も今年末まで延長。

しかし…
北京で今年最多99人の感染者 習主席の執務エリア近くも封鎖
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b1a6ca60bb1b73ef553f0480f2d2d3754d3c247

こんな観測も。
「ゼロコロナ」の中国、成長率で米国に逆転許す可能性-1976年以来
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-20/RC696WT0G1L001

3・日経平均、27000円大台回復

27000円台は11営業日ぶり。

政府は20日、新型コロナウイルスの水際対策を6月1日から緩和すると発表。
https://corona.go.jp/news/pdf/mizugiwataisaku_minaoshi_20220520.pdf

ウイルスを持ち込むリスクが低い国・地域から来日する場合は入国時検査を免除し、
自宅などでの待機も求めないとの指針が示され。
1日当たりの外国人入国者数の上限は現在の約1万人から約2万人に引き上げる。

ということでインバウンド関連に注目なんですが
今日は新興市場銘柄が元気でしたね。
マザーズ指数が5/12にこれまでの支持線を割り込み
このまま奈落の底へ落ちるかとヒヤリとさせられましたが
ベアトラップとなって反発。

マザーズの転換となった大底620.63Pは5/12に示現していますが
これ、ユーロドルの底と同じ。人民元は翌日5/13ということで
ドル高トップアウトの日と株式市場の反転が一致していますね。

現段階では大底をつけたとは断言できるものではありませんが
日本株市場は米国株より強い。円安効果があります。日銀相場。
今は私の個別株PFは米株より圧倒的に日本株になっています。

米株は足元で戻りを入れても中長期では戻りを売られるリスクが大きい。

ヘッジファンド、成長株からのローテーション急ぐ-ゴールドマン
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-05-23/RCBUH0DWX2Q001

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