今週は11月2~3日に米FOMC、4日金曜は米雇用統計。
米金利動向にドル、米株のボラティリティが上がると思われます。
1・11月FOMC:10月分雇用統計~PCEコアは伸び加速
2・鉄鉱石価格下落、20年5月以来の安値
3・中国からの資金流出、ドル高材料か
今週はRBA(豪州)BOE(英国)FRB(米国)の金融政策発表!
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1・11月FOMCでは0.75%の利上げがコンセンサス。
これがもし違ったら市場は大きく動くリスク。
注目は12月に利上げ幅を縮小する可能性について
パウエル議長がどのように発言するか。
7-9月期の企業決算発表はネットフリックス、Apple以外の
GAFAM決算はダメダメ。
ハイテク株の冴えない決算にも関わらず
12月以降の利上げのテーパリング期待が、先週の米株を押し上げました。
ダウ工業株30種平均は28日まで6日続伸です。
https://jp.wsj.com/articles/tech-boom-ends-as-companies-from-amazon-to-meta-adjust-to-turbulent-times-11666996593
景気後退懸念とドル高による影響が容赦なく及んだ~
米企業決算が悪いということはFRBの金融引締めが効いている、
ということでもあり、逆に米金融政策がマイルドになることへの期待を
高める格好になっているようです。
しかし、あくまで指標次第としているので
あまりにインフレ指標が高進し続けるとか
雇用が強すぎると言った内容が確認されれば
必ずしも12月に利上げ幅を大きく縮小させるかどうかわかりません。
28日金曜に発表されたPCEコア価格指数は強かったですよね。
米PCEコア価格指数、前年比で伸び加速-大幅利上げの見方補強
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-28/RKGQUNDWRGG301
・前年同月比5.1%上昇-8月は4.9%上昇
・インフレ調整後の実質個人消費支出、前月比0.3%増-予想0.2%増
米個人消費支出、9月は0.6%増で予想上回る 高インフレ続く
https://jp.reuters.com/article/us-private-consumption-oct-idJPKBN2RN1B4
これは先週22日金曜に、
FOMCが12月の利上げ幅を減速させるかどうか
11月FOMCで議論を開始する、とリーク記事を書いた
ニック・ティミラオス記者の新しい記事ですが
⬇
Cash-Rich Consumers Could Mean Higher Interest Rates for Longer
https://www.wsj.com/articles/cash-rich-consumers-could-mean-higher-interest-rates-for-longer-11667075614
家計と企業の財政は、貯蓄バッファーの増加や金利負担の減少など、
異例なほど健全な状態にありFRBの仕事を困難にさせている。
(ターミナルレートについて)
~一部のエコノミストは、特に金利上昇に対する消費の感応度の低下を理由に、
4.6%より高くならざるを得ないと考えている。
特に新しいことを言っているわけではないのですが
先週はハト派色を強める記事、
今週はタカ派色が強い印象の記事内容で
12月の利上げについてはこれから議論することですし
まだはっきりしたことはわからないってことよね。
というわけで、週末の市場金利はPCEなどを受けて再上昇。
※米国債利回り一覧
今週はFOMCと雇用統計の数字を受けて金利がどう動くかが注目ですが
金利が再び勢いよく上がるようなら
ダウは200SMAに阻まれて再下落する、というシナリオもあるかも。
ドル円149.04円S は金曜日、146.46円で買い戻しています。
現在ノーポジ。
2・鉄鉱石価格下落、20年5月以来の安値
Iron Ore Collapses to Lowest Since 2020 as Demand Suffers
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-10-27/iron-ore-slump-deepens-as-prices-drop-to-lowest-since-2020
世界の鉄鋼需要に対する懸念が強まった
共産党大会で、習近平国家主席の旗印である不動産債務抑制政策が
緩和されるとの期待感が薄れている。
供給面では豪州のフォーテスキュー・メタルズ・グループは、
第1四半期に過去最高の輸出量を記録。
ブラジルのヴァーレSAは木曜日後半に決算を発表する予定。
需給が緩む懸念が鉄鉱石価格を下落させているようです。
中国の不調は今に始まったことではないのですが
党大会が終わればゼロコロナ政策の緩和=正常化に向けた景気浮揚が
期待されていた面もあるのですが、その期待は打ち砕かれた、と。
チベットで大規模デモか 「ゼロコロナ」の封鎖に抗議
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM28B9B0Y2A021C2000000/
世界最大の消費国出会った中国の不調に
世界の金融引締が、景気後退懸念を強めていますので
足元の金利動向で株が上がってもなかなかついていけないという
投資家も多いかと思われます。
FRBの過度な利上げで米景気後退入りの公算高まる=市場関係者
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-gmf-idJPKBN2RN1P4
IMFの世界経済見通し
3・中国からの資金流出がドル高を強めるリスク?
中国も人民元安を止めるために25日に介入に動いた模様です。
中国国有銀、25日夜にドル売り 元相場下支え=関係筋
https://jp.reuters.com/article/china-yuan-support-idJPKBN2RL073
- 中国の主要国有銀行が下落する人民元相場を支えるため、
25日夜にオンショア・オフショア両市場でドル売りを実施した
※人民元/ドル
しかし週末にかけて再び元売り再開。
共産党大会以降、人民元売りが加速しています。
香港株からも資金流出が止まりません。
党大会を受けて中国から投資マネーが抜け続けています。
元売りはドル買いにつながりますし中国株売りはキャッシュ化で
ひとまずドルになるでしょうから、この流れがドル高を継続させている可能性も。
米金利が本格的に下がらない限りはドル高基調が本流でしょう・・・
こうした中で迎える今週のFOMC。
タカ派トーンが感じられれば米金利上昇とともに
株が反落するリスクが高いと思われますが
季節性(アノマリー)からは11~12月の株は堅調ですので
押したところは買いたい投資家も多いかもしれません。
S&P500過去20年の季節性
NOTE
◆日銀、大規模緩和を維持 22年度物価見通し2.9%に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB281IT0Y2A021C2000000/
22年度の物価上昇率の見通しは7月時点の前年度比2.3%から2.9%に引き上げ
◆岸田首相 “国民の手元にしっかり届ける” 総合経済対策39兆円
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221028/k10013873151000.html
・地方の支出や財政投融資を含めた財政支出の総額は39兆円程度
・民間の資金なども合わせた「事業規模」は71兆6000億円程度
・裏付けとなる補正予算案は一般会計の総額で29兆1000億円程度
岸田首相は
「消費者物価を1.2%以上、引き下げる」と表明?
この部分がよくわかりません。
◆総合経済対策「期待できない」71%
https://www.oita-press.co.jp/1002000000/2022/10/30/NP2022103001000744
減税すればいいのに。
◆イタリアの生産者価格 PPI は前年比で+53%
https://twitter.com/Schuldensuehner
ひゃー
******今週の予定****************
31日(月)
日本小売売上高(9月)
日本百貨店・スーパー売上高(9月)
中国製造業PMI・非製造業PMI(10月)
ユーロ圏GDP速報値(第3四半期)
ユーロ圏消費者物価指数(10月)
★為替介入実績公表(10月分)
OPEC 2022年世界石油見通し発表
1日(火)
中国財新製造業PMI(10月)
★豪中銀(RBA)政策金利
RBAは10月会合で利上げ幅を0.25%に縮小しました。
政策金利は現在2.60%
今年5月から6会合連続利上げ中ですが
利上げ幅は 6~9月の4回は0.5%%
10月0.25%、さて今回は?
豪7-9月期四半期消費者物価指数(CPI)前年比+7.3%(予想+7.0%)
最新のCPIが予想を大きく上回りました。
1990年の4-6月期以来の高水準。
22年末のインフレ率予想は7.75%(10月会合時点)
利上げ幅を0.5%に戻す(再拡大)するかも、という見方もあるようですが
もしそうなれば豪ドルは上昇。予想通り0.25%なら波乱なし、でしょうか。
★英中銀(BOE)QT開始
政府による中期財政計画発表日が10月末から11/17に延期されています。
QTを開始は延期されず無難に開始できるでしょうか?
現在のところ英国債市場、ポンドも落ち着きを取り戻していますので
問題ないような気もしますが、、、。
米求人件数(9月)
米自動車販売 (10月)
米ISM製造業景気指数(10月)
2日(水)
NZ雇用統計(第3四半期)
米ADP雇用者数(10月)
★米FOMC、パウエルFRB議長 記者会見 0.75%利上げ予想
3日(木)
文化の日祝日のため東京市場は休場
★BOE会合:英中銀政策金利発表 0.75%利上げ予想
米ISM非製造業景気指数(10月)
G7外相会議
4日(金)
★米雇用統計(10月)
NFP予想+19.0万人(9月+26.3万人から減少)
失業率予想3.6%(9月3.5%から上昇)
ラガルドECB総裁、講演
ボストン連銀総裁、講演
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