2022年12月22日木曜日

 日銀ショックは21日水曜日のマーケットでも尾を引いています。

長期金利、0.480%に上昇 7年5カ月ぶり高水準
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB2156Y0R21C22A2000000/
・2015年7月以来7年5カ月ぶり高水準

YCC変動幅拡大で長期金利は0.5%までは上昇する可能性があるわけですが
今日長期債利回りは0.48%まで上昇してきました。

米国の長期債利回りは 3.67% で動いていますので
絶対的な日米金利差は3%以上あります。
この金利差が米国の利上げによって拡大の一途を辿ってきたことが
22年のドル円相場の急騰の背景にあったわけですが
気の早い向きは米景気減速で23年の米国の利下げを期待、
さらに昨日の日銀のサプライズによって日本の金利上昇の可能性が出てきたことで
今度は日米金利差縮小にかけた取引がトレンドになるかもしれない、という記事⬇

日銀ショック受け投資家は円相場見通し修正-120円超える円高予想も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-21/RN85SIT0AFB401
・23年終盤から24年に米利下げ開始なら120円超の円高進行との観測
・「円は来年、最強通貨の一つになる可能性高い」とアンバーザデ氏

今年115円でスタートしたドル円が151円まで37円(10ヶ月で)動いたわけですから
120円があっても何ら不思議はありませんね。
ドル円市場が投機筋をも呼び込んで鉄火場と化しているのです。

通貨の高安は貿易収支に直結しますし
企業の業績のみならず経営計画にも大きく影響します。
急激な円高が日本株市場の上値を重くしてしまった。

自動車株、円高嫌気で売り続く トヨタ1年4カ月ぶり安値
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB218NC0R21C22A2000000/

これは日経平均の月足。
2013年に大きな上昇トレンドがスタートしました。
これがアベノミクスのスタートです。

政府と日銀の共同声明によって
日本をデフレから脱却させるというものですが
この共同声明の見直しが岸田政権下で行われる可能性がリークされ
アベノミクスの終焉が意識され始めたのだとすると
この月足レベルでの下値サポートを割り込んでしまうリスクもでてきます。
(20年に大きく割り込んでリバウンドしているのはコロナショック)

この上昇トレンドラインは割らないでほしいですね。
日経平均は21年9月が高値で上値が切り下がっています。
三角持ち合いが形成されているんですね。
できれば上方ブレイクを期待したいですが
岸田政権に株を上昇させる政策が打ち出せるのか。
増税は下抜けリスクが高い政策ですが。

今夜の米国株はナイキの決算が良かったことでナイキ株急伸が
センチメントを好転させているようですが
米国市場も脆弱です。

米中古住宅販売は10カ月連続減少、過去最長更新-金利上昇が響く
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-21/RN8XPDDWX2PX01
・11月の中古住宅販売件数は前月比7.7%減の409万戸
・2010年以降で2番目の低水準、2月以来の大幅減少
・1999年のデータ集計開始以降で最長の減少局面

今年の急ピッチな利上げの影響は来年のリセッション警戒につながっています。

米国株の来年に危険信号、2年連続下落はまれだが下げた時は幅大きい
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-21/RN8O9MT0G1KW01?srnd=cojp-v2
・S&P500種が2年以上連続で下げたのは100年近くで4回
・いずれも2年目の落ち込みが1年目より大きい-平均24%
・4回のうち2回では下落は3年続き、1回は4年連続。
・2000-02年と1939-41年のそれぞれ3年と、1929-32年の4年は連続で下げた。

欧米勢クリスマス休暇につき方向感出ない相場となると思っていたのですが
昨日の日銀ショックでドル円、日本株が大きく動いちゃって、
ここからどうポジション取っていいか悩ましいところ・・・

ドル円大きくリバウンドが荒れば売りたいのですが、
あまりリバウンドしないですね。。。

今週のひろこのウィークリーゴールドが年内最後の収録でした。

ということでゴールド市場の10大ニュース2022!!
youtu.be/PvdFTpXUtuI
マーケットエッジ代表 小菅努氏に解説いただいています。

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2022年12月21日水曜日

 黒田ショック走る、日銀の緩和修正は出口に向けた市場混乱の始まりか
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-20/RN6LMLT0AFB401

日銀は、イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策における
長期金利(10年国債金利)の誘導水準を0%程度に維持しつつ、
変動許容幅を従来の上下0.25%程度から同0.5%程度に拡大することを決めた。

YCC政策は 2016年に導入、当初は長期金利を0%±0.1%に維持するよう
             国債の買い入れ量をコントロールするというものでした。
      
      2018年、長期金利の変動幅拡大を容認 ±0.2% 
      
      2021年、長期金利の変動幅拡大容認  ±0.25% 

      
実は YCC導入以降、
これまでも二度にわたって変動幅拡大の修正は行っています。

ですから黒田総裁が仰るように、今回の0.5%の変動幅拡大はあくまで
 「金融緩和の効果をより円滑にするためのもので、利上げではない。
 金融引き締めではない」

ということなのだと思います、日銀としてみれば。

しかしマーケットの受け止め方はどうでしょう。

137円台似合ったドル円相場がNY時間には 130円台まで
じつに7円近く下落したのですから、
サプライスであったことは間違いありません。

この年の瀬に、海外勢がクリスマス休暇で不在であるこのタイミングで
さらなるYCC修正を発表すると見ていた向きは少なかったと思います。

黒田総裁って、サプライズ好きだったな、、、と思い起こされるのですが
これまでのような緩和のベクトルでのサプライズは
株にポジティブに働きますので悪い印象はなかったのですが、
引き締め方向のサプライズは、株安円高を招くため
あまり歓迎されるものではない、というのが
今回の市場の応えだったと言えましょう。

〔マーケットアイ〕金利:国債先物にサーキットブレーカー、新発10年金利0.460%に上昇
https://jp.reuters.com/article/tokyo-dbt-idJPL4N33A0OA

債券市場、サーキットブレイカー発動です。
 

先週あたりから政府日銀の共同声明の見直し観測が
メディアに踊っていたことを思い起こせば
今回の日銀ではひょっとすればひょっとするかも、的な
準備ができていなかったことは反省しきりでございます・・・・
火のないところに煙は立たない、と警戒すべきでした。

不穏なリーク記事を受けて円高リスクがある、
ということまでは考えていたのですが
実際にポジションは作らずに様子をみていたのが悔やまれてないません、、、

黒田総裁は、利上げでも引き締めでもないと会見で述べられましたが
市場は「アベノミクスの終焉」と捉えているわけで
来年の日本株、ドル円相場の水準には警戒が必要かと思われます。

IMFやOECDの観測で2023年は日本が先進国ではもっともGDP成長率が高く
日本株は投資妙味が大きいと思っていましたが
増税、金融緩和の出口(引き締め)という材料が
日本株市場の重しになってくるでしょう。

ドル円は戻り売り方針です。

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2022年12月20日火曜日

 週明け日本株市場はやはり軟調、ドル円も窓を開けて下落して寄り付きました。
政府、日銀の共同声明改定報道の影響かどうかはわかりませんが。
クリスマス休暇で流動性が低下しているだろう米国株も、週明け軟調スタートです。

◆政府日銀共同声明改定報道、官房長官否定

改定方針「事実ない」 政府・日銀の共同声明―松野官房長官
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022121900407&g=eco

土曜日、共同通信がスクープ、それを受けて他メディアが
一斉に報じた政府日銀の共同声明改定報道ですが
月曜午前の記者会見で松野官房長官がこれを否定。

しかし、木原副官房長官はその可能性を口にしているんですよね。12日。
下記の日銀の記事中に新たな合意を結ぶ可能性があることに言及した、と記述あり。

◆明日20日、日銀の金融政策決定会合

日銀会合注目点:物価高の持続性と景気への影響、市場は黒田後に関心
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-19/RMYHO0DWRGG101

・政策修正の前段階で想定される政府との共同声明の取り扱いや
 点検・検証に対する関心が高く、総裁会見で見解を問われる可能性がある。

・デフレ脱却に向けた政府と日銀の役割分担を定めた共同声明について、
 木原誠二官房副長官が12日のブルームバーグとのインタビューで、
 「新たな合意を結ぶ可能性はある」と言及
 
松野官房長官が火消しに動くも市場はその可能性を折込に動き始めるリスクあり。

債券下落か、政府・日銀の共同声明改定報道で-日銀オペ支え
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-18/RMYEQFT0AFB601

明日の日銀では政策の変更はないと思われますが
総裁会見での質問と黒田氏のコメントには注目が高まっています。

ドル円、クロス円取引するならその後でしょうか。

◆GPIFなど世界最大級ファンド、年内に株式を最大1000億ドル売りへ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-18/RN38HGT0G1KW01
・資産配分の長期目標を満たすため、株式を売り債券保有増やす可能性
・年内に合わせて最大1000億ドル(約13兆6700億円)相当の株式を売る見通し
・GPIF、株式170億ドル相当(2兆3,032億)の売却が必要に-JPモルガン試算


足元、株が弱いのはリバランスの影響があるのかもしれません。

NOTE

「パンドラの箱」開けた東証 PBR1倍割れにメス
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK182VE0Y2A211C2000000/

4月の市場再編時にもっと厳格にやるべきだったのに、とも思いますが
改革への狼煙が上がったと言うなら歓迎したい。
具体策がいつどのような形で打ち出されるのか期待しましょう。

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2022年12月19日月曜日

 ・週明けから円高、日本株安リスク?
  ~岸田政権、2%物価目標の柔軟化検討
・FOMC/ECB/BOE整理
・海外勢はクリスマス休暇、流動低低下に注意
・ゼロコロナ緩和でも人流が止まった中国
・米国、戦略石油備蓄原油の買い戻し開始
*****************************************
・岸田政権、2%物価目標の柔軟化検討
https://nordot.app/976741516678152192
岸田政権が、政府と日銀の役割を定めた共同声明を初めて改定する方針を固めたことが17日、分かった。「できるだけ早期に実現する」としている2%の物価上昇目標の柔軟化を検討し、岸田文雄首相が次期日銀総裁と協議して内容を決める。

もしこれが本当ならアベノミクス終焉ですね。
2%の物価上昇目標の柔軟化とはどういう意味でしょうか。
情報が限定的なのでまだ確定的なことは言えませんが、端的にまとめると
首相が日本経済の現状を全く理解されていないことが
ここからのドル円相場、日本株市場の最大のリスク要因である、ということです。

政府・日本銀行の共同声明
https://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2013/data/ko130206a2.pdf

金融政策の転換を意味するなら、マーケットはこれを異次元緩和の終了とみなし
円売りから一転、円買いへの材料とする可能性が出てきます。

それでも米国の金利は5%までは引き上げられる見込みですし
(12月FOMCでターミナルレートは5.1%に引き上げられた)
絶対的な日米金利差は大きいため、
100円を割り込むような円高にはならないと思いますが
23年、日銀が緩和政策の修正に着手した頃に
米国リセッションで利下げに追い込まれるなど
タイミングが悪ければ日米金利差の急速な縮小が材料視されての
ドル円下落のトレンドが加速するリスクは出ています。

さらに、財政政策面では増税の議論で与党内が紛糾、
実施時期を明確にしないことで一旦矛を収めた格好ですが
時期の先送りというのは、つまり増税を実施することが前提であり、
外堀が埋められていることは株式市場にはマイナスです。

防衛増税、実施時期先送り 岸田首相、政権運営に火種残す
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022121501041&g=pol
・最終決着を先送りする形でひとまず収まった
・慎重派の理解を得るため増税時期を曖昧にし、痛み分けを図った
・増税時期は「2024年以降の適切な時期」と記すにとどめ、
実施期限は明確にしなかった。

防衛増税、「十分な説明ない」「賃上げに水」 経済界に不満の声続々
https://www.asahi.com/articles/ASQDJ6TCYQDJULFA036.html

週明けからのドル円相場に注目です。
FOMCでターミナルレートが引き上げられたことは
ドル買い要因として効いてくるかと思っていたのですが
日本側からでてきた材料で円買いが強まるリスクが出てきました。

・FOMC/ECB/BOE整理

【12月 FOMC】タカ派的
◆FF金利 0.5% 引上げ(予想通り) 4.25~4.5%へ
 ~4会合連続0.75%利上げから0.5%ヘ利上げ幅縮小
 ~ターミナルレートは5.125%

◆2023年末から2025年末までのドット中央値が上方修正
 2023年末:5.125%(上方修正幅 0.5%)
 2024年末:4.125%(  ”   0.25%)
 2025年末:3.125%(  ”   0.25%)

パウエル議長 
「今後、ターミナルレート予想を引き上げないと確証持って言えない」
「過去の事例は、早計な金融緩和に踏み切らないよう強く戒めている」
~来年の早期利下げ観測を否定

◆成長率見通し(カッコ内は前回9月FOMC時点の見通し)
 2022年:0.5(0.2) 
   2023年:0.5(1.2)★23年の成長率が大きく下方修正
 2024年:1.6(1.7)
 2025年:1.8(1.8)

◆失業率 (カッコ内は前回9月FOMC時点の見通し)
 2022年:3.7(3.8)
   2023年:4.6(4.4)
 2024年:4.6(4.4)
 2025年:4.5(4.3)

◆インフレ率(カッコ内は前回9月FOMC時点の見通し)
 2022年:5.6(5.4)
   2023年:3.1(2.8)
 2024年:2.5(2.3)
 2025年:2.1(2.0)

来年の景気は悪化するとの予想ですが
早期の利下げはしないスタンスが示され
マーケットは株安、ドル高で反応。

ただ最新のFedWatchを確認すると、マーケットはそれでも来年秋以降の
利下げを織り込んだ状態を維持。
これは景気悪化によりFedが利下げを余儀なくされると見ているということか。
米国景気悪化という予想はFedもマーケットも一致しているというわけね。

※FedWatch
米株が下がったのは景気悪化予想を嫌気したからなのか、
ターミナルレートが引き上げられたからなのか、
12月というカレンダー的な要因なのかはわかりませんが
S&P500は重要なレジスタンスに阻まれて下落しました。
このレジスタンスを超えないことには
米株市場は強気入りできないません、弱気相場は継続しています。

ドル金利は長期ゾーンが上向いたものの
短期ゾーンが低下気味。長短金利差が縮小傾向に入ったか?
6月FOMC後から長短金利が逆転する逆イールド状態が続いてきましたが
ターミナルレートが5%程度に収まって、引き締め的金融政策の終わりが
見えてきたことで、異常事態解消に向かうのでしょうか。

これはドル高のトレンドが終焉していることを示しているようにも見えます。
また日柄をこなして傾向を確認しないことには断言できませんが。

【12月 ECB】タカ派的

◆ 0.5%利上げ 主要政策金利2.5%へ(予想通り)
  ~利上げ幅縮小、前回0.75%から今回0.50%に

ラガルド総裁
「利上げ幅縮小は政策転換ではない」
 ★次回以降、3回にわたり0.5%の利上げを続ける可能性を示唆

◆QT(量的引き締め)開始を明言
23年第2四半期から資産購入プログラム(APP)の下で購入した債券の保有を
月平均150億ユーロ減らす計画

声明文
「インフレ率が高すぎ、あまりに長い間目標を大幅に上回ると予想されることから、
 政策金利をさらに大幅に引き上げると予想する」

利上げ幅こそ縮小されたものの、ターミナルレートがはっきり示されないため
どこまで金利引上げがあるか明確ではありません。
次回以降、3回にわたり0.5%の利上げを続ける可能性を示唆しており
ここからの利上げの可能性はFRBよりも高いと考えられないこともないですが
果たして経済が持つんですか?という懸念もありますね。

【12月 BOE】ハト派的

◆ 0.5%利上げ 政策金利 3.5%へ(予想通り)
  ~9会合連続利上げ

◆22年第4四半期(10~12月)の英国のGDP成長率は▼0.1%と予想
 前回(11月時点)予想の▼0.3%からは上方修正もすでに現在リセッション入との認識
 (前回7-9月期のGDPは▼0.5%)

◆消費者物価指数(CPI)上昇率は10.7%で、10月の11.1%から低下

ベイリー総裁
「インフレが既にピークを過ぎた」可能性を指摘
「予測に対するリスクは「上振れ」」

FOMCタカ派、ECBタカ派、BOEハト派で
ドル高ユーロ高ポンド安でいいのかというと
為替はそんなに単純ではないので難しい。
ポンドは売り目線転換でも良いような気がしますが
ユーロが買い継続かというと悩ましいところ。。。
ドルは意外と材料出尽くしでドル高も終盤に近い気もしますし。

今週は日銀の金融政策決定会合がありますので、
円の動向にも注目でしょうか。
岸田政権の打ち出すタカ派メッセージをどのように諫めるのか
黒田総裁のコメントには注目が集まるでしょう。

ただし、今週は流動性が著しく低下しますので
あまり根を詰めてトレードする時間帯ではありません。
欧米勢はクリスマス休暇。28日頃まで休んでいます。

戦略としてはドル円、クロス円の売り場探し。
ポンドの売り場探しでしょうか。
ポジションは軽めに。

・ゼロコロナ転換の中国、感染急拡大 息を潜める北京
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM1703Q0X11C22A2000000/

自由をくれ、と暴動が起こり、当局が規制を緩和した途端に感染爆発、
感染の恐怖で逆に国民は自ら家に閉じこもっているようです。

「来年1~2月に感染のピークを迎える」と予測されている模様で
中国のリオープンによる世界経済が上向きになるという期待は打ち砕かれています。

・DOE Announces Repurchase of Oil for the Strategic Petroleum Reserve
https://www.energy.gov/articles/doe-announces-repurchase-oil-strategic-petroleum-reserve
米国エネルギー省(DOE)の石油備蓄局は、
戦略石油備蓄(SPR)向けの原油の買い戻しを開始すると発表
まず最大300万バレルの原油を購入することから始める

バイデン政権はWTI価格70ドル割れでSPR備蓄用に原油を購入開始すると
先に発表していましたが、70ドル割れを待たずに購入再開することを決定しました。

中国重要減退、世界景気減速懸念などで原油価格は下落が続いていましたが
米国が備蓄原油を売却から購入に転換することで、価格下落は止まるか。

これは米国のシェール企業など原油生産者支援でもあり、
将来のインフレの芽を摘む意味でも重要なことです。
あまり価格が下がりすぎると米国の生産者はますます原油生産を減らしてしまう。
シェール企業の生産コストは人件費、資材価格高騰などで上昇しており
高い原油価格がないと採算が合わないのです。
原油が安くなってしまうと増産ができない。
つまりは将来のインフレリスクを高めることにつながっていきます。
70ドルと言うのは米シェール企業の生命線なのかもしれません。

*************今週の予定******************

19日(月)
ドイツIFO企業景況感指数(12月)
EUエネルギー相会合

20日(火)
日銀金融政策決定会合、黒田日銀総裁 記者会見
中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート 1年・5年)
ユーロ圏消費者信頼感(12月)

21日(水)
ドイツGFK消費者信頼感(1月)
カナダ消費者物価指数(11月)
米消費者信頼感指数(12月)

22日(木)
トルコ中銀政策金利
米GDP確報値(第3四半期)
米景気先行指数(11月)

23日(金)
日銀議事録(10月27日-28日開催分)
日本消費者物価指数(11月)
米個人所得支出(11月)
クリスマスに伴い米債券市場は短縮取引

24日(土)
英国全国鉄道海運運輸労働組合(RMT)ストライキ実施予定(27日まで)

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2022年12月14日水曜日

 CPIサプライズ!

米CPI、11月は前年比+7.1%に鈍化 21年12月以降で最小
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-inflation-idJPL4N3332UX?il=0

米11月CPI 前月比 +0.1%(予想 +0.3% 前回 +0.4%)
      前年比 +7.1%(予想 +7.3% 前回 +7.7%)
     



 コアCPI 前月比 +0.2%(予想 +0.3% 前回 +0.3%)


      前年比 +6.0%(予想 +6.1% 前回 +6.3%)
     
インフレ高進に急ブレーキがかかっています。
     
この結果を受けて
明日14日のFOMCでは0.5%利上げ(これまでの0.75%利上げから縮小)の
コンセンサスに変化はありませんが、
その次の2月FOMCでの利上げげ幅が0.25%へと
更に縮小されるとの折り込みが広がっています。

米利上げ幅、来年2月は0.25%の観測 CPI受け 短期金融市場
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-fed-rates-idJPKBN2SX1BH
・0.25ポイントになる確率が50%以上
・ターミナルレートは4.5~4.75%を超えないとの見方が織り込まれる水準に

ターミナルレート、5%に達しない可能性が?!

市場金利も軒並み低下。

※米国債利回り一覧
通貨市場ではドル独歩安。
※通貨インデックス一覧

米株は主要株価インデックスのすべてが窓を開けて上昇しましたが
伸びていかない印象。
売り込んでいた向きの買い戻しにとどまっている印象。
明日FOMCですので新規でリスクていくする向きは少ないようです。
※米主要株価インデックス

ドル円ロングはそこそこの利益になっていましたが
CPIの下落で急落、コストよりちょっと上においていた逆指値HIT
ポジションがなくなってしまいました・・・

明日FOMCですので、ここからはノーポジで様子見とします。

ドル円は200SMAを終値で上回ってくるか?

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2022年12月13日火曜日

 明日13日㈫に米11月CPI,14日㈬にはFOMCとイベント直前とあって
方向感が出にくいマーケット。

通貨インデックスを眺めるとイベント前、ややドル高でしょうか。

※通貨インデックス一覧 オセアニア、カナダ、円などが弱含む展開

ドルは強含みですが明日発表のCPIは減速の見込みです。
◆米CPI、11月も減速の見込み-来年のインフレ軌道は波乱含みか
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-12/RMS2MQT1UM0W01?srnd=cojp-v2
・11月のコアCPIは前月比0.3%上昇、前年比6.1%上昇に-市場予想
・中古車と医療サービスの価格は低下が予想される一方、
 住居費が引き続き大きなインフレ要因になる予想

CPIでドル円が下振れる展開があれば、ドル買いの好機かも。

イベントを控えた投資家のポジションは・・・・
◆FOMC前の最適ポジション、プロと個人で意見割れる-MLIV調査
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-12/RMR8UGT0G1KW01?srnd=cojp-v2
・個人投資家の回答が最も多かったのが米国株保有で、37%
・プロの投資家は株式のショートで40%

ドル円、やはり反発してきました。
200SMA、そして高値からの半値押しレベルまでの下落で。

136.81円で軽めにロング参戦。

NOTE

◆中国、コロナ感染が家庭や職場で拡大-方針急転換のしわ寄せ (1)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-12/RMRE1GT0AFB401?srnd=cojp-v2

◆中国、11月のファイナンス規模は予想に届かず-人民銀
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-12/RMRRSTT0G1KW01?srnd=cojp-v2
・中国人民銀行による貸し出し拡大と不動産融資規制緩和の取り組みにもかかわらず、
 11月のファイナンス規模は市場予想に届かなかった。

要するに需要不足。
景気が悪いということですね。

◆中国金融市場、23年も一筋縄ではいかず-値上がり想定でも警戒怠らず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-12/RMR8A1T1UM0W01
・中国株、08年に起きた世界的な金融危機後のどの時期と比べても、
 1営業日当たり5%大きく動いている。
・オフショア人民元のボラティリティーは過去最大に近い
・中国国債のデフォルト(債務不履行)に備えた保証コストは数年ぶりの高水準
~高過ぎるボラティリティーが嫌気され、
 香港と本土の株式をオーバーウエートとするまでには至っていない


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2022年12月12日月曜日

 年内最大の注目イベント、12月FOMCがいよいよ今週水曜日に迫りました。
前日13日火曜日にはCPI(消費者物価指数:インフレの指標)も発表されます。

米国だけでなく、今週は英国と欧州の金融政策会合もあって
重要イベントが集中、値動きが荒くなりそうです。

◆12日(月)
日本国内企業物価指数(11月)

◆13日(火)
ドイツZEW景況感指数(12月)
ユーロ圏ZEW景況感指数(12月)
★★米消費者物価指数(11月)

英中銀金融安定報告公表
米下院金融委員会、FTX破綻巡る公聴会
OPEC月報

◆14日(水)
日銀短観(第4四半期)
英消費者物価指数(11月)
★★米FOMC
EU東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議

◆15日(木)
NZ GDP(第3四半期)
豪雇用統計(11月)
中国中期貸出制度(MLF)1年物金利
中国新築住宅価格・小売売上高・鉱工業生産(11月)
スイス中銀政策金利
★★英中銀政策金利
★★ECB政策金利、ラガルドECB総裁 記者会見
★★米小売売上高(11月)
米NY連銀製造業景気指数(12月)
米フィラデルフィア連銀景気指数(12月)

◆16日(金)
フランス製造業PMI速報値(12月)
ドイツ製造業PMI速報値(12月)
ユーロ圏製造業PMI速報値(12月)
英製造業PMI速報値(12月)
米製造業PMI速報値(12月)

◆FOMC 日本時間15日 AM4:00

0.5%の利上げがコンセンサス

もし0.75%利上げならドル高加速。
0.25%にまで利上げ幅が縮小されればドル安加速となるでしょう。

利上げ幅0.5%がコンセンサス通りとなるなら
注目はドットプロット。「ターミナルレート」が
どの程度引き上げられるか、という点が最大の注目。

◆前回9月FOMC時点のドットプロット◆
2022年末が4.375%、23年末時点で4.625%、
ターミナルレートは「4.50-4.75%」
2023年に利下げが開始される、という見通しでした。

9月FOMC以降も強めの経済指標が出ていることや
FRB高官らがタカ派発言が繰り返されてきたことで
ターミナルレートは引き上げられるだろうという見方が強まっていますが
5.0~5.25%程度へ修正される程度なら予想の範囲内、
5.5%を超えるようだとタカ派的内容だとしてドル高が進みそうです。

現在のFED WATCHを確認すると
来年5月に政策金利は5.5~5.25%まで引き上げられるとの見込み。
これを超えてくる内容になるとドル高加速、ということです。

◆・米11月CPI発表 

11月CPI 予想+7.3%、前月+7.7% 
    ~6月の9.1%をピークに4ヶ月鈍化が続いてきたが、、、 
    
重要なのはコア指数 予想+6.1%、前月+6.3%
     ~10月に低下したことでCPIショックと呼ばれる金利低下、ドル安が加速
      このまま低下傾向を強めるのか、否か
      
市場金利は反発してきており、今週のCPI,FOMCを警戒し始めています。

※米国債利回り一覧
株も弱い。このまま反落基調を強める可能性にも備えたい。
※米主要株価インデックス一覧
137.06円でドル円ショートしていましたが
136.36円で買い戻しています。
200SMAで反発基調を強めそうな予感。
ドルの反発が来そうな気がします。
     

◆・15日木曜、ECB理事会 

0.5%利上げがコンセンサス
政策金利は 2.0% ➡ 2.5%へ?

ECB利上げはあと2回、QTは来年初めに開始へ-エコノミスト予想
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-09/RMM97TDWRGG001

ECBは市場金利の上限・中心・下限となる3つの政策金利を設定。
中心は「主要政策金利」
民間銀行が国債などを担保に中銀から資金供給を受ける際に適用される金利ですが
上記記事では銀行が余剰資金を中銀に預ける際の「中銀預金金利」が
2.5%まで引き上げられて2.5%でピークをつけるだろうという予想。

中銀預金金利は、ECBが採用する3つの金利のうちの「下限」金利ではありますが
FRBが5%に達するかどうかという議論をしていることと比べれば
その半分の金利水準でピーク論が出ているわけで
金利面からみればユーロ上昇は本流ではない、ということになりますが、、、
足元のユーロ上昇はカレンダー的な需給か、
あるいはポジションの偏りの修正か。


◆・BOE MPC理事会

Bank of England is set to spoil the festive mood with another interest rate hike
https://biz.crast.net/bank-of-england-is-set-to-spoil-the-festive-mood-with-another-interest-rate-hike/
(イングランド銀行は、再度の利上げで祝祭ムードを台無しにしそうだ)

・0.5%利上げがコンセンサス
・10月の消費者物価指数(CPI)は11.1%と、41年間で最も高いインフレ率を記録、
 昨年5月以来、インフレ率は銀行の目標値である2%を上回っている。

ポンドは正直どう動くか予想できません。
今週はポンド主導というよりCPI,FOMCで米ドル主導で動くと思っていますが・・・。

※キウイドルを0.6324ドルLは継続しています。
今週はドルが大きく動きそうですので、コストより上に逆指値をおいて
損にならないようにしながら放置します。

◆・ゼロコロナ解除はうまくいくのか

サマーズ氏が予見、中国医療制度「壊滅的」影響も-コロナ政策転換で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-09/RMMTYUDWLU6801
「6カ月後に中国が現在とは極めて異なる国になっている可能性は大きい」

“ゼロコロナ”大幅緩和の中国 発熱など訴える人が病院に長蛇の列
https://news.yahoo.co.jp/articles/e37f14ec1a2dee3b58ea08e8dba2a28b8b28a282


◆これは本当に暗澹たる気持ちとなる腹立たしい報道。
岸田首相、防衛費財源で増税に理解求める 国債は否定
https://jp.reuters.com/article/japan-prime-minister-idJPKBN2SU05H

この先の日本は大丈夫なのか。
日本の税収は過去3年、過去最高額を更新し続けています。
コロナ禍、民から資金が吸い上げられてきたのです。
これは2018年の消費増税の影響が大きい。
コロナ禍直前の増税を減税することなく税収は増えているというのに、
岸田政権になってからは増税の話題ばかりです・・・

自民党内からも懸念の声が上がっていると報じられていますが
本気で岸田さんを止めないと本当に日本は世界から取り残されてしまいますよ。
すでに30年成長が止まったままですが、景気が上向きそうになる度に
増税を繰り返してきたからです。何故本格的な賃金上昇を伴うインフレの実現を
目前にして、法人税増税などと口にできるのか全く理解できません。
安倍元首相は防衛費拡大には国債発行で、とおっしゃっていましたが
岸田首相はそれを明確に否定し、増税を明言。

岸田首相の「防衛増税」表明に身内から猛反発 自民会合で「怒号」、閣僚から異例の注文も
https://www.tokyo-np.co.jp/article/219036

防衛増税、自民で反対論噴出 「唐突」「雑だ」、年内決定危ぶむ声
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022120900989&g=pol

おまけに来年は黒田日銀総裁の任期満了にて、
仮に後任総裁による金融緩和の修正があるなら円高となるリスクも。
緩和終了に増税では日本株が上がるとは思えませんが、
岸田政権とともに日本は沈んでしまうのでしょうか。

◆中国アラブ関係「新局面」、元建て取引推進で米揺さぶり 習氏
https://jp.reuters.com/article/china-saudi-arabs-idJPKBN2ST1VQ
・習氏、石油・ガス貿易の人民元建て決済を推進する姿勢を表明。
   ~世界貿易における米ドルの支配的地位に揺さぶりをかけた格好。
・サウジ皇太子は「中国との関係が歴史的な新局面」入りすると表明
   ~サウジは国内都市でのクラウドコンピューティングおよびハイテク複合施設の
    建設についてファーウェイと合意

米国はこれを黙認するのか?
イラクのフセイン政権が倒れる事となった背景には
原油の決済通貨をドルからユーロにスイッチすることを
イラクが決めたことが背景にあるとも言われています。

イラク:原油決済通貨のユーロへの変更、シリア・ヨルダン向けパイプラインの再開等国連経済制裁解除へ向けた動きを活発化(過去記事)
https://oilgas-info.jogmec.go.jp/info_reports/1002635/1002682.html

イラク戦争の原因
http://www2.odn.ne.jp/~cdj80950/column/n293.html

ドル覇権というのはペトロダラーのことです。
貿易(エネルギー)決済通貨がドルであるということが
世界の基軸通貨としての覇権を揺るがぬものにしているのです。

これを他通貨に切り替えるなど米国に取って許せることではないのです。
イラクはそれを行おうとして米国の逆鱗に触れたと囁かれていますが
中国とサウジはどちらも大国であり、米国にとっても大きな存在ですが
バイデン政権はどうでるでしょうか。

共和党政権時代はサウジとはうまくやっていたんですが、、、。

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