2023年1月12日木曜日

 金融当局関係筋からは、連日タカ派発言が発せられています。

☺FRBの利上げのピーク、5.5%前後に-クロズナー元理事ら予想
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-11/ROAO9GT0AFB401?srnd=cojp-v2

☺ボウマンFRB理事、一段の利上げ必要-ピーク水準でしばらく維持を
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-10/ROA4KDT0G1KW01

しかし、市場はこのところの要人発言には反応が薄い。
米金利は上がらなくなっています。

※米国債利回り一覧 特に青の長期ゾーンは低下傾向が強い

先週の12月分の雇用統計での賃金上昇の鈍化、
ISM非製造業景況指数の悪化などの数字から
12月FOMCでコンセンサスとなったターミナルレート5.1%がせいぜいで
それ以上は上がらないと市場は考えているようです。

5.1%までのFF金利上昇はすでに市場に織り込まれてしまっている相場。
弱いインフレ指標がでれば金利への低下圧力が強まるという方向に
マーケットのセンチメントが傾いてしまっていますね。

ということで米国株には楽観が戻りつつあります。
ダウのチャートはかなりいい形になってきました。

※米国主要株価インデックス
ただ、明日の12月分の米CPIでムードがガラリと変わる可能性も。
インフレが上昇していたら金利が上昇しドル高へ。
株はドカンと下落に転じるでしょうからポジション管理が重要。

タカ派スタンスを発信しているのは米国だけではありません。

☺ECB、政策転換促すのはコアインフレ率の低下のみ-ホルツマン氏
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-11/ROBDXTT0AFB401

また、シュナーベル理事も10日、
ユーロ圏のインフレ率が1桁台に戻った後も、
大幅に利上げをする必要があると主張していました⬇

☺ECBシュナーベル理事、金利はさらに大きく着実に上昇する必要
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-10/RO9MEVDWX2PS01

となると、欧州の金利に上昇圧力がかかるのでは?
と思いますよね?しかしドイツやフランスの金利も低下しています。

※主要国の長期債利回り一覧

日本の長期債利回りは12月日銀のYCC変動幅拡大から早くも
拡大された0.5%に到達し張り付いてしまっていますね。

ところが、ドイツ株も日本株も反発上昇。
リスク選好相場の様相を呈しています。
中国の経済再開、銅価格上昇などの流れが
投資家のマインドを強気にしているのでしょうか。

明日のCPIでセンチメントが急変するリスクに備えつつ
豪ドルとユーロのロングポジションは継続しています。

CPI予想予想は⬇

☺12日発表の米CPI、ベアマーケットラリー後押しも-JPモルガン
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-10/ROAD11T1UM0Z01
・市場予想のコンセンサスは前年同月比6.5%上昇
・CPIの伸びが6.4-6.6%だった場合、
 S&P500種株価指数は同日の取引で1.5-2%上昇すると予測
・6.8%超の伸びとなれば「テールイベント」として投資家に衝撃が広がる恐れ

今週のひろこのスペシャリストに聞く!は
複眼経済塾の渡部清二氏に2023年の日本株市場を展望いただきました。
もちろん四季報新春号を通読した上での展望を頂戴しております。
金融政策の転換リスク、増税リスクなどから弱気の声も増えていますが
渡部さんは今年の日本株に強気です。そのわけは動画を是非⬇

<四季報読破25年目で100冊完全読破達成!>
『2023年、日本株大丈夫なの?これから伸びる市場は』
https://youtu.be/76jThjbk2mY
◎干支と西暦下一桁のサイクル
◎大胆な上振れ「サプライズ」企業を探す

今週のひろこのウィークリーゴールドは
シーホーク代表の成田博之氏によるゴールド分析。
12月からのゴールド上昇は前回ご出演時に指摘されていました。見事的中!
ここからは少し注意が必要です。
<上昇し始めたゴールド、だが、、、、>
『気になる直近のシグナル』
https://youtu.be/OrxFkv2XoBs
◆COTレポート分析
◆ゴールドETFのデータ分析
◆シーズナルパターン
◆TIPとNY金先物
◆ユーロのスプレッド

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2023年1月11日水曜日

 6日㈮12月米雇用統計で米株高に弾みが付きましたが
早速、楽観に水を差す要人発言で9日㈪の米株は上値を抑えられました。
今夜10日はパウエルFRB議長の討論会での発言に注目が集まっていますが
草案に今後の金利動向に言及する部分がなかったとしてやや株が買われています。

とはいえ、今週は12日㈭に米12月CPIの発表を控えていますので
今日明日は小動きで方向感は出ないのだと思われます。
******************************************************
・FRB要人らからタカ派発言相次ぐ

10日02:39 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
「ピーク金利は5%超となる可能性が非常に高い」
「次回FOMCの利上げ幅は0.25%と0.50%の両方が議題になるだろう」

10日05:07 ボスティック米アトランタ連銀総裁
「4-6月の早期までにFF金利を5%超に引き上げ、その水準を長期に渡り維持するべき」
「FF金利を5-5.25%に引き上げることは正当化される」

~FF金利はまだ上がるぞ、と。
 そしてその金利は長期に高止まりするぞ、というわけですが
この見方に新味はありません。

相変わらず金利先物市場では年内の利下げを織り込んでおり
今年12月時点ではFF金利は5%には乗っていない可能性を見ています。

21年中はインフレは一時的だとして
頑なに緩和を継続したことで、インフレが加熱し
22年3月にようやく利上げを開始したかと思えば
あまりに拙速な利上げを実施しマーケットを混乱させたFRBの見通しなど
信用できるか、というのが市場の本音ということでしょうか。

というわけで為替市場ではドル安がトレンドになりそうなムードですが
12日発表のCPIの数字を受けてセンチメントが一変するリスクはありますので
あまりリスクを取りたくはありませんね。

JPモルガンCEOは金利は6%まで上がる可能性もあると発言しています。

JPモルガンCEO、米金融当局は5%を超えて利上げ続ける必要も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-10/RO9SE1T0G1LE01?srnd=cojp-v2
・政策金利が5%程度まで引き上げられる確率は50%で、
・6%まで引き上げなければならない確率も50%ある

CPI前ドル円、下値が固くなってきたので売りは一旦手仕舞いました。

ドル円133.21円ロング  ➡ 132.16円で買い戻し
豪ドルドル 0.6762ドル 継続
豪ドル円  89.60円ロング 継続

・ユーロ上昇トレンドが明確になるか


昨年ウクライナにロシアが侵攻したことでエネルギー危機に陥り
高インフレに苦しんでいる欧州、電気代高騰などでの経済への悪影響が懸念され
ユーロは22年9月、パリティ割れまで売り込まれました。

米金利のターミナルレートが5%超えくらいに落ち着くだろうという
コンセンサスが醸成されドル金利上昇が限定的となる中、
ドイツ、フランスなどの金利上昇に牽引されユーロは1.073ドルまで
反発しているのですが、どうやらユーロは大底をつけたとの見方が大勢のようです。

ゴールドマン、もはやユーロ圏リセッション見込まず-プラス成長予想
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-10/RO9GXIDWX2PS01
・2023年の域内総生産伸び率を0.6%と予想-従来マイナス0.1%
・ECBは今後数カ月に相当の追加引き締め実施へ-預金金利3.25%に

2022年終盤の経済が予想以上に底堅く、天然ガス価格が大きく下落し、
中国が新型コロナウイルス対策の制限を予想外に早く撤廃したことが
見通し改善につながった、とのこと。

欧州最大の貿易相手国は中国です。

2020年のEUと中国の貿易総額は5860億ユーロ(約75兆6116億円)
同時期のEUと米国の貿易総額は5550億ユーロ(約71兆6117億円)
に減少しています。

つまり昨年の欧州経済はウクライナ、ロシア問題だけでなく
中国のゼロコロナ政策の影響も甚大だったということですが
中国が突然経済活動を再開させたことで、
今年は中国需要が戻るだろうということね。

欧州は22年7月から利上げ開始。
米国は22年3月から利上げを開始していますので利上げ開始が遅かったのですが
市場がすでに米国の年内の利下げを折り込み始めた一方で
欧州はまだこの先も利上げを続けるとの見方が大勢。

ECBシュナーベル理事、金利はさらに大きく着実に上昇する必要
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-10/RO9MEVDWX2PS01
「インフレが自律的に後退することはない」-ストックホルムで発言
金利上昇をグリーン経済への遅れの口実にするのは間違い

というわけで、ユーロ買ってみました。
ユーロ円141.81円
ユーロドル 1.0739ドル 

・銅価格上昇基調強める

世界の景気後退が懸念されているというのに銅価格が勢いよく上がっています。
銅が6カ月半ぶり高値 雇用統計好感、中国の回復期待も
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB102CY0Q3A110C2000000/

インドネシアに銅の輸出を禁止する動きがあることも材料か。
インドネシアの輸出量は世界第10位。

インドネシア、銅も輸出禁止へ 今年半ばめど、大統領表明
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023011001068&g=int

ともかく、景気の先行指標とされる銅価格の上昇は無視できません。
意外とリスクオン相場が目前に迫っているかもしれません。

NOTE
ロシアの財政赤字が過去最大に拡大、戦費が財政に打撃-歳入もしぼむ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-10/RO9S5QT0G1KW01

今年はロシア、ウクライナ戦争が突然終わりを迎えるというサプライズに
備えておく必要もありそうです。
その場合はリスクオン相場全開となるのでしょうか・・・?

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2023年1月9日月曜日

 ◆米12月雇用統計 賃金上昇鈍化
⏹️NFP +22.3万人(予想20.0万人)
          11月26.3万人→25.6万人
⏹️失業率 3.5%(予想3.7%)
        11月3.7%→3.6%
⏹️平均時給(前月比)+0.3%(予想0.4%)
         11月0.6%→0.4%
⏹️平均時給(前年比)+4.6%(予想5.0%)
         11月5.1%→4.8%

もはやNFP(非農業部門雇用者数)には市場の関心はありません。
失業率が53年ぶり低水準にまで低下したことは労働市場の逼迫が
深刻であることを示しているものの
(これだけ利上げを継続し続けている中でも企業の雇用姿勢が
減速しないのは驚きですね)
市場は平均時給の伸びの鈍化(インフレ率の鈍化)に反応しました。

加えてISM非製造業景況指数の縮小も金利低下、ドル安、株高の材料となりました。

◆米ISM非製造業指数、予想外の縮小圏-20年4月以来の大幅低下
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-06/RO2KDVDWX2PS01?srnd=cojp-v2
・12月の非製造業総合景況指数は49.6、エコノミスト予想全てを下回る
・業況指数と新規受注指数、いずれも10ポイント以上低下
・前月からの低下幅は約7ポイントと、新型コロナ禍初期の2020年4月以来の大きさ

ISM非製造業景気指数(12月)
総合49.6  (予想 55.1 前回 56.5)
        前回  
事業活動 54.7(64.7)
新規受注 45.2(56.0)
雇用   49.8(51.5)
入荷水準 48.5(53.8)

仕入価格 67.6(70.0)
輸出   47.7(38.4)
輸入   52.7(59.5)

賃金の伸びの鈍化、非製造業部門の景況感悪化は
市場にとっては「GoodNews」
FRBの利上げがマイルドになるとの観測から
リスクを取る動きが活発化しました。

・2月FOMC会合の利上げ観測 0.25%がコンセンサスへ?

CMEフェドウォッチの2月FOMCでの利上げ折り込みは
現在の4.25-4.5%から→4.5-4.75%へ 0.25%利上げが75.7%へ。

12月にそれまでの0.75%(✕4回)の利上げから0.5%へと
利上げ幅が縮小されましたが、さらに0.25%へと利上げ幅が縮小される可能性が。

米シカゴ連銀総裁、利上げペース鈍化を予想=WSJ
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-evans-rates-idJPKBN2TM02J?il=0

これを受けて米金利は低下。
長期債だけでなく2年物、短期債利回りも急低下。

※米国債利回り一覧 赤星2年 青星10年
これを受けてドルが低下。
ドル独歩安の様相となりました。

※通貨インデックス一覧
ドルストレート通貨一覧日足
実は金利低下は米ドルだけではなく主要国金利はすべからく低下。

※主要国長期債利回り一覧

円金利だけが上昇しています。
YCC変動幅の上限0.5%に達しましたね。
このレベルに張り付いていくものを考えられます。

アングル:長期金利が上限0.5%に到達、「日銀アタック」再燃か
https://jp.reuters.com/article/japan-rates-idJPKBN2TL0DQ

世界の金利低下傾向が続き、円金利が0.5%近傍に張り付くという
流れが続くなら、ドル円、クロス円通貨は円高のトレンドとなると思われ、
ドル円相場はやはりレジスタンスで上値を抑えられて下落してきました。

※ドル円、クロス円日足一覧
金利市場にとって次の大きなイベントは
12日(木)の米国の12月消費者物価指数の発表でしょう。
それまでは円高傾向が強い展開が続くのでは・・・?

その次が18日の日銀の金融政策決定会合に注目。

・日銀はYCCの再修正急がず、12月決定の影響と効果見極め-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-06/RO1LZ5T0G1KW01
市場には、市場機能改善を名目としたさらなる変動幅の拡大など
追加的な政策修正の観測もくすぶるが、
多様な年限の指し値オペや臨時の国債買い入れなど、
金融緩和継続の強い姿勢をオペの積極化や工夫で示すことが重要であり、
追加的な政策修正の段階にはないとの声も。

→オーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)は、
 日銀のさらなる政策修正を織り込んでいる。  
 
ポジションですが雇用統計を受けて
豪ドルドル 0.6762ドルでロング
ドル円を133.21円出ショート参戦。
豪ドル円  89.60円ロングは継続です。

・金利低下で株は反発基調を強める展開か

※米株主要インデックス一覧  雇用統計後、ダウは700ドルも上がった
※日本株主要インデックス一覧

・少なくても12日の米CPI前までは反発基調が続く?

岡崎良介氏は動画で今年の米株市場を占う「1月効果」について
1月17日までには1月の勝敗が見えてくると指摘されています。

また米株を弱気に傾けているTesla株も下落は1月20日までではないか、と。

<テスラ(TSLA):1月20日まで続く空中戦>
『January Effect(1月効果)』
https://youtu.be/8ZXpN0ZZBok
面白いですよ~必見です↑
短中期的には株の戻りが期待できるかも。。。

ウォール街、一部で楽観的見方戻る-ソフトランディングを視野に
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-08/RO4Y22DWRGG001

日経平均は大発会からアベノミクス上昇トレンドの下値サポートラインを
下抜けていましたが、このサポートラインを超えて上昇トレンドに回帰
できれば上値抵抗ラインまでの反発が見込めるか。

※日経平均日足
*************今週の主な予定**********
1/9(月)
●成人の日
●ユーロ圏 11月失業率(19:00)
●米 11月消費者信用残高(10日 5:00)
●岸田首相、欧米 5 カ国首脳と会談
(9日フランス、10日イタリア、11日英、12日カナダ、13日米)

10(火)
●11月家計調査(8:30)
●12月東京都区部消費者物価
●「全国旅行支援」内容を見直して再開
●東証、ETF などレバレッジ商品の信用取引に係る委託保証金の率の見直し
●米英中銀総裁ら、スウェーデン中銀主催のシンポジウムに参加

11(水)
●11月景気動向指数(14:00)
●日銀「生活意識に関するアンケート調査」結果

12(木)
●12月都心オフィス空室率(11:00)
●12月景気ウォッチャー調査(14:00)
●地域経済報告(さくらレポート)
●中国 12月生産者物価(10:30)
●中国 12月消費者物価(10:30)
●インド 12月消費者物価(21:00)
●米 12月消費者物価(22:30)
●米 12月財政収支(13日 4:00)

13(金)
●12月マネーストック(8:50)
●オプション SQ
●中国 12月貿易収支
●米 12月輸出入物価(22:30)
●米 1月ミシガン大学消費者マインド指数(14日 0:00)
●日米首脳会談(ワシントン)


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2023年1月6日金曜日

ドル円反発基調に。
再びドル金利が上昇してきました。
円金利も上昇してきたのですが、水準がまるで違いますものね。

・12月FOMC議事要旨
・カシュカリ総裁「利上げ停止でも再利上げの可能性」
・日本長期国債落札利回り0.5%に上昇
・明日雇用統計~今夜発表のADP強くドル高に拍車
*******************************************

・4日公表された12月FOMC議事録要旨

・23年中の利下げ開始を誰ひとり予想していない
・粘着質なインフレが続き、金融引き締めが長期間に及ぶ可能性示唆
・過度な利上げによって経済が縮小するリスクに配慮する必要性

FOMC議事録要旨は、23年には利下げはないぞ、と
ハト派の楽観的期待を牽制する内容でしたが
同時に過度な利上げが景気に及ぼす影響も懸念していたとあって
米株市場は売り買い交錯、ダウ、S&P500、ナスダックともに小幅高で取引終了
しましたが、ドル金利はやや上昇しています。
※米国債利回り一覧

さらにこのニュースも意識されている模様。

・カシュカリ総裁「利上げ停止でも再利上げの可能性」


米連銀総裁「2段階利上げ」に言及 利下げ期待をけん制
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN04AUT0U3A100C2000000/
【米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁】
今の利上げを一旦停止した後、しばらく様子をみたうえで
不十分なら再び政策金利を引き上げる可能性に言及

今夜出たADP雇用指数も強く
FRBのタカ派スタンスが正当化される流れに。

12月米ADP雇用統計 +23.5万人(予想+15万人)

ということで全般ドル高基調となり
ドルストレート通貨には下落圧力が強まりました。

※ドルストレート通貨一覧日足
よって、中国が豪州炭輸入を一部再開か、とのニュースを受けて
高値づかみした豪ドルドルロングは撤退・・・傷は浅いうちに。

豪ドル円ロングは継続しています。
こちらはドル高が効いてドル円が上昇しているため
これに支えられたクロス円がなんとか下げずに踏ん張っているという構図。

※クロス円通貨一覧日足
注目はドル円。

円高トレンドのレジスタンスラインを超えてきそうです。
年初の130円割れ示現でこの円高トレンドは終焉したのでしょうか?
今日の足が上ヒゲで終わり再び下降するリスクはないのか。

足元ではFOMC議事録受けてドル金利が上昇していることに
市場が反応していますが、
明日以降はひょっとすると円金利上昇が意識されるかもしれません。
その場合、再び円高となるリスクは残されていると思うのですが、、、

・日本長期国債落札利回り0.5%に上昇


長期金利に上昇圧力 国債落札利回り0.5%、財政負担増す
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB054MX0V00C23A1000000/
財務省が5日実施した10年物国債の入札,最高落札利回りが0.5%まで上昇
(7年半ぶりの水準へ)
日銀は12月金融政策決定会合で
長期国債利回りを0%近傍に固定するYCC政策の許容変動幅を
従来の±0.25%から±0.5%に拡大しましたが
今日の入札でその上限に到達した、ということです。

今回入札を実施した10年債(369回債)は6日に発行されますが
6日以降、長期金利が日銀上限の0.5%程度に張り付く可能性が出てきた、
ということです。

市場金利(長期債利回り)チャート 日足 
YCC変動幅±0.25%の時は
長期債利回りは0.25%近傍に張り付いていましたが
やや0.25%を超えていました。
今後は0.5%に張り付いて、ややそれを上回ってくると考えられます。

しかし。

日本の長期金利が0.5%に張り付いたとて
世界の金利がそれ以上に上昇してしまえば円高にはなりません。

※世界の長期金利 全体的にリバウンド基調に
仮に0.5%まで上昇しても円金利は下方に張り付いているだけですね。

そして世界の金利上昇局面に入れば
現時点での経済が最もしっかりとしていてインフレが高水準である
米国のドルが選択されるという流れですので
ドル高傾向が強まるということになってきます。

通貨インデックス一覧 ドル独歩高ですね
明日以降の円金利に注目しつつ、ですが
明日金曜は早速米雇用統計発表のイベントもあり
為替市場はあまり動けないような気がします。

・明日雇用統計~今夜発表のADP強くドル高に拍車

雇用統計の数字が予想より強ければドル高再開。
予想より弱くドル金利低下なら円高再開のシナリオもあり、かな。

1/6 12月雇用統計予想

NFP  +20万(10月28.4万、11月26.3万からやや鈍化予想)
失業率 3.7%(前月、前々月と同じ)
平均時給 +0.4%(前月比)(10月0.5% 11月0.6%からやや鈍化予想)
     +5.0%(前年比)(10月4.9% 11月5.1%からやや鈍化予想)

NOTE

◆脱ドル探る中国、オンショア人民元の取引時間延長-国際化の一環
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-05/RNZXB4T0G1KW01?srnd=cojp-v2

ドル離れの傾向はゴールドの地位向上につながると考えられます。
ただし今夜のゴールドはドル金利上昇で下落しています。


◆バイロン・ウィーン氏の23年びっくり予想

(1)24年の大統領選に向け、民主・共和両党から多数の候補者が選挙キャンペーンを組       織。両党ともに新たなヘッドライナー(主力候補)が登場する。

(2)FRBがインフレと綱引きを続け「ピボット(政策転換)」と う言葉が「一時的」と同じように棚上げとなる。政策金利は個人消費支出(PCE)物 価指数を上回り、実質金利はプラスに転換する。

(3)FRBはインフレを和らげることに成功するが、引き締め的水準にとどまりすぎる。       利益は圧縮され、緩やかな景気後退に陥る。

(4)FRBの金融引き締めにもかかわらず、市場は年半ばまでに底を打ち、09年に匹敵す       る回復を始める。

(5)暗号資産(仮想通貨)相場が大幅な調整となり、それはシステミックな問題ではない       とみなされた。今回は債務がインフレで膨張し、MMT(現代貨幣理論)の信用が失墜す       る。

(6)FRBは他の中央銀行よりもタカ派姿勢を維持し、円やユーロを含む主要通貨に対す       るドル高が続く。日本や欧州の資産にドル建てで投資する投資家に機会をもたらす。

(7)中国が5.5%の成長目標に向かってじわじわと進み、西側諸国との強い貿易関係の再構       築に積極的になる。実物資産やコモディティー市場にとってポジティブな影響をもたら       す。

(8)米国が最大の石油生産国になるだけではなく、最も友好的な供給国になる。世界の景       気後退を主因に原油価格は下落するが、水圧破砕法や中東とベネズエラの生産拡大も寄与       する。米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の原油先物価格は23年に       50ドルを付けるが、23年以降は世界経済の回復を背景に100ドル超となる。

(9)年前半はウクライナで爆撃や破壊、犠牲者が出る状況が続くが、年後半はロシアと両       国の間で停戦、領土分割の交渉が始まる。

(10)広告主が出稿をためらい、債権者は会社の先行きに懐疑的だが、年末までにイーロ       ン・マスク氏がツイッターの経営を持ち直す。

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2023年1月5日木曜日

 大発会、日本株市場ご祝儀なく大幅下落で23年スタート

・日経平均はアベノミクスラインを割り込む?
・中国株は大幅高
・豪ドル大幅高、中国、豪州の石炭輸入禁止を緩和か
********************************************
・日経平均はアベノミクスラインを割り込む?

これはちょっとまずいですね、、、重要なサポートラインを割り込みました。
これはまさにアベノミクス相場の上昇トレンドのサポートライン。
見方によっては「アベノミクスの終焉」です。

※日経平均株価 月足 

昨日、Appleの時価総額が2兆円を割る下落だとか
Teslaがさらに下落するなど米株が冴えなかったせい、、、にしてはなりません。

アップル下落、時価総額が2兆ドル割り込む-iPhone供給など巡り懸念
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-03/RNX2RWT0AFB401
テスラ株、12%超急落 需要や物流に懸念
https://jp.reuters.com/article/tesla-stocks-idJPKBN2TI187

というのもアジア時間、
中国株はしっかり上がっていました。

※香港ハンセン指数
今夕の欧州市場でもドイツ株、英国株は昨日に続いて上昇基調にあります。
世界の景気後退懸念のせいで大発会の日本株が下げたわけではない、と思うのです。

ではなぜ?
岸田政権が成長戦略を打ち出さないばかりか
金融、財政政策の引き締めに動く可能性を漂わせているせいでは・・・?

1・物価上昇超える賃上げ要求 少子化「異次元の対策」で―岸田首相が年頭記者会見
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023010400691&g=pol

賃上げ要求自体は悪いことではありませんね。
しかし賃上げ要求するなら、企業が成長できる基盤である
マクロ安定化政策が重要ですが、
岸田政権は将来の増税の可能性を議論のないままに突然打ち出してみたり
アベノミクスで決められた「政府と日銀の共同声明」の見直しに言及するなど
方向としては全く逆のベクトルに動こうとしています。

そもそも将来法人税が上がるかもしれない、という懸念が
企業の賃上げを鈍らせるとは考えなかったのか。

2・防衛増税、首相が理解獲得に努力 「未来世代への責任」
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4f2066623347b6cf60e73bd425fec0e82e6e4d7

そもそも国債を発行して未来の世代につけを回してはいけない、
という考え方が全く経済を理解できていない人間の発言で
あまりの経済オンチに頭を抱えたくなります。

これじゃ投資家が日本株を買おうって気にはなりませんよね(;´д`)トホホ…

3・岸田首相:日銀との共同声明改定、是非含め新総裁と協議必要 (3日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-04/RNXOTGDWX2PS01
この共同声明こそ、アベノミクスの礎。
ここに手を入れるというのが、どのような自体を招くだろうか。
新総裁人事にも注目ですが、

黒田総裁の後任候補に山口広秀氏が浮上-報道
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-12-29/RNN04JDWLU6801
・白川方明前総裁を副総裁として支えた山口広秀氏の名前が浮上。

白川さんって、、、
大規模緩和に否定的でドル円70~80円台に張り付かせた
デフレ不況の真っ只中の日銀総裁です。
その方をサポートした方がもし新総裁になったら?!

緩和策からの転換で再び日本はデフレ不況に陥りかねません。

こんなニュースが飛び交っていることが
日本株低迷の背景にあるのでは?

早晩アベノミクスラインに回帰できなければ
日本株はズルズル下がりそうです。

・中国が豪州産石炭禁輸の一部解除を検討、4月に再開も-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-04/RNY38HT0G1KW01?srnd=cojp-v2
・宝武鋼鉄集団と大唐集団、華能集団、国家能源投資集団に認める可能性
・オーストラリアの外相が先月北京を訪問

この報道を受けて豪ドルは大きく反発上昇しています。

※豪ドルドル


※豪ドル円
やはりエネルギー問題は色々見直しが必要ですね。
脱炭素だとかいってエネルギー不足を招くわけにはいかない、というのは
どの国も抱えている本音だと思います。

今回の豪州炭に関しては、
豪州がファーウェイ・ZTEの豪州への参入停止を決めたことに対して
中国が政治的圧力をかけてたというのが発端でしたが
政治的対立で資源輸入を停止することの弊害がでてきたということでしょうか?

2019年の記事
中国、豪からの石炭輸入禁止 両国関係の悪化背景か
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41591580R20C19A2FF2000/

2021年には密かに解禁していた、というニュースも流れましたが、、、
[FT]電力危機の中国、豪州炭の輸入をひそかに解禁
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB060PR0W1A001C2000000/
~年間550億豪ドル(約4兆4600億円)規模にのぼる豪州の石炭輸出業に打撃を与えた形だ。

これが一部とはいえ正式に解禁されれば、豪中交易正常化の一歩ということで
豪州に取ってはかなりポジティブな材料となるでしょう。

というわけで遅ればせながら豪ドルロング参戦。
豪ドル円 89.60円ロング
豪ドルドル0.6875ドルロング これは天井つかみしちゃったか?現在アゲインスト

豪ドル円の力強い上昇が今日のクロス円全般の上昇の牽引役となったと見られ
ドル円も反発しています。
というわけで短期的にはドル円レジスタンスラインまで戻る可能性がありそうなので

133.05円ドル円ショート ➡131.50円で買い戻し
141.70円ユーロ円ショート ➡139.54円で買い戻し

一旦ショートを買い戻しています。

・米ISM製造業総合景況指数、12月は48.4に低下-市場予想48.5
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-04/RNYV1HT1UM1001?srnd=cojp-v2
ISM製造業景気指数(12月)
景気指数 48.4(49.0)
新規受注 45.2(47.2)
生産   48.5(51.5)
雇用   51.4(48.4)
入荷遅延 45.1(47.2)
在庫   51.8(50.9)
仕入価格 39.4(43.0)
輸出   46.2(48.4)


これを受けてなのか、米国債長期ゾーン(緑色~青色群)金利は低下。
※米国債利回り一覧
金利低下を好感しているのか、ゴールドが上昇トレンドを強くしています。
※COMECゴールド(ドル建て金先物)日足

金利低下でも今や金融商品となった原油、反応せず下落しています。
※WTI原油先物
要するに世界の景気は決して良くない、ということでしょう。

NOTE
ユーロ圏インフレにピークアウト感、ECB利上げ路線は揺るがず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-04/RNYNK3T1UM0W01

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2023年1月4日水曜日

 ・年初円高スタート、ドル円一時130円割れ
・中国株大幅高スタート、欧州~NYも株高
・世界の金利低下スタート、結果ドル高に?
**********************************************
・23年1月3日ドル円130円割れスタート

東京時間、129.50円台まで突っ込みました。
欧州時間から反発130.50円台まで戻ってきていますが
これで円高トレンドの底入れという感じではありません。

※ドル円日足

30日に133.05円でドル円ショートしている他、
ユーロ円ウィ141.70円でショート参戦しています。

クロス円は軒並み200SMAの下に落ちてきており
下落トレンドを明確にし始めたように見えます。

ドル円、クロス円下落となると、リスクオフ相場なのかと身構えますが
どうもこの相場そんなに単純ではなさそうで
今日3日、中国~欧州~米株は強いんですよね。

・中国株大幅高スタート、欧州~NYも株高

※世界の主要株価インデックス
香港上場の中国株が上昇、新年初日の取引として2018年以来の大幅高
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-03/RNWJXTDWRGG001?srnd=cojp-v2

世界は株高で23年相場スタートしています。
さて、明日の日本はどうでしょう?

円高を嫌って下落するのか。
それとも世界の株価上昇の流れを受けて上昇スタートできるか。

足元の日経平均は2013年起点のアベノミクス上昇トレンドで
なんとか踏みとどまっている状態ですが、
短期的には反発しそうですね。世界の株価が強いですし。

※日経平均日足 下値支持線はアベノミクス上昇支持線 下抜けると…💦
円高でも日本株高という相場になってくれればいいのですが、、、

ドル円は131.50円を超えたら手仕舞います。
しかし、中国の実態は決して良いわけではありません。

中国、2022年12月のPMIは47%
http://j.people.com.cn/n3/2023/0103/c94476-10191251.html
財新の中国製造業PMI、12月5カ月連続50割れ 生産・需要低迷
https://jp.reuters.com/article/china-economy-pmi-caixin-idJPKBN2TI04D
中国製造業PMI


非製造業PMI

株式市場はその先を織り込もうとするため
過去データーが弱くても上がる時は上がるのですが
感染状況がピークを迎え、正常化が近づいているという期待の通りに
なってくれれば良いのですが、、、、。

今年は米国はじめ世界の景気後退リスクが懸念されており
このままリスクテイク相場が続くとは思っていません。

ここまで書いて米株チェックしてみたら下落に転じていますね。
アップルが昨年安値をさらに更新する新安値。
Teslaも下落しており昨年安値を更新しそうな流れに・・・。

 

IMF専務理事、23年は厳しい年と警告-世界の3分の1で景気後退へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-03/RNW5JVDWLU6801?srnd=cojp-v2

・世界の金利低下スタート、結果ドル高に?

株高の背景には金利低下がありそう。

※米国債利回り一覧 2年赤★ 10年緑★

米金利低下なのに、米ドル高なんですよ。

※通貨インデックス一覧 ドル高円高
なぜドル高なのか、と世界の金利を確認すると
世界の金利が低下しているのね、今日。
これが明日以降も続くかどうかはわかりませんが、
一斉に金利が下がるなら、ドルに資金が集まるということか。
少なくとも米政策金利は5%超えまで引き上げられることが示されています。

ではなぜドル円は下落で円のほうが強いのか?

これはおそらく、
円長期金利が0.5%に張り付くまで上昇すると見られているためでしょう。

※世界の10年債利回り
日本の金利は下に這いつくばっていますが、0.5%までは上昇してくるでしょう。

12月日銀会合でYCCの修正がサプライズ発表されてから
円金利はそれまで固定されていた0.25%から上方に動き出しましたが
昨年末は0.408%で終わっています。

これまでYCC政策で長期金利は0.25%に張り付いてきましたので
おそらく今後は拡大された変動許容範囲である0.5%に張りついてしまうと思われ
それが常態化するまではドル円、クロス円には下落圧力がかかり続けるのではないか、
と見ています。

世界の金利が低下してくれば円金利との金利差縮小ということですね。

NOTE

・ガス危機懸念が急速に後退、世界の大半で予想外の暖冬-ガス先物下落
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-03/RNWM46DWX2PU01?srnd=cojp-v2
・ユーラシア・グループ:2023年の10大リスク
https://www.eurasiagroup.net/files/upload/EurasiaGroup_TopRisks2023.pdf
1.ならず者ロシアの世界秩序への脅威
2.肥大化する習近平
3.大量破壊兵器
4.インフレの衝撃
5.曲がり角に立つイラン
6.エネルギー高騰逼迫
7.グローバリゼーションの終焉
8.アメリカの分断
9.TikTokブーム
10.水不足危機

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