2023年11月20日月曜日

 先週は米10月CPI,PPIが予想を下回りインフレの減速が確認され、
※米CPI(消費者物価指数)推移

※米PPI(生産者物価指数)推移

イニシャルクレーム(新規失業保険申請件数)が予想外に増加、
労働市場の逼迫の緩和も確認されたことで
米金利のピークアウト感が強まったことなどが
米市場金利の低下をもたらし、米株市場は堅調に推移。

ドル円はなかなか崩れませんでしたが、週末金曜日
比較的大きめの陰線を示現。

※ドル円

金曜は特に米市場金利が大きく崩れたワケでもありませんし
むしろドル需要に関連する原油は反発して終えていますので
ドル円が崩れる明確な材料はありませんでした。
※米市場金利 2年10年30年
強いて言えば、来週11月23日はサンクスギビングデーで
米市場が休場となることから、週明けから流動性が低下する可能性があり
長期休暇を取りたい向きのポジション調整があった、
ということかもhしれません。

固いポジションなら持ちっぱなしでいいと思うのですが、
やや投機ポジションの積み上がりが気がかりですよね。

ヘッジファンド、円に対し22年4月以来最も弱気-米CTFCデータ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-18/S4AUG9T1UM0W01

上記記事はヘッジファンドポジションのみの数字のようですが
IMM通貨先物ポジションの投機筋ポジション推移を追いかけている向きは
先週火曜までの投機筋のドル円ネットショートが13万枚になったことに
驚いていることと思われます。これなかなかの規模ですよ。

※ドル円 COTポジション ピンクの矢印が過去最大
最新のデータ‐(先週火曜日までの時点)
ドル買い 158,021 ドル売り 27,772
 ⬇相殺すると~     
ネットショート 130,249枚

過去の最大のドル円ネットショートは 2007年 188,077枚
2007年はリーマンショック1年前の6月でした。
日本の投資家、ミセスワタナベによる円キャリートレード全盛期でしたが
投機筋も随分円ショートしていたんですね。

これらが巻き返され、2007年6月に124円台にあったドル円相場は
2008年3月には95円台まで急落しました。
30円もの下落です。その後リーマン・ショックへと繋がっていくのですが、、、

今はその当時の金融危機前とは異なりますので
そこまでのインパクトは考えにくいですが
投機玉が積み上がっているということは
逆回転を始めたときの円高の勢いは大きくなるリスクではあります。

このヘッジファンドなどのリスク選好ポジションについては
先週のブログにも書いたのですが
こちらのコラムに端的にまとめましたので改めて。

【為替】円キャリー取引と原油安に注目
https://media.monex.co.jp/articles/-/23247

というわけで先週は150.62円でドル円を軽めにショートしています。

今週は米国の感謝祭の影響で流動性低下から
米市場には方向感がなくなると思われ
(積極的売買が手控えられ、ポジション整理が優位となる可能性)
あまりドル円ショートがうまくいくかどうか自信はないですが。。。

今週発表される米経済指標の予想との乖離にも注目しておきますか。
21日(火)
米中古住宅販売(10月)予想390万戸:前月396万戸

22日(水)
失業保険申請件数(前週231千件、継続受給1,865千件で2年振り高水準だった)
米耐久財受注(10月)予想▲3.3%:前月+4.6%(前月比)

24日(金)
PMI景況感指数(11月)製造業:予想49.9:前月50.0
         サービス業:予想50.4:前月50.6
           総合指数:予想50.3:前月50.7

それから今週は日本のCPIにも注目です。
24日金曜8:50発表です。

日本10月 全国消費者物価指数 予想+3.4%:前回+3.0% [前年比]
         [除生鮮食品] 予想+3.0%:前回+2.8% [前年比]
         [除食料エネ] 予想+4.1%:前回+4.2% [前年比]
9月よりやや強含む?コアコアのみ低下予想。
日本のCPIが強めにでればやはり円高バイアスが強まるのでは?
(ポジショントーク)
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ムーディーズによるイタリアの格下げが懸念されたいたようですが

6日前11/13日の記事
G7の一角、イタリアがジャンク級に格下げの可能性も-17日発表
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-13/S41K6TT0G1KW01
EU信用問題が再燃 金利急騰リスク、財政規律骨抜き警戒
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR15CN50V11C23A1000000/

17日発表され格下げはなし、据え置かれました。
イタリア国債、「投資適格級」に据え置き ムーディーズ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR170380X11C23A1000000/

ポイントはここかな。

ムーディーズ、イタリア格付け見通しを「安定的」に引き上げ
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/MJYE43RYCBIT5FDOVR3YMSAEJE-2023-11-17/
イタリアの格付けについて、経済、債務、銀行部門が安定化しているとして、
見通しを「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。

格下げリスクがある、として警戒されていたわけですが
格下げなし、見通しは引き上げということで
逆にユーロには買い戻しの上昇圧力となった可能性が。

※ユーロドル 
そもそも世界の金利はすべからく低下しているのですが
※主要国長期金利(日本も低下)

ドルだけが弱かった、というのが先週の値動き。
※通貨インデックス比較

こうしてみると、ドル金利上昇ピークアウトのコンセンサスが
ドル高の時代の終焉に繋がり円売り一辺倒のトレーディングにも
変化が出てくるんじゃないの?という気もするのですが
これはポジショントークね。

先週のブログで書いた
キウイロングのタイミング、考えるにしても
クロス円ではなくてドルストのほうがいいのかどうか
再考の必要がありそうです。

今週の主な予定

11/20(月)
・10月首都圏新規マンション発売(14:00)
・中国ローンプライムレート(10:15)
・台湾総統選挙(24 年 1月 13日投開票)の立候補届け出(〜24日)

21(火)
・米 10月中古住宅販売件数(22日 0:00)
・10月 30日・11月 1日開催のFOMC 議事録(22日 4:00)

22(水)
・米 10月耐久財受注(22:30)

23(木)
・勤労感謝の日
・11月 HCOB ユーロ圏製造業 PMI(18:00)
・米感謝祭/休場:米

24(金)
・10月消費者物価指数(8:30)
・10月全国百貨店売上高(14:30)
・独 11月 Ifo 景況感指数(18:00)
・米 11月 S&P グローバル米国製造業 PMI(23:45)
・ブラックフライデー、米年末商戦本格化

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2023年11月17日金曜日

 んん~?このままドル円ピークアウトする可能性もある?

今週のCPIで急落したドル円は小売売上高が思ったより悪くなかったことや
NY連銀製造業景況指数が上振れたことなどを受けて大きく反発していたのですが
今夜、その反発分をすべて削ってしまうような下落に見舞われています。

何故って、今夜出てきた労働市場のデータが悪化していたから。

・先週分新規失業保険申請件数:+23.1万件(予想:22.0万件、前回:21.7万件)
               ★予想以上に失業保険申請が増え8月中旬来の増加
             
・失業保険継続受給者数:+186.5万人(予想:184.5万人、前回183.3万人←183.4万人)
            ★失業保険継続需給者も増加、2年ぶり最高の数字
            
   ➡労働市場の逼迫が緩和。
    今週のCPI/PPIといったインフレ指標の鈍化に加え労働市場の減速まで確認、
    米国の利上げサイクルが完全に終了したとの観測強まる         

・10月輸入物価指数:前月比▼0.8%(予想:▼0.3%、9月:+0.1%)
            ★輸入物価も前月比ではマイナス圏に

・11月NAHB住宅市場指数:34(予想:40、10月:40)
             ★昨年12月来で最低

   ➡今夜もインフレ関連指標の鈍化が確認された
   
・10月鉱工業生産指数:▼0.6%(予想▼0.3%、9ガチ▼+0.1%←0.3%)

・11月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:▼5.9(予想:▼8.3、10月:▼9.0)
                     ~先月より改善もマイナス圏
               
FRBのデュアルマンデート(2つの使命)は「雇用の最大化」と「物価の安定」
いよいよこの2つに関連するデータが思惑通りに減速してきたことから
7月のFOMCでの利上げが最後だった、もう利上げはないとの確信に一層近づき、
市場は来年24年の利下げにフォーカスしつつあります。
金利先物市場では来年5月の利下げ開始で12月まで4回、
つまり1%の利下げを織り込んでいます。

ただ、利下げ期待が高まると株式市場がはしゃいじゃって上昇するものだから
リスクオンの機運からクロス円が上昇してしまうため、
なかなかドル円が下がらないという側面もあるんですよね。

円金利が安いため円はファンディング通貨(調達通貨)となり
リスクテイク相場では円が売られてしまうんですよ。。。
こうした投資家行動は円キャリートレードと呼ばれます。
昨晩まではこの動きでした。

しかし、今夜は米株市場もやや調整色が強い。
金利低下でも株の買いが続いていない。
ということでクロス円も下落し、ドル円も下がってきています。
単純に株から利回り妙味の高い債券に資金シフトが
行われているだけかもしれません。
あるいは米中首脳会談が期待外れだった?(関係ないか)

日々の指標と金利動向、株やドルの値動きに常に整合性があるわけでは
ありませんので、今夜ちょっとドル円が下げたからといって
トップアウトしたと言えるものでもないのですが、
昨年22年の相場では10月の介入と11月のCPIショックで
ドル円のピークアウトが確定的となったので、
なんとなく今週のCPI鈍化+労働市場の減速の兆候という材料で
同じようにピークアウトするのでは?
と考える投資家がいないこともないのではとも思うのです。
まだチャートは崩れていないのですけどね・・・。

もう一つ、今夜は原油が一段安。
これも金利低下を誘引している可能性があります。
今週のCPIはエネルギーインフレの低下が大きく寄与していましたが
この傾向が続くことでインフレの再上昇リスクは後退していく、というわけです。

※WTI原油


しかし、これだけ原油が下がってくると産油国は困りますね。。。
IMFの試算によると中等産油国の財政均衡コストは80ドルアラウンド。
足元では70ドル台に真っ逆さまに落ちています。

すでにOPECプラスは身を削る減産を続けていますので
これ以上の引き締めは難しいと思われます。
原油安が長期化するようだとオイルマネーの市場からの引き上げリスクも
出てくるかと思われますが、まだそれは早いかな。

また、原油安はドル需要を軽くしますのでドル高圧力を低下させます。
この点においても、ドル円が151.90円台で昨年高値と面合わせで
ピークアウトした可能性もあるのでは、、、と思うのですが
リスクオン相場へと回帰すればまた円売りポジションを構築する向きが
出てくるのでしょうか・・・

リスクオン相場継続期待からの
クロス円ロングポジションは撤退です(´・ω・`)ショボーン

キウイ円90.48円L コストで消滅
ポンド円186.21円L 187.25円で手仕舞い やや利益

ただ、チャートは今年の高値を取ったところからの調整であり
株式市場が再びリスクオン相場の様相を呈するなら
再上昇の可能性はありそうです。
また書い直すかもしれません。
ドル円が本格的に崩れてきたら考え直します。。。

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2023年11月16日木曜日

 今夜は米金利がやや反発。

・米10月小売売上高:前月比▼0.1%(予想:▼0.3%、9月:0.9%←+0.7%)
   (自動車除く):前月比+0.1%(予想:▼0.2%、9月:+0.8%←+0.6%)
   
9月より10月は悪化していますが、予想より強い数字が出ました。
9月の数字が上方修正されたこともポジティブですね。

・米11月NY連銀製造業景気指数:9.1(予想:▼3.0、10月:▼4.6)

めちゃめちゃ改善しているじゃないですか。。。
ISM製造業景況指数は悪化していたんですけど、なぜ?

・米10月生産者物価指数:前月比▼0.5%(予想:+0.1%、9月:+0.4%←+0.5%)  
                     コア指数:前月比0%(予想:+0.3%、9月:+0.2%←+0.3%)

・米10月生産者物価指数:前年比+1.3%(予想:+1.9%、9月:+2.2%)
                      コア指数:前年比+2.4%(予想:+2.7%、9月:+2.7%)

生産者物価指数は軒並み9月から低下。予想も下回る結果でした。
つまり、インフレは鈍化基調が改めて確認されたわけです。

今夜は、景気指標が意外と底堅く、インフレの鈍化が確認できた、
というわけで株式市場はこの結果を好感し続伸しています。
米金利はやや反発しているのに、です。

金利の反発はあや戻しで本格的に上昇基調に戻ると考えている
投資家はいないということでしょう。
あまり強気の投資家が増えすぎても嫌ですが・・・
ゴールドマンのコスティン氏、来年のS&P500は最高値に迫ると予想
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-15/S460Y7T1UM0W01

ただ、米金利上昇にドル円が素直に反応しちゃって
せっかく昨日のCPIで下落したのですが、やはり買い戻されています。
なかなかチャートが崩れませんね。
※ドル円日足

ポンド円186.21円ロングはまだ継続していすが、
今日は英国CPIの急低下でポンドが急落する局面も・・・。

英インフレ率、10月は4.6%と2年ぶり低水準-来春利下げ観測
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-15/S45NHCT1UM0W01?srnd=cojp-v2
CPI、9月の6.7%➡10月4.6%へと伸びが大幅に鈍化

ただ、チャートを眺めていると昨日の米国CPIショックで
ポンド円が上昇した値幅の半分も下げていません。
というわけで、もうちょっと様子を見てみます。
※ポンド円15分足
今日はキウイ円に乗ってみました。
コストは90.48円
昨日の米CPIで急伸した後、ほぼ上昇を続けています。
※キウイ円15分
キウイって11月下旬~12月に向けて上がるアノマリーがあるんです。

※過去20年の平均のキウイのシーズナリティ
これにはきちんとワケがあります。
ヒントは貿易収支。

そしてこれはキウイ円の月足
リーマンショックの高値からのレジスタンス超え。
ファンダメンタルズからはあまり買いたくはないのですが
アノマリーとチャートに乗ってみるかと。

クロス円は日本の通貨当局の介入があれば
ドル円とともに急落するリスクもあるのですが、
逆指値注文をきちんと置いて買う方向。
介入時の円高はむしろ新規ポジション構築の好機では?

日銀の金融政策の転換もテーマとなってくると思われますが
それはおそらく年明けから来春。(マイナス金利解除など)
それまで何もできないというのは機会損失と考えるトレーダーらの買いが
クロス円を押上げていくような気がします・・・。

米株はじめ世界の株がリスクオンとなるなら
クロス円もリスクオンで上がる、というわけですね。

これも、米金利が再び大きく上がらなければ、というのが条件ですが。

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2023年11月15日水曜日

 CPIショック、再び?!

今夜発表された米10月CPIを受け、米金利急低下。
ドル円相場も大きく下げています。

米CPI、10月はコアと総合ともに鈍化-追加利上げ観測が後退
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-14/S4487WT0G1KW01?srnd=cojp-v2

10月CPI 前年比 +3.2%(予想+3.3%:前回+3.7%)
     前月比 +0.0%(予想+0.1%:前回+0.4%)
    
コアCPI 前年比 +4.0%(予想+4.1%:前回+4.1%)
     前月比 +0.2%(予想+0.3%:前回+0.3%)
詳しくは米労働省
https://www.bls.gov/news.release/pdf/cpi.pdf

池田伸太郎氏(https://twitter.com/sikeda23)のポストに
内訳のグラフがあります。

https://twitter.com/sikeda23/status/1724420572367438044

エネルギーの低下が大きくCPIを低下させたことがよくわかります。
一方でサービス部門のインフレはしつこいことも読み取れますね。
特に輸送サービス。

要は原油価格の下落が効いているということです。
原油価格が再び上昇するようだとインフレの再燃リスクがある、
というわけですが、中国の不調をはじめ世界が金融引き締めで
緩やかに景気失速となる中、需要増による原油高騰シナリオは描きにくく、
原油価格が再び高値を目指す展開となるリスクは大きくありません。
※WTI原油日足
OPECプラスが協調減産を継続している他
サウジとロシアが自主減産で供給を絞っているのですが
一方で米国の原油生産は過去最高を更新しています。

U.S. Field Production of Crude Oil
https://www.eia.gov/dnav/pet/hist/LeafHandler.ashx?n=pet&s=mcrfpus2&f=m


先般石油メジャーのエクソンモービルがパーミアンで豊富な生産量を誇る
シェール大手企業パイオニア・ナチュラル・リソーシズの買収を決めた
との報道がありましたが、このパーミアン地区シェール生産量は
OPECの生産量NO1サウジに次ぐ生産量を誇るイラクより日量生産が多くなっています。

エネルギー業界M&A、新時代到来か-エクソンが9兆円近い大型買収
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-12/S2DY9EDWRGG001

いまや世界の原油生産ナンバー1は米国であり
サウジやロシアが減産し続けたところで
そのシェアを米国に奪われるだけというわけです。
イランは隠れ増産を続けていますし・・・。

OPEC生産量、8月はほぼ横ばい-サウジが減産もイランなど増産
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-09-01/S0BBZNDWRGG001

イスラエルとハマスの戦争にイランが関与しているとして
10月原油価格が急伸する局面がありましたが
米国はじめ世界は戦争の拡大阻止に動いており
そのイランへの制裁強化というベクトルにはないようだ、ということで
リスクプレミアムが剥落し、足元では原油価格が大きく下落していますね。

WTI原油価格 日足


7月からの原油上昇は、そもそものOPECのプラスの協調減産の枠組みに加え
さらにサウジとロシアが自主減産をスタートしたことにあります。
(サウジ日量100万バレル、ロシア日量50万バレル減産強化)
7月から始めたサウジとロシアの自主減産は毎月延長され、
12月末までの延長が発表されていますが、
この減産に原油価格は反応しなくなっています。

むしろ、米国の増産の影響が原油価格に織り込まれ始めていると考えられます。

というわけで、原油価格が米国の増産の影響で上がらないなら
米国のインフレ率の再上昇も考えにくいと思われます。
石油以外の、例えばサービス部門のインフレが更に上昇していくとなれば
話しは変わってきますが、高金利の影響がジワリ効いてくると思われ
そのリスクはあまり大きくはないのでは・・・?

今夜のCPIの結果を受けて米金利はご覧の急低下。

※米国債利回り一覧

先週から米要人らからタカ派発言が相次いでいましたが
追加利上げ観測は強まらず、今夜のCPIを受けて
金利先物市場では来年の利下げ開始時期が5月に前倒しになっています。

※CME Fedウォッチ
来年は5月から利下げ開始、年末までに4回(1.0%)の利下げを折り込む。
というわけで、マーケットのメインテーマが利上げ➡利下げへと
移っていく可能性が高くなってきたことで
米国株はご覧の上昇です。

※米主要株価インデックス リスクオーン

金利低下でドル円はご覧の下落。

ただ、まだテクニカル的にはトップアウトした形ではない。
現状ではまだ上昇トレンドは継続しています。

昨年は介入後8営業日後に
一目均衡表の転換線、基準線をロウソク足の実体が割り込み、
11月10日に発表された10月CPIの急低下で
一気に雲の下限まで急降下。90SMAをも割り込みました。

今回もこのようなテクニカルの急転換がなければ
ドル円がピークアウトしたとは言い難いのが現状ではあります。
145円くらいまで下げてくれれば、昨年のようなパターンになるのですが。。。

ただ、きれいに昨年高値151.90円台で下落しており
Wトップとなる可能性もありますね。
昨年のようなドラスティックな下落とはならないまでも
明日の小売売上高が、予想より弱い数字でもう一段の下落、
さらに12月に発表される11月分の雇用統計やCPIが更に悪化していれば
ドル円がこのままトップアウトする可能性はゼロではありません。

それはデータ‐次第ということですね。
今夜のドル円の下落幅は
昨年のCPIショックと比べるととても地味なのが正直な感想。

0.5975キウイドルショートはCPI前まで順調に下げていたのですが
CPIショックでドル安となったことで一気に吹き上がり
0.5910においていた逆指値が一瞬でHIT。ポジション消滅。
暴力的なキウイ高となりました。

これは他通貨でも同様のことが起きています。

昨晩のブログで注目していたポンドですが
昨日のドル円の謎急落時に一緒に下げたのですが
その前の高値を超えてじり高基調にあったのを見て
ユーロ円のような展開となりそう~ということで
我慢できずにCPI発表前ですが186.21円で買い参戦しました。
案の定、ユーロ円のように今年の高値を取る展開に発展中。

ドル円は下落しているのですがドルスト上昇につき
クロス円は急伸しています。

ドル円が軟化しているので介入警戒も薄く安心感がありますね。
ポンド円、月足をみると2016年に195.88円という高値がありますが、
ここまでは上がらないかな・・・?(淡い期待)

 

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2023年11月14日火曜日

 ああ、ドル円が今年の最高値を更新です!

※ドル円日足


ちょうど14日火曜日に日付が変わった0:00に
ドル円が70pipsくらい急落する局面がありましたが、
例によってあっという間に下げ幅の半値を取り戻しています。

※ドル円5分足

介入ではなさそうです。
今週は14日(火)米CPIや15日(水)米小売売上高などの指標が注目ですが
指標前に手仕舞い売りが出ても不思議ではありません。
昨年の高値が151.94円。(この時介入で下げた)
今夜の急落前の高値が151.90円。ほぼ面合わせですので
昨年の介入レベルでの利食い注文が入るレベルだったのでしょう。

しかしスタンバイしているはずの日本の通貨当局はいつ動くのでしょうか。

スタンバイしていると神田財務官が発言したのが11月1日、すでに2週間経過。
ただ、10月30日の151.75円から11月3日にかけて
ドル円相場は149円台まで下落しましたので
介入の条件から外れたと考えられ、
市場動向を注視するにとどめていたことも理解できます。

問題はここから。
スタンバイと発言した際のドル円の高値レベルを超えてきた。
いつ介入が来ても不思議はないとして
個人投資家のドル円ショートも積み上がりつつあるようです。

ライター高城氏のポスト
https://twitter.com/takagifx/status/1723941556657553716

これでは介入してもあまり効果がなさそうな気も。
とはいえ、このまま上昇するのを放置し続けることはないでしょう。

ここから一気に152円を超えていくような
ボラティリティの急上昇が起きた時には注意が必要となりますが
明日米10月CPIの発表でそのような動きとなるかどうか。

14日火曜
■米10月CPI:消費者物価指数 予想+0.1%  前回+0.4%(前月比)
               予想+3.3% 前回+3.7%(前年比)
         
          コア指数 予想+0.3% 前回+0.3%(前月比)
               予想+4.1% 前月+4.1%(前年比)
15日水曜
■米10月小売売上高 予想▼0.4% 前回+0.7%(前月比)
        コア 予想▼0.2% 前回+0.6%(前月比)
        
予想が前月9月の数字から低い。
予想より低い数字が出ないことには金利は下がりません。
むしろ予想が低い分、実際の数字が上昇していれば
米金利高となる可能性が高い。
               
米CPI、危険去ったと言えない不安裏付けか-鈍化傾向止まった恐れ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-13/S41454T0AFB401
コアCPIは前年同月比では4.1%上昇と見込まれる。
予想通りなら9月と同じ伸びとなり、
6カ月続いた上昇率鈍化が止まることになる。


コアCPI,予想通りだとしても、鈍化してきたトレンドが止まるというわけで
金利ピークアウトのコンセンサスにほころびが出てくる可能性。

足元でもすでにドル金利ジワリ上昇基調ですね。
先週パウエル議長はじめFed要人らのタカ派発言が相次いだこともあり。。。

※米国債利回り


CPIや小売売上高の数字が予想より強ければ
ドル金利が跳ねてドル円が急上昇する可能性が高く、
そこで介入、、、かなぁ。
152円を突き抜けて153円を目指すような展開となれば、です。

地味な値動きに終始しドル円の急上昇がなければ介入は期待できませんので
ここから売り参戦などしないように。
介入が入る時はその前にドル円の急騰があると考えられるため、
そのボラでやられちゃう。

また、155円くらいまで介入が入らないという可能性も否定できません。
今のようなジリジリとした上昇なら金融政策との整合性が取れる動き。
皆が介入待ちしている状態では介入がないような気もするのよね。

それに今夜0時にも見られたように1円程度の急落が頻繁にありますので
こうした急落で拾って値幅とりするものありですが
長くは持てませんね。。。

急落時ブログ執筆していたモニター前にいたこともあり
151.30円台で買って151.70円台で手仕舞うというスキャルに成功。
ただし寝る前にはポジション整理しておくべし。。。

キウイドルショートまだ継続。
明日の米CPIに向け状況次第では買い戻します。

NOTE

■G7の一角、イタリアがジャンク級に格下げの可能性も-17日発表
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-13/S41K6TT0G1KW01
・今の格付け「Baa3」、見通し「ネガティブ」-ムーディーズ
・ジャンク級への格下げとなれば、すでに脆弱な市場に衝撃との指摘

ユーロ売り材料となりそうですが・・・。


■英国の利下げ観測、的を射ずの見方-インフレ統計次第でポンド上昇も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-12/S415OHT0AFB401?srnd=cojp-v2
・ポンドは既に多くのマイナス材料織り込む-クレディ・アグリコル
・ポンド、先週末は5月以来の安値-英当局者発言で利下げ観測強まる

ちょっとポンドが下値固くなってきた。
ドル金利低下、ドル安転換の折にはポンドが大きく上がりそうな予感。

となると、ユーロポンドショートがいいのだろうか・・・?
ともかく明日の米CPI見てからですね。

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2023年11月13日月曜日

 先週末のNY株式市場の強さは謎ですね・・・。

先週はFed要人らからタカ派発言が相次ぎ、

ミネアポリス連銀総裁「インフレ2%回帰へ一段の措置必要の可能性」
シカゴ連銀総裁「インフレ低下が最優先」
                   
週末金曜日も
サンフランシスコ連銀総裁「インフレへの勝利宣言は時期尚早であり、
             経済が強くインフレが横ばいなら追加利上げが必要」

などのタカ派コメントが多く見られただけでなく
週末のミシガン大学発表の期待インフレ率が強く、
米市場金利が再び上昇を始めそうな気配を漂わせていたというのに・・・・。

米消費者5-10年先インフレ期待、12年ぶりの高水準-ミシガン大
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-10/S3WXOXDWX2PS01
・11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:60.4(予想:63.8、10月:63.8)

・11月ミシガン大学1年期待インフレ率:4.4%(予想:4.0%、10月:4.2%)
・11月ミシガン大学5-10年期待インフレ率:3.2%(予想:3.0%、10月:3.0%)

長期のインフレ期待が2011年以来の高水準です。
利上げ打ち止め~来年の利下げ開始時期が市場の焦点となっていましたが
ちょっと待てよ、という数字ですよね。
※米国債利回り一覧

市場金利もご覧の上昇、短期が上がっているということは
追加利上げ観測はまだ完全に消えていないかも?という反応ですが、
FEDウォッチを見る限りでは、まあ、利上げはもうないでしょう。
やはりシーズナリティでしょうか。
10月は確かに米株は弱かった。個人が随分米株から抜けたようです。

米株から資金引き揚げ、2年ぶり高水準-株高後押してきた個人投資家
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-10/S3VMJGDWRGG001

さらにCTA(商品投資顧問)ら短期筋の米株ショートは巨額で
先週7日時点で米株を520億ドルも空売りしており、過去5年で最大。
https://twitter.com/Barchart/status/1721741766380879987
ゴールドマンによるとCTAは来週720億ドルカバーする必要があるとかないとか。
こちらは「世界株価指数」のショートポジションとのことですが。
https://twitter.com/Barchart/status/1723203022828851716
要するに8~10月の3ヶ月売り続けてきたCTAは
11月から株の買戻しを始めているようで、
まだまだこれが続きそうって話ね。
株が上がってくれば、避難していた個人も戻ってくるでしょう。

今週は17日につなぎ予算が切れるリスクもあるんですけどねぇ。。。
一旦調整があるのでは、と考えていましたが
このまま年末高相場となりそうな気がしてきました。

シーズナリティでは米国株は11月~年末に向けて株高のパターンが。
過去20年のS&P500の平均の値動き。確かに10月に向けて例年弱い。
リスクがないわけではありません。

米下院議長が新たなつなぎ予算案提示-政府機関閉鎖のリスクやや後退
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-11/S3ZBNVT0G1KW01

まだ米国のつなぎ予算が切れる17日を迎えておらず
結果が見えないのですが、
すでにムーディーズは米国格付け見通しを引き下げています。

米国の格付け見通し「ネガティブ」に引き下げ-ムーディーズ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-10/S3XGJ2DWX2PS01
ただし、見通しを引き下げただけで「格下げ」をしたわけではありません。
見通しの引き下げでマーケットがネガティブに反応することはなさそうですが、、
こんな記事を見つけました。

「年末の強欲」に米株市場は一変、国債利回り低下に誘われ-BofA
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-10/S3WUBSDWRGG001
国債利回例低下に誘われ~ということで
やはり市場関係者は金利急騰局面が終焉した、と考えている。

今週は米国のCPIに注目ですが、もしインフレがさらに低下していれば
金利は更に低下し、さらなる株高に繋がりそう。

逆にCPIが強く、金利高、株安となるようなら
そのタイミングを狙って株を拾ってみようかな、、、。
押し目買いの好機かもしれません。

米金利低下のフェーズに入っている可能性が高い、ということは
ドルロングはどこかで手仕舞ったほうがいいのかも。
つまりNZドルショートは来週どこかで買い戻したほうがいい?!
現状ではキウイドル0.5975ドルショートは継続しています。

ドル円はよくわかりません。
最高値をテストする動きになっていますが介入が怖くないのか。
スタンバイ、と言いながら介入しない日本の通貨当局、
ちょっと舐められているのかも。

NOTE
地政学プレミアムの剥落、とも言えますが
米金利低下のフェーズ入りとなっているなら
資金は高利回りで魅力が高い債券市場へ向かうということです。
金利低下は通常ゴールドの買い材料ですが
足元では債券に資金を奪われそうですね。。。
※COMEXゴールド日足


来週の主な予定 

13日(月)
日本国内企業物価指数(10月)
OPEC月報

14日(火)
★NZ月次ベースの消費者物価指数公表開始
 これまで四半期ベースでのCPI公表でしたが、11/14から
 月次でCPIを発表することを決定しています。最初の月次CPIです。
★CPI:米消費者物価指数(10月)

15日(水)
日本GDP速報値(第3四半期)
豪賃金指数(第3四半期)
中国中期貸出制度(MLF)1年物金利
中国小売売上高・鉱工業生産(10月)
英消費者物価指数・生産者物価指数(10月)
米小売売上高・生産者物価指数(10月)

16日(木)
豪雇用統計(10月)
豪消費者インフレ期待(11月)
中国新築住宅販売価格(10月)

17日(金)
英小売売上高(10月)
米つなぎ予算期限

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2023年11月10日金曜日

 今夜3:00の米30年債入札が不調に終わり米金利が急上昇。

※米国債利回り

これを受けて米株が急落、為替市場ではややドル高基調を強める展開に。

※米国主要株価インデックス ラッセル2000弱いよね。。
まだ米金利はピークアウトしたとは確信が持てないようです。
追加利上げ観測はほぼ消えたのですが需給面の不安が残っています。
しかし日経平均先物まで売られるってのは巻き添えよね?

日本株にはこんな強材料が出てきたんだけどなぁ。

■米バークシャーが円建て社債発行へ、主幹事を指名-ことし2度目
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-08/S3S5P2T0G1KW01
バフェットのバークシャー・ハサウェイが円建て社債発行、
このパターンはそれで日本株を買う流れです。
4月の円建て社債起債の際は商社株保有を増やしましたね。

4月からの日本株上昇、通称バフェット相場再び、
との期待も膨らむところですが
米金利再上昇で米株が崩れると、
日本株だけが上がるというわけにはいかないですね。

米金利動向睨みの相場はまだまだ終わっていないようです。
つなぎ予算が切れる期限である11/17までに
24年度予算決められるのか、ってとこも懸念材料で
足元は金利上昇圧力が高まり、株の戻り高値は売られそう。
最悪の場合、政府機関のシャットダウンです。
先週のFOMC~雇用統計を受けて米市場金利が急低下、
市場はにわかにリスク選好相場の様相を呈したのですが
米国債格下げのリスクは残されたままなんですよね。
シャットダウンとなれば格下げするとムーディーズが警告しています。

要人発言も日々出てきます。
今日はFRB理事がタカ派発言を行っていますね。

【タカ派発言】
■ボウマンFRB理事、「金利をさらに引き上げる必要あるだろう」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-09/S3V5ZFDWX2PS01?srnd=cojp-v2
■セントルイス連銀暫定総裁、利上げの選択肢残しておくべきだ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-09/S3V9MADWRGG001

【ハト派発言】
■米利上げの全面的な影響はこれから表れる、金融当局者2人が指摘
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-09/S3V2QIDWRGG101?srnd=cojp-v2
・リッチモンド連銀総裁:利上げの影響はまだ完全には表れていない-
・ボスティック総裁:金融政策は十分に景気抑制的な可能性が高い-


NOTE
■ECBの利上げ、新たな物価ショックなければ完了-仏中銀総裁
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-09/S3UJCPDWX2PS01
ユーロは戻り売りですね。

■英中銀チーフエコノミスト、これ以上の利上げは必要ないと言明
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-09/S3UNAWDWX2PS01
ポンドも戻り売りですね。
先程1.2265ドルでショート参戦。

キウイドルショートは継続。

■イスラエル、ガザで1日4時間の戦闘停止に合意-米政府が発表
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-11-09/S3V70GDWRGG001

朗報です。
今夜の入札がなければリスクテイク材料となったかもしれないですね。

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