2022年7月20日水曜日

 今週は21日木曜がヤマ。

欧州の金融政策会合、ECB理事会があるのと
ロシアから欧州向けのガスパイプラインの定期修理終了で
ガス供給が再開されるかが焦点、21日が再開予定日です。

今日はこれらを巡る報道で
ユーロ主導でドルストレート通貨が反発、
ドル安が進行しています。

1・ロシアからのガス供給再開を巡る報道
2・ECB理事会、0.5%の利上げの可能性浮上
3・ドル安効果?米株大幅高
******************************
1・ロシアからのガス供給再開を巡る報道

①ロシアのガスプロムが不可抗力宣言、欧州の一部買い手に-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-18/RF7X3SDWX2PV01
・欧州の買い手数社に対し不可抗力条項を宣言(14日付の書簡)
・主要パイプラインでタービンに問題が発生した(ガスプロム説明

不可抗力条項=天災、政府機関の行為若しくは命令、戦争、ストライキなどの理由
(不可抗力)により契約違反の責任を負わないことを定めた規定

ロシアのガスプロムが欧州への書簡の中で、
ガス供給の契約履行が難しいとする不可抗力宣言を通告した、との報道。
ガス供給が止まれば欧州経済は・・・

※ロシア産ガスの供給停止、EUのGDP最大1.5%押し下げも-試算
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-18/RF7ZR4DWLU6801

GDPが最大1.5%前後圧迫されるリスク(゚ロ゚)w
これはユーロ売り材料ですが、今日はユーロが上昇しています。

その後、こんなニュースも飛び込んできているんですね。

②ロシア、ノルドストリーム1を21日に供給量減らして再開-報道
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-19/RF9V62DWLU6801
・21日に予定通り再開される見通し(計画について詳しい関係者2人の話)
・供給量はパイプラインの輸送能力である日量約1億6000万立方メートルを下回る

供給量は減らされたまま、とはいえ全面停止よりはマシです。
先週までガス供給停止リスクを織り込む形で売られてきたユーロに
ショートカバーが入っていると見られます。

ロシアとしても戦費調達のための外貨収入は持続させたいところでしょう。
ここで全面ストップして欧州の出方を待つというのは代償も大きい。
ガス供給が止まるってことはないんじゃないか、という安心感が
ユーロ上昇につながっているようです。

さらに⬇

2・ECB当局者、今週50bp利上げを協議へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-19/RF9C8JDWLU6801
・21日の会合で政策金利を0.25ポイント引き上げるか、
 あるいは0.5ポイント引き上げるかを協議する
 
 ~政策委員会メンバーの過半数は6月9日の会合以降、0.25ポイント利上げのガイダンスを堅持してきた。0.5ポイント利上げとなればガイダンスから乖離(かいり)するが、世界的な大幅利上げの流れに加わることになる。
 
これまでのECBからのメッセージは
10年来の最初の利上げは0.25%に留めるというものでしたが
にわかに0.5%利上げの可能性が出てきた。

これにも市場は大きく反応しています。
コンセンサスの修正がユーロ上昇を大きくしているということね。

この2点によるユーロ上昇は継続するか?
リスクはまだ払拭できていません。

ロシアが21日にガス供給を再開しなかったら?
0.5%利上げは検討する、という話であり0.25%利上げに留まる可能性もある。

この場合はユーロは急落します。

しかし、21日に向けては
これまでユーロを売り込んできた向きの買い戻しが続くと思われ
ユーロショートの利益がどんどん削られていく展開が見えますので
買い戻して、ドテンロングにスイッチしています。

ユーロドル1.0439ドルS ➡ 1.01706ドル買い戻し ドテンロング

21日木曜までの短期ロング。
基本シナリオとして欧州は米国ほどアグレッシブな利上げができる
経済状況にはないため再度パリティ割れがあると考えています。
足元はガスやECB理事会前を口実にしたショートカバーでしょう。

また、BOE(英中央銀行)のベイリー総裁が8月4日のMPC(政策委員会)で
0.5%利上げを検討していることを改めて示唆しています。
6/29にも欧州中央銀行(ECB)主催の公開討論会で同様の発言をしていますが
ポンドもユーロに連れて上昇していますね。

今夜はドルストレート通貨が軒並み反発しています。


3・ドル安効果?米株大幅高


週明け18日月曜の米国株市場は
ゴールドマンサックスやバンク・オブ・アメリカの予想を上回る四半期決算を好感し
買われていたもののアップルが一部部門で23年度の新規採用や支出抑制する、
という報道で売られて主要株式指数は下落に転じていました。
アップルだけでなく、アルファベット、メタ、テスラなどなどGAFAM企業が
景気減速の可能性から採用計画を縮小する方針を示しており、
米国株市場の上値を抑える一因となっています。

しかし、今夜19日火曜の米国株は軒並み上昇、大変強い。
これといってニュースがあったわけではないのですが、、、
今夜はドル安が好感されているのでしょうか。
あるいは売り疲れ、、、といいますか
リスク警戒によってずいぶん米株市場から資金が流失してきましたので
再度資金流入があるのかもしれません。

投資家の企業収益期待が過去最低水準に、株への配分減=BofA
https://jp.reuters.com/article/global-survey-bofa-idJPL6N2Z00CA
・株式への配分は2008年世界金融危機以来の水準まで落ち込んでいる
・現金の保有率が6%を超え、過去20年超で最も高い水準。
(調査は7月8日から15日実施)

株売りでキャッシュ化が進み、これがドル高をもたらしてきました。
結果、2001年来20年ぶりの高現金保有状態。
このキャッシュは、株が上がりだすと我も我もと株に戻ってくる可能性が。

マージンデッド(証拠金残高)がまだ高水準ですので
下がり出すと投げが投げを呼び更に下がるリスクは残っているとも思っていますが
キャッシュ比率の高さは株上昇方向に動けばそれを加速させる燃料となります。

どちらのシナリオが優勢か?

短期的にはキャッシュの株回帰で株高が先にやってきて、
マージンデッド解消に伴う株下落加速リスクはその後にやってくるのでは・・・?
現時点ではそんな風に見ておりますが、どうなりますか。

ともかく今夜はリスクオンです。

ドル安なのでドル円は上値重く推移していますが
リスクオンにつきクロス円が上昇。
原油再上昇の可能性もあり、カナダ円ロングも作っています。
カナダ円106.63円ロング


NOTE

イラン国営石油とロシアのガスプロム、エネルギー協力で覚書調印
https://www.newsweekjapan.jp/headlines/world/2022/07/398056.php
・ガスプロムがNIOCのキッシュ、ノースパース・ガス田と6油田の開発を支援。
・液化天然ガス(LNG)プロジェクトとガス輸出パイプラインの建設にも関与する。

ロシアとイランが手を組んでエネルギー開発に乗り出します。
どちらも西側諸国からの制裁対象国ですが、
西側の倫理、あるいは脱炭素などの政策によって困窮する国が
手を組むのは自然の流れという気がします。
これは先々西側諸国の脅威となってくるでしょう。
どちらもエネルギー生産大国です。

自然任せの再生可能エネルギーでのエネルギー自給が道半ばであるにもかかわらず
突如、化石燃料生産が悪であるかのように振る舞ってきた代償は大きいですね。
温暖化抑止のための再生可能エネルギー転換も重要ではありますが
世界にそれを強要する姿勢に疑問を持つ国もあるということです。

日本の立場も大変難しい…。

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2022年7月18日月曜日

 米株、下値固めしてるんでしょうか。
それとも下落相場の踊り場にすぎないのか。
現在の値位置では結論づけることはできませんが、
このところの商品市況の急落=景気後退懸念があるというのに
株は上がりたがっているようにも見えますね。

1・7月FOMC、1%利上げ織り込み急速に後退
2・バイデン大統領、サウジから増産確約得られず
3・今週は日銀とECB理事会

***************************
1・7月27日開催FOMCでの利上げ、0.75%か

◆1ポイントの米利上げ観測が後退、地区連銀総裁の発言と経済統計で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-15/RF2ERLT0G1KW01
・ブラード総裁、年内3.75-4%への利上げ支持-7月の幅は判断保留
・ボスティック総裁、1ポイント利上げは支持しない考えを示唆

ボスティック総裁が1%利上げ支持しないって言ったから?
だとすると、要人発言に市場は右往左往しているということですねぇ・・・
週末金曜はミシガン大消費者マインド指数のインフレ期待が低下していた
ことも過度な引き締め観測を後退させたようです。

◆米消費者の長期インフレ期待、1年ぶり低水準-ミシガン大指数
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-15/RF2EXCDWX2PS01
・消費者マインド指数、7月速報値51.1に上昇-ガソリン値下がり寄与
・1年先のインフレ期待は5.2%-前月5.3%
・5-10年先のインフレ期待は2.8%-前月3.1%
・現況指数は57.1に上昇、2021年4月以来の大幅な伸び
・期待指数は47.3に低下、1980年以来の低水準

※ミシガン大学がによるアンケート調査
 300~500人と対象人数が少ないので振れ幅は大きいが
 発表のタイミングが早いため消費者信頼感指数の先行指標とされる
 
FedWatchツールを見ると7月27日FOMCにおける
1.0%の利上げの確率は29.1%にまで低下(CPI発表直後80.3%まで上昇)




※FedWatch=シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループが
 FF金利先物の動向に基づき算出するFF金利が変更される可能性を
確率で表した数値。70%超えると利上げの可能性が高い。
 
1%利上げ織り込みの急低下、そして市場金利も再び低下で
週末金曜はドルが全般売られる展開となりました。

※通貨インデックス一覧

※米国債利回り一覧 
しかし30年金利より1~3年金利が高いとか、、、
一般的なリセッション指標となる10年2年金利も逆転したままの逆イールド。
イールドはますますフラットニング。(横に寝ている、利回り格差がない)

債券市場には混乱が見られますが、足元でVIX指数は低下しており
株式市場は素直に買われています。

※米国株主要インデックス一覧
株式市場は楽観に傾きつつあるようですが
上昇は短期的なものに終わると思っています。

ポジション
ドル安が来たので追随売ポジションは全てカットさせられました💦

ユーロドル1.0439ドルS ➡ 継続
キウイドル0.6226ドルS ➡ 0.6143ドルで買い戻し

ユーロドル1.0040ドルS継続➡コスト撤退
キウイドル0.6117ドルS継続➡コスト撤退
ポンドドル1.1820ドルS継続➡コスト撤退

ユーロドル1.0439ドルS継続のみになりました・・・。

ちょっとドル高の調整がくるかも・・・
ということでリスクは低めに。

2・バイデン米大統領、サウジ皇太子と初会談も石油増産の確約得られず
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-17/RF58UXDWRGG001
 バイデン氏は数週間中の措置期待、8月のOPECプラス待ちか
石油に関する決定はファンダメンタルズに基づく-サウジ国務相

~今後何らかの発表があるとすれば、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成される「OPECプラス」の8月の会合の後にずれ込みそうだ。そのため、初秋までは増産が行われず、米国のガソリン価格が下落し始めるとしても11月の中間選挙に近い時期となる。

そもそもこの会談がうまくまとまってサウジが快く増産するとは
誰も思っていなかったと思うのですが、
WTI原油先物はリセッション警戒でかなり下落していましたので
下げ止まって反発する材料とされるかもしれません。

チャート的にはちょうど200SMAがサポートする格好。

ただし上昇トレンドサポートラインは割り込んでいますから
このトレンド二回帰できなければ90~100ドルのレンジ形成という感じかな。
このところのドル高も原油安の背景にありましたので
ドル高の調整があれば原油もある程度は戻る、というだけのことです。
しかしバイデン大統領の支持率、ますます下がりそうです・・・

3・世界の利上げに出遅れた日銀とECBが焦点に、21日に相次ぎ政策会合
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-17/RF58UXDWRGG001?srnd=cojp-v2
・ECB、10年以上ぶりの利上げの幅を0.25ポイントに抑制へ
・日銀緩和スタンス維持見込み

記事には出遅れた日銀と~とありますが、日銀の目指すインフレ目標を
達成していないのですから出遅れているわけではありませんね。
世界はインフレで利上げ、通貨高競争の様相を呈していますが
日本のインフレ率はまだ政策転換をするところにまで到達していないのです。
というわけで、日銀は現状維持でしょう。

ECBはわずか0.25%の利上げ予想・・・
米国が0.75%or1.0%で予想が交錯するなか、レベルが、、、、
というわけでユーロもドル高の調整で足元では上昇していますが
0.25%の利上げにとどまれば再度ユーロ売りが再開するのでは?

来週がFOMCなので、今週の日銀、ECBの発表では
あまり動けないは思います。FOMCのほうがビッグイベントということです。

週明け月曜は日本市場は休場。
皆様よい祝日を。

今週の予定

◆8日(月)
海の日祝日のため東京市場は休場
NZ消費者物価指数(第2四半期)
EU外相会合
《米決算発表》
ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、IBM

◆19日(火)
米6月住宅着工件数(21:30)
ベイリー英中銀総裁、講演
イエレン米財務長官、講演
米中間選挙予備選(メリーランド州)
プーチン露大統領、エルドアン・トルコ大統領、ライシ・イラン大統領 会談
《米決算発表》
ネットフリックス、ジョンソン・エンド・ジョンソン、ロッキード・マーチン、ハリバートン

◆20日(水)
英6月消費者物価指数・生産者物価指数
米6月中古住宅販売(23:00)
《米決算発表》
テスラ、ユナイテッド・エアラインズ

◆21日(木)
日本6月貿易収支(8:50)
☆☆日銀金融政策決定会合
☆☆ECB政策金利・ラガルドECB総裁 記者会見
米7月フィラデルフィア連銀景気指数(21:30)
《米決算発表》
トラベラーズ、フィリップ・モリス
★「ノルドストリーム」パイプライン定期保守点検終了、再開予定

◆22日(金)
日本消費者物価指数(6月)
英製造業PMI速報値(7月)
ドイツ製造業PMI速報値(7月)
ユーロ圏製造業PMI速報値(7月)
米製造業PMI速報値(7月)

《米決算発表》
アメリカン・エキスプレス、ベライゾン・コミュニケーション

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2022年7月15日金曜日

 1・7月FOMCの利上げ幅は?
2・ドル円139円、ユーロドルパリティ挟む攻防
3・イタリア債下落ドラギ政権崩壊の危機?
*************************
1・7月FOMCの利上げ幅は?

昨日発表された米消費者物価指数CPI前年同月比+9.1%の衝撃は大きく
金融市場には7月FOMCでの1.0%利上げの可能性を
急速に織り込む動きが見られました。
今日は1%利上げの確率はやや低下ています。

FedWatchツールを見ると7月27日FOMCにおける
1.0%の利上げの確率は63.1%(CPI発表直後の昨日は80.3%)



※FedWatch=シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループが
 FF金利先物の動向に基づき算出するFF金利が変更される可能性を
確率で表した数値。70%超えると利上げの可能性が高い。

というのも、セントルイス連銀のブラード総裁
ウォラーFRB理事が7月0.75%利上げを支持。

◆連続0.75%利上げを支持 米連銀総裁、1%上げは否定
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1401O0U2A710C2000000/

ブラード総裁はタカ派で知られていますが1%を否定。

◆ウォーラーFRB理事の7月は0.75%、今後データー次第では1%もありと
https://jp.reuters.com/article/usa-fed-waller-idJPKBN2OP1HE?feedType=RSS&feedName=businessNews&utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

これでドル高がやや落ち着いています。
ドル円はその前に139.24円まで上昇していましたし
ユーロドルは0.999ドルまで下落していました。
かといって、ドル高の大局の流れが変わるということはないでしょう。

ということで
ユーロドル1.0439ドルS
キウイドル0.6226ドルS 継続。
ユーロドル1.0040ドル追随売り。
キウイドルを0.6117ドル追随売り。
ポンドドルを1.1820ドルで新規売り参戦。

ユーロドルはもうちょっと戻る可能性もあるので軽めに追加。
パリティ割れでも下方向に走らないのが気になりますね。
どうも抵抗して下げさせたくない向きのポジションがしつこいです。。。

※ドル円139円台 月足 やっぱ140円超えるのか・・・
※ユーロドルパリティ攻防 ユーロドル5分足 ピンクラインがパリティ

3・イタリア債下落、ドラギ政権に崩壊の危機-連立の足並みに乱れ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-14/RF04IZT1UM0W01

イタリア長期債利回り、めっちゃ上がってるのよね。
ドイツやフランスの金利との格差が大きくなっています。
ようするにイタリア国債は売り圧力が強い、
ECBは6月下旬に臨時会合を開催し、国債利回りの格差拡大による
ユーロ圏市場の分断を防ぐ措置を検討すると表明しています。

ECBの利回り格差抑制策、詳細公表の是非を議論=関係筋
https://jp.reuters.com/article/ecb-policy-bonds-announce-idJPKBN2OA0A7
・利回り格差抑制策は7月21日に約10年ぶりとなる利上げと併せて発表される予定
・金融市場の分断に対するECBの決意を示せるか?

➡ところがドイツが慎重な姿勢を示している

独連銀総裁、ECB利回り格差対策に警告 「物価対応に焦点を」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb419c7e125c3cb0fdda417cca6522bbd5b73134

金利上昇を抑え込むためにイタリア債の購入を増やす、ということになると
これは緩和の強化ということですから、インフレ抑制とは逆の政策。
ドイツはインフレ抑制に専念しろ、と言っているわけです。

このように南欧と北欧の経済が異なるため同じ金融政策では
うまくまとまらない、という構図は欧州債務危機時を思い起こさせますね。
債務危機で下げ止まらないユーロは当時のECB総裁であったドラギ総裁の
「Believe Me」なんでもやる発言で下げ止まって反発するのですが
そのドラギ総裁は今イタリア首相。
イタリア崩壊の危機をドラギさんはどのように救えるか、、、って
もう金融政策を司っているのはドラギさんではないですね。

というわけで、やはりユーロは買えない通貨。

NOTE
中国が豪州産石炭禁輸の打ち切り検討、ロシアからの供給懸念-関係者
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-14/RF01QPT1UM0W01
禁輸措置は約2年前に始まったが中国当局は昨年のような電力供給混乱の再発を回避したい

➡これは豪ドル上昇要因ですが、いつ実際に効いてくるか。

海外投資家が3週連続で中長期債買い越し、YCC修正観測が沈静化か
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-14/REZTYZT1UM0W01?srnd=cojp-v2
YCC修正観測から6月の日銀前の12日~18日に
過去最大の4兆8112億円を売り越したが・・・
7月会合で日銀が動くとの見方はかなり後退している

➡ヘッジファンド、もう諦めたの?

原発、冬に最大9基稼働 消費電力の1割
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA133Z30T10C22A7000000/

おお、岸田首相、腹を決めたか。
ただ、そもそも原発は全25基あるうち10基が再稼働していたのですが
定期検診やテロ対策のための安全策を講じるための措置で
5基が再び稼働を停止しており、現在稼働しているのが5基しかありません。

それを9基まで稼働箇所を上げるよう指示した、という話で
追加で新たに9基動かせと政治指導したということとは異なります。

ただ、関西電力や四国電力、九州電力では
冬に原発9基を動かす体制をめざしていたものの、
首相が明言することで実現の可能性が高まった、ということのようで
やはり反対の声が大きくなかなか進まない側面も大きい実情が透けて見えます。

その意味では岸田首相がこれを会見で明言したことの意味は大きいのでしょう。
節電ポイントとかなんとか言っているよりはずいぶん頼もしく映りました。

そうそう、こうしてエネルギー自給率が高まれば
ドル円相場の円安圧力も和らぎます。

今日はまだこの件でドル円が下落する、ということはないようですが・・・
(瞬間ちょっと反応したかな)
今週の【ひろこのウィークリーゴールド】は
貴金属スペシャリスト  池水雄一氏

利上げはゴールドにとって逆風?
過去の値動きを検証すると、、、

リセッション時の米株とゴールド、
どちらのパフォーマンスが優れている?

<景気後退期のゴールド、今回はどうなる?>
『ゴールドとリセッション』
https://youtu.be/7S1lDuPjK0s
◎景気後退時のゴールドの価値
◎2022年は輝く年になるのか?


【ひろこのスペシャリストに聞く!】
EUのガス指標オランダTTF価格と
米国ガス指標ヘンリーハブ価格は全く違う動きをしています。

欧州ガス価格が高いからといって原油が上がるワケではない?
ここからの原油価格を読むヒント満載です。

<EU、ロシアからのガスが止まる?>
『原油はもう、下がらないのか』
https://youtu.be/KebyaHeAKAI
エネルギーアナリスト ポスト石油戦略研究所代表大場紀章氏

2022年7月14日木曜日

 1・NZ、0.5%利上げ➡2.5%へ(予想通り
2・カナダ、1%利上げ➡2.5%へ(予想上回る
3・米CPI、前年同月比9.1%(インフレ加速
******************************************************
1・NZ、0.5%利上げ➡2.5%へ(予想通り

NZ0.5%利上げは予想通り
RBNZ声明
「引き続き金融引き締めを行うことが適切」
「5月会合で示された政策金利の予想経路に概ね満足」
「家計や企業が金融引き締めにどう反応するかについての不確実性を高めている」
「NZドルが輸入物価に影響を及ぼしていることに留意」
「家計消費は消費者信頼感の低下にもかかわらず、底堅く推移」
「GDPのデータは依然として不安定」
「インフレには短期的な上昇リスクがある一方で
 経済的には中期的な下降リスクもある」

RBNZはインフレが高止まりするため、利上げを継続するスタンスである、
としながらも、景気には下降リスクが有るとも指摘しています。

RBNZ, Bank of Korea lift interest rates by 50 basis points again, RBA likely to follow
https://www.abc.net.au/news/2022-07-13/rbnz-bank-of-korea-lift-interest-rates-by-50-basis-points-again/101234458
・ニュージーランドでは来月にも50ベーシスポイントの利上げが行われ、 
 政策金利は3%になると予想も、それ以上上がることはないだろう。

・住宅市場の低迷が住宅投資と家計支出に重くのしかかり、
 最終的には年末までに政策金利が3.5%に達すると、
 利上げを中止せざるを得なくなると予想」

・インフレ率の上昇は間もなく止まり、来年初めには急激に低下し始めるとの見方

市場はすでに次回8月の利上げも0.5%程度を折込むも
それ以上は上げられないのではないか、という見方が台頭しつつあるようです。

NZドルの追随売りを狙っていましたがカナダの政策金利発表と
米CPI発表を控えていたため何もせずにいたところ売り場を逃してしまいました。

もともと持っていた0.6226ドルの売りのみ継続。

2・カナダ、1%利上げ➡2.5%へ(予想上回る


カナダ中銀が1%利上げ、G7で初 「異常な経済状態」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN13DGE0T10C22A7000000/?n_cid=SNSTW001&n_tw=1657725092
・5月CPI 7.7%(1983年1月以来)
・中立金利 2~3%
・カナダの 1%利上げは1998年8月以来、23年11カ月ぶり

BOC声明
「インフレは持続的で、今後数カ月は8%前後で推移する可能性が高い」
「さらなる利上げが必要と考えている」

カナダ経済はNZやEUほど悪くはないということでしょうか。
しかし1%も一気に上げるとは。
これで7月FOMCでも1%利上げ予想が増えるという見方もできます。
カナダロングも狙っていましたがタイミング逃してノーポジ・・・。

3・米CPI、前年同月比9.1%(インフレ加速


米CPI、前年同月比9.1%上昇に加速-FRBへの圧力強まる
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-13/REYLGGT0G1KW01
・総合CPI、前月比1.3%上昇-2005年以来の大幅な伸び
・前月比の伸びはガソリンや食品価格、住居費の上昇を反映

・6月消費者物価指数:前年比+9.1%(予想:+8.8%、5月:+8.6%)
           前月比+1.3%(予想:+1.1%、5月:1.0%) 
          
      コア指数:前年比+5.9%(予想:+5.7%、5月:6.0%)
           前月比+0.7%(予想:+0.5%、5月:0.6%)
           
インフレ率が前年同月比の伸びが市場予想を上回るのはこれで4カ月連続。 
約40年半ぶりの高い伸びとなりました。 
           
米金利先物が織り込む7月100bp利上げの確率高まる、CPI受け
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-fedfunds-idJPKBN2OO1F4
・金利先物市場が織り込む今月のFOMCでの 1% 利上げ確率が上昇
~CPI発表前はわずか0.2%だったが、発表後には一時33%まで上昇

・FF金利先物市場が織り込む年末の水準は
 CPI発表後3.6%に上昇(発表直前3.41%)
 
とはいえ、冷静になる必要も。

バイデン大統領、6月CPIは「古い」情報-ガソリンの値下がり指摘
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-13/REYQ5CT1UM0W01

そうです、足元では原油、ガソリン価格も下落してきています。
今回の6月分のCPIがピークになるんじゃないかなぁ、、、という気はします。

それが故、でしょうか。
米金利、短期ゾーンは猛烈に上がっていますが
長期ゾーンは上がっていません。
あれ?1年金利と10年金利が逆転しているんですか!?
債券市場、荒れてますね、、、
※米国債利回り一覧 1年金利が急騰・・・


ということもあって、これだけ強いCPIの数字が出たにも関わらず
むしろドル売りが優勢。ユーロはパリティ割れてから反発中。

※通貨インデックス一覧
なかなか悩ましい動きですね。。。
市場は先読みしてリセッション入り=利下げまでも織り込んでいるということなのか?
単純に今夜のCPIイベントトレードによるものなのかわかりませんが、
今日はNZ、カナダの利上げがあったにも関わらず
長期債利回りを見るとNZ、カナダ当事国だけでなく
米国、英国、フランス、ドイツなどの金利も低下しているんですよね。

※主要国長期金利一覧
世界の利上げサイクルは長くは続かないと見ているということか?

今夜の米株が安寄りした後に反発に転じていることや
GOLDが下げ止まって反発し始めたことなどを見ると
市場が世界の利上げサイクルは終盤に近いと思っているとしか・・・
※主要米株インデックス
※GOLD日足

ユーロドル1.0439ドルS 継続です。

今週の【ひろこのウィークリーゴールド】は
貴金属スペシャリスト  池水雄一氏

利上げはゴールドにとって逆風?
過去の値動きを検証すると、、、

リセッション時の米株とゴールド、
どちらのパフォーマンスが優れている?

<景気後退期のゴールド、今回はどうなる?>
『ゴールドとリセッション』
https://youtu.be/7S1lDuPjK0s
◎景気後退時のゴールドの価値
◎2022年は輝く年になるのか?


【ひろこのスペシャリストに聞く!】
EUのガス指標オランダTTF価格と
米国ガス指標ヘンリーハブ価格は全く違う動きをしています。

欧州ガス価格が高いからといって原油が上がるワケではない?
ここからの原油価格を読むヒント満載です。

<EU、ロシアからのガスが止まる?>
『原油はもう、下がらないのか』
https://youtu.be/KebyaHeAKAI
エネルギーアナリスト ポスト石油戦略研究所代表大場紀章氏



2022年7月13日水曜日

 1・ユーロドル、パリティ到達
2・イエレン財務長官、鈴木財務大臣会談
3・原油急落、コモディティ全面安
4・米国逆イールド常態化?主要国長期金利一段の低下
****************************
1・ユーロは1ドル=0.9998ドルまで下落し、2002年12月以来の安値に。
足元ではやや反発しています。パリティ割れで下方向に走るという感じではありません。
※ユーロドル月足 2002年来の安値へ

しかし、早晩再びパリティを割り込むでしょう。
ロシアは夏の恒例メンテナンスのため、
11日月曜日にノルドストリーム1パイプライン経由のガス供給を一時的に停止。
※ヨーロッパ最大のガス輸入インフラであり、
ロシアからバルト海を経由してドイツに年間約550億立方メートルのガス供給。

メンテナンスによる10日間のガス供給停止ですが、
10日後にロシアがガス供給を再開させないのでは?という懸念が高まっています。

ユーロについては景気も良くない。
昨日のブログでも書きましたが、
うまくアップロードされていなかったようですので、再度あげておきます。

※「ユーロには買う材料があまりに乏しすぎる。
先般ドイツが31年ぶりに貿易赤字に転落したことが話題となりましたが
ユーロ圏の貿易収支は赤字が恒常化。

そしてとうとうユーロ圏経常収支まで赤字に転落しています。
これらもユーロ売り要因ですね。

2・イエレン財務長官と鈴木財務大臣の会談、
一部には為替について話し合いが行われ、介入実施の確約を取り付けるのでは?
なんて見方もあったようですが、ないですよね、やっぱり。

日米財務相「為替、適切に協力」 イエレン氏介入に慎重
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA123XH0S2A710C2000000/
・為替介入に関する議論はなかった
・会談後、記者団に対し、為替介入について
「まれで例外的な状況でしか正当化されない」と改めて慎重な見解を示した。

ロシアの侵攻が為替変動高める、日米が適切に協力-財務相声明
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-12/REWA4ZT1UM0X01
・イエレン氏は「鈴木氏は円相場の動きについてわれわれに概説した。
 大きく下落したことは明らかだが、政策についての協議はしなかった。」
 
この記事中にあるように今回のイエレン氏の目的は
「ロシア産石油の価格上限の問題をアジア歴訪の中心に据えている。」

これです⬇
ロシア産石油価格上限設定、衝撃回避に極めて重要-米財務省高官
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-12/REVY5DT1UM0W01

エネルギーアナリスト大場紀章氏によると
G7でロシア産石油を(ガスではない)輸入しているのはドイツと日本だけ。
そしてドイツはすでに年内にもロシア産石油の輸入を停止することを表明。

つまりG7においては実質、日本に向けての要請である、とのこと。

日本は現在エネルギー自給がままならないため
ロシアから石油を買うな、とは言わないまでも、買うなら上限価格を
1バレル=40-60ドル程度に定めよというものですが、
ロシアがこれを飲むかどうかはわかりません。

制裁によってロシア産原油が市場から締め出されれば
石油価格が140ドル程度にまで暴騰するリスクがあるため、
と米財務官は分析してとり、これでは世界の(米国の)インフレが
一向に沈静化しないというのがこの要請の背景にあるものと思われます。
また、ロシアが高騰する原油価格によって歳入増となっており
戦費が途絶えることがない=戦争が長期化しているという面もあり
原油価格を下げさせることが制裁強化につながるという話でもあります。
ロシアから買うな、といっても買う国はあるので
原油価格を崩すしかない、というものです。

現在のエネルギー市場動向は本日エネルギーアナリスト
ポスト石油戦略研究所代表大場紀章氏に解説いただいていますのでぜひ動画を。
【ひろこのスペシャリストに聞く!】
<EU、ロシアからのガスが止まる?>
『原油はもう、下がらないのか』
https://youtu.be/KebyaHeAKAI
このような米国の思惑を織り込み始めたか、
それとも景気後退懸念が急速に織り込まれているのか、
WTI原油価格は95ドル台まで下落しています。

3・原油急落、コモディティ全面安

WTI原油 95ドル台
原油価格の先行きに関しては見方が分かれています。

シティグループはリセッションのシナリオとなれば
WTIは年末65ドル、来年末45ドルまで下落すると予想。

GSは強気を崩していません。最近の下げは売られ過ぎであり
ファンダメンタルズとリンクしないとしています。

JPモルガンはマイルドなリセッションならばブレント価格で90ドル前後へ、
深刻なリセッションだと78ドル前後まで下落するとの見方。
一方で、前述したロシア産石油の価格上限設定にロシアが抵抗し
報復措置として石油生産を日量500万バレル削減する「最も極端なシナリオ」では
北海ブレントが380ドルに急騰する可能性があるとの見方を示しています。

原油は生産国ロシアの原油の制裁の行方によっては
上にも下にも大きく動くため予想は難しいですが、
銅や穀物など他のコモディティ価格も一斉に下がっていることから
米国はじめ世界の利上げが効いてきたことによる
リセッション警戒でコモディティ市場から資金が流出している、
ということなのかもしれませんが。

※主要コモディティ日足チャート
※貴金属4商品日足チャート
4・米国逆イールド常態化?主要国長期金利一段の低下

※米国債利回り一覧
長短金利逆転(逆イールド)はリセッションシグナルと言われていますが
10年2年の金利どころか、1年利回りが10年利回りを上回ってきた。
1年未満の金利上昇が続きているのに長期債利回りが上がらない。
市場のリセッション警戒がコモディティ市況に波及しているのかもしれません。

世界の長期金利も低下傾向を強めています。
※主要国10年債利回り
ユーロドル1.0439ドルS 
キウイドル0.6226ドルS 継続です。

NOTE
IMF専務理事が債務危機警告-コロナや戦争、利上げで「危機重なる」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-12/REWWRHT1UM0W01
・途上国ではディストレスト債が2500億ドル相当に積み上がり、
 過去に例を見ないような連鎖的なデフォルト(債務不履行)が発生する恐れ
・途上国と新興国の約30%は債務がディストレス

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2022年7月12日火曜日

1・参院選明け日本株上昇、一段の円安
2・米国ドル高の悪影響~金利高で住宅市場にも異変
3・ユーロが20年ぶり安値更新
*****************************
1・参院選明け日本株上昇、一段の円安

自民大勝に日本株高・円安、安定政権に期待-金融政策へ思惑も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-11/RETQYWT0AFB401?srnd=cojp-v2

ひとまず日本株市場は与党大勝を好感したようです。
とはいえ、高寄り後は値を削っており、俯瞰してみれば
主要インデックスはどれもレンジ内での小動き。



本格的なトレンド発生は上か下か?

まずは4-6の決算発表を市場がどうこなすか。
円安効果で上昇修正という企業が多ければ意外と夏の株高もありそうですが
米株が足を引っ張らなければ、ですが。

為替市場では、先週安倍元総理が凶弾に倒れたという報道で
ドル円相場が瞬間円高にふれる局面がありましたが、
今日は137円台へと一段の円安進行。
※ドル円、クロス円日足
日銀 黒田総裁 “不確実性極めて高い 大規模金融緩和策継続
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220711/k10013711641000.html

黒田日銀総裁が支店長会議で今の大規模な金融緩和策を続ける考えを強調
した、との報道で先週円買いした向きが慌ててひっくり返したようです。

アベノミクスが継承されるか、という点においては
来年4月任期切れとなる黒田日銀総裁の後任人事が重要となりますが
それが話題となるのはまだ先のことでしょう。

というわけで予定通りクロス円ショート手仕舞いました。

ポンド円164.99円S ➡163.91円で買い戻し
ユーロ円142.22円S ➡138.62円で買い戻し

今週は米CPI発表もありますので米金利上昇にも注意したい。

2・米国ドル高の悪影響~金利高で住宅市場にも異変

モルガンS、ドル急騰で株下落予想-シティは好業績で上昇と見込む
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-11/REUCW6T1UM1B01
過去1年のようなドルの「極度の」上昇は通常、
相場へのストレスかリセッション、あるいはその両方を伴う

円安が日本株の支えなら、ドル高は米国株の重しになります。
また金利上昇は住宅市場に効いてきていますね。

米住宅市場で購入キャンセルが増加、6月発効契約の15%に相当
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-11/REUY0YT0G1KW01
・米国全体で6万件近くの住宅購入契約が解約された。
・6月発効の契約に対する比率としては15%に相当
・借り入れコストが突然上昇しており、
 30年ローン金利の平均水準は年初の2倍に近づいている

米国の企業決算発表では業績下方修正が波乱要因となりそうですので要注意。


3・ユーロが20年ぶり安値更新

ユーロが20年ぶり安値更新、ドル高加速でパリティー近づく
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-11/REUY4RT0AFB401

ユーロには買う材料があまりに乏しすぎる。

先般ドイツが31年ぶりに貿易赤字に転落したことが話題となりましたが
ユーロ圏の貿易収支は赤字が恒常化。

そしてとうとうユーロ圏経常収支まで赤字に転落しています。

その背景にあるのはエネルギー高。
高くても買えるうちはまだいい。
足元ではロシアが全面供給停止に踏み切るのではないかという懸念が。

ノルドストリーム、検査でガス供給停止 再開不透明
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR114JT0R10C22A7000000/
ロシアとドイツをつなぐ天然ガスの主要パイプライン「ノルドストリーム」
11日朝、定期検査で供給ストップ
➡ロシア側が検査終了後も供給停止を続ける恐れ
➡ノルドストリーム経由でガスを調達する独エネルギー大手ユニパーは8日、
ドイツ政府に資本注入など救済措置を要請した。
不足分は割高なスポット市場から購入しており、
損失は年末までに100億ユーロ(約1兆3800億円)に達する可能性

ユーロドル1.0439ドルS 
キウイドル0.6226ドルS 継続です。

NOTE
7地域が景気判断を上方修正、感染和らぎ消費がけん引-日銀報告
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-07-11/REOYXCDWRGG001

動画:中国・鄭州市で約1000人が銀行の出金停止に抗議、警察が強制排除
https://twitter.com/ReutersJapan/status/1546300586835857408

「金返せ」預金凍結めぐり抗議活動 預金者を尾行…警察が強制排除 中国
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000261176.html
中国の地方銀行で約8000億円もの預金が引き出せなくなっている問題。

2022年7月11日月曜日

 安倍元総理死去、大変ショックです。
言葉が見つからないのですが、
深い悲しみと同時に悔しいという感情を覚えるのは
私だけではないだろうと思います。
やり残したことがたくさんあっただろうと無念でなりません。

安倍元総理が取り戻したかった日本、美しい国日本を実現できるよう
努めて行きたいと思います。心よりご冥福をお祈りします。

1・米金利再上昇、今週6月CPIに注目
2・参院選、与党改選過半数獲得(自民、単独過半数には届かず)
3・NZ,カナダが今週利上げ見込み
4・米バイデン大統領、サウジ皇太子と会談予定
*****************************
1・米金利再上昇、今週6月CPIに注目

米金利が再び上昇してきました。

インフレ抑制のためのFRBによる利上げが
景気後退をもたらすリスクから、市場では来年の利下げを織り込み始めた
ための金利低下などと解説されましたが(2年10年が逆イールドですし)
日々の株や金利の上下動全てに 確固たる理由があるわけではありませんので。
6月上半期末~7月下半期スタートという時期でしたので
リバランスやファンドの解約などの需給があっただけかもしれません。

この金利上昇も6/14につけた前回の高値を早晩超えられるかがポイント。

少なくとも先週末金曜日の6月雇用統計の結果は
ドルにはマイナスではなかったようです。

◆6月雇用統計
N F P  +37.2万人(予想+26.4万人 前回+38.4万人)
失業率  3.6%(予想 3.6% 前回 3.6%)
平均時給 前月比+0.3%(予想+0.3% 前回+0.4%(0.3%から修正)
平均時給 前年比+5.1%(予想+5.0% 前回+5.3%(5.2%から修正)

NFP、平均時給など予想が低めだったため、
実際の数字は先月よりは弱かったものの、予想を超える数字だったために
ドルにはポジティブに反応したようです。

今週はマーケットの最大の関心事である消費者物価指数が発表されます。

6月米CPI(消費者物価指数)市場予想は前年比+8.8%
先月+8.6%からさらに上昇見込み。
コアの前年比は5.8%と前回から鈍化見込み。

全米ガソリン販売価格平均が5月から6月にかけて1割程度上昇しており
これがCPIを押し上げると見られているようです。
5月1ガロン4.444ドル➡6月4.929ドル(+10.9%)

エネルギー高がCPIを更に押し上げているだけで
コアCPIが鈍化した場合、金利がどう反応するかが難しいですが、
初動は予想の8.8%増を基準にそれより高いか低いかで反応するのでは。

CPIは13日(水)21:30に発表されます。

2・参院選、与党改選過半数獲得(自民、単独過半数には届かず)


事前予想との乖離も大きくないためマーケットへの影響は軽微とみますが
これで岸田政権が長期政権となることが見込まれるわけで
岸田首相の金融、経済へのスタンスが更に影響力を持つことが
吉と出るか凶と出るか、、、。

アベノミクスを継承する意志を示していましたが
それが変わることはないのか。
選挙イベント通過で、あらゆる物事が動き出すと考えられ
岸田首相の本音がいよいよ具現化していきます。

税制、財政規律、日銀総裁人事などで、新しい資本主義の信念から
市場にネガティブとなる政策を取り入れることがなければいいですが、
その点はやや不安です。

この嫌な予感はマーケット関係者の多くが共有しているものと思われ、
為替市場では円高のリスク、それにともなって株安リスク警戒。
明日すぐに、ということではありません。
そういう発言が飛び出したら、ということです。

基本、これから始まる企業決算発表では円安享受企業に注目。
想定為替レート平均からかなり円安になっていますので
日本株は上値が軽くなっていく時期かと思っています。

ドル円は基本、米金利次第。
岸田首相の不用意な発言がなければ。。。


3・NZ,カナダが今週さらなる利上げ発表見込み

◆RBNZ(NZドル準備銀行)13日(水)

 
2021年8月に0.25%だった金利を22年5月には2%まで引き上げています。
利上げは昨年10月から5会合連続。
今回も0.5%の利上げが予想されています。
つまり2.5%までNZドルの政策金利は上がることになります。

対して米国の金利は1.75%。7月に0.5%の利上げが見込まれていますので
今月利上げで2.25%、NZの政策金利より低いのですが
それでもNZドル/米ドルをみるとNZドルドルの下落トレンドが続いています。

というのも、景気が良くない。

NZドルのGDP成長率 Q1は▼0.2%


6月消費者信頼感指数 過去最低に

NZ住宅価格 6月末、前四半期比2.3%減(2009年以来最大の四半期下落幅)
3ヶ月連続の下落

エコノミストは、NZ住宅価格は今年10%程度下落し、
2023年にはさらに下落すると予測している。

この住宅市場の動揺と景気の悪化はRBNZがタカ派からハト派シフトする日が
近いのではないかという指摘にもつながっているようです。

今月の利上げとともに声明が今後の利上げに関してタカ派色を弱めるか、
あるいは今月はまだタカ派スタンスを維持し8月の会合でスタンスを変えるか?
8月の政策決定会合では、最新の経済見通しが発表されるため、
政策スタンス変更はこの時に併せて行われると考えるのが常道。
今週17日(日)にQ2のCPIが発表されるので(NZドルは四半期に1度)
その数字を見る前にハト派的メッセージを市場に送ることはないと
考えていますが、NZのスタンスが変わるタイミングが近いというのは
メルクマールとして他市場へ影響するかもしれないので注目度は高いのです。

というのも、今や世界の中央銀行の常識となった「インフレターゲット」政策は
1990年にNZが最初に導入したもので、RBNZは金融政策の先駆者でもあるのです。

コロナ禍、G10で最初に政策金利を2%以上にまで引き上げており、
現在の長期債利回りが最も高いのは今回の利上げの先駆者であるNZです。

そのNZが、景気に配慮しハト派化することがあれば
これに世界の中央銀行も倣うことになるのでは?との観測が広がる可能性が。

すでに、利上げの先駆者であるNZの長期金利は上がらなくなってきています。
今週の政策金利発表前後でNZドルが上昇することがあれば追随売りかな。

※主要国長期債利回り一覧


◆カナダ中銀 金融政策決定会合(13日(水)

市場は0.75%の利上げ予想、一部には今回1.0%利上げを見る向きもあるようです。
さらに9月0.5%利上げ予想。かなりタカ派ですね。
22年10月~年末までに3.25%まで引き上げると見られています。
つまり、NZより政策金利は高くなる公算。

カナダのインフレ率は+7.7%

6月平均時給は前年比+5.2%、失業率は4.9%で4カ月連続で過去最低を更新。
GDPも決して強くはないですが、22年はマイナスにはなっていませんね。

雇用、景気はしっかりしているため高いインフレを抑える政策優先。
カナダドルは素直に上がっていく事が考えられます。
クロス円のほうがいいかな。
米ドルも強いので。

4・中東とアフリカでの米国の影響力低下とバイデン外交
https://www.spf.org/jpus-insights/spf-america-monitor/spf-america-monitor-document-detail_118.html
バイデン大統領は~7月13日から16日までの4日間の日程で中東諸国を歴訪。
~サウジを訪問してMBS皇太子とも関係修復を図ると考えられる。

しかし、サウジの人権侵害に目をつぶり、国内政治や地政学を優先して、
イスラエルとサウジに接近するという姿勢転換は、
トランプ前政権時代に戻るという批判を受けるため、
バイデン政権は今回の中東歴訪について、
原油価格の安定という目的を前面には出さないようにしている。
しかしその動機と政策転換は明らかといえる。

原油価格の安定のために、人権問題と脱炭素で切り捨てていたサウジとの関係修復を、
というのがバイデン大統領の本音。
MBS皇太子もようやく会うことを承諾したようですが
相応のお土産がないことには原油価格の安定=増産協力は得られないと思いますが
何が出てくるか。場合によっては原油価格の急落、急騰もありそうですので
バイデン大統領とMBSが皇太子会談のニュースには注目です。

◆ポジション
ポンド円164.99円S
ユーロ円142.22円S
ユーロドル1.0439ドルS 
キウイドル0.6226ドルS ポジション全て継続

ポンド円、ユーロ円Sはドル円の三角持ち合いが
どちらに抜けるかが重要ですが、
米CPIが強くドル円が上抜けするとクロス円も強含むでしょうから、
週初には手仕舞っておいたほうがいいかも、、、と考えています。

RBNZ前後の高値を売りたいと考えていますが
キウイはコストにストップをおいておきます。

※※今週の予定※※

7/11(月)
・6月マネーストック(8:50)/5月機械受注(8:50)
・日銀支店長会議で黒田総裁挨拶
・地域経済報告(さくらレポート)/エルニーニョ監視速報
・NY連銀総裁、講演
・ユーロ圏財務相会合

12(火)
・インド 6月消費者物価(21:00)
・独 7月 ZEW 景況感指数(18:00)
・ベイリー英中銀総裁、講演

13(水)
・中国 6月貿易収支
・NZ準備銀行 金融政策決定会合
・カナダ中銀 金融政策決定会合
・米 6月消費者物価(21:30)
・米 6月財政収支(14日 3:00)
・ベージュブック(米地区連銀経済報告)(14日 3:00)
・バイデン大統領、中東各国を歴訪(〜16日)

14(木)
・米 6月生産者物価(21:30)

15(金)
・5月第三次産業活動指数(13:30)
・中国 6月工業生産、4-6月期 GDP、6月小売売上高(11:00)
・米 7月 NY 連銀製造業景気指数(21:30)
・米 6月小売売上高(21:30)
・米 6月輸出入物価(21:30)
・米 6月鉱工業生産・設備稼働率(22:15)
・米 7月ミシガン大学消費者マインド指数(23:00)
・G20 財務相・中央銀行総裁会議(〜16日インドネシア・バリ)

先週のひろこのウィークリーゴールドは
マーケットエッジ代表  小菅努さん。

<金価格は夏に上昇し易いアノマリー>
『G7 ロシア産ゴールドの禁輸で、どうなる金市場?』
https://youtu.be/oUHeqqfnUUA
G7でロシア産金の禁輸が決定
ロシアは世界第3位の金生産国。さて金市場に及ぼす影響は・・・?

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