2023年7月17日月曜日

 ドル円は一旦下げ止まった?!
週末金曜日は
3月からの上げ幅に対しての50%押しと
200SMAが重なる137.40円台まで下落してリバウンドしています。

※ドル円 今週38.2%押しレベルの139.15円を超えられるか?

先週は、米国の総合CPIが日本の総合CPIを下回るという
インフレ率の鈍化に米金利が急低下、ドル全面安となりましたが
週末に、ミシガン消費者信頼感指数が良かったこと、
米企業決算発表、滑り出し好調だったことなどを受け
米金利が急反発、ドルも反発しています。
週末のポジション調整なのかもしれませんが、、、

■米ミシガン大消費者信頼感、7月は約2年ぶり高水準 インフレ緩和が寄与
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-sentiment-idJPKBN2YU17H
7月の消費者信頼感指数(速報値)72.6(6月 64.4 予想 65.5)

企業業績、金融セクターは金利高が収益増に貢献している姿が伺えます。

■JPモルガン、収入が過去最高-ファースト・リパ買収や金利高で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-14/RXS9BST0G1KW01
1株利益、経常収益とも予想を上回る。
経常収益過去最高 
ファースト・リパブリック銀買収により
純受取利息NIIが増加(過去最高)

■シティ、4-6月期利益は予想上回る-クレジットカードが寄与
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-14/RXSCJ1T1UM0W01
経常収益、1株利益とも予想を上回る。
金利上昇でNIIが予想以上に増加。

■ウェルズ・ファーゴ
経常収益予想を上回る
金利上昇でNIIが予想以上に拡大

大型株も堅調ですね。
■アマゾン株が上昇、プライムデーで売上高が過去最高を記録
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-13/RXQL32T0G1KW01?srnd=cojp-v2

これだけ米経済が強いと利上げの終わりを決定づけるには
まだ早い、ということで市場が我に返ったという感じ。

※週末米金利は反発

そもそも米インフレターゲットは2%です。
まだ利上げ終了~利下げ時期を模索するには早すぎますね。

先週まではドル独歩安でしたが、
その流れが続くのか、一旦ドルはリバウンドするのか?

他通貨に関して言えばドル安が続く可能性はあると思うのですが
ドル円に関しては7/28の日銀会合まで
YCC修正、撤廃の期待と思惑が続く可能性があり
200SMAを割り込む可能性も残っています。

その場合は61.8%調整の135.53円が次の下値のターゲット。
ここも支えられないようなら上昇トレンド帳消しの全戻しで
130円割れのリスクも出てきますが
日銀がYCC変更なしでノーイベントとなれば
大きく買い戻されるでしょうから、
そこまでは行かないと思うのですが
下落のスピードは早いので可能性がないわけではない。
そもそも200SMAが横ばいですので
サポートとしてあまり強いラインとは言えませんね。

日銀会合の政策修正の思惑が強いことは日本国債利回りから伺えます。
先週は米国だけでなく世界の金利が大きく修正安を強いられたのですが
日本の金利だけ上昇していました。

※日本の10年債利回りは 0.48%まで上昇してきました。
そして、通貨先物市場の投機筋の円ショートポジション、
それほど整理されていないんです。
先週11日火曜日までのデーターしか取れないのですが
(IMM通貨先物ポジションは
 火曜日までのポジションが週末NY引け後に発表される)
まだ全然円ショートポジション、整理されていないんです。
水~木で整理された可能性もあるんですが
火曜時点で11.7万枚の円のネットショートが残ったままでした。

ドル円、足元は反発していますが、反発どこまで?
これもこの下落幅に対してのフィボナッチ・リトレースメントしましょう。

145.07円 ➡ 137.24円 幅の38.2%戻りが140.23円
半値反発すると141.15円。
61.8%戻しで142円台ってとこです。
このあたりまで反発できるかどうかですね。
今週もバンカメ、モルガン・スタンレーなど銀行決算、
そしてネットフリックスやテスラの決算などが控えています。

いい決算が出て米株があがるようだと
金利も強含み、ドルも反発が大きくなると思われます。
経済指標では火曜日に出てくる米6月小売売上高でしょうか。

NOTE
AT&T、ベライゾンなど米通信株が大変な問題に直面しています。
これまで米国中に張り巡らされてきたケーブルの鉛が
土壌、水中などに広がり汚染されていると報じられています。

AT&■米通信大手、有毒な鉛ケーブルを全米に放置
https://jp.wsj.com/articles/america-is-wrapped-in-miles-of-toxic-lead-cables-48b2a12
有毒鉛ケーブルに関するWSJの調査後、AT&Tと他の通信関連株が下落
鉛ケーブルの除去に590億ドルかかる
(汚染の除去が本格的に必要なら
1企業でどうにかなるものではない国家の問題ですね)

****今週の主な予定********

7日(月)
海の日祝日で東京市場は休場
中国GDP(第2四半期)
中国鉱工業生産・小売売上高(6月)
中国中期貸出制度(MLF)1年物金利
米NY連銀製造業景気指数(7月)
ラガルドECB総裁、中欧東欧南東欧地域(CESEE)に関する第9回ECB会議出席
●黒海経由でのウクライナ産穀物の輸出に関する合意の期限

18日(火)
豪中銀議事録(7月4日開催分)
米小売売上高(6月)
カナダ消費者物価指数(6月)


19日(水)
NZ消費者物価指数(第2四半期)
英消費者物価指数・生産者物価指数(6月)
米 6月住宅着工件数(21:30)
米 6月建設許可件数(21:30)

20日(木)
日本・6月貿易統計(8:50)
豪州雇用統計(6月)
中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート、1年・5年)
トルコ中銀政策金利
ユーロ圏消費者信頼感(7月)
米景気先行指数(6月)
米フィラデルフィア連銀景況指数
EU外相理事会

21日(金)
日本消費者物価指数(6月)

23日(日)
スペイン総選挙

主な米企業決算

07/18(Tue)
*バンク オブ アメリカ
*バンク オブ ニューヨーク
*ロッキード・マーチン
*チャールズ・シュワブ
*モルガンスタンレー

07/19(Wed)
*USバンコープ
*IBM
*ベーカー・ヒューズ
*ゴールドマン サックス
*ネットフリックス
*テスラ

07/20(Thu)
*American Airlines Group Inc
*ジョンソン エンド ジョンソン

07/21(Fri)
*アメリカン・エキスプレス

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2023年7月14日金曜日

 今夜の注目はPPI 生産者物価指数です。

※生産者が出荷した製品や原材料などの販売価格の変動をみるものです。
国内の製造業者の販売価格を約1万品目について調査し、発表しています。
日本でいう「卸売物価指数」
これが下がってくれば自ずとCPIも下がってきますよね。
そして6月のPPI、予想を下回ってきました。

■米PPI、前年比で約3年ぶりの低い伸び-デフレの足音近づく
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-13/RXQIVKT1UM0W01

■米6月PPI
前月比 +0.1%(予想+0.2%、前回▼0.3%)
前年比 +0.1%(予想+0.4%、前回+1.1%)

■PPIコア
前月比 +0.1%(予想+0.2%、前回+0.2%)
前年比 +2.4%(予想+2.6%、前回+2.8%)

デフレの足音近づく、というのは大袈裟ですが、
財の価格は前年同月比4.4%低下-過去3年で最大の落ち込みとなりました。
※財(機械や家具などの有形物)詳しくは➡https://is.gd/ie6QuM

ただ、今夜発表された新規失業保険申請件数は好結果。
労働市場は引き締まっていることが確認されました。

■米新規失業保険申請件数、予想外に減少-労働市場の堅調持続を示唆
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-13/RXQJ6QT0AFB401
・23万7000件、市場予想は25万件への増加だった。
・市場予想に反して減少。
 企業が雇用者を手放さず、人員確保に努めている状況が示唆された。

こうした指標を受けて、米金利は下落が続いています。
※米国債利回り一覧 

米金利低下でドル安は継続。
※通貨インデックス一覧 ドル独歩安加速

しかし、豪ドルとかキウイまでこんなにぶち上がるとは。。。
ショートカバーが続いているんだと思うのですが、どこまで踏み上がるのか。

米国の金利低下のインパクトは為替市場全般に広がっており、
決して日銀のYCC修正期待の円高ではないことが伺えますが、
こうなってくると、介入の必要も薄れましたし
YCC修正への圧力と言いますか、期待も後退するでしょう。

今日、財務相の神田財務官は投機筋が投げさせられてる、
って主旨の発言をしていましたね。

■神田財務官
「投機的な円売りポジション、急速な巻き返しと市場はみている」
「足元の円相場、キャリートレードの勢い弱まっているとの見方強い」
「政府としては、引き続き為替市場の動向をしっかり注視する」

今週火曜までの投機筋のポジション動向は
金曜NYクローズ後(日本時間は土曜の早朝)に発表されます。
どれだけ整理されているのか注目ですね。

ドル円Sは137.50割れで買い戻せたら理想的な形。
その後は慎重に買い場を探したいですね。。。

1.3189ドルのドルカナダショートも継続。
139.24円のドル円ショートも継続。

NOTE

ビスコ伊中銀総裁発言
金利のピークまでそれほど遠くない
さらなる引き締めを望む意見には、やや同意できない

これでもユーロ上昇が止まりません。
と言うかドル安が止まらないんですね。

6月ECB理事会議事録はタカ派的です。
■ECB議事録(6月15日開催分)
必要であれば7月以降の利上げも検討できるとの見解示した
基調的なインフレの水準と持続性が懸念材料
基調的なインフレが安定した低下経路に入るまでには、しばらく時間がかかる見込み

今週のマーケットディーパーは
住友商事グローバル・リサーチ チーフエコノミスト 本間隆行氏

<目で見るコモディティのタイト感>
『物価安定が抱えるジレンマ』
https://youtu.be/DzLCjlrFQaw

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2023年7月13日木曜日

 やはりインパクトは大きかった、米CPI
米国消費者物価指数、なんと予想を下回る結果に。ドル全面安です。

■米CPI、6月は急激に鈍化-利上げ打ち止めの期待高める
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-12/RXOO4XT1UM0W01
いや、それでも7月FOMCの利上げ確率は下がっていませんけどね。

・6月消費者物価指数:前年比+3.0%(予想:+3.1%、5月:+4.0%)
           コア指数:前年比+4.8%(予想:+5.0%、5月:+5.3%)

・6月消費者物価指数:前月比+0.2%(予想:+0.3%、5月:+0.1%)
       コア指数:前月比+0.2%(予想:+0.3%、5月:+0.4%)
       
総合CPIの3%(前年比)はなかなかのインパクトですね、日本は 3.2%です。

コアCPIも予想を下回り5%を割り込んで 4.8% 

ただし、FRBのインフレ目標は2%です。
3%でもまだ高い。

■リッチモンド連銀総裁、インフレ率まだ「高過ぎる」-目標2%を強調
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-12/RXOPR6T0AFB401

しかし、米市場金利はご覧の低下。
日米金利差縮小がドル円相場の下落を招いています。

※米国債利回り一覧
※ドル円 3月からの上昇トレンドの38.2%押しで止まらなかった・・・
     50%押しの137円台もあるか。
ドル安はドル円相場でだけ起きているわけではありません。

ドルストレート通貨一覧 どの通貨に対してもドル安
通貨インデックス一覧 ドル独歩安
市場が過度に利下げを期待しないよう、
FRBはタカ派メッセージを送り続けると思うので
その度に揺り戻しのドル高はあるかもしれませんが、
よくよく俯瞰してみるとドルインデックスは
昨年9月に上昇トレンドのピークをつけているんですよね。

22年3月の米利上げ開始時期からの通貨インデックス比較
更にドル安が加速している反面で他通貨の上昇が大きい。
このまま行くと日本は介入せずに済みそうですね。

ここからは他国の金融政策が注目されますが
今日NZは金利を据え置き、カナダは0.25%の利上げを発表しました。

■NZ中銀、政策金利5.50%に据え置き 市場は来年の利下げ予想
https://jp.reuters.com/article/rbnz-idJPKBN2YS04B

■カナダ
Bank of Canada hikes rates and strikes hawkish tone on sticky inflation
https://www.reuters.com/markets/rates-bonds/bank-canada-hikes-rates-5-with-inflation-seen-above-2-until-2025-2023-07-12/
カナダ中銀利上げ 0..25%引き上げ22年ぶりの高水準となる5.0%へ
今年の成長率見通しを上方修正し、
インフレ率を目標に到達させるという予想を6ヵ月早めて2025年半ばとした。
個人消費が非常に強い中、インフレ率を目標の2%に戻すには時間がかかる
➡タカ派トーン

というわけでドルカナダショートしてみました。
1.3189ドル(カナダ買いのドルショート)

主要国政策金利推移
NZの金利はそもそも米国より高い5.5%。
英国、カナダも5%まで引き上げてきた。
米国の5-5.25%の金利に後1回の利上げで追いつくわけですが
米国がさらなる利上げでNZに並び、さらにこれを抜いてくるのかどうか。

これだけ金利を引き上げてきているにもかかわらず
昨年9月以降はトレンドがドル高ではないので
他通貨上昇が続く気がするんですよね。

143.91円ドル円SはCPI直前に139.56円で買い戻し、
CPI発表後に138.24円で再度売りエントリーしました。
      ⬆139.24円のタイプミスです。

金利が下がっているので米国株式市場は堅調。

ただ、日本株はこの円高の影響が懸念されます。
米金利低下、米株高に反応して
先物市場で32370円まで買われましたが
急速に値を削っています。
円高であること、日銀の金融政策YCC修正の修正思惑でしょうか。

明日の日本株市場は反発が弱いかもしれません。
というか、円高に引っ張られて下落するかも・・・。

今週のひろこのウィークリーGOLDはシルバー
シルバー割安です!
・金銀比価は 80:1(過去50年平均55~60)
・銀需要の半分は産業用需要
 これが年々増加しています、そのワケは?!
・ところが供給(鉱山生産)は増えていません。
 シルバーの鉱山生産に占める「銀鉱山」の
 割合はわずか30%
・実はシルバーは他のメタルの
 「副産物」として生産されている
貴金属スペシャリスト  池水雄一さんに解説いただいています。
<需給から見るシルバー強気の背景>
『パーフェクトソーラーストーム』
https://youtu.be/XgSyphO21CM

ただし、大阪銀先物市場の流動性は低いためご注意ください。

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2023年7月12日水曜日

 7/11(火)日本株市場、まだ下げ止まりが確認できませんが
NY市場ではダウ輸送株が勢いよく上抜け、
ラッセル2000など中小型も堅調、
リスクオフムードは一服しているようです。
しかし、ドル円の下落基調はまだ続いているようです。

なぜか?

先週は雇用指標に振り回されましたが
市場は明日の米6月CPI消費者物価指数に注目しています。

というのも、
総合CPI 予想が3.1%なんですよ。3.1%?!

※米総合CPI推移 5月分は4.0%でした➡6月3.1%まで下がる??

一方で 日本の総合CPIは5月分の最新の数字が 3.2%です。
予想どおり米国総合CPIが低下すると、
日米のインフレ率が逆転するんですよね。

日米のCPIは米国とは算出の違いがあり
(そもそも日本のCPIは総合、コア、コアコアと3つ発表される)
米国基準で算出された米国版CPIと呼ばれる日本のCPIは
5月の数字でも2.5%程度だったと思いますので
日米のインフレ率を総合CPIで単純比較はできないのですが、
それでも9%もあった米国の総合CPIが
前回5月分で4.0%まで低下しており、
明日発表される6月分は3.1%まで落ちるという予想なのです。

これって結構インパクト大きくない?

今週ドルが弱いのはこのCPI予想が背景なのかもしれませんね。
(ちなみに米コアCPIは5月分が5.3%、6月予想が5.0%です。)

米長期債利回りは再び4%大台を割り込み3.97%まで低下してきました。
2年債利回りも5%大台には乗せられずダレてきました。


先週のADP雇用統計受けて米金利は急上昇しましたが
明日のCPIへの警戒が強まる中で金利も低下してきたことが
ドルの下落に繋がっていると思われます。

さらに、日銀のYCC変更修正思惑も円の強気に繋がっています。
決してこれがコンセンサスではないのですが、思惑だけでも
ドル円の手仕舞いを呼ぶ動きにつながることはあるでしょう。

円安の一服と高まる日銀YCC修正観測:YCC修正に2つのシナリオ
https://news.yahoo.co.jp/articles/f0af56e0c864ea047bef76d1604357fa7373027e
上記記事中で木内氏は
「現状では、7月のYCC修正の可能性は高くないと言えるだろう。」
としていますが、日銀会合のある前の週からの市場の動向には
注意が必要とも。

3月安値からの上昇幅に対しての
フィボナッチリトレースメント38.2%押し139.20円近辺か
50%押しの137.38円近辺までの下落があるかもしれません。

明日の米CPIの数字が予想を上回れば、反発する可能性もありますが
先週の鬼強かったADP受けて金利上昇でもドル円が上がらなかったことが
気になっていて、ドル金利が多少あがったところで
本格的に反発できるかどうか・・・。

最終的にはスワップコストが大きいため
どこかではドル円は反転して上昇トレンドに回帰するとは思いますが
まだ先のような気がします。

ドル円ショート継続

NOTE
日本の投資家による外債購入、過去7年間で最大に-23年上半期
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-11/RXM29BT0AFB401

日本勢の外債投資が円売りドル買いの圧力となった23年上期、、、
この流れはまだ続くと思われますが
ここからドル安転換リスクも大きくなってきたため
為替ヘッジなしというわけに行かないと思いますので
為替市場にはイーブンかな・・・?

これは良記事⬇
中国は日本と同様の問題に直面、違いは「バランスシート不況」の知識
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-11/RXKS1ET1UM0W01

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2023年7月11日火曜日

 今年前半の日米株式市場は中国市場とはデカップリング状態にあって
中国の景気回復が鈍いとわかっていてもお構いなしに上昇してきましたが
地合いが悪くなると、悪い材料にいちいち反応したりするかもしれません。
しかし、中国はデフレですね、これ。

■中国の6月PPI、前年比-5.4% 約7年ぶり大幅な落ち込み
https://jp.reuters.com/article/china-ppi-cpi-idJPKBN2YQ032
・PPIは前年比で9カ月連続の下落。
・前年比▼5.4%、2015年12月以来最も大幅な落ち込み
・豚肉価格の下落が加速したことが主因

・CPIは前年比変わらず(5月は0.2%上昇)
・コアCPIは前年比0.4%上昇、5月の0.6%上昇から鈍化
日本株市場は今日7/10は
ETFの分配金の捻出売りが出るという需給要因が
株価を押し下げていたと思われ、
中国の指標など関係ないのかもしれませんが、
テクニカル的に日経平均はWトップの様相を呈しており
6/27の安値(ネックライン)を割り込んでいるコトが気がかり。

今夜の米国市場が強ければ明日
日本株が反発する可能性もありますが
米国市場が弱いようだと、
景気後退懸念からの調整が入るかもしれません。
ここから始まる決算シーズンへの期待はあまり高くないようですし。

■S&P500種は一段安に直面、決算シーズンが悪影響-MLIV調査
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-10/RXK0PTT0G1KW01
週間調査に参加した346人の55%が今度の決算シーズンは
例外的に株価に悪影響を及ぼす見込みだと回答

■米決算シーズンは株価上昇を引き起こさず-モルガンSのウィル
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-10/RXKME3T0AFB401

とはいえ、今週は米CPIも発表になりますので
この数字如何ではまたリスクテイク相場に戻る可能性もあるわけですが
そもそも今回のCPI,かなりの減速が予想されています。
つまり金利はこれ以上上がらず、株にとっては良し、
とされる内容の予想なのですが
それでも米株は軟調になってきているということがどうも嫌ですねぇ。

■米CPI、21年以降で最も低い伸びか-コア高止まり利上げ再開へ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-09/RXJSOWT1UM0W01
・CPI前年比 4.0%➡3.1%へ
・コア前年比5.3%➡5.0%へ 低下する見込み。

米国のインフレの一層の鈍化が予想されるなか、
日本のインフレ期待が上昇してきた、
というのが足元のテーマになってきたか?

■日本のインフレ期待が約9年ぶりの高水準、長期金利に上昇圧力
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-10/RXK0BIT0G1KW01

というわけで、円インデックスが反発の様相を呈し始めた。
ドルインデックスは先週末からの下落基調を継続。
ドル円相場は141円台まで下落してきました。

ドル円ショート継続です。

今夜の米国株式市場は堅調スタート。
このまま上昇相場に回帰するようなら明日の日本株市場は強い可能性も。
その場合、ドル円下落も一服するかもしれませんが・・・。

NOTE
■英中銀ピーク金利巡り意見割れる-1998年以来の高水準織り込む市場
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-10/RXK4NST0G1KW01?srnd=cojp-v2
~インフレ率は8.7%と4カ月連続で予想を上回り
  目標の2%を大きく上回っている
~先週一時、政策金利が6.75%まで上昇する確率を30%余り織り込んだ
・統計の上振れ続けば政策金利7%まで上昇の可能性も-コートニー氏
・すでに引き締め過ぎ、英国債は見逃しがたいバーゲン状態-リデル氏

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2023年7月10日月曜日

 ドル円、上昇トレンドが崩れたように見えます。

※ドル円日足

とはいえ、円安ドル高の長期トレンドが壊れたわけではないので
どこかでまた上昇トレンドに回帰すると考えますが、
テクニカル的には 3/24の129.63円からの上昇幅に対しての
38.2%押しの139.15円近辺
50%押しの137.32円近辺まで下がれば教科書通りですが、
そこまで下がるかどうか。

先週は「米市場金利が上昇しているのにドル全面安」
となったことが印象的。

※米国債利回り一覧 長期債(10年)は4%大台乗せ

為替市場は必ずしも金利に連動するものではありません。
去年の相場は米金利上昇にドル円がついて行ったことは事実ですが
それは、あまりに急激な利上げが市場のテーマであったためであり、
米金利のボラティリティが大きかったことが背景です。

では、先週のドル円は何に反応してドル安円高となったのか。

おそらく株の下落でしょう。
リスクオフに反応して
これまでの円ショートドルロングポジションの
解消に動いたのだと思われます。

※日本の主要株価インデックス
※米主要株価インデックス
そして世界の主要な株価インデックスも・・・
なぜ株が下げ始めたか。
これははっきり言えるものではありませんが
金利上昇が景気後退リスクを早めるといった警戒に繋がったのでは?

※主要国長期金利比較
米国だけではなく主要国の金利が勢いよく上昇していますね。
これが株上昇に水を差したものと思われます。

先週は米国のADP雇用統計、雇用統計が発表されましたが
ADPが驚く強さを見せたものの、雇用統計は予想より悪かった。

木曜■6月ADP雇用統計:+49.7万人
        (予想:+22.5万人、5月:+26.7万人)
        
めっちゃ強くてびっくり~
ADPの数字を受け、2年債利回りは一時5%台を上回り
2006年以来の高水準まで上昇したのですが、
なんとドル円が上がらなかった。
これが週末のドル円の下落を示唆していたと思います。
同時に利上げ継続による景気後退懸念も強まったのか
ADPの強さを見ても米株が売られたコトが背景。

金曜■6月雇用統計
非農業部門雇用者数:20.9万人(予想:+23万人、5月:+30.6万人)
        失業率:3.6%(予想:3.6%、5月:3.7%)
     平均時給:前年比+4.4%(予想:+4.2%、5月:+4.4%)
           前月比+0.4%
NFPは予想に満たず。
FRBがタカ派姿勢を強めるとの懸念を和らげる内容となった、
ということで一時株高で反応する局面も。
しかし、失業率は5月より低下し労働市場の強さは続いており
賃金の伸びは5月と比べて0.4%伸びています。

結局のところ、FRBの7月利上げは正当化されるだけでなく
利上げがさらに続く可能性、高金利が長期継続されるだろうことが
株式市場が引けにかけて売りに押されることに繋がったと思われます。

さらに、積極的な円ロングが出てくる可能性もあるでしょうか?
こんな見方も出てきました。

円の急反発を予想、YCC調整で9月末にドル136円も-MUFG
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-07/RXFNTCDWLU6801
・7月28日の日銀政策会合に近づくにつれて、
    YCC変更の観測が強まると想定している
・ドル円相場は9月末時点で136円に

また、⬇こういう極端な見通しが出てくる頃がピークと言う視点も。
「ミスター円」榊原氏、1ドル=160円割り込む円安進行も
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-06/RXE9ATDWRGG001

昨年の高値151円をも超えてくるという見通しも出てきたわけですが
通貨先物市場の円ショートポジションが
昨年のドル円の介入が入った9月時点よりも膨らんでいます。
この円ショートが巻き戻されるだけでも、かなりの円高圧力に。

過去円ショートが解消されるタイミング(ピンクの矢印)では
円高になるケースが多かった。

※ドル円先物市場の投機筋ポジション ネットショートは11万枚超え

先週保有していた豪ドル円ロングは損切り。
ADP受けて上がらないドル円をみて
7日ドル円を143.91円で売っています。
株の調整がもう一段入るようなら、ドル円は戻り売りでいいのでは?

+++++++今週の主な予定+++++++++++

12日のNZ・カナダの金融政策は金利据え置きか。
同じく12日は米CPIも。 円高が加速するやもしれません。

7/10(月)
●6月景気ウォッチャー調査(14:00)
●中国 6月消費者物価(10:30)
●中国 6月生産者物価(10:30)
●米 5月消費者信用残高(11日 4:00)

11(火)
●6月マネーストック(8:50)/6月工作機械受注(15:00)
●独 7月 ZEW 景況感指数(18:00)
●NATO 首脳会議(岸田首相が出席)(〜12日リトアニア)

12(水)
●6月国内企業物価指数、5月機械受注(8:50)

●NZ 準備銀行金融政策決定会合 (5.50%に据え置き予想)
 
 ・前回5月会合(0.25%利上げ決定)では据え置きも検討。
 ・政策金利見通し
 「5.50%でピーク、24年第3四半期からの利下げ開始」に維持。
 ・その後発表された1-3月期GDP速報値は2四半期連続マイナス成長で
   利上げによる景気悪化懸念が台頭しています。
   
●カナダ 中央銀行金融政策決定会合 (4.75%に据え置き予想)
 
 ・前回6月会合で3会合ぶりの利上げ決定。
 ・声明では「金利をさらに引き上げる用意」との文言削除
 ・6月雇用統計悪化 雇用者数増加も失業率上昇(5月5.3% ➡ 5.4%へ)
 ・5月消費者物価指数大きく低下 4月4.4%  ➡ 5月3.4%に低下
 
●米 6月消費者物価(21:30) 予想 総合指数(CPI)前年比+3.1%、
                             コア前年比+5.0%(5型う+5.3%)

●ベージュブック(米地区連銀経済報告)(13日 3:00)

13(木)

●中国 6月貿易収支
●日・EU 首脳会談(ブリュッセル)
●米 6月生産者物価(21:30)

14(金)
●オプション SQ
●米 6月輸出入物価(21:30)
●米 7月ミシガン大学消費者信頼感指数

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2023年7月6日木曜日

 ドル円、クロス円ともに上値が重い1日。
そして日米株式市場も上昇の勢いは一服しています。

今日7月5日発表された
中国、欧州のPMIなどの指標が冴えなかったコトが指摘されています。

中国サービス業PMIが鈍化-支出抑制でコロナ後急回復に陰り
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-05/RXAWEST0G1KW01
財新 6月中国サービス業購買担当者指数(PMI)53.9(前月57.1)
~先週発表された非製造業PMI(6月)も
サービス業の動向を示す指数は52.8と3カ月連続で鈍化している

為替市場では中国の停滞は
資源国関連通貨にネガティブということでもありますが、
今日の値動きは中国の指標というより、
欧州時間に入ってロンドン勢が
逆張りで仕掛けてきたような値動き。

欧州諸国のPMIなど指標の悪化も
売り材料となったでしょうか。

・ユーロ圏・6月サービス業PMI改定値:52.0(速報値:52.4)下方修正
・ユーロ圏・6月総合PMI改定値:49.9(速報値:50.3)下方修正

・フランス・6月サービス業PMI 48.0(5月52.5)悪化
・イタリア・6月サービス業PMI 52.2(5月54.0)悪化
・イタリア・6月総合PMI 49.7(5月52.0)悪化

にも関わらず、
ドイツ(やっぱりドイツやね)連銀総裁は
追加利上げの必要性に言及。
ドイツは常にタカ派、緊縮ベクトル強し。

一方でイタリア中銀総裁は、
イタリアのGDP回復は鈍化しているとして、
利上げに慎重な姿勢を示しています。
今後の利上げに関して、意見が割れているコトが伺えます。

昨日豪州中銀が7月会合で利上げを見送る決定をしましたが
どの国も利上げの最終局面が近づいていることは明白。
為替市場の戦略を考える上では
どの国の政策が最もタカ派なのかを見極めるフェーズ。
タカ派継続の国の通貨が強くなるはず、というわけです。

しかし中央銀行の決定も迷いに迷っているコトが伺えますので
(豪州は停止したり再開したりですし、
FRBも6月停止しましたが7月再開見込み)
それを先読みするなんてことは不可能ですし無駄骨。
トレードするにあたっては、トレンドに逆らわないことですね。
ドル円、クロス円をド転換てっぺんで売ろうと思わないことです・・・
(と自分に言いたい)

市場金利はご覧の上昇です。
日本との金利差を考えれば円買いコストはあまりに大きい。
売りは短期で狙うしかありません。
※世界の2年債(政策金利を最も反映する)利回り

というわけで豪ドル円ロング粘ってますが、
本音では上値が重くなってきて怖い:D
ドル円、いつ大きめの押し目が来てもおかしくないですよね。

■英国はインフレが強いため短期金融市場では
年末までに政策金利が6.25%まで
上昇することを織り込んでいるのですが、
実際にはそこまで上げられないと考える向きも。

英中銀、住宅市場の崩壊懸念も-ピーク金利6%未満とブルーベイ想定
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-05/RXB47LDWRGG001

英国の代表的株価インデックスFTSEが弱い。
金利上げすぎると景気を冷やしますよね、英国の金利先高観は
株価を押し下げるのではないでしょうか。

■中国の銀行、ドル預金金利引き下げと関係者-人民元下支え狙う
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-07-05/RXBBEDDWLU6801
ここ数週間で2度めの措置。
中国企業が保有する外貨預金は
5月末時点で4530億ドル(約65兆4000億円)

人民元安防衛の一貫ですが、効果は薄いようです。
人民元/ドル 下落は止まっていません。
元安が続くということは、反対側で
ドル高が続くということでもあります。

今週のひろこのウィークリーGOLDは
テクニカル、内部要因などトレーダー目線で
GOLDの売買タイミングを考察するシーホーク代表 成田博之氏

う~ん、GOLD強い時期に入っているのですが
もう一段安は覚悟か・・・
<海外投資家も円建て金の強さには注目>
『夏に強いゴールド、今年は・・・』
https://youtu.be/sr9Q1tMq7K0
◆ETFのデータ分析◆COTレポート分析◆シーズナルパターン
◆ユーロとのスプレッド

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