13日発表の米CPIではドル円乱高下するも方向感出ず。
今日14日のECB理事会を受けて、
ユーロドルが一段安とドル高が鮮明となりましたが
ドル円は相変わらず方向感がなく小さなレンジで動いています。
まずはユーロがドカンと売られたECB理事会。
利上げしたのにユーロが売られました。
※左ユーロドル5分足 右ユーロ円5分足
◆ECB0.25%利上げ、10会合連続 打ち止めの可能性示唆https://jp.reuters.com/markets/treasury/LV53IGLH5NMIPGZOA43MYRMRHE-2023-09-14/・リファイナンス金利 0.25%利上げ➡4.5%へ
・中銀預金金利 3.75% ➡ 4.0%へ(ユーロ導入以来最高金利)
声明
・「主要政策金利はインフレ率の適時目標回帰に多大な寄与をするとみられる水準に到達し、
十分長い期間維持されたと理事会は考える」
・「インフレは低下し続けているが、依然として過度に高い水準に
長期間とどまると見込まれる」
・「必要な期間、十分に制約的な水準に設定する方針」
経済予測
24年インフレ率 3.2%(6月時点3.0%)上方修正
23年成長率 0.7%(6月時点0.9%)下方修正
24年成長率 1.0%(6月時点1.5%)下方修正
ECB理事会後のラガルド総裁発言要旨
https://jp.reuters.com/markets/treasury/GFAFZCMYUVPWBMEFCNEO72SO5I-2023-09-14/「われわれは今がピークだと言っているわけではない。」
ラガルド総裁は、金利水準がピークだと言っているわけではない、と発言し
打ち止めを示唆するものではないと釘をさしていますが
「主要政策金利はインフレ率の適時目標回帰に多大な寄与をするとみられる水準に到達」
との声明によって、一旦の利上げサイクル終了を受け止めたということでしょう。
また、景気見通しが今年、来年と下方修正されたことも大きい。
経済成長に配慮するなら引き締めのサイクルは一旦停止するだろうということね。
ユーロ売り、直前にやめちゃってた…粘ればよかった(´・ω・`)
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今夜はドルが強い、という側面もありました。
米小売売上高、8月は前月比0.6%増 ガソリン価格上昇が押し上げ
https://jp.reuters.com/markets/oil/J7DK5WT3LNNSVOYH2QF7DOBBC4-2023-09-14/米小売売上高(8月)前月比+0.6% (予想+0.2% 前回+0.5%)
コア小売売上高は小幅な伸びにとどまったものの、
旺盛なサービス消費が個人消費をけん引する見込み。
23年第3・四半期のGDPは年率換算で前期より最大5.6%増予想。
第2・四半期は2.1%から大きく伸びる予想。
米8月PPI、前月比0.7%上昇 ガソリン価格高騰で
https://jp.reuters.com/markets/oil/C4IRAGXEKVPRHJOFFAXOLCLWQU-2023-09-14/米生産者物価指数(8月)前月比+0.7%(予想+0.5% 前回+0.4%)
前年比+1.6%(予想+1.5% 前回+0.8%)
伸び率は2022年6月以来、1年2カ月ぶりの大きさ
かと言って年内の追加利上げ織り込みは上昇しているわけではありません。
Fedウォッチ
市場金利はもみ合っていますが高止まり。
下げる気配がないので、今夜はユーロが弱かったこととに加えて
ドル高が顕著となりました。
通貨インデックス一覧 ドルインデックス強い
インデックス、ユーロも下げていますがポンドも弱いですね。
昨日、英国の月次GDPが発表されていましたが、悪かった。
英GDP、7月は0.5%減で今年最大の落ち込み スト響く
https://jp.reuters.com/business/ZEFYT7SSTVL4RIYSFG6TALBDHA-2023-09-13/英月次GDP(7月)前月比▼0.5%(予想 ▼0.3% 前回+0.5%)
ほかにも
英製造業生産高(7月)前月比▼0.8% 前回+2.4%
前年比+3.0% 前回+3.1%
英鉱工業生産指数(7月)前月比▼0.7% 前回+1.8%
前年比+0.4% 前回+0.7%
など冴えない指標が相次いでいます。
7月まで最もタカ派だと思われていたBOEですが、
先般ベイリー総裁がハト派発言をしたこともあり
英国の利上げも限定的との見方が急速に広がっており、
今日はポンドドルを1.2486ドルで売り参戦しています。
ユーロはECB理事会前なので避けてポンドにしたのですが、
ECB理事会の影響で英国の追加利上げの可能性もグッと後退したようです。
英中銀の追加利上げ観測後退、ECBが引き締め終了示唆
https://jp.reuters.com/markets/treasury/QDREFWGBNJM5ZFH3E63NOLCCGU-2023-09-14/・金利先物市場で9/21のMPCでの0.25%利上げ確率は3分の2
(ECB前は4分の3だった)
・向こう数ヶ月以内に政策金利が5.5%を超えない確率が60%
そして上記通貨インデックス、
ユーロやポンドが弱いのに、豪ドル、カナダインデックスが強い。
この辺が資源国通貨の下落を抑制している材料かな。
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中国8月CPI再び上向く、PPIは下落幅縮小 デフレ圧力緩和(9/11)
https://jp.reuters.com/markets/world-indices/XTBPOAUWDRPQLKEMX2TNCBUKYU-2023-09-09/中国人民銀、銀行預金準備率0.25%引き下げ 今年2回目(9/14)
https://jp.reuters.com/markets/bonds/UEJQIQYPGRI7NCBKAMRRK6YPFQ-2023-09-14/そして、今日発表された雇用統計が強かったの。
豪州の指標ってブレが大きいですよね。。。
豪雇用統計
https://finance.yahoo.co.jp/news/detail/d6ca246996f0ad244e9063edba851395dd26dede・新規雇用者数増減
2023/08 +6.49万人(前回-0.14万人(前月発表値 -1.46万人)
・失業率
2023/08 3.7%(前回 3.7%(前月発表値 3.7%)
・常勤雇用者数
2023/08 +0.28万人(前回 -2.42万人(前月発表値 -2.42万人)
・非常勤雇用者数
2023/08 +6.21万人(前回+1.73万人 (前月発表値 +0.96万人)
・労働参加率
2023/08 67.0%(前回 66.7%(前月発表値 66.7%)
豪ドルは通貨先物市場での投機ポジションがかなりのネットショートなので
買い戻しが入るとスルスルと上がっていきやすい。
このショートが軽くならないとここから売り参戦は厳しいかもね。
米国商品先物取引委員会 豪ドル 投機的ネットポジション
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-aud-speculative-positions-1615そういう意味ではユーロやポンドは投機筋ポジションがネットロングですので
この買い玉が整理される過程では下がっていきやすいんじゃないかと(期待)
米国商品先物取引委員会 英ポンド 投機的ネットポジション
https://jp.investing.com/economic-calendar/cftc-gbp-speculative-positions-1612日本株、TOPIXが再びバブル後の高値を更新。
日経平均もレジスタンスを超えてきました。堅調です。
内閣改造が評価されたとも思えませんが、
内閣改造後10月には経済対策が打たれる期待もあるでしょうか。
植田日銀総裁のインタビューで日本の金利が上昇し始めたことは
一見、株にネガティブのように感じますが
しかし、長らく続いてきたデフレからの脱却、日本も本格的
インフレ時代の到来であるということなら資産は上がりますから
株高は何ら不思議ではない、ということでもありますね。
そのあたりは今日のマーケットディーパーで
元ゴールドマンのファンドマネージャー斎藤岳さんが指摘されていました。
それと株主還元銘柄を探す時の視点について
わかりやすく教えていただいています。
大変勉強になりますので、ぜひご視聴ください。
⬇
<そもそも株主還元って?!>
『株主還元強化の可能性、選別の視点』
https://youtu.be/Z6GkxKVuiIc解説:pafin代表 斎藤岳
また今週のウィークリーゴールドでは中国のゴールド買いの実態について。
あるアナリストの推計、今中国はとてつもないゴールドを飲み込んでおり
その総量に驚きました。
中銀金保有ランキング、大きく塗り替えられるかも・・・。
池水さんの解説必見ですよ。
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急騰するSGEのプレミアム:
中国のゴールド準備、本当のところは?
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