2011年3月31日木曜日

売るのが半日早かったようです。
昨晩83円台迄上昇してきたドル円相場をみて
83.05円でエイヤとドル円売りを仕掛けました。
YMTVデスマッチの打ち上げでいい塩梅にお酒が入っていたので
今日31日の仲値のことをすっかり忘れていたんですよね(笑)

売った後はジリジリ下がってきていたので、安心して眠りについたのですが、
朝起きてビックリーーまさかの反騰!
そうか、今日は期末だった。仲値に向けてはドル買い圧力が強まる日・・・。
というわけで、仲値に向けてドル円相場じゃ83.20円前後まで上昇。
アゲインスト状態入りしたのですが、まあ、ここを経過すれば
売りがでるだろうと耐えてえおりました。

切らずによかった。

結局仲値あたりが高値になって現在82.70円前後まで落ちてきています。
このままドンドコ下げてほしいのですが、明日は雇用統計。
うーん、安心はできませんね。雇用統計前に一旦
手仕舞ったほうがいいのかしら・・・。

そしてアストロロジーでいうと今日から水星の逆行がスタートします。
4月23日まで一か月弱継続するのですが、この期間というのは
金融、商品相場が極めて不安定になるとされています。
トレンドが出にくくボラタイルな相場となりやすいのですが、
チャートのポイントや、パターン分析は機能しないことが多いです。
つまり、トレンドを期待せず利食いを早くすることが肝要。
通信分野(電話、コンピューター)で混乱が起きやすく
コミュニケーションエラーが起こりやすくなるという不安定な期間。
ブローカーとの間で売りと買いのエラーが起こったり・・・?!
2010年5月のダウ暴落はこの期間に該当しています。

しかも明日4月1日は株や原由・穀物などの重要変化日となっており
マーケットの潮目に変化があるやもしれません。
前後3営業日から変化が起こるとされていますので、
今夜も十分気をつけないと行けないのです。。。

だから。

ドル円相場はこのまま85円、90円という円安トレンドに突入というより
このあたりで上へ下への乱高下となってレンジ相場をやるんじゃないか?
という見方がしっくりくるわけです。
こうした見方については今日のFOREXRADIOでも話ていますので
オンデマンド、ポッドキャストをお聴きくださいね。Ust版も。

というわけで、ひょっとすると今夜中に、あるいは明日
一旦微益ながら仕切ることも視野にいれております。。。

それから明日は日銀短観。
でも今回発表されるのって3/11が締切りの景況感。
つまり震災前のものなので、、、。(ラジオのだいまんさん解説をお聴きくださいね)

追記
レイモンド・メリマン氏は
水星の逆行期の「契約」は避けるべきと指摘しています。
この時期の人の心はしばしば変化するということです・・・。

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83.05円でドル円ショートしてみました。

理由はただひとつ。

このまま「SellJapan」テーマの円売りトレンドに突入するとは思えないこと。
こんな歴史的相場をやった後は方向が明確に出るまで
相応の時間を要すると考えます。

2番底探るところまでの円高は流石に想定していませんが、
80円割れて2番底を探るような下落があるんじゃないかと・・・(妄想)

詳しくは今日のYMTV為替でスマッチをご覧下さいね。

今日はエネルギー不足のためここまで。

2011年3月29日火曜日

82円超えましたねぇ、あっさり。
82円が抵抗となった形跡もなく、実は何もいなかったか
あるいはあっという間に踏みあげられたのか・・・。

ブラード米セントルイス連銀総裁が
「FRBは世界の不確実性が解消されることを待たずに、
金融政策の正常化を開始する可能性がある。
待ち過ぎると強いインフレに見舞われることになる」などと述べたことがキッカケ。
今日は19時から講演を行うというので注目されていたんですね。
ブラードさんは今年のFOMCの政策決定の投票権をもたないのですが、
何故これほど市場に与える影響が大きいのかというと、、、

ブラードさんは自身の立場を「インフレのタカ派の北極」だと称していた、のだそうです。
どういうことかと言うと、かなりの慎重派であるということ。
景気刺激に向けた資産購入の追加策を最初に呼び掛けたのは
何を隠そうブラードさんだったのです。

バーナンキFRB議長と共同で研究報告を執筆した経験を持つという
NY大学のマーク・ガートラー教授が言うにはブラード総裁こそ
「当局の方向性を示す指標となる人物だ」だそうです。

つまりブラードさんが出口に言及したってことは
その通りになるだろうと思われているってことね。
昨日、ドルが動意づくと書きましたが雇用統計相場になると睨んでいたのですが、
そうそう、終了予定の6月のQE2を巡っての「出口戦略」テーマでの相場ってのも
そろそろ意識され始める頃だったわ。にわかにユーロからドルに焦点がシフトしました。

というわけで
G7による協調介入が実施された18日の高値82.00円を上抜けて
82.20円近辺まで上げてきています。
ユーロドルもポンドドルも下落となっています。

つまり「ドル高」がやってきた!

このままトレンドとなるでしょうか?
ユーロを売りたいと考えていたのだから、こういう材料は願ったり叶ったりのはず。
でも何故かしっくり来ないのよね。ユーロは利上げ分は織り込み済みのはずだし、
いろいろなネガティブ材料が出てきている割には下値固いし。

ドル円は皆が76.25円が大底で長期トレンドの円安サイクルがスタートしたと
言い始めています。ごもっとも。大局では異論ございません。
でも、このまま上がっちゃう?
もう一度80円を試すような振り落としはないまま行っちゃうの?
それにFOMCの投票権のない連銀総裁の発言ごときで節目突破って
なんだかちょっとやり過ぎって感じがしない?!

というわけで今夜の動きがなんだかしっくり来ないでいるのですけれど、
しつこい買い方が相場を支えているようなユーロドル相場よりも
調子に乗っちゃっている感があるドル円の売りのほうがおもしろそうな
気がしてきました。

確かに、ドル円はどこかで大底を入れるでしょう。それが近付いていることには
概ね賛同出来るのですが、震災後の投機筋の仕掛けで演出された76.25円が
大底になるっていうのにどうも違和感があるのです。
こういう時は手を出すべからず・・・か?

あるいはドル円が今週の雇用統計期待で更に買われたところを
売るって戦略で挑んでみるか・・・。
狙いは82.80~83.20あたりまでの上昇が確認できたら売りってとこかな。

ユーロドルは今日の高値で売れればよかったのかもしれませんが、
どうもユーロドルのチャートって罫線の節目が機能しない。
どこで波が転換するかまったく無秩序で読めないので、
もちろん売れませんでした (´・c_・`)
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2011年3月28日月曜日

今日はあまり動意のない1日でした。
思いの外ドル円が強ばっていますが、やはり82円どころは重いですね。
82円にはいろいろ潜んでいるというツイートが散見されますが、
今週は雇用統計というビッグイベントを控えておりますので、
そろそろドルをテーマに動き出すのではないかという気もしますよね。
今週のドル円、そしてユーロドル相場は雇用統計、ECB利上げ、債務問題などの
綱引きとなり、ボラタイルな割にはトレンドレスな動きとなりそうな予感。

先週1.4230ドルという素晴らしいコストでショートすることに成功した
ユーロドルポジションは、木曜夜の意味不明なユーロの巻き返し上昇に
びっくりして1.41台で仕切ってしまいました。。。利益がかなり削られたのは
言うまでもありませんが、その直前に自身のブログで
「ほぼすっ高値で売りましたので、余裕です。多少の戻りに怖気つくことはないわ!!」
と強気のコメントをしていたのに、どうしたことでしょう・・・・ (´・c_・`)
FOREXRADIO収録の後の打ち上げでお酒を飲んだせいかしら。
帰宅してレートチェックした時のユーロの勢いにビビっちゃった。
「ユーロを下げさせたくない向きがいる」byキャプテン
この言葉が脳裏をよぎったりして。あ、キャプテンのせいじゃないです。
信念を貫き通せない自分が悪いのです。
冷静になってマーケットを見てみると、またしてもユーロは下げてきているじゃない。
じっと我慢していれば・・・・酔わずに帰宅していれば・・・タラレバタラレバ。
今日、ユーロがもっと戻る局面があったら戻りを売ろうと思ってみていましたが、
何だか今日は動かないですね。ほぼレンジ内での小動き。
まだ売れずにいます。。。

さて。
日銀による大量資金供給は東日本大震災後の14日から8営業日連続で
資金供給の総額は102兆6千億円に上っていますが、金曜の震災明けの翌週月曜から
大量の資金供給を始めましたので、当初はそれほど円高になっていませんでした。
ジリジリと円高とはなっていましたが、80円台を保っていましたし、
日銀の素早い対応に対して市場が一定の評価をしたもの・・・評価って言葉はおかしいわね、
一定の抑止力となっていたものと解釈しておりました。

ところが、木曜早朝、東京勢が動けない時間帯を狙っての突然の崩落。
この一瞬の出来事は投機以外の何物でもないと思いますけれど、
こうした動きの背景に、この日銀が大量に資金供給した資金が使われたという指摘を
Twitter上で発見しました。

抜粋し、簡単にまとめて紹介します。

■最大の問題は日銀が資金供給した金融機関は3大メガバンク
(三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、
三井住友フィナンシャルグループ) と2大証券会社(野村証券、大和証券)であることです。

彼らは融資の回収リスクがあったり融資リターンが低い案件には決して融資も投資もしない。
資金の大部 分は「円のキャリートレード」として投資銀行やヘッジファンドに
低金利で貸し出されていると思われます。

つまり投機筋がこの資金を使って短時間に大量の「円」を買って超円高を誘導し、
巨額の利鞘を稼いだということ。
そもそも、今回の震災の被害額が最大で25兆円と見積もられているのに、
その4倍にも当たる巨額の金を一挙に市場に流す必要があったのかが疑問。

http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/546f321947265879a20fa4684ddf138d
リンク
http://blog.goo.ne.jp/ikariyax/e/2a525426239adcab63bccd9981ed35e0

流動性の確保も目的でもあるので、そのボリュームに関してはどのくらいが適当なのかは
私には分かりかねますが、しかしながらそれが投機筋にそのまま渡っていて
今回のような瞬間的超円高を招いたとするならばこれは考えもの・・・・。
この問題については今週のYMTVでデスマッチで
大倉さんやだいまんさんに聞いてみようと思います。
これって陰謀論に近いのかな・・・?

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2011年3月24日木曜日

今年にはいってECBトリシェ総裁がにわかにインフレに言及し始め、
ユーロの早期利上げ観測が高まったことからのユーロ上昇・・・・
には、気持ち悪くてついていけなかったという皆様、今売ってますか?!

早期利上げ観測に霞んでしまっていましたが、ソブリンリスク、
欧州の債務問題は決して解決したわけではありませんでした。
どこかで再びこの問題にテーマがシフトしてくるだろう、、、、とは思っていましたが、
ようやくその時期となったようです。
不思議なことにやはり、チャートのポイント付近に近づくとこういう地合いの変化が
起こるということがよくあります。
私が週足での前回高値に接近したので、という理由でユーロドルを売った時は
まだトリシェさんがこの事態にあっても(日本のリスクを考慮しても)利上げに前向きな
発言をしたってことで、ユーロは強い地合いの中にありました。

そして、下げだしてみると、、、出るわ出るわユーロネガティブ要因。

①アイルランドのアライド・アイリッシュ銀行の利払いが遅れるとの噂
資産売却を急ぐアイルランドの銀行が損失を吸収するため、
200億ユーロの追加増資が必要になるとの見通しとの試算

②ポルトガル議会で政府が提出した緊縮財政案が否決
 ソクラテス首相が辞表を提出
 ポルトガルのEU・IMFへの支援要請?との噂

③メルケル独首相が欧州安定メカニズム(ESM)について
「ユーロ圏諸国の財務相が合意した内容をさらに交渉することを強く求めている」と発言
 全ての要素で合意した筈のESMのユーロ圏諸国の足並みの乱れが。

⑤24―25日の欧州連合(EU)首脳会議で討議予定の
欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の融資能力を
現行の4400億ユーロの保証枠いっぱいまで拡充する方法について合意に至っていない
また、アイルランド向け融資条件の引き下げといった重要案件も不透明感が・・

ということでアイルランド、ポルトガルの国債利回りが上昇しており、
ユーロは下落に拍車をかけています。

ついこの間まではこうしたEU各国のリスクを全く無視して
早期利上げ期待だけでドンドコ買われていたのですが、
地合いが変わると炙りでてくるのが売り材料。
こういう局面には何度も遭遇してきましたが、
もうアレコレマーケット批判しても勝てるわけもなく、
ただ流れに乗るしかないのだと思い知らされました(笑)
いつかくる下落を待ち構えるのと同時に、
それがまだ時期尚早とみればちょっと買ってみる、とかね。

このユーロドルS(1.4230)ポジションの出口をどこにするか、ですが、
確信はないまでも1.400ドル割れ、欲を言えば1.3700台にまで突っ込んでくれれば
思惑通りなんだけどなーというざっくりした姿勢でおります。
ほぼすっ高値で売りましたので、余裕です。多少の戻りに怖気つくことはないわ!!
今後欧州圏の債務問題でユーロ売りというテーマがどこまで継続するかを見極め、
マーケットがこれに飽きてきたようならすぐに撤退します。
そろそろアメリカの金融政策QE2の終了についてなどがテーマになってくる時期
という気もしますし、日本の震災による損害額や今後の復興に向けての試算などが
再び材料視され、円がテーマとなることも十分想定されますものね。

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2011年3月22日火曜日

ユーロドルは昨年10/31の1.4280アラウンドが
Weeklyで見た前回高値にあたります。

ということで。

1.4233ドルでユーロドルをショートしてみました。
日本の震災後、利上げの思惑が後退したのも束の間
トリシェ総裁がECBが引き続きインフレ期待を抑えることは重要だ
との認識を示し4月の利上げがあり得ることを示唆。

これでユーロドルは1.42ドル大台に乗せる上昇となっていました。
こんな状況で利上げする?!利上げ不可能と見た売り方は軒並み踏まれる結果に。

4月にECBが利上げするかどうかなんてわかりません。予言者じゃないし・・・。
しかしながらテクニカル的には週足での前回高値に迫っていますし、
今日になって利上げに否定的なECB理事の発言が伝わってきました。
シュタルクさん。
日本の大震災によって経済の不透明感が高まったことから、
4月の利上げを確言でできないと述べた。とか・・・

そ、そ、そんなの最初から皆、予測してたってば!!

それなのにトリシェさんがタカ派発言するから皆踏まれているんじゃないの。
一体なんだっていうのよ?!

ハハーン、これって「利上げするする詐欺」ね。
4月利上げをせずユーロを安く誘導しようっていう戦略かしら。
などと勘ぐりたくなっちゃいますね。
欧州としてもユーロが高くなりすぎるとドイツ経済に影響が出てきます。
あからさまな通貨安誘導は世界から非難されますので
市場の期待のハシゴを外す作戦か?なんてね。

利上げがあるにしても、もう十分に織り込んだ相場に見えます。
いや、まだ上値があるかな・・・?
だからまずはテクニカルに前回高値付近での打診売りです。
ジム・ロジャーズもここからはドル買いだと発言しているみたいですしね。

G'7協調介入は「お付き合い介入」とか「オトモダチ介入」
などと揶揄されていますが、
どうやらあの日の日銀の介入金額は5300億円程度にとどまっている模様。
WSJによると「FRBによる介入額は約5000万ドル(約40億5500万円)」
ロイターでは、「ECBの介入額は50億ユーロ(71億ドル)相当、
カナダ中銀の介入額は1~1.5億カナダドル(1億150万~1億5230万米ドル)相当」。

阪神大震災後の1995年5月に実施されたG10による協調介入時のFRBの介入額が
5億ドル規模とされていますのでアメリカFRBにやる気が感じられませんね・・・

やはりアメリカはドル安を望んでいる・・・(と妄想)

でも、もう十分にドル安は進行しています。
というか、ユーロが高すぎます。(と思う)

アメリカだけの思うようには行きませんって。
という勝手な考察もしております。

※ここでのご報告はまだでした。先週金曜の朝の介入が入る直前に
保有していたユーロ円Sを手仕舞い、
介入直後にはポンド円をロングして100pips程度抜く
スキャルピングに成功しました。

G7電話会合で介入の許可を得たというニュースが出ていたこと、
クロス円がジリジリ上がっていたことが気持ち悪くなって仕切ったのですが、
大正解でした。その後のポンド円の波乗りにも成功しなしたが、
10時前には外出しなくてはならなかったため、その後はノーポジでした。

10年ぶりの協調介入時に外出してマーケットチェックが出来ないなんて
リスク意外の何物でもないものね。

そして今日になってユーロドルの売りです。
ドル円はわかりません。介入が怖いので売るにも売れないのですが、
介入のG7各国の本気度がイマイチに見えて買うにも買えないです・・・。

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2011年3月17日木曜日

底割れしました。商い薄く閑散としている早朝6時に!
16日のニューヨーク外国為替市場で円相場が1995年4月に付けた79円75銭を上回り、
最高値を15年11カ月ぶりに更新した。76.25円までの円高を確認。

早朝6時~6時20分頃までのわずか20分程度の間に3円以上も円高が進みました。
震災後3日間は日銀の大量資金供給に比較的落ち着いた値動きだったように思いますが、
このわずか20分、しかも日本勢がまだ本格始動しない早朝の閑散時間と狙っての動き。
これは明らかに投機的な動きと言えるでしょう・・・。

でも市場ってそういうものよね。
混乱期には必ず投機的な動きが出てくるものですし、
特に日本勢が油断する時間帯っていうのが
多いような気がするのは私だけ・・??
昨日までの80円台でのゆるゆるした動きというのは
これだけの大災害が起こった(しかも進行形)割には気持ちの悪いものでした。
こういう動きがあるのは予想できたことです。(時間帯はアレですが。。。)

また16日のダウ平均は大幅に3日続落で2カ月半ぶりの安値で終了。
前日比242.12ドル安の11613.30ドル。
ダウ平均の下げ幅は一時300ドルに。
2月の住宅着工件数が前月比22.5%減の47万9000戸(予想は56万6000戸)
前月は61万8000戸で速報値の59万6000戸から修正されたものの、
予想より大幅ダウンの衝撃。これは2009年4月以来最小件数。
この「着工件数」の先行指標となる住宅着工「許可」件数は
前月比8.2%減の51万7000件。こちらは過去最小件数。

まあ、この住宅指標もショックですがそれよりなにより震災・原発問題ですね。。
なんとEUのエッティンガー委員とかいうエネルギー担当の方が、原発事故について
「事実上、制御不能」と欧州議会で発言した、というのが伝わってから
マーケットが混乱を極めたようです。
当事者でもなんでもないのですが、ともかく原発に関してのネガティブ発言には
なんでも反応してしまうという空気が醸成されてしまっているので
それが真実かどうかの検証なしに、相場が崩れてしまう。。。

今日与謝野馨経済財政相は
「思惑先行型であり極めて投機的な動き。
今は為替も株も落ち着きは取り戻したと思っている」
レパトリに関して「まったく根拠がない。保険金の支払いと比べて
有り余るほどの現預金などを持っており、
円に替える動きは一切確認していない」と指摘。
介入に言及はなかったです・・・。
「そういうことにはコメントできない」ですって。
過去最高値を割り込んで76円台にまで落ちたのに介入がないとは。
昨年9/15以降、日本は介入が出来ない何らかの理由があるのかもしれません。
それともただ気がつかなかった?!不意を突かれた?!
不思議でなりません。あの日2兆円もの日銀砲を打ちまくったのに。。。

95年の阪神淡路大震災後の、過去最高値更新時の状況を振り返りますと、
本邦単独の円売り介入では円高を食い止めることができなかったんですね。
1月17日の震災後、3月末までに計26回1兆7954億円の介入を実施したのですが、
円高は4月半ばまで止まることはなく、
その後4~6月にも計10回6050億円の介入を実施。
この経緯を考えれば昨年1日で2兆円ってのがどれほどのインパクトだったかわかります。
あ、時代も違うか?!流動性も違っていたのかもしれませんが・・・。

7月7日には「日米協調による七夕介入」が実施されたことで流が変わります。
さらに8月には日米欧による協調介入。
日銀による単独介入から、欧米の協調介入へシフトしたことが円高を阻止したのです。
9月に100円台まで円安が進みました。
ちなみにこの年の円最高値は4月19日79.75円。

こうした経緯を踏まえて考えるなら、今回も単独介入があっても
円高を阻止できても円安に流を変えることは不可能だと思います。

しかしながら今日、野田佳彦財務相がG7の電話会議を明日18日午前7時に行うと述べ、
「協調介入への期待」も広がりつつあります。
それが無理でも円高についての共同声明が出される可能性は強く
今晩から明日明朝にかけてはこうした思惑からvolatileな相場となることが予想されますね。

市場に期待はあるようですが、私的には協調介入はないと思っています。
アメリカの足元もグラグラしてきたでしょ。
ダウも崩れ始めた。ドル安政策を継続擦る必要がある中で
それに反する行為を示すことはないと思っています。
今回ダウは日本のせいで崩れ始めたのだから日本を救済するのが先という見方も
あるかもしれませんが、今回の震災の影響がなくてもダウが崩れる日が近づいて
いたものと予想していましたし、、、。

ということで、そう簡単にこの円高の終焉を見ることは出来ない、そう思っています。
ただ、80円前半くらいまで戻ったりしながらの揉み合いに入りそうな気も。
いつかくる怒涛の円売りの日まではジリジリと円高傾向で
今朝の76円手前までの円最高値を再トライ、ここを割り込むか割り込まないかと
いったところまで円高があってから、大きく反転するんだろうな。
今はぼんやりとそんなことを考えています。

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2011年3月16日水曜日

昨日15日(地震後OPENマーケット2日目)
日経平均は▲1015円34銭(10.55%)8605円15銭
東京証券取引所第1部に上場する銘柄全体の時価総額は264兆6千億円と、
地震が発生した先週末11日と比べ2日間で51兆5千億円の減少。
これは地震からその影響が福島第1原子力発電所の緊迫した事態へと
懸念が拡大していったものと思われますが、明らかに下げ過ぎ。
一時1392円とリーマン・ショック後の2008年10月16日(1089円)を上回る場面もあり
13時前には前日比1660円安の7800円までの下値が確認されています。

アジア市場も全面安、NY市場でもダウ工業株30種平均は一時296ドル余り下げ、
世界同時株安の様相などのニュースが出たりしましたが、
その後FOMCにて「経済は一段と底堅い足どり、労働市場は全般的に改善しているもよう」
などの前向きな内容を示されたことを受け、下げ幅は縮小し落ち着きを取り戻したようです。

為替市場でも昨日はリスク回避の円高が進行しました

 地震前水準   15日安値
ドル円     82.80 ☞   80.60
ユーロ円   114.50    111.95
ポンド円   113.10    129.15
オージー円   83.05     79.25
キウイ円    60.90     58.65
ユーロドル  1.3820     1.4011

しかしながら、株式市場程のパニックにはなっていません。
株式市場も本日16日水曜には大きく戻りを入れていますね。

これは日銀による大量の資金供給による成果ということなのでしょうか?
日銀は15日も短期金融市場に対する大量の資金供給を続けた。
2回に分けて合計8兆円を即日供給。加えて長めの資金供給の増強にも乗り出しました。

そして16日には現時点で3.5兆円の供給が実施されています。
この3日間に即日で供給した資金の量は26兆5000億円に!!

わずか3日間でのこの供給額は歴史に例を見ない?!ものと思われ、
これは米国のQE2に匹敵する、あるいは日米の経済規模を考えれば
QE2を越える緩和姿勢にもなるという指摘もあり、これが過度な円高に歯止めを
掛けているものと推測されます。

QE2以降、市場にあふれるドルの通貨量からドル安が語られてきましたが
これでドル安一辺倒シナリオは終焉したと言えるのかもしれません。
かといって、凄まじい円安がくる、というのも時期尚早。
今日知人から今後怒涛の円安が来るという話があるが、どの時点で
転換するか?という質問を受けました。
国債の問題などから壮絶な日本売りが来るという話が囁かれる中での
この巨額の資金供給でそういう話が広がりつつもあるのかもしれません。

しかし震災直後のこの時点でその転換ポイントを探るのは至難を極めます。
今は、レパトリ思惑などからの円高阻止に日銀が成功できたかどうかを
確認するほうが先ですし、なんだか為替は膠着しつつあるようにも見えます。
あまりのダイナミックな現実に方向を見極められないのかもしれません。
ここでドル円、クロス円がエネルギーを貯めるようなレンジに入るなら
その次にくる動き、そのトリガーが何になるのかを推測する必要がありますが、
私の頭ではさっぱり。
こうしてこのブログを書いている最中にも大きな余震が。。。
震度3~4くらいの揺れに慣れてしまうくらいの頻度ですね。
まだまだ大きな地震がくるリスクもありますし、
福島の原発問題は予断を許さない状況です。
マーケットもまだまだ混乱が予想されますので
ヤマをはって大きなポジションを取るタイミングではないと思っています。
ユーロ円ショートは小さく保有していますが。。。
これは様々な心配事からマーケットに対する関心を失わない為に
モチベーションを高めるためにも持ち続けようと思っています。

尚、昨晩のFOMCにおいて
出口戦略が近づいた、と分析する向きと
出口論争は延長線、結論づけるには時期尚早、とする向きがあります。
私は後者の立場にありますが、今はそんなことより日本経済ですね。

といいつつ、ECBの早期利上げ観測も日本の地震の影響からでしょうか、
後退していることをメモしておきます。
かといってユーロ売りになっているかというと、そうでもないのですけれどね。

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2011年3月15日火曜日

日本株の急落は想定内。今日こんな動きになることの覚悟は
本邦勢も出来ていたものと思います。
週明け月曜、地震後初日となる14日の日経平均株価終値は
▲633円94銭(6.2%) 9620円49銭

この週末に繰り返し流れる被災地の惨状を見せられ、
被害の全貌を予想すらできないという状況の中にあっては・・・。

比較的冷静な動きだったのが為替市場。
週明け寄り付きこそ80.70円アラウンドまでギャップダウンと
なったものの、みるみる買い戻されて窓埋め完了、
82.40円アラウンドまで買われる局面もありました。
今は再び先週金曜の終値レベル81円後半で揉み合いですが、
為替市場がレパトリ思惑からの怒涛の円高を回避できたのは
日銀が即日の共通担保資金供給オペを解禁したからでしょう。
本日日銀は過去最大となる15兆円の供給をオファー。
15日以降の資金も6・8兆円を供給するなど
過去最大の資金供給を実施しました。

また10月の包括緩和で創設した資産買入等基金を5兆円増額。(35兆円☞ 40兆円に)
社債やコマーシャルペーパー(CP)、上場投資信託(ETF)などの「リスク性資産」を中心に
3.5兆円を配分、買い増すことを決定しました。

また断固たる措置を撮る姿勢を明確にし、
介入があるかもしれないという思惑も市場に広がりました。

記者の「しょぼいのでは?」という質問に毅然と「しょぼくない」と答えたという
白川総裁の姿勢が今日の為替市場に反映されたものと思います。
柔和な白川さんのお顔が今回ばかりは毅然と引き締まってみえたとか!
日銀の今日の決定は高い評価があっていいんじゃないかしら?

ただ、このまま支えられるのもなのか、震災直後数日の経過ではなんとも
判断ができません。まだまだ原発問題も終わりが見えない中、
また1-3月GDPはマイナスに転じるであろうという指摘もある中です。
更なる日本売りがないとは言えませんし 
レパトリ思惑の円高が阻止されたとは断言できないと思います・・・。
いえ、素人なので↑これも断言はできませんが。
なんとなく。

また来月4月は2回の金融政策決定会合が予定されています。
白川総裁は4月1日の日銀短観や3月のマクロ経済データに大地震の爪痕が
どれだけ表れるかを点検し、「必要と判断される場合には、
適切な措置を講じていく方針」を示しました。
来月の会合はもう4月か---もう春ですね。

ポジションはユーロ円の売り。
今日114.38円でポジション作りました。
素直にドル円でやればいいのですが、
チャートを見たらユーロ円に触手が・・・。

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2011年3月13日日曜日

東北、太平洋沖地震におきましては
被災された皆様にお見舞い申し上げると共に、
皆様のご無事をお祈りしております。

故郷福島の家族の無事は確認できております。
停電、断水などまだまだインフラでの不便はあるようですが、
命あるだけで感謝しなくてはならない事態です。
ひとりでも多くの皆様のご無事を祈るばかりです。

思考を切り替えるのに相当の労力を要するのですが、、、

明日から通常通り、マーケットは再開するようです。
http://p.tl/T1F4
東証・大証とも14日通常通り稼働へ 商品先物も取引継続
為替市場も通常通り再開するでしょう。

どんなリスクがあるのか、想定しておかなくてはなりませんね・・・。
いろいろとニュースを収集しましたのでまとめておきます。

まず、先週金曜の振り返り。

■3月11日金曜日 東北太平洋沖地震発生

□日経平均株価▲179円95 銭(1.72%)1万0254円43銭
 1月31日以来約1カ月半ぶり安値。
その後の日経平均先物市場では一時9950円まで下げ1万円を割り込む場面が。

~地震発生直後から売り注文が殺到、地震直前と比べ100 円以上下げ幅拡大。
地震による被害を恐れてREITなどに売り注文が入ったとの指摘も。

□ドル円 前日比1円10銭円高ドル安 1ドル=81円80~90 銭
 地震発生直後に急速に円売り、、、、しかし急速に買い戻され円高へ。
日本の投資家が外貨建て海外資産のレパトリを進めるとの思惑で円高に。

当然ながら週明けからは凄まじい日本売りとなるだろうという予測が立ちますが、
であれば株式は売りですね。しかし、日本売りで円売りとならないだろうところは
こういう特殊な状況下でのセオリーです。

為替は保険会社による円転、レパトリなどから
円高となることが予想されます。
状況は日本売りですが実態は凄まじい需給による
円高が勝るということ。

ドル/円は75円に達する可能性、地震で大量の資金還流の見込み=米著名投資家
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT885800820110311

上記リスクは経験則から十分に想定出来るため、
日銀は週明けに数兆円規模で資金供給の実施を表明しています。

数兆円規模で即日資金供給=週明け、市場安定に全力-日銀
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2011031200704

果たしてこれで円高圧力が緩和できるのか?!
円高抑止にはなっても、円安になるところまではいかないのではないか。。。。
というのが私見ですが、こればかりはナニが起きるかわかりません。

念のため振り返っておきますと、
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大地震後、円相場は
3カ月で対ドルで約20%上昇、歴史的高値の79.75円は4月19日につけています。

■阪神・淡路大震災の時のマーケット推移

□日経平均株価 89円85銭安 1万9241円32銭。
保険金支払いへの懸念から損保株に売りが広がる一方、
復興需要への思惑から建設や住宅、セメント株などが上昇する傾向が数日継続。
週明け23日になって大きな動きが。海外勢が売り姿勢を明確にし、
日経平均はわずか1日で1000円超下落。地震発生前の2日続落を併せ、
下落期間は7営業日に達した。
また、日経平均先物を大幅に買い持ちしていた英証券ベアリングスが破綻。
この影響で下落が加速し、同年7月に1万4485円41銭で底入れ。

□地震発生直後は経済活動の停滞への懸念から円売りに。
一時1ドル=100円の大台を回復。(今から20円も高かったのね。。。。)
レパトリの円買い、またこの時はメキシコ危機が重なり、
ドルに対する信認低下もあって円高ドル安が加速。
政府は緊急経済対策を発表、日銀も公定歩合引き下げなどを行ったが、
結局ドル円相場は4月19日に1ドル=79円75銭と市場最高値を付ける。

※メキシコ危機についてはコチラ

阪神淡路大震災の時に3ヶ月で20%もの円高となった、、、、という印象だけが
先行していますが、メキシコ危機によるドル安も重なっていました。
…・今もQE2によるドル安が重なっている、、という見方もできないでもないですが、
同じく20%もの円安になると言うことではないので、慎重にならなくてはなりません。

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2011年3月10日木曜日

格付け機関ムーディーズがスペインの格付けをAa1からAa2に引き下げました。
見通しはネガティブとしたことでユーロが急落しました。
どういうタイミングでこういう発表をするんでしょうね。
先日、7日にはギリシャが3段階格下げされましたし、、、、

地合いがユーロ弱気の時だったらたたみかけるような格下げで
ユーロはもっとドラスティックに下がったでしょうけれど
利上げ期待が渦巻いて強気が蔓延する中でのニュースなので
あまり酷い相場にはなっていません。
せいぜい「いい押し目が提供された」程度の下落に過ぎない。
今は欧州のソブリン問題よりインフレの方がホットなテーマということですね。

これで日足で見るにボリンジャーの中心線くらいまで下げてきたので
そろそろ買ってみてもいいかしら・・・・なんて思ったりもするのですが、
まだ早いかしら?!

ダウは相変わらずレンジ内。判断の基準にはならず。
原油、金などコモディティ市場は調整気味ですが、これも
下落トレンドに転じたというほどの崩れ方はしておりませんので
まだ様子見なんですよね。。。。

これまでのトレンドが崩壊したと確認できない限り
まだ株高、コモディティ高、そしてユーロ高予想の中での
戦略継続で構わないと思いますが、さて、どこまで安値引きつけて参入するか。
ユーロ売りのせいでしょうか、ドルが相対的に強含んで来てます。
ドル円が83円台回復してるわ!!
これはひょっとしてこのまま大倉キャプテンがYMTV大倉などで
指摘していた3月期末に向けての怒涛の円安シナリオが今年も?!
だとしたらすっかり乗り遅れちゃったわ。
解っていたのに・・・・・(タラレバ)

今日は今後のマクロマーケットにどんな影響が出てくるのか
気になる材料もちらほら出てきていますね。
今日中国が発表した2月貿易統計で月単位で過去7年で最大の赤字が発表されました。
「73億ドルもの貿易赤字」は市場予想であった「49億ドル程度の黒字」を大幅に下回ってます。
(11カ月ぶりの赤字転落)
明日は2月CPIが発表される予定で、予想は+4.4~4.8%程度とされていて
前回1月の+4.9%から伸び率の鈍化が予想されているのため、
これが早期の利上げ観測の後退に繋がっているとの見方も。
でも全人代ではインフレ抑制に言及してますよね、そうは決めつけられないかな。

そしてこの中国の成長のスローダウンに豪ドルも影響されているのかしら?
おまけにオーストラリアは今日発表された2月雇用者数も減少となり、
ちょっと目先弱気が蔓延していますね。
ドル円が今買われだしていてもオージー円に力はありません。

※BOEは政策金利を0.50%に据え置きました。
 資産買い入れ枠も2000億ポンドに維持すると発表、一部に利上げ予想がありましたので
 変更なしで少し売られました。ただし、欧州と同じで利上げに対する思惑が根強く、
 またこういう失望売りの安値は買拾われるのかもしれませんね。

今日のFOREXRADIOは着物トレーダーとして著名な池辺雪子さんをお迎えして
お話を聞きました。センセーショナルな話題でマスコミを賑わせた池辺さんですが、
本当に相場を勉強されています。先入観なしに池辺さんの投資に対するスタンスを
是非聞いてみてください。とても敵わないと、、、思いますよ。
(私はそう思いました・・・”)
その考え方、今後の見方は必聴です。

http://p.tl/kpV8

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ペシミストとして有名な?ニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授が昨日(8日)
ドバイのヘッジファンド関連の会議で記者団に発言した内容が一部で話題となっています。
今回の世界金融危機を予測したとして知られるルービニさんが
今回ナニを発言しているかというと。。。

①ECBは早過ぎる利上げによって一部の国の景気回復を阻害する危険を冒すことになる
~総合インフレ率は2%を超えたがコアインフレ率は米国と同様に1%前後。
副次的影響の大きなリスクは見られない。
~ECBが早過ぎる引き締めを実施すれば、ユーロ高につながる可能性があるが、
ユーロ圏の高債務国は競争力強化のためにユーロ安を必要としている
②ECBが利上げをすればイングランド銀行にとって数カ月内に追随する圧力となり得る
それは英国にとって最悪の時期に金融と財政の引き締めが重なることになると警告
③現行の原油価格が先進国・地域のインフレの「著しい」加速を招く公算は小さいが
 1バレル=140ドルに達すれば一部先進国・地域の景気は二番底に陥る

ということで、ECBの利上げに否定的見解を示し、また、ECBが利上げに踏み切れば
BOEも利上げに踏み切らざるをえない圧力となるだろうとそのリスクを指摘。
原油価格も現状の100ドル前後では懸念がないとしながらも、140ドルにまで上昇すれば
2番底リスクがあるとの見解を示したというもので、これは私もほぼ同意見(笑)
私なんぞのイチ個人投資家が同意見などと偉そうに書いたら失礼ですが、
まあ、市場はいまとんでもない方向に舵を切り始めている気がしますので
一応メモ書きとして記しておきます。

それとルービニ氏の弱気発言は、VIX指数の動きと似ているとも言われており?!
無視できないことも合わせて覚えておきたいですね。

ダウはまた買われ出しますよ。
本格的春がくるまでこのバブルは継続するでしょう。
そしてインフレも・・・

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2011年3月8日火曜日

ダウ平均はすっかり横ばい。
12000ドル割れでは戻していますが、
12500ドル迄戻る力はないみたい。
これまでの暴力的な上昇は一服、
ここいらで少々エネルギー充電ってとこでしょうか。

それで、再度上昇。

こんな角度で上昇してくた相場が秩序だって落ちていくとは考えにくく、
下げるときは総投げ売りとなるだろうと見ていますので、
現状はただの調整、あるいは再上昇のための蓄電と考える方が自然な気がします。
少なくとも前回の調整安値、11730ドル近辺が支えられるなら
まだ天井打ちしたと見るのは時期尚早。
12000ドル割れは拾ってみたいところ。

ダウが崩れていないと仮定するなら、リスク回避相場には入っていないということに
なりますが、でも昨今の原油とか、金はリスクを材料に上昇しちゃってる。
リスクを回避するためにキャッシュする動きではなくて
リスクをネタにリスクを取る動きが活発化しているようです。

今日はソシエテ・ジェネラルが「サウジに混乱波及なら150-200ドル」
なんていうとんでもないう予想を出してきた。北海ブレント価格ですが。
通常、ブレントはWTIより低いのですが中東リスクのせいでしょうか、WTIより
20ドル前後の上鞘となっています。いえ、リスクをネタにして投機マネーが
ICE市場に入っているせいだとの指摘もありますが、、、。
ブレントが200ドルになったらWTIだって150ドル以上になっているでしょうね。
このところ原油の予想を上方修正する動きが目立ちます。

リスクテイク相場として動いてきたのは穀物なんかがそうかな。
となると、まだしばらくは穀物も高いか?天候相場前に低水準んの在庫を囃して
大相場となっていますが、これは今月末くらいまでは続くのかもしれません。

で、難しいのが為替。

ドル円はレンジの中での動きに過ぎないのですが、
ユーロドルはレンジを上方ブレイクしたものの、1.4000台での
滞空時間はそう短かったですね。
昨日「やっぱユーロは押し目買いだわ」と確信したにもかかわらず
実際さげてくると買い参入の勇気がない(笑)
ダウが調整後上昇と思うなら、ユーロも同じ方向か?!と思いますが
もう少し押すのかな?ボリンジャーの中心線、1.3765くらいまでは
下げてくれないと買いにくいです。。。

そうそう、戻り売り狙いのキウイですが、利下げに反対の声も出てきて
今週の政策金利発表を巡っては思惑でバタバタ動きそう。
市場参加者のほとんどが0.5%利下げを予想しているのですが
「災害復興を支援するために政策金利を引き下げるのは妥当ではない」とか、
「10-12月期の消費者物価指数が前年比+4.0%だったことを考えれば
利下げは更にインフレを加速させるリスクがある」とかどちらもごもっともなご指摘。

現在は3.0%ですが、注目は利下げがあるかないか、ということがひとつですが、
利下げしたとしても、0.5%幅でなく0.25%だった場合も想定しておいたほうがいいかも。
利下げ幅が半分であれば利下げしたとしてもキウイは瞬間急騰するかもしれませんものね。
発表は10日、木曜日です。

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2011年3月7日月曜日

格付け会社ムーディーズが、ギリシャを「BA1」から「B1」へと格下げし、
見通しをネガティブとすると発表,
えーと、ナニをイマサラ、、、という気持ちもしないでもないですが、
BA1がB1?もう、良く分かりませんよ。。。。
という気持ちで眺めていた方が多かったってことかしら?
それとも「下がったところは買い拾え!」と虎視眈々と
押し目を待っていた向きがあったということかしら?
結局はV字反騰倍返し。ユーロの絶好の買い場となりました。

う~ん、やはりユーロの押し目買いが正解か。
でも、これには乗ることが出来ず。帰宅して事の顛末を知った次第。

ドル円はアメリカの雇用が緩やかに回復傾向であることが確認されたにも
関わらず、結局円高。これはユーロが強い為にドル安になっちゃっているんだと
思いますが、正直こんな動きじゃほんとやりたくなくなっちゃうわよね。
それが証拠にユーロ円は堅調です。レンジを上方ブレイクしていますし、
このまま行けば120円という次の心理的節目を目指しそうな勢い。
しかし輸出の売りは出ないのかしらねぇ?!

久しぶりに、くりっく365の個人のポジションを見てみると、、、

通貨ペア 売り建玉 買い建玉
ドル円 53954 310801
ユーロ円 124665 50668
ユーロドル 38117 4362
ポンド円 41601 46192
ポンドドル 5283 685
豪ドル円 61100 236822
NZドル円 6441 126677

うわー通貨毎に全く傾向が違うのね、面白い。
ドル円ではドルロングが膨らんでいる。つまり、円安期待が大きい。
ユーロ円では売りが買いの2倍以上。ユーロ円では円安になるとは思っていないのね。
ユーロドルでも売りが圧倒的なので、この上昇局面で個人は逆張りで頑張ってる。
・・・だから下がらずにドンドコ上がっていってしまっているのかも・・・・。
 
ポンド円は売り買い拮抗も、、、ストレートでは売りが凄い!
これ、踏み上げられたらポンド上がっちゃうわよ。

オセアニアは、、、買いが投げさせられたら怖いのですが、
これが投げることはないんだろうな。だいぶ下のポジションだと思います。

ユーロのショートが溜まっているので、ユーロは逆に上に跳ねるリスクも高い。
ということで、やっぱりユーロは押し目買いってことになるのかな。
だけどここからは買えないのよねー。なかなかうまくこの相場に乗れずにいます。

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週明けから雨だとちょっとテンション↓ (´・c_・`)
東京はどんより暗く寒い朝です。
春はもう少し先かな?

出かける前にちょっと整理。

閉塞感のあるドル円相場に一石を投じてくれるんじゃないかと
期待した2月の米雇用統計ですが、結局ドル円相場だけでみると行って来い・・・。
あまり盛り上がらずにNY市場を終えました。
そもそも好結果期待が高かった為、欧州時間からジワジワと上昇していて
83円台に?!な地合いとなっていたのですが、結局「噂で買って事実で売り」です。

NFP前月比+19.2万人(市場予想の+19.6万人)昨年5月以来の増加幅も予想に及ばず。
しかし1月分が+3.6万人から+6.3万人へ
12月分が+12.1万人から+15.2万人に上方修正。

そしてなんだか信用できないと言われながら減少を続けている失業率は
8.9%へ!!9%割っちゃいました。
これだけ見ると雇用情勢の改善が確認できますし、
ドル円相場なんかはもっと上がってもいいんじゃないか、
という気もしますが、結果行って来いということは、市場はもっといい数字を
期待していたってことか。。。予想19.6万人ですものね。

でもこの相場のテーマは「米景気回復期待」だけではなくて
「中東リスクへの懸念」も気がかりでこの2つの思惑が相場をわかりにくく
しているものと思われます。あ、「欧州の利上げ期待」ってのも絡み合っている?!
つまり一筋縄で予測が出来ない相場になっている。
原油相場の行方も、ダウ平均に大きく影響してきますので、
今週の原油相場もマクロマーケットを見る上で重要だと思います。
原油が高けりゃユーロも高いって相場にもなっていますしね。

今手がけるなら、ユーロドルの押し目買いが固いのかなぁ。。。
つまり、もうしばらくは原油も高止まり?!

さて、今週は木曜のオセアニア市場に注目。

木曜の早朝5:00にニュージーランド準備銀行の政策金利発表が予定されています。
震災被害が甚大であることが懸念されていますが、緊急措置的に金融緩和があるのではないか、
という思惑がキウイドルの足を引っ張っています。でもチャート的にすでに下げちゃってるので、
ここから追随売りは厳しい感じよね。できれば水曜くらいまでに戻ってくれたら
戻り売りしたいなかと思っているのですが、そんなにうまくはいきませんね。
結局見ているだけになるのかしらーー。
そしてそのあと9:30にはオーストラリアの2月雇用統計発表です。
キウイに連れ安?それとも中東リスクからの利食い?どちらかわかりませんが
オージーも少し元気がないこのところの相場。
さて、木曜に少し燃料投下となるでしょうか。

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2011年3月4日金曜日

トリシェ総裁の発言で今夜の為替市場は大荒れです。
ユーロ高は理解できますが、何故ドル円も買われているんでしょうね。
トリシェさんは「4月にも利上げの可能性否定しない」なんて事を話してます。

ひゃーホントですか?ソブリン問題とかもう大丈夫なの?
大丈夫じゃなくてもそんなことECBには関係ないか。
ECBのメインのお仕事はユーロ圏における物価の安定。
このところのインフレ傾向の指標に市場の利上げ期待は高まる一方でしたけど、
もし、年内利上げがあるとしても、今からドンドコユーロ買いが継続しちゃうと
景気の原則も懸念されるでしょうから、今夜は期待を裏切るような発言になるんじゃいか。
なーんてハナシを今日のFOREXRADIOでもひとしきり話ていたんですけど、
今夜これだけタカ派色を強めた発言をするとはくるとは思っていませんでした。

「4月の会合で利上げする可能性ある」
この言葉に市場が敏感に反応したのですが、
よくよく丁寧にコメントを見てみると
「ECBは今後のデータを精査」
「4月での利上げ、可能性であり確実ではない」
「ECBは決して、事前約束はしない」
なーんてちゃんとヘッジ発言もしているんですよね。
これがじわじわとユーロの上昇を抑える可能性も否定できませんが、
でも市場ははしゃぐのも好きだから利上げを囃してまだまだ上げるかもしれない。
ちなみに次回のECB会合は4月7日の予定。

でもよくわからないのが、ユーロがこれで上昇するのは当然ですよね。
ユーロドル1.3845アラウンドから1..3974アラウンドまで。
ユーロ円は113.38から114.81まで急騰。

ところが、ドル円も81.80から82.35まで急騰しているんですよ。。。
なんでドル円が買われるの?
あれ?ダウ平均も上昇して始まってる?!

YMTVでもおなじみYEN蔵さんも
「金利上げるといってるのに株高、原油高、円安、
スイス安、もちろんユーロ高とリスク志向、どうなってるんだ」
なんてツイートしています。@YENZOU  http://twitter.com/YENZOU

しかも、ユーロは何だか上昇が止まって反落してきたような。。。
ポンドドルは弱いわね。ドルカナダは強い。
オージーとかキウイとかストレートで下げてるみたい。

あれ?ということはドル高なのか?
つまり、ドル高、ユーロ高、円安が来ているということ?

これって、リスクテイク?リスク回避?

今日の番組でだいまんさんは
テーマが2つくらいある相場だと解説くださいましたが。

株は新規失業保険申請件数の強い数字に反応しているとも取れます。
予想が39.5万件のところ36.8万件。
前回分も微減ながらポジティブ修正です。
つまり、アメリカはアメリカの理由でドル買いに。
欧州は欧州の理由でユーロ買いに。
節操のないクロス円ははしゃいじゃって上昇。
ってことかなーなんて適当に推測してみる。
違うと思うけど(笑)

明日は雇用統計でしょ、この流れが継続して雇用統計を迎えるようなら
逆張りで向かいたいところですが、NY市場が引けるころからまた
値動きが緩慢になって、結局雇用統計への織込みがどちらなのかが
不明なままに終わりそう。

まさか、こんやトリシェさんの発言キッカケにドル円がこんなに動くなんてね。
予想を超えるのが相場の常。まだ次の戦略は閃きません・・・。

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2011年3月1日火曜日

ユーロの先行きを占うドイツの2月雇用統計が出ました。
前回は失業率:7.4% 失業者数:▲1.3万人 でしたが、
今回は失業率:7.3%にダウン、 失業者数:▲5.2万人となり
予想より大きく改善していることが確認されました。

米国は雇用者数の増減を発表しますが、
ドイツは失業者数の増減を発表するんですよね、ちょっと紛らわしいというか、
一瞬こんがらがっちゃうのですけど。予想は1.8万人でしたから相当いい数字。

というわけでユーロが上昇していますが、それでも2/2につけた
1.3860アラウンドがどうも意識されているようで、高値更新とまでは行かず。

ユーロ圏2月消費者物価指数がパッとしなかったのもあるかな。
前回が前年比+2.4%、予想も同じ2.4%、結果も同じ2.4%。。。。

さて、今週トリシェさんは利上げについては
市場の期待にどのように答えるでしょうか。
どうも私的にはトリシェ発言は市場の期待を裏切り、ユーロは一旦反落、
レンジブレイク失敗のキッカケを作るように思いますけど。
本格ユーロ買いはここでちょっと調整してからなんじゃないかなぁ。
だって、利上げが見込まれているのは5月とか6月でしょ。
この時期からドンドコ上がりすぎちゃうとユーロ圏経済にも打撃じゃない?!
・・・って昨日も似たようなことを書いたっけ?

しかし日経平均は今日も上昇か、大幅に。。。
これが今日の円安に背景かと思われますが、再びリスクオン回帰?

株価は強含みでもオージーは今日金利据え置き発表、
声明文も前回とそれほど変化はなく、気の早い向きが5月にも利上げと
囃していたことを考えればこの期待は剥落、といった感じですし、
本当はもっと調整してくれればいいものを、、、ドル円の円安に
連れたか、オージー円も強含みでした。ストレートも強い・・。

先週のYMTVでで大倉さんが指摘していたすぐそこにある危機を思うと
ここでロングに乗る気にはなれないし、
かといって地政学リスクをもろともせずドンドコバブルを
形成したい向きに歯向かってショートする気にもなれないわ。

ポンドドルなんて高値更新しちゃった。

というわけで、ちょっと手が出せない相場。
今週は雇用統計もあるし、その前にバーナンキさんもトリシェさんも色々
発言するし、無理にポジションとることもないでしょうか。

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