2011年10月31日月曜日

先週はユーロドルが1.40ドルを回復する上昇。
最終的には1.4250ドル近くまで戻りました。
1.40ドル回復というのはある程度想定していましたが、
1.4250レベルまでとは・・・。

EU首脳会議の包括的救済策合意(といっても懸念を多く残す内容)での
ショートカバー(売りの買戻しによる上昇)という解説が多く聞かれましたが、
先週の上昇ではどの程度の買戻がはいったのでしょうか。

ヘッジファンドなど投機筋のポジションは米シカゴにある
マーカンタイル取引所(CME)が公表するIMM通貨ポジションで
おおよその動向を読むことができますが、
10/25日公表のユーロドルのIMMポジションの数字には驚かされました。

なんと投機筋によるユーロドルのショートポジションは
それほど減っていないのです。

http://www.forexwatcher.com/cmepos.htm

10/4に1.3144ドルの安値を付けた時のユーロドルSは 82697枚でした。
その後の経過を見ると
10/11 73795枚 ☞ 1.3565ドル(NY時間の安値)
10/18 77720枚 ☞ 1.3652ドル
10/25 76512枚 ☞ 1.3845ドル

全然減ってません?!
ユーロドル相場は下値を切り上げてきていたというのに、、、です。

ただし、このIMMポジションというのは1週間前のデーターまでしか公表されず、
先週28日金曜日にユーロドルが1.4250近辺まで上がった過程において
どうだったのかはわかりません。
(くりっく365の個人のポジションは日々更新されて
世界中に丸見えなのに。大倉キャプテンはリスクだと警鐘を鳴らされています)

金曜日はさすがに壮大なショートカバーが入ったでしょうか?
あるいは、上昇の過程ではさらなる売りが構築され、それらが踏まれながら
上昇していっただけでしょうか?
10/25までのポジション推移と同じように、投機筋のショートポジションがあまり
減っていないのだとすれば、これは今週以降の価格の上昇リスクとなってしまいますね。
(価格が上がると、損失に耐え切れずにポジションをクローズ。つまり買い戻されれば
価格上昇にさらに拍車がかかります)

今週は
11/2~3にFOMC (QE3があるかどうかに注目)
11/3~4にG20
11/3 ECB理事会(ECB新総裁マリオ・ドラギ氏が利下げするか?)
11/4 雇用統計

とビッグイベント山積ですので、欧州だけでなく米国、ドルに焦点となる局面も
多いかと思いますが、ユーロの膨大なショートがまだ存在するのか、
それがどのように処理されるのかが相場を大きく動かす可能性も十分に
注意を払っておかねばならない様な気がします・・・。

ちなみに、格付会社フィッチがギリシャ国債の50%ヘアカットは
デフォルトイベントになるとの認識を示しています。
これがどのくらいマーケットに織り込まれたのかはよくわかりませんが、
週末ユーロドルは1.4130ドル近辺まで下落しています。

・・・・でも下げ圧力が弱い気がしますね。
更に上昇で1.45ドルくらいまで(行くところまで行っちゃう)相場と
なるようなムードもありますので、確信をもって売れないのですが、
金曜は1.4208ドルでユーロドルを売っています。
吹き上がったところは逆張りの売り、というのは定石。
今回も通用するかどうかは微妙ですが、一応やっておくことは
やっておかねば。今のところ利益ですが、更に上を攻める展開となれば
粘らずコストで撤退します。

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2011年10月28日金曜日

ユーロが急騰しています。
といいますか、ドル円も史上最高値更新しながらジリジリと円高圧力を
強めていますので「総じてドル安」だと言えます。
あるいは「リスクオン相場に勢い」とでも言うのでしょうか。

EU首脳会議の包括的救済策合意内容は昨晩から五月雨式に
報道があり、昨晩は交渉難航で話し合い一時休止などという
ニュースもあって必ずしもマーケットが歓迎する結果に終わるというムードでも
なかったのですが(シュタルクECB理事の「グローバルな危機は、
終わるにはまだ程遠い」とかなんとかネガティブ発言でユーロ急落局面もありましたし)
どうやら「中国」が出てきて一気に地合いが好転したようです。
私が寝ている間に・・・・。

※チャイナ・デーリー:欧州連合(EU)当局者の話として
ユーロ圏の財政・金融危機の拡大を阻止する包括策の要であるEFSF強化に向け、
中国など主要新興国が国際通貨基金(IMF)を通じた出資に原則的に同意したと伝えた。

また、EFSFのレグリング最高経営責任者(CEO)は28日中国を訪問し、
同国側とEFSFの資金調達に関する協議を行うのだそうです。

合意内容云々より中国が本気で支えに来るという心理的要因による
壮大なショートカバー祭りとなっているのではないか・・・・という気がしないでもない。

一応合意内容を記しておきます。

■EFSFの拡充
レバレッジを通じて数倍に拡大し、EFSFを1兆ユーロ規模にする
具体策未定

■ギリシャ向け債務減免(ヘアカット)
民間債権者がギリシャ債の50%減免受け入れ
EU指導者はギリシャ債の50%減免で合意承認

■銀行資本の増強策
銀行の資本増強で合意、中核的自己資本比率を2012年6月末までに9%に引き上げる

足元は材料出尽くし?中国ネームへの期待でユーロショートが買い戻されており、
一部にユーロドルロング推奨の外銀の名前も出てきていますので
ユーロが非常に強い地合いとなっています。1.4200くらいまではありそうね。

しかし、今回の合意内容のギリシャ債券の50%の債務減免は今後に禍根を残す決定。
資金調達が困難となった欧州の金融機関は貸し渋り、貸し剥がしに動くだろうとして
今後中期的に欧州経済の、そして新興国の景気減速を招くことを指摘する声も少なくありません。
ユーロドルは1.42台まで上がれば売りたいですね・・・・。
しかし、これほど上がるとは思っていませんでした。

また、ユーロが高いのはショートカバーだけではなく
ドル売りがあるのではないか、という話もあって、
先週からにわかに盛り上がってきているQE3の議論。
11/2~3のFOMCでQE3実施が発表されれうという市場の期待が反映されているというもの。
QE3実施ならドル安です。ドル円がジリジリ円高なのも、無関係ではないように思います。

あ、一応記しておきます。
■本日の日銀の金融政策決定会合では
リスク性資産も購入対象にしている資産買い入れ基金を5兆円増額し、
総額55兆円とする追加の金融緩和策を賛成多数で決定しました。
今回の増額対象は、すべて長期国債。
緩和策発表に併せて介入を実施するのではないか、という一部のし上の期待に応えることはなく
緩和策のみの発表に市場が失望したための円高加速の側面もあるかもしれません。

さて昨晩には利が乗っていた豪ドルショートポジションですが、
やはり利食っておくべきでした・・・・。
全く方向を読み誤ったとしか言いようがないですけれど、
今朝起きたらコストまで戻った所でポジションは消失し(損失はゼロですが)
昨日の安値からはなんと2円も上昇しているんですものね・・・(´・ω・`)ガッカリ…

夕方ユーロドルを1.4053ドルで買って1.4103で売るというデイトレには成功しました。
もっと上がりそうですが、ここから追いかけて買うのは怖いですね。。
買ってもビビってすぐに利食いそうです(笑)
ユーロ円なんかも伸びそうなんだよなあ・・・
ダウ平均は12000ドル台回復ですか、そうですか、、、、。

しかし、この堅調な地合いも来週のFOMCに向けては神経質な相場に変わりそう。
ここから上は伸びにくい水準に来ちゃったんじゃないかな。
でも、超短期、目先はユーロドル1.42ドルダウ12250ドルくらいまでありそうですけれどね・・・

しかしながら次の戦略はこのお祭りの高値をどこで売るか。
今夜は難しそうですが明日以降のテーマとしたいと思います。

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2011年10月27日木曜日

EU首脳会議。
この時間になっても具体的な報道がありません。AM2:20

ギリシャ債券保有者間での協議が難航しており、
話し合いが一時中断されている、、、なんて報道がありましたが。
包括的救済策合意というのはもう少し先になるのかしら?

その前にシュタルクECB理事が
「世界的な危機は終わりからほど遠い」
「中銀に危機解決を期待しすぎるべきでない」
「中銀に多くを求めすぎるのは独立性を毀損する恐れ」
などと発言し、失望からユーロがスコーンと売られる局面がありました。
これでストレート通貨でのドル高が進行しています。

クロス円は円高圧力・・・つまりリスク回避思考が強いようですが、
値動きは意外と地味ですね。昨日作ったオージー円Sポジションは
利益となっていますが、ストレート通貨と比較するとパフォーマンスはイマイチ。

明日は日銀の金融政策決定会合があり、
緩和策とともに介入があるとかないとかいう予想もあるので
クロス円Sは一旦撤退しておいたほうがいいかもしれません。

でも、EU首脳会議の結果を見る前に介入はないという気もしますけれど。
今日だってやらなかったですしね。
(昨晩安住氏が介入準備してる的な発言をしていました)

というわけでオージー円、コストに逆指置いて置きますが、
何もないことも想定してポジションはこのまま保有で様子見。
首脳会議での合意が先延ばしというような流れとなるなら
リスク回避相場となると思いますし・・・。

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2011年10月26日水曜日

ユーロが神経質な動きとなっております。

昨日のブログに書いたシナリオに基づき、
市場は欧州問題より11/2~3のFOMCでのQE3を睨んでのドル安が
テーマとなってくるんじゃないか、ということで、機会があれば
ドル売り(つまりユーロ買い、円買い)のポジションを構築しようと
狙っておりました。

[売ると踏まれるな…と思ったので買ってみたユーロドル1.3945 
Buy high, sell higher?!失敗すればただの天井買いですね。]

なーんてカッコイイよくTwitterでつぶやいてみたりして。
その直後にやっぱり天井を買っちゃったことに気がついて
27pips損失で撤退。ドテン売りでも仕掛けられたら良かったのですが、
そういうしたたかさは落ち合わせておりません・・・。

その後なんと一部通信社(英国らしい)が、
「26日の欧州連合(EU)財務相会合がキャンセルされた」と報じたとかで
ユーロが急落。な、な、何ですって?!会合キャンセル?

ところが、その後、EU『サミットは26日に実施する』と報道を否定。
今度はユーロドルが急騰します。
なにその茶番・・・・。

その後英国は
「26日の欧州連合(EU)財務相会合はキャンセルされたものの、
EUサミットは実施されるとの見解を示した。」と表明したとかなんとかで
ユーロは上へ下への乱高下。
それって、財務省会議はキャンセルされたけど、首脳会議はやるってこと?!
このあたりの報道の整合性が全く確認できぬままマーケットに振り回された方も
多かったのではないでしょうsか。何しろ、このEUサミットキャンセル、否定報道で
今日の高値と安値をつけちゃうボラティリティがあったのですもの。

この一連の動きのなかでドル円は75円台に突入する円高に。
ユーロドルと比較すると戻りが鈍く、今も75円台に沈んだままです。
史上最高値更新ですね。これ。
とんだとばっちりで円高になっちゃったような気がしますけれど、
ユーロドルじゃなくて、ドル円にしていたら、
昨晩のブログに書いた戦略通りのドル円Sで素直に取れていた( ゚д゚)ハッ!
と思うとちょっと悔しい・・・・

たった今、正確な報道がありました。 ロイター記事
欧州連合(EU)報道官は25日、
26日に予定されていたEU財務相会合は中止されたが、
EUおよびユーロ圏の首脳会議は予定通り行われると発表した。

報道官によると、ユーロ圏財務当局者は、
首脳会議を前に予定通り会合を開く予定。
また26日の決定を微調整するため、
今後数日間内にEU財務相会合も行われる可能性があるとしている。

正式にEU報道官が表明し、今は落ち着きを取り戻しましたが、
情報が錯綜してユーロドルは酷い値動きとなりました。

さてダウ平均も大幅安となっている模様です。
今日発表の3指標が軒並み悪かったからでしょうか。

■8月の住宅価格指数 前月比0.1%低下
  市場予想平均は0.2%上昇

■10月の米消費者信頼感指数39.8  前回46.4
  市場予想平均は46.0

■10月の製造業景気指数▲6 前月と同じ。
 市場予想平均はゼロ

連想として、QE3催促相場となるならむしろ米株は買いなんじゃないかというのは
考え過ぎなのでしょうか。素直にダウが下げているということは
やはりチャート的に、レンジ上限を抜けそうで抜けずにレンジ内に
叩き落されるという動きで株は売りということかもしれないっ(ヨカッタ♥ダウS保有)

ということは昨日のシナリオは撤回・・・かも。

今日ユーロドルでやられたのですが、懲りずに次の手。
オージー円79.30円でショート
キウイ円も売ってみたいけど管理しきれないのでオージーだけにします。
理由はTechnicalで売りSignが点灯しているのと
株が下がれば尤も敏感に反応するのが豪ドルだということで。

ただ、金が今夜急騰していることは新たな動き。
9月からリスクオフで売られてきましたが、ファンドの売りが一巡し、
新規マネーが入ってきていると見るべきか?
リスクオフで金買いの相関は、ある意味金市場にとっては
秩序だった値動きですので、市場はドラスティックな値動きではなく
秩序だって下げるという示唆なのかもしれません。

ドル円は75.78円、今夜さらに下げそうですね。
明日の午前には介入警戒が高まるやもしれませんので
オージー円Sポジもコスト割れしない程度にやります。

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2011年10月24日月曜日

週末のドル円の崩落、75..78円までの円高の背景はいろいろと噂されております。
下限76円上限77.50円に設定されたダブルノータッチオプションが
破られた結果、ストップロスを巻き込む下落になった・・・だとか、

※ダブル・ノータッチ・オプション (Double No-Touch option)
一定期間中に、2つの価格(バリア)に到達するか否かを賭けるオプション取引。
例えば3ヶ月間、76円と77.50円に到達することはないと思った筋が
こうしたオプションを買います。
すなわち3ヶ月間はレンジ相場であるとの相場観に基づくものですが、
昨今はレンジが続いていましたよね。
オプションの権利(支払い)をしたくない側が、このオプションをバリアを
破ろうとして仕掛けてくることがままあります。
価格が76円・77.50円に近ければ、そうした力が働きやすいのですが、
オプションの買い手はこの権利を守るためこの価格がつかないように
防戦のポジションをとるとされています。

日銀の円高対策に過度な期待をもっていた海外勢は
ドル円ロングを仕掛けていたのだが、
(SNBがやったような価格目標を掲げて介入に出る、くらいの
期待があったようです。)
全く期待はずれの内容で投げてきた。。。。だとか、

WSJの記者、ジョン・ヒルゼンラースが
(アメリカではFEDウォッチャーとして有名)
「FRBは今後もっと緩和する」という記事を書き
QE3期待がにわかに高まってきたためのドル売り。。。だとか

いろいろに言われていますが、
やはりレンジをした抜けたことは大きく
どちらかと言うとしばらくは下圧力が強いんじゃないかと
考えています。

EU問題は26日に延期されたEU首脳会談の結果をみるまで
ちょっと良くわかりません。

先週まではユーロは戻り売りだと思っていましたが、
QE3の議論が11月2~3日のFOMCに向けて盛り上がってくるようなら
ドル安になりやすい地合いとなり、
もしかするとユーロは1.40台を超えるところまでの
戻りがあるかもしれないとも感じております。

ということで今週はユーロを押し目買い・・・かなぁ。

先週木曜時点でのユーロドルSは
90pipsあまりの利益で利食いしました。
下抜けない、、、と思った瞬間に切って正解でした。
またしてもこれだけ戻ったわけで・・・
3度目の正直にはなりませんでしたが、
仏の顔も3度までです!!

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2011年10月21日金曜日

今日は今日で一部通信社が伝えた
EFSF欧州金融安定ファシリティのガイドラインの草稿を受けて
急伸する局面がありました。1.3850ドル近辺までの上昇です。
ユーロを巡っては毎日いろんなニュースが飛び出して忙しい。

・EFSFは、ユーロ圏加盟国が債務の持続可能性があり、債務削減にコミットし、
経常収支が持続可能な場合に流通市場での国債購入が可能
・EFSFは、ユーロ圏加盟国の銀行の支払い能力に問題がなく、
適切な借入コストの実績がある場合、流通市場での国債購入が可能
・EFSFは、ユーロ圏加盟国が要請し、欧州中銀(ECB)とユーロ圏財務次官が同意した場合、
流通市場での国債購入が可能
・欧州委員会とECBは、流通市場での国債購入の機関や、その条件となる財政調整や改革について
規定したユーロ圏諸国との合意文書を、今日明日中に準備
・EFSFの流通市場での国債購入可能金額は、EFSFの融資能力残高と同等とする
・流通市場で購入した国債は、市場での売却や償却までの保持、発行体への売却、レポでの使用などが可能

先日のEFSFを2兆ユーロに拡充を仏独が合意報道もそうでしたが、
結局決定事項ではなく、EU首脳会議に向けての議題に過ぎません。
マーケットはこうした「報道機関」によるヘッドラインに瞬間反応してユーロ買になるのですが、
あっという間に剥げ落ちる、というのを繰り返し、神経質な値動きとなっています。

今日は外出前にユーロドルを1.382ドルで売り指値しておいたのですが、
このニュースで注文にHIT! 出かける前にはまさかここまで戻ってくれないだろうな・・・
戻ってくれたらLuckyという気分で指しておいた水準ですので、
まさにLuckyポジションです。

しつこいようですが、ユーロは下向きトレンド入りしていると信じているので
何度も売りで失敗しているのですけれど諦めきれずの再参入。
現在100pipsの利益、今回こそうまく行きそうです。というか、もう利食ったほうがいいのかな?
ここ3日間くらいのレンジの下限まで下げてきています。。。

ここで再びレンジに戻るのか、下に放れて一段安となるのかのキワに
差し掛かっていますが。。。。現在のレベル1.3675ドル。
ここで利食ってもここしばらくの失敗をカバーできるんですけれど、
もっと下、最終的には1.3000ドル割れを狙っているんですよね。
売り参入タイミングが合わず何度か撤退させられていますが、
今回の参入ポイントは割りに良かったんじゃないかなぁ・・・。

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2011年10月20日木曜日

一昨日夜、英国ガーディアン紙が
仏と独がEFSFの規模を2兆ユーロに拡大することで合意したと報じました。

なぜ2兆ユーロなのかは私にはその規模、レベル感がさっぱりわからないですが、
今月3日、ルービニ教授が数週間以内に2兆ユーロ規模の「バズーカ砲」級の
安定化基金を準備すべきだと呼び掛けたという報道がありました。
その発言が目安となっているんでしょうか。

おかげで懲りずにショートメイクしたユーロドルはまた失敗に終わったわけですが、
悔しいのが、その後、「ユーロ圏の情報筋」が合意に達したことを否定したと
ダウ・ジョーンズ経済通信が報じ結局ユーロはまただらだらと下がってきています。

確かに4400憶ユーロからいきなり5倍の2兆ユーロを用意するなとどいうバズーカ砲、
たった2カ国が合意したってだけでは現実味がありませんね。
17カ国あるわけです。先日EFSF拡充案の合意にスロバキアが否決したニュースなども
ありましたが、17カ国の合意が得られるのかって話になってくるわけですね?!

23日のEU首脳会議、ますます重要度が上がって来ました。

ユーロは売りだと思うんですけれどねー
タイミングがあわず苦戦しています。

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2011年10月19日水曜日

う~ん。思ったより下がらないな。

ムーディーズが「フランスの『AAA』格付けに欧州債務危機で圧力がかかっている」
「フランスの格付け見通しを今後3カ月以内に見直す可能性がある」との見解を示し、
フランスとドイツの10年物国債の利回りスプレッドが、ユーロ導入来の最大水準まで拡大。
4月時点の29bpから93bp程度まで拡大しています。

おまけにZEW10月の独景況感指数はマイナス48.3と市場予想平均のマイナス45を下回りました。

ユーロドルは1.36台へと切りさがりましたが、材料に対しての下落圧力は弱いような・・・。
ネガティブ材料に耐性ができたような感じですけれど、
それでも買い相場でないことだけは確認できたってところかな。

昨日のS撤退にもめげず今日も1.3763ドルでユーロドルショートポジションメイク。
1.36台まで入って安心していたのですが、ブログを書き始めてからなんだか
ユーロポンドやユーロスイスが動意づいてきてユーロ上昇、
現在の利益はたったの.35pipsです。
食事中見た際には80pipsくらいあったのだけれどなー。

秩序だって落ちて行くほうが戻り圧力も弱いので悪いことじゃないですけれど、
このまままたコストを超える上昇になろうものなら・・(/_;)

一目均衡表の遅行線ルールでも売りSignが出ています。
これが昨日と違うところ。だから今回は相応の下落になるだろうと思っています。
今ちょっと戻ってきていて嫌な感じですけれど、ちょっとここは耐えましょう。。。

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2011年10月18日火曜日

迷ったらやらない。
ということで手を出さないつもりでおりましたが、
ちょっとポジポジ病を発症しちゃったみたいで、
午前中出かける前にユーロドルの高値を打診売してみました。

理由は日足で50%戻しを達成しているということもありますし、
先週1週間上げ続けたので今週は下げるかもーという期待と。
通常見ている移動平均やこのところ見ている一目均衡表の遅行線や、
オシレーター系指標などでもポジションメイクのSignはまだ点灯しておらず、
騙しとなる可能性も十分にあるトレードです。

というわけで、あくまで「打診」売り。
今日の高値を超えたら撤退するという注文を入れて出かけたら
これが見事にHITし撤退させられていたのですが、
今日の動きのいやらしいところは夕刻にかけて「リスクオン」相場に
市場が動き出したところで梯子を外されての下落となり、
比較的大きな陰線をつける事になった点ですねぇ。

損切りといっても20pips未満で一旦撤退しているので
痛手はそれほどでもなかったものの、今日の午後にかけての
上昇に騙されたって方、多かったんじゃないのかなぁ。

このところはなかなかリズムがあわなくて利を伸ばすトレードに
発展ません。方向が間違っていないだけにちょっと悔しいですけれど
1勝9敗でもトータルで勝つのが真の勝者ですものね、
勝率じゃありません!(と自分に言い聞かせ・・・・)

今日の陰線で先週のショートカバー相場が終わったと見ていいのか否か、
まだ確信できません。戻り、、、上昇相場の押し目という可能性も十分考えられる範疇。
恐らく戻り売りでいいだろう、とは思いますが、売りタイミングが合わないと
耐えられないなんて展開になることもあるのが常。

今日の相場、梯子を外したのはショイブレ独財務相でした。

「次のEU首脳会議では、債務危機の最終的な解決策は提示されないだろう」
「欧州銀行の自己資本基準は9%のコアTier1で合意と予想」
なーんて発言をしており、皆が23日のEU首脳会議で包括的な解決策が示される
との期待を以ってリスクオン相場回帰に自信をのぞかせた流れになっていたところで
水を差したのは何故なんでしょう。って疑問が湧いてきますよね。
また独の政府報道官が、ユーロ圏危機の素早い収束という「夢」は実現しない
なんて発言もしています。

せっかくリスク回避相場が収まってリスクオン相場に回帰しようとしているのに、
なぜ23日をまたずにこんなネガティブ発言をするのだろう。。。と不思議に
思っておりましたが、先程TVでどこかの解説者が
「23日のEU首脳会議に対しての期待が高まり過ぎると
 具体的解決策がないというだけで失望となる、この衝撃を和らげるための
 今からガス抜きをしているのだろう」というような解説をしていて、
なんとなく府に落ちました。

材料がほぼテーブルの上に乗せられ、ある程度のリスクに対処するという
姿勢を付け焼刃ながら示して当面の(少なくても23日のEU首脳会議までの)
ネガティブ要因が払拭されたように見えていましたが、
要人による気弱発言、というネガティブ材料が飛び出すなんてこともあるのだと、
そして、それが高まる期待への緩衝材的に意図的に出されることも
あるんだということを学んだ次第。

いやー相場ってほんと駆け引き、心理戦よね。

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2011年10月17日月曜日

G20終了。
月曜からのマーケットに直ぐ様影響するようなものでは
ないと思いますが、一応総括。

財務省のHPに声明文が。
「20か国財務大臣・中央銀行総裁会議声明(仮訳)(2011年10月14-15日 於:フランス・パリ)」
http://www.mof.go.jp/international_policy/convention/g20/g20_231015.htm

一般報道のリードでは概ね
「世界経済の緊張が高まり、著しい下方リスクに直面している状況にあり、
金融の安定と成長を回復するために断固対応する必要があるとの
認識を示した声明を採択して閉幕した」と報道されています。

これは言わずもがな欧州問題を差すものかと思われますが、
安住淳財務相も今回の会議は「欧州の問題が中心だった」と述べていますね。

今月23日のEU首脳会議で対策をまとめるよう求めて閉幕していますし、
欧州問題についての次の山場は23日ということになるんでしょう。
それまではForexradioでだいまんさんも指摘されていましたが、
余程のネガティブサプライズがない限り、ほぼ材料が出揃った上で
一つ一つ本解決ではないにしても当面のごまかし策が出されているわけで
ズドーンとマーケットが下落するのは考えにくいのかもしれません・・・。

Technical的にはダウがレンジ上限に到達しているし、
ユーロドルも9月からの急落の50%戻りを達成しているので
そろそろ反落しそうな気もしているのですが、
確かに23日の首脳会議に向けて急落するような材料が
思い浮かばないと言われるとそんな気もしてきますよねぇ。。。
あくまで23日までの超短期的に、ということですが。

他に気になった点を少々。

為替レートについて
「過度の変動や無秩序な動きは、経済および
金融の安定に対して悪影響を与えることを再確認する」とした部分を差して
安住財務相は「基本的な認識は変わらないかもしれないが、言葉でしっかり
盛り込んだ」と評価した上で、文章に含まれた「悪影響」の表現が、円高に苦しむ
日本の主張が盛り込まれた部分だと強調した。

なーんて報道があるんだけれど、実はこの声明の前に
「市場で決定される為替レートに対する我々の支持を再確認した。過度の変動~」
という文章があるんですよね。何故か一般報道ニュースソースではこの部分が
割愛されたものが多く、財務省のHPでしか確認できませんけれど。
・・・今回の報道は安住さんが消費増税を国際公約したって点が   
クローズアップされているような感じですね。

※日本の消費税率を10%に引き上げる法案について、
来年に国会提出、成立させる考えを表明した。

この「市場で決定される為替レートに対する我々の支持を再確認した」
ってコメントが何故ポイントなのかといいますと、
これって8月8日開催のG7声明で史上初めて取り入れられた文言なんです。
今回再び挿入されたことにどんな意味があるのか?!って、、、
それって、介入するなってことなんじゃ・・・?
中国の実質管理相場もそうですが、今回はSNBのユーロペッグ政策などが
問題視されているのかもしれません。
あるいは新興国通貨の一連の自国通貨安介入
それが逆回転した際の自国通貨買い介入と
「市場で決定されるレート」に介入する各国の姿勢を牽制したものかも。

となると、本邦当局も介入し辛いですよねぇ。
相当な過度な動きがない限り円高是正の介入はない、と見るのが
自然でしょう。

というのも、先週金曜夜にNY市場でドル円が77.50円近辺まで急騰しましたが、
背景には「日本政府が早ければ来週にも新たな円高対策を発表する」という
一部報道があった模様で、これを意識するならば、今週は
緩和策、、あるいは介入期待が高まる可能性があると思ったのですが、
このG20声明を見るかぎりにおいては、緩和策はあっても
介入は難しい状況であると思われ、期待するほどの円安は望めないという
気が致します。

しかし、大倉キャプテンも中国のこれまでと違った動向などから
潮目の変化を予想して円売りポジションを取られていることや
Technical的にもそろそろどちらかに離れそうな予感がすることもあって、
政治的、政策的な思惑からの値動きとは乖離した
新たな値動きが見られるかもしれないという気もして、
なんだか煮え切らないでおります。

迷ったらやるな。
ですね・・・

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2011年10月14日金曜日

今日、明日とパリでG20財務相・中銀総裁会議が開催されます。
このところサミットの効力に期待もなく、形骸化しているようにも思いますが、
だいまんさんによると、11月初旬(3~4日)に開催される
「G20首脳会議」の前哨戦?という意味合いもあり、むしろこちらのほうが大事だとか。

首脳サミットがしゃんしゃん閉幕できるよう、お膳立てする(道筋を立てる)
のが、財務相・中銀総裁会議だということですね。

今回のテーマはやはり、欧州債務問題と銀行システム不安でしょう。
EUのバローゾ欧州委員長とファンロンパイ大統領はG20首脳会議について、
ユーロ圏の債務危機が焦点となるとの見通しを示しています。

でも、たしか、今回の問題においてのEU内での話し合いが行われるとして
報道されているEU首脳会議は23日でしたよね。
EU内での意見の取りまとめがなされていない中での国際会議で
どれほどの具体策が出せるのかには疑問があります。

それでも、やる気を見せる!!ということが求められているわけで
今週に入ってからのショートカバー、リスク回避相場の一服の流れに
水を差さない程度の声明が出るんでしょう。
もともとそれほどの期待はないにしても、失望を買うような事態を
さけなければなりません。

となると、週末リスクとしてはポジションを持ち越すことで
週明けギャップUPして相場が始まる。。。というようなことも
想定しておいたほうがいいかも?!
形骸化したG20ですが、こうしたイベントがある中で
ポジションを週またぎで保有するのはリスキーだと思っています。
なんて。今どっちにポジション作っていいかわからなくて
ノーポジションなんだけど・・・

昨日は飲みすぎて帰宅後すぐに寝ちゃいました。
お好み焼き、美味しかったです~♪

2011年10月13日木曜日

いやー見事に踏まれました。
ユーロドル1.365ドルのショートは1.368ドル
オージー円76.20円のショートは76.70円で損切りました。
どちらも昨日書いたように、損切りは昨日の高値水準を超えたところです。
昨日の高値を超えずに下がっていく想定でしたので、
想定から外れたところでストップを置いていたわけですが、
今日のお昼くらいまでは利益だったんですけれどねぇ・・・・。
おっ、うまく行ってるじゃな~い♥なんて喜んでいたのですが。
早めに切っていたために痛手は少ないものの、
久しぶりに自信を持って挑んで負けたのが悔しいーー。
逆に買っていたら合計500pipsくらいの利益なんですもの、
豪快に逆に行きましたね。

昨晩のスロバキア議会でのEFSF拡充案の採決は
延び延びになった挙句、まさかの否決!
ならばもっとガターンとユーロが売られてもいいよね?
と思ったのですが、底堅い。そこでもっと疑問を抱くべきでした。

まさか、じゃなかったということです。

確かにスロバキアでは否決されるかもしれないというシナリオは
昨日の日中から囁かれていました。
しかし、「否決☞ えらいこっちゃ☞ ユーロ売り!!」という
当たり前過ぎる予想=思いこみ予想はあまりに素人的だったかもしれません。
否決された直後に、スロバキアのラディツォバー首相は
「可能な限り速やかに新たなEFSF拡充案の採決を必要としている」と発言。
2回目の採決では最大野党の承認で採決されるとの楽観があった模様。

そもそもギリシャより貧しいスロバキアがなぜギリシャを支援しなければ
ならないのだ、というスロバキアの叫びが一度は否決という事実を以って
抵抗を見せたに過ぎず、出来レース?!のようなもの。
これを材料にユーロを売るというのは大変危険だったということですね。

それにしても、です。
なんなの、今日の上昇・・・・。

ギリシャは債券市場、CDS市場を見るかぎりデフォルト状態なのですが、
政治的に破綻させずに問題を先送りしている状態。
トロイカ調査団はギリシャへの融資を決めたようです。
スロバキアの承認が得られればEFSFは拡充が決まりますし。
でも、3ヶ月ごとにこんなことを繰り返して行くつもりなのでしょうか。
ということで、先に先に織り込むならどこかでこの相場再度売り仕掛けたいのですが、
ひとしきりショートカバー(売りの買戻し)が終わらないことには
売り仕掛けるのは危険かもしれません。

この上昇、「相当ショートが溜まっていた」ことの表れだと思います。
皆が下を見ていると下がり切らない。
新たな売り手がいない状態まで売られているので、
下げられなくなっちゃうということですね。
そうすると、なかなか下がらないので、ちょっとでも良い材料が出てくると
売りポジションを手仕舞う動きが次から次に出てくる。
それが結果的に相場を押しあげてしまう。という構造で、
売り玉が膨大に溜まっていると買い戻されるだけで相場が
凄まじい勢いで上昇してしまうという相場の典型だったのでしょう。

総ベアの時は売るんじゃなくて買う勇気も必要。
こういう相場、何度も経験しているはずなのに、またしても失敗しちゃった。。。
凄いチャンスでもあるのにね。
いつまで経っても勉強が続きま(笑)

でも、一つ進歩したのは損切りが早くなったので、
損失は大きくないということ。
この相場で損切り出来てなかったら大変ですものね。

さて、ここから。
まずはこのショート-カバー的上昇がどこまで続くのか見極めたい。
その後で再度売り場を探したいですが、まだ早いかな。

今夜は27時に9/21分の米FOMC議事録が公表されます。
「経済見通しに著しい下方リスクがある」というバーナンキ氏の発言が
ありましたが、結局は市場の予想通りのツイストオペにとどまりました。
QE3に踏み込む用意がどの程度あるのか、
どのような議論がなされたのかに注目です。

それから、日銀がスイスにならって円の上限設定をするとの噂があるようです。
今夜は久しぶりにドル円も力強い上昇(円売り)となっていますが、
こんな噂が背景にあるのかもしれません。
どう考えても荒唐無稽な話ですが、
荒唐無稽と思えることが実際に起こってしまうのが
昨今の相場ですので、こうした噂にも注意が必要かも。。。ですね。

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2011年10月11日火曜日

スロバキア議会でのEFSF拡充案の採決は当初日本時間夕方とされていましたが、
20時になる、との報道があり、20時を過ぎてみれば24時頃になるとかなんとか、
延び延びとなっておりますが、今夜中には承認されるか否か結論は出るんでしょうね。

7月21日にユーロ圏首脳が合意したEFSFの機能拡充を実施するには、
ユーロ圏17カ国の批准が必要です。10日にマルタが承認したことで、16カ国が承認、
残るはスロバキアだけとなっているのですが、どうやら与党内で意見が割れているようで、
(野党は反対姿勢)予断を許さない状況にあるようです。

しかし、これまでのマーケットの反応を見ていると17カ国の承認を織り込んでいるように見えます。
ここのところのユーロ、ダウ平均などのリスクアセットの上昇は昨日のブログにも書いたとおりの
材料でのショートカバーによるものだとは思いますが、その中に17カ国の承認あっての
EFSF拡充の決定というのもf含まれているものと思います。
つまり、スロバキアの承認前提での動き。

今日はYMTVで荻野金男さんに欧州問題について詳細お話し伺ったのですが、
荻野さんは「Sell The Fact!」結論がどちらになろうとも、結果が出れば
売りとなるだろう、と解説下さいました。

承認という結果でも売りです。
噂で買って事実で売れ「Buy the rumor, sell the fact.」
※噂の段階で買って、事実として発表された段階では売った方が良いという意味。
  (噂が悪い内容の場合は、その逆)

つまり、マーケットは先に先に材料を折り込むので材料が(結果が)出たときには
もうそのネタでの思惑相場は終わりだということですが、
しかしながら、時には材料が出る前にもうすでに売られ始めることもあります。
皆が材料が出た後に売るという動きをするなら、その前に売ってやるぞ、という、
さらに前倒しでのポジションを取ろうとする動きも出ります。

今回はなんだかそんな展開になるんじゃないか、という気がして、
また、ひょっとしたらスロバキアはスムーズに承認されないなんていう
ネガティブサプライズがあるかもしれないという予想を立てて(妄想)
夕方、欧州時間にユーロドルを1.3655ドルで
オージー円を76.20円でショートしてみました。
ユーロドルは現在30pipsくらいは利益ですが
オージー円は苦戦、20pipsくらいのアゲインスト。
今日の高値まで上昇したら撤退します。これはあくまで打診ウリ。
ダウが意外に底堅く堅調地合いなのが下値を支えてしまっています。

発表の通りであればあと20~30分もすれば結論が出るんですが、、、
足元の底堅いダウを見ていると、承認で一旦上昇のシナリオなのかな。
しかし、その高値は売りだと思いますけれど・・・・。
このポジション、一旦逃げても(損切っても)またどこかで再参入を考えます。
本当はもっとちゃんと下げてきてからのほうが安全なのはわかっているのですが、
どうしても先に先にポジションを取りたくなってしまうのよね・・、

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ダウ平均、またレンジの上限まで戻ってきちゃった・・・?!
う~ん、しつこい!
いや、しつこいのは私の方なのか?
下げる下げると信じ続けて2ヶ月あまり。
ブル派から見れば私の方こそしつこいポジショントークに映るかも
しれませんね(笑)しかし、かといって決着はまだついていません。
要するに雌雄を決するタイミングがまだ訪れていないという状況で
まだ日柄が必要だということなのでしょう。

先週はリスクオフ相場が一休みでリスク資産が買い戻される流れとなりました。
・ADP全米雇用報告は予想を上回る。
・ECBは1年物資金供給オペ(流動性供給策)と400憶ユーロの
 カバードボンド買い入れの再開を決定
・超党派議員がHIAの検討を開始との報
・雇用統計、NFPが市場予想を大きく上回る10万3000人に
 (失業率は9.1%で同じ)

そしてこの週末です。
一般ニュースでも報道されていますが、
デクシア破綻は一見ユーロネガティブ要因の連想に繋がりますが、
両国政府などから900億ユーロ(約9兆4000億円)の公的支援を受けることが発表され
また、欧州金融安定基金(EFSF)が銀行の資本注入に乗り出すことも合わせて出てきた。
さらに、週末のドイツのメルケル首相とフランスのサルコジ大統領のベルリン会談では、
欧州の銀行の資本増強を進めることで合意にいたっており、
なりふり構わずこの危機を阻止する姿勢を示しました。

一旦マーケットは素直にリスクオンに動いているようですが、、、、
いや、積極的なリスクオンではなく、ショートカバーなんじゃないかしら?
売り持ちで下を見ていた向きが慌てて買い戻しているだけ。
目先はこうしたニュースに反応して上がるのを嫌って逃げているだけ・・・。
(どこまでもポジショントークですみません)

といいますのも。
7月に公表された欧州金融機関のストレステストでは、
デクシアは問題にされていなかったんですよね。
今年のストレステストでは対象90行中で8行が不合格という結果でしたが
(この結果にもマーケットは疑念を抱いてはいたと思いますが)
2010年は対象91行中7行が不合格、あんまり変わっていないし)
デクシアは自己資本が十分にあるということで、
問題の8行には含まれていなかったのです。

7月ですよ。ストレステストで大丈夫だってされていたのが。
わずか3ヶ月後に破綻、公的救済です。
ストレステストがあてにならないことは明らかですし、
今後他の銀行への波及も懸念として広がるでしょう。

ということで、ポジショントークばかりになっちゃいました。
この凄まじい戻りのアゲアゲ相場に乗れなかったのは言うまでもありません・・(´・ω・`)

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2011年10月7日金曜日

昨日のブログに補足。
トリシェ総裁の最後のECB政策委員会、トリシェさんは
「政策金利の引き下げ、据え置きについて、
利点と欠点を議論した」と利下げの可能性を議論したことを認めたという話も
出ていたことを今朝になって気が付きました。

また、400憶ユーロのカバーボンドの購入を11月に再開、
市中銀行への期間1年以上の融資の再開を発表、
これが昨日のリスク回避ストップ地合いへと繋がっているんですね。

通常、これは緩和策なのでユーロ売り材料だと思うんだけど、
リスク回避でドル買いユーロ売りが進みすぎていたため、
リスクオンでドル売りユーロ買いに逆転したんだと思います。
ダウが11000ドル台まで急伸している中で
ユーロの上昇(戻り)がそこそこで止まっているのは
材料がユーロ売りにもかかわらず、状況としてはユーロ買い戻しに
ならざるを得ない地合いにあったということでしょうか。
カバーボンドとは債権担保付きの社債。
ECBによる資金供給やカバードボンド購入策は
08年のリーマン・ショック後に導入した危機対応策、
これで、金融政策的にはリーマンショック後の危機的状況に
逆戻りしたってことなんですね。
BOEの2750憶ポンドの資産買い入れ枠拡大とともに。

昨夜釈然としなかった値動きのわけが
今になって合点がいく思いです・・・。

ですから、一時的にはマーケットを支える政策として好感されるとしても、
「現状はそれ程に酷い」ことをECB・BOEともに認めざるを得なかったという
その事態のほうが実は深刻で、これが結局はじわじわとマーケットを
蝕む悪材料として機能することにもつながってきそうです。

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英中銀(BOE)は政策金利を現行の0.50%に据え置くことを決定。
また資産買い入れ枠を2750億ポンドに拡大しました。
これが効いてポンドは大きく売られました。
これは非常にわかりやすい展開。

しかしECB、こちらを巡る動きはちょっと解りにくかったなぁ。
トリシェ総裁の最後の会合ということで、利下げに道筋をつけられるか、
男を魅せられるのか、なんて点でも注目でしたけれど、
結果は無難に逃げた・・・って感じですか。

政策金利は据え置き。

一部に利下げを予想する声もありましたが、
大方は据え置き予想だったので、これは想定通りの動き。
注目の最後の声明では「8年前の最初の記者会見が昨日のように感じられる」なんて
感傷的なセリフも飛び出しましたが、おおよそはインフレは引き続き高水準であるとし、
利下げの道筋どころか、過去2回の利上げを正当化するような感じに見えました。
活字ベースでしか判断材料がないので、実際は違うのかもしれませんが。。。

主な発言は以下のとおり。

・インフレは数ヵ月は2%を上回る水準を維持し、その後低下の可能性
・景気は激しい下振れリスクに直面
・景気がインフレの下振れリスク
・税金等がインフレの上振れリスク
・ECBは1年物と13カ月物長期リファイナンスオペを実施
・カバードボンドの購入は11月に再開、規模は400億ユーロ・・・

このリファイナンスオペ実施が効いたのか
利下げを匂わせることがなかったからなのかよくわかりませんが、
ユーロドルは政策金利発表で一度売られたものが、
声明後は急反騰、下げ幅全戻しでおまけに今週週明けの窓を埋めました。
ギャップを埋めに来たということはもうしばし買戻局面が継続するかもしれません。
それにしても、この乱高下、ちょっとわかりにくかったですよねぇ。
ポンドの素直な動きと比較するとユーロにはもっと多種多様なプレイヤーが
いろんな思惑をもって参加しているんだということがわかります・・・。

ひょっとするとこれ、SNBのせいかもしれないって話も。
タイミングは違うのですが、今日ユーロスイスが暴騰する局面が。
SNBがペッグ水準を1.3、もしくは1.4に引き上げるという噂が流れたようです。
ちょっとスイスを巡ってはこんな噂がしょっちゅう流れてきますが、
根も葉もない噂に終わっているのにもかかわらず、きっちりマーケットが
反応しているのがキナクサイ。SNBが裏で扇動してるんじゃないかって見方も
出てきていますが、犯人探しをしても仕方がない。
噂であっても「動いた」事実が大事。そんなんでも動くんです、スイス。
SNBはほんと上手いことやってますよね。
こうしてユーロが買われる動きがあった、というのが、
今夜のユーロ買い戻しの値動きに関係しているのかもしれない・・・・なんて憶測。

そうでなくてもダウが戻ってます。
火曜に10300ドル台に突っ込んで下げて、直近のレンジ下限をちょっとだけ割り込んだのですが、
思い切りレンジにリバース、もう11000ドル台回復しちゃってます。
もう、、ホントしつこいんだから・・・・
こうしたリスクオン回帰ムードというのもユーロの買に繋がっているのかも。
トロイカの調査結果、ギリシャ支援が実行されるのか否かって問題を孕みながらも
総ベアとなればなかなか下がらないのが相場の難しいところ。
ちょっと戻りがあるかもしれない、と思っていながらユーロドルロングを
腰を据えて持てなかったことに軽く反省しておりますが、
これも、どこで売り直すかを探る動きです。
ダウが11000台到達していますのでそろそろ再下落するとは思うのですが・・・。

明日は雇用統計です。
NFP予想は+5万。前回 ゼロという衝撃の結果でしたが果たして?!
このところ米系指標が予想よりマシなものが出ているのですが・・・
次の手はもう少しこの戻りがどこまでか見極めてからの売り狙い。
明日あたり雇用統計でドカンと上がってくれたら、チャンス到来、なんて淡い期待♥

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2011年10月6日木曜日

ユーロドルがちょっと戻り局面にあるように見えましたが、
やはり週明けの寄り付き値を超えられないようです。

つまり、週明け月曜の寄り付きの「ギャップ」を埋められないでいるということ。
このギャップを埋めるようならば、もう少し戻りがあろうところですが、
月曜日の始まり値を上回ることが出来ないうちは、やはり戻り売りスタンスで
いいということになりますね。今日は際どいところまで上昇していたのですが、
結局週足でのギャップを埋めることがかなわず失速しています。

昨晩ユーロドルをロングしてみたりしていたのですが、
18pipsの利益くらいですぐに手仕舞って、ドテンショートなんて格好つけて
波乗りしようと思っていたのですが、起きてみたらそのショートポジションは
自分の設定した浅めのロスカットに引っかかり消えてなくなっていました。
今はトレンドレスの気迷い相場に入っちゃっているようですね。

こういう相場でこれぞというサインがあればいいのに・・・
と皆さんはあれこれレポートやセミナーを見るのでしょうけれど、
私もまだ確信の持てるシグナルには出会っていません。
あくまで自分がいろいろと見た材料を基に構築したシナリオで
相性のいいTechnicalSignを使ってポジショニングしているに過ぎません。

しかし、長くマーケットと格闘しているといい出会いがあるものです。
今日は目からウロコのTechnicalの活用法を教えて頂きました。
ちょっと私のポジションメイクの在り方も変わるかもしれません。
「シナリオ」があってもタイミングが分からなかったコレまでのトレードから
もう少し洗練されたポジションをご報告出来るかもーーー。

そのためにはもっともっと勉強しなくてはいけないのですけれど、
これまで相当勉強代を払いそれなりに代償も払ったきましたので
そろそろ本当に抜きん出たトレードをしてみたいですもの。
もう少し勉強してみます。

しかしながら大局のストーリーは変わりません。
スケールの大きいリスク回避相場がスタートしたばかりという見方のもとに
どこで売りなおすのか、というのがポイントですが、
売り場到来というタイミングが待てないので、その前にちょっとロングしてみたりして
チョコチョコやられたりもしています。
まあ、損切りは早めに。
ということをここ数年で嫌というほど学びましたので、
たとえ損切り貧乏と言われようとも、
20~30pips逆に行ったらすぐ止めることを覚えました。

自分のイメージと違う動きとなった時点でもうそのポジションに
こだわる理由はありません。
20~30pipsやられても、とれる時に100pips以上取れればいいんです。
というつもりで・・・。2~3回負け続けると100pipsくらい負けちゃうこともあるんだけど、
それでも損切りできずに1トレードで100pipsの損失を抱えるよりマシですものね。

今はノーポジションです。

明日はECB理事会。トリシェ総裁の最後のECB理事会です。
最後ということで「花道」をいかに飾るかに注目!!
もう利上げを継続できる地合いにないことは明白ですが、
では利下げができるのでしょうか?!
トリシェ総裁にとっての花道とはどんなシナリオなのでしょう・・・。
今週は雇用統計よりもECB理事会に注目です。

いい出会いがいいトレードに活かせるようにがんばりますね。

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2011年10月5日水曜日

とうとうダウ平均がレンジ下限を割り込みました。10400ドルまで安値が。
これを待っていたんです。
12500ドル前後からダウ先売ってましたが、この長いレンジを耐えた甲斐がありました。
10000ドルを割らないという楽観論もある中でダウのチャートが壊れる時が来る、
その時からが、いよいよ本当の恐怖の始まりだというシナリオを持って耐えました。

金は先んじて暴落しており、一旦は下げ止まったかに見えますが、
ダウがリーマン・ショックの時のような急落を見せることがあれば
最下落の可能性は十分に残されていると思います。

背景はやはりギリシャ問題ですね。
3日、ルクセンブルクで開かれたユーロ圏17カ国の財務相会合でも
何も進展はみられなかったということ。ギリシャ問題はますますカオスな状況に。
EU・ECB・IMFのトロイカ調査団、一度はギリシャの支出が増えていることに怒って
帰国していたのですが、28日再度アテネ入りして再調査開始しておりました。
ところが。ギリシャの公務員は4日、一部の政府庁舎を封鎖しトロイカ調査団による
協議を妨害している模様。考えられませんね・・・・。
明日5日には 24時間ストを実施、空港閉鎖するんだそうです。
救済獲得の緊縮策に抗議 するということですが、デフォルトしたいのでしょうか、
きっとそうなのでしょうね。緊縮財政を強いられる位なら、ユーロ離脱したいという
意思表示でしょう。

こんな状況下じゃ肝心の第6回の「80億ユーロの融資」について、
トロイカ調査団の報告が13日までには間に合わないと見られることから、
13日開催予定の臨時ユーロ圏財務相会合はキャンセルすることが明らかに。
ユンケルユーログループ議長はトロイカ調査団の報告が準備出来次第、融資の可否を判断すると
していますが、いったいいつになる?ベルギー財務省は月中旬まで待てると発言していますが。。。
11月中旬がデッドラインとなるならまだ一ヶ月もこんな相場が続くことになりますが、
そんなに先までこの地合いのままで持つのでしょうか?

とかなんとか書いているうちにダウ平均は10580ドルレベルまで大きく戻りを入れたりして
えーまたしてもレンジ相場に回帰するわけー?!と心の中で絶叫しておりますが、
今回はレンジ上限である11500ドル超えレベルへの回帰は無理でしょう。
恐らく11000ドルが相当重い壁になると思います。
11000ドル近くまで戻ることを想定するならまた500~600ドルの戻りは覚悟しなくては
ならないわけですが、どのみちそこまで行けば追随売りでしょう。
ギリシャ問題はどのように帰結するのかわかりませんが、そろそろ先延ばし作戦では
マーケットが待ってくれないような地合いとなってきていますので。

昨日は9月米ISM製造業景気指数が51.6と、前月の50.6から上昇、
9月の米国内自動車販売台数も前年同月比9.9%増と堅調だったにも関わらず
こうした+の材料には全く反応していません。

10月下半期入りで心機一転、9月までの弱気相場とお別れ・・・というのを
「ベア・キリング」と呼ぶそうです。それまで下落相場が上昇に転じ、
弱気(ベア)派が追い詰められる・・・。10月反転を差す言葉ですね。
こうした言葉を掛け声に強気派も声を上げてくれないと
下がるものも下がらない。なかなか下がらないのは皆がベアになって
売られすぎるからかと思います。頑張れブル派!!・・・最近弱気の声ばかりになってきてますね。
これが唯一の気がかりです。思うように下がらないのはこのせいだわ。

さて、今日は夕方にユーロドルを軽く売ってみたのですが、
ダウが今大きく戻ってきた過程においてユーロも大きく戻りが入っています。
ということで30pipsマイナスで損切りでドテンロングしてみてます。
なんでダウとユーロが上がっているのか・・・?

先ほどバーナンキ氏が何か発言しました。
「FRBは必要に応じて一段の行動をとる準備がある」
「われわれには経済を促進するための手段がある」

これか?!リスクオン相場回帰?
でも、そうでもないわ、以下の発言も。

「金融政策は米経済にとって万能薬ではない」
「最近の経済指標はさらなる雇用成長停滞の可能性を指摘」
「選択肢は排除しないが、量的緩和第3弾(QE3)に向けた当座の計画はない」

ユーロスイスが急伸したことも関係が?!
「SNBはユーロスイスフランの下限を1ユーロ=1.3000スイスフランまで
引き上げる可能性がある」との出所不明の噂が背景。
後にSNBはこれを否定しましたが、ユーロスイスが噴火しました。
これに連れてユーロドルが買われただけ・・・という可能性も否定できません。
こういう動きに損切りを余技なくされたのが癪なので
ドテンロングしてみました。今10pipsくらい+ですが。。。。
噂だもんな、粘らずやめとこうかな。
きっかけはなんでも、勢いが付けば相応の戻りがあるかもしれないと
思ったのですが。基本は戻りを売る相場なので、ロングは波乗りに徹して
すぐ撤退すべきですね。もう少し見てから適当に利食って止めます。
それでも噂でやられた30pipsには届かないかな?(´・ω・`)

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2011年10月4日火曜日

ツッコミ売りは危険・・・・だと思うと
週明け月曜の為替市場には売りチャンスがなかった・・・。
というのは私の勇気がなかっただけかな。
それでも今日の高値で売ることが出来れば
ユーロドル、ポンドドルなどストレート通貨でも
ユーロ円、オージー円、ポンド円などクロス円でも
100pipsくらいはとれているんですものね。
「戻り売り」スタンスですので、今日の戻りはちょっと足りない感じがして。

つまり先週からのリスク回避相場の流れが今日も継続したということ。
東京時間に大きく戻ることはなかったですね。
ユーロドルは1.32台ローまで、ユーロ円はとうとう101円台です。
ここから突っ込んだところはさすがに売れません。
今日、週初の寄り付き後に売って今利食うというような水準で、
ここから売り込むと危険。かといって買い相場という感じもまだないなぁ。
今のところ手も足もでません。

ということで、今日は個人的にとても気になるこのニュース

▲NYのデモ激化…車道練り歩き若者ら700人以上逮捕
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/211002034.html

実はこのデモ、NYでは3週目に突入と、長期化の様相を呈しています。

▲米国の抗議デモ各地に飛び火、NYは3週目に突入
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=2PiXDTK_CBY

今年はデモの年です。デモが世界に拡大している・・・。

2010年12月17日、チュニジアで26歳の青年が生活苦の中で街の路上で無許可で野菜売りをして
生計を立てていましたが、女性警官に野菜や商売道具を没収された上に平手打ちされたことに
始まります。彼は抗議に行った県庁前で、焼身自殺を遂げたのですが、この青年と同じ境遇に
あった青年たちがこれを機に抗議デモを起こし、このデモ活動は物価上昇で生活に困窮する
国民すべてが支持するデモとなり、ベンアリ独裁政権が崩壊へと至りました。
これが2011年のデモ世界連鎖の発端、ジャスミン革命です。

政府批判がエジプトに飛び火、29年間という長期政権であったムバラク政権も倒れました。
さらにデモは中東へ。アルジェリア、イエメン、サウジ、リビア、シリア、ヨルダンと
独裁政権打倒デモが拡大、特に抵抗していたリビアのカダフィ政権は
NATO軍が介入、無理やり?!崩壊させるという流れに。

またイギリスでも8月に入ってひとりの黒人が警察官に射殺されたことをきっかけに
暴動・略奪騒ぎが。これが25万人もが参加する空前のデモに拡大。
そもそも今回の金融危機下で緊縮財政に苦しめられていたイギリス国民、
騒ぎの発端となった黒人だけではなく、下層にある白人の若者たちが
略奪に加わっていました。
また、キャメロン首相率いる与党・保守党の党大会が開幕した
英イングランド北西部マンチェスターで2日、
政府の歳出削減政策に抗議する労働組合主導のデモが行われ、
約3万5000人が参加したとの報道もあります。

イスラエルでは住宅価格高騰によるデモ。
9月には40万人規模のデモに膨れ上がっています。
ギリシャではずっと緊縮財政に反対する公務員スト、デモが
繰り返し行われていますね。これは説明するまでもないですが。

そして9月15日から(リーマンブラザーズ命日)
ウォール街デモが始まり、700人もの人間が逮捕される騒ぎに。
アメリカ西側のロサンゼルスでも共鳴するデモが起きているようです。
しかもこのデモにはコロンビア大学のジョゼフ・スティグリッツ教授や
マイケル・ムーアも参戦。デモを支持を表明しています。
あまり日本で大きく報道されませんが、このデモが、後にアメリカにとって
取り繕うことが出来ない崩壊の象徴であったとして語られることに
なるのではないかと思えてなりません。
大統領選挙を翌年に控え、これまでのアノマリーでは株価は
ほぼ100%上昇する年であったのに、(過去17回の大統領選挙前年は
全て株価上昇です。)今年の株価は現時点でマイナス推移。
もう策が尽きたとも言われていますが、それよりも何よりも
株価を支えるといった小手先の政策は実体経済に全く寄与していなかった
事は明らかであり、資産インフレが招いた格差がこうしたデモにまで発展している今、
新たな緩和策は取るに取れない事態に追い込まれつつあるように思えます。

こんな動画を見つけました。
デモ隊を高みの見物、ヤッピーと呼ばれる金持ち、エリート層が
飲んでいるのはシャンパンでしょうか?貧困層を馬鹿にしきった顔をしています。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=2PiXDTK_CBY

こんな動画が広まれば広まるほどデモが拡大しちゃうんじゃないかしら・・・。

その不満、抗議の発端は様々でも、おおよそどの国にも共通しているのが
長期独裁政権打倒、そして物価、地価高騰に対して、格差社会に対しての是正を
求める声です。どの国も同じような状況にあり同じ様な不満を抱えています。
・・・・世界経済は一度とんでもないクラッシュを見るような気がしてなりません。

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