今日はラジオNIKKEI/たんぱプランニングから発売されるレイモンド・メリマン氏の『メリマン~波乱の2008年後半を読む!』特別番組とカセットダウンロードコンテンツの収録がありました。
2008年も折り返し地点へとさしかかろうとしていますが、今年前半は日経平均12000円割れ、ドル円相場も95円75銭と100円割れの円高ドル安の大波乱。金相場は1021ドルの高値をつけ、WTI原油価格も史上最高値更新120ドルを目指す動きが継続しています。
世界的に著名な占星学者であり、独自のサイクル理論を用いて相場予測をするサイクル・アナリストであるレイモンドメリマン氏の最新独占インタビューを交えての収録。今年は電話でのインタヴューとなりましたが、昨年の収録時にはメリマン氏と直接お話させていただきました!ですから写真は昨年のもの(笑)左から皆川氏、私、メリマン氏
メリマン氏は毎年、年末に発売となる「フォーキャスト」のなかで「重要変化日」を発表しているのですが、この重要変化日とされる日は相場の転換ポイントとなるんです。
昨年末に発売された「フォーキャスト2008」で示した日経平均の重要変化日とその実際のマーケットの転換点をすりあわせてみると、、、、毎度の事ながら、その的中率の高さに驚かされます。
■メリマン氏が「フォーキャスト2008」で示した
日経平均の重要変化日
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(他にもアメリカのダウ平均・T-bondから原油・金・穀物、そしてドル円・ユーロドルと株価、商品、為替とあらゆるマーケットをズバリ予測しています)
2008年前半のマーケットを振り返っていただいたほか、2008年後半のマーケットはどうなるのか、メリマン氏の最新独占インタヴューを受けて、マーケットエコノミスト皆川弘之さんに詳しい解説をいただきました。果たして日経平均のが11691円の安値、そしてドル円相場95円75銭を付けた3月17日が底だったのか?この先年末までこの回復地合が継続するのか否か、、、気になりますよね。もちろん、お答えいただいています。何より驚いたのが、原油相場と大統領選挙の行方、、、、前代未聞の事態も想定されているようです。原油価格についてもにわかには信じがたいシナリオなんですが、、、間違いではないのか?とでディレクターがメリマン氏に再度確認を取り直したくらいですもの。必聴ですよ。
特別番組『メリマン~波乱の2008年後半を読む!』は5月5日にラジオNIKKEIにて放送されますので聞いてくださいね。(再放送もあります)
さて、キウイ円のショートポジションは見事利益確定となりました。81.50の売りは80.15でクローズ!!この出口も我ながら良くできたと思っています。現在81.70まで戻ってしまっていますものね。
GWは円高圧力が強まる?などというアノマリーもありますが、実際過去10年間での傾向をみると、円高が7回、円安が3回。やはり、円高傾向が強まるようですね。昨日29日火曜の動きはまさにGWアノマリーによる円高到来か?!と色めき立つような大きな動きとなりましたが、今日は一転円安ですねぇ?!
ADP雇用者数が+1.0万人となり、市場予想の▲6万人よりかなり強い結果だったことや第1四半期の米GDP速報値も前期比年率+0.6%とこちらも強い結果であったことでドル円でドル上昇、つれてクロス円も買われる展開、、というところでしょうか?にしましても、今晩はFOMC控えているだけに、ここからの買いというのは何か思惑でもあるのかしら?といろいろ頭をひねってみましたが、よくわかりません。単純にいい数字を受けて買われているだけかも、、、、。104.90手前まで上昇してきていますが、やはり105円というのはかなり大きな抵抗でしょうから、まさに正念場にさしかかっている感じですね。FOMCの結果がでる朝方まで起きてはいられません。ここから一勝負賭けに出るつもりはないので、今日はノーポジションでおやすみなさい。
2008年4月30日水曜日
2008年4月29日火曜日
今日は銀行の窓口、ATMはどこも混雑していました。GWですからね。関東はGW中、天候には恵まれるようです。
マーケットは平穏。FOMCや雇用統計などを控えて動意に欠くものの、私のキウイ円は50Pipsほどやられています(先週の記述、85.50となっていますが、明らかに間違えています。正確には81.50です。)まだ損切りするレベルではないと思っていますのでもう少し耐えますが、なにぶんショートポジションなものですから短期で決着を付けたいのですけれど、、、週明けは全くニュースがなくてこのまま保有していいものかどうかの判断ができませんね。とりあえずこのまま様子見とします。
昨年のGWは1ドル120円ものドル高の中、ハワイに行ってきたのですが、1年後の今年は1ドル104円ですか、、、。1ドル15円も違うなんて?!でも原油高となっていますから、燃料サーチャージが取られる分今年は航空チケットが高いんですよね。皆さんはどちらかへお出かけでしょうか?私は今年は大人しくしております(笑)おやすみなさい。
2008年4月26日土曜日
ブッシュ大統領が、サブプライム問題を受けた緊急経済対策の一環として所得税を一部還付する「戻し減税」について、5月からの予定を前倒しして、28日から始めると正式発表しました。大統領は「戻し減税は、米国民が直面するガソリンスタンドや食料品店での価格高騰を埋め合わせできる」と述べていますが、3日早めることにはなにか大きな意味があるのでしょうか?早めなければならない事情があるとは思えないのですが、3日待てないというのも不思議な気がしています。一人当たり600ドル、夫婦で1200ドルが上限となっていますが、これで暫くは景気のテコ入れが可能なのかしら?一時的な景気浮揚効果があっても根本解決策ではない、というのが大方の見方ですけれど。
先ほど米4月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値が発表されましたが、速報値63.2から62.6と大きく下振れました。このミシガン消費者信頼感指数は、CBの消費者信頼感指数に比べてサンプル数が少ないため、数値が大きく振れることの多い指標としても有名な指標だそうですが、、、とはいえ今回の数字は約26年ぶりの低水準となりました。エネルギーや食料品価格の高騰もあり、消費者センチメントの低下に歯止めが掛からない状況、やはり所得税還付は一刻でも早く実施すべき、ということになるんでしょうか。
来週は日本市場GWに入るということで少し気が緩みそうなのを引き締めておかないとなりません。毎年のGW前後の波乱も頭の片隅に想定しておきたいですが、やはり来週最大の焦点はFOMC。据え置きの可能性は限りなく低いと見られますので引き下げは引き下げでしょうけれど、ではその幅は?
今のところ0.25%の利下げというコンセンサスで一致しているかと思われますが、この場合は想定通りですので、今のドル買い地合が継続するものと考えられます。しかしながら、このところは様々なネガティブ材料にもマーケットが動揺しなくなってきており、ダウもドルもポジティヴ材料に敏感になってきていますよね。もうマーケットはサブプライムパニックに飽きてきた?(まだ解決に至ったとは到底思えませんが、、、)こうしたムードからFRBの金利引き下げもそろそろ最終局面だという見方もあり、今回0.50%の利下げの可能性もゼロではないとの意見も。え?最終局面なのに、何故0.5%なの?!、、、、というのもFedの利下げ、利上げなどの金利政策は最後に駄目押しで、最後の一押しは大きくやるということが多いのだそうです。(だいまんさんの話の受け売りですが)
では0.5%の利下げとなった場合マーケットはどう反応するのでしょう?一時的には大きくドル売り、しかし、利下げ打ち止め確定なわけですから大きく切り返してドル買いに反応?などとイメージしたりしていますが、妄想に近いのでアテになさらずに(笑)その時の動きについて行くだけです、予想に酔わないようにしないとね。
ただ、来週はFOMCだけでなく雇用統計というビッグイベントも控えていますので、単純ではなさそうです。0.5%下げた場合、最後だから~ではなくて雇用統計の数字の大幅な悪化を事前に把握していたから、という可能性もある?!となるとドルは再び大きく売られることになります。NFPの市場予想は-7.5万人、予想の段階でこれだけ悪いので、実際ここからどうぶれるかが焦点なのですけどね。
さて、大倉さんのブログで、米系投資銀行が「NZドルの下落リスク」レポートを出したというのを読んで、キウイ円をショートしてみました。勿論、理由はそれだけではありません(笑)それだけで売ったなんて言ったら、大倉さんに叱られますもの?!
非常に単純なテクニカルですが、ストキャが下落し始めたこと、一目の雲に阻まれて今日下げていることなども併せてみて、ここから暫くは下げの時間帯に入ったかな?ということで85・50で売ってみました。よくよく考えたら今日は金曜ですのでポジションを抱えたまま週末を迎えることになるのですね、、、皆さん、良い週末を!!
2008年4月25日金曜日
ユーロドルが今日大きく下げました。
1.50の時は4度目の正直で1.50を超えたら上に走りましたが、何故1.60では上に走らなかったのでしょう?!だいまんさん曰く、1.6は0.8の2倍だから。さて、この0.8とは?今日のFOREXRADIOを聞いてくださいね。なるほど~!!膝を打ってしましました。
ドイツの製造業、対外輸出があまり良くありません。ユーロ高ですものね。今日はドイツのIFOが予想104.3を大きく下回る102.4となったことでユーロドルが大きく下落となりました。このIFO景況感指数というのは毎月数千社の企業を対象に現状や今後の見通しなどを調査して算出しているものですが、ドイツ経済の実態を正しく捉えているとして、ユーロ圏の景気を見る上では注目度の高い指標です。これが悪かった、、、ということでユーロが売られています。今日の下落は2004年以来の大きな値下がりとかで、サポートと見られるテクニカルポイントも次々と下回っている?!1.5700を割り込んじゃいました。1.5500をサポート出来なかったらもっと大きく下げるんじゃないかな?と思いますが、では、1.60達成で天井だったのか?というとどうでしょう?再度高値更新する切り返しはないのでしょうか?
今日のFOREX RADIOではGCIキャピタルのチーフエコノミスト村田雅志さんにお話を伺いました。
今日IFO景気動向の発表のあったドイツがGDPの4割を占め、そしてフランス・イタリアも含めた3カ国で7割と占めるいうことで、この3カ国の景気を見るのが一般的ですが、村田さんは新しく入ってきた旧共産圏の国、ポーランド・チェコ・ハンガリーなどのユーロ周辺国に注目されています。景気が好調でインフレ圧力も非常に高いとか。(この辺りのニュースは私たち個人投資家にまではなかなか届かないのですよね)インフレ圧力が高いということは金利は下げにくい。いやむしろ、、上げることも考えられる?さてユーロの今後は?ユーロドルの今後のシナリオは?このまま天井打ちで下げるのか否か?
それからアメリカの行方。ユーロ圏がインフレ圧力で金利が下げられないということですが、インフレはなにもユーロ圏だけの話ではないですね。アメリカだって同じです。インフレなのに金利を下げています、、、CPIは上がっているけれど、、?!これ、アメリカはどうするの?インフレは放置?このあたりのお話もとっても面白いですよー。アメリカの大手金融機関の決算がひととおり出てきましたが、これ以上悪い決算が今後出てくることも考えられるのでしょうか?今後の決算というよりも、、、村田さんがその昔日本の銀行で経験したエピソードですが、不良債権処理問題で引き当てた損失が繰り延べで戻ってきたことで、ある時の決算がものすごい増益になっちゃった?!なんてことがこのサブプライム関連での決算でも今後出てくるんじゃないか、というお話、面白かったです。そして、ドルはこのまま上昇を続けるのか?ドル円の今年の値動きは?そしてインドが中国の二の舞を演じる?などなど、グローバルな視点からのマーケット分析を伺うことが出来ました。
是非今日のFOREXRADIOを聞くべし!
また、村田さんのレポートは「Klugクルーク~グローバル投資のポイント」こちらでチェックしてください。
さて、今週に入って大人しかったドル円もドル高に離れました。ユーロが売られた訳ですからドル高、、、なわけですね。このまま追いかけて買う?いえ、遠慮しておきます(笑)104.50まで上がってきました。105円超えられるでしょうか?!ちょっと疑問です。どちらかというと短期的にはドルショートしたい気持ちなのですが、とはいえ、ユーロが調整に入ってきましたので、ユーロが売りの時間帯にあるうちはドルは下がらないでしょ、、、ということで、今日もポジション取ることが出来ず。このところいろいろな方のお話を聞いていて、ポンドをショートしたい気持ちが芽生え始めたのですが、今日は上がっているんですよね。この渦中で売る勇気もなく、、今日もポジション無しで休むこととなりますが、休むも相場ですよね。自信がないときは様子を見ることに徹しましょう!!お休みなさい。
2008年4月23日水曜日
今日はドル円膠着。103円を挟んで揉み合う展開が続きました。
昨日、ドル円クロス円は堅調もポンドだけは弱気と書いたのですが、今日はポンドが最も活躍した1日となりましたね(笑)大倉さんに蝶だの蜂だのってほめていただいたところだというのに!何故にポンドが買われたか。ベスリー政策委員が「流動性対策により、MPC(英金融政策委員会)は物価安定に焦点定め続けるべき」と述べたことで、追加利下げの懸念が後退したようです。204.50でショートしたポンド円は206.00まで上昇したのですが、果たしてこのまま上げられるのか?この発言がこれ以上買えるような材料とは到底思えないのですが、、、。東京時間は思惑通り下げていたポンドも利益確定するタイミングを逃し、マイナス圏へ突入。205.00でロスカットしましたが、なんだか悔しいのでもう一度売り直したい、、、、。しかし、こうしている間にユーロドルがとうとう1.60台に乗せました。ワンタッチ、ツータッチして反落しているものの達成感から大きく売られるというような下げ方ではなく、再び上を狙っているような感じ、、、。このユーロドルがここからどんな動きとなるのか?ドル円もクロス円もこの1点に全てかかっているように思うのですが、、、。原油価格は118・60へ、またまた史上最高値更新しています。ユーロと原油価格の命運つきるまでは仕掛けるのを休んだ方がいいのかもしれないですね。かといって、それもそう長い間待たなくても良さそうです。来週からGWに入りますので、そろそろ何か大きく転換を強いられることもあるかと、、、。
FX関連のニュースを一つ。
大阪証券取引所は2008年度中に外国為替証拠金取引(FX)に参入する方針を固めました。現在は国内の取引所としては「くりっく365」でおなじみ東京金融取引所がFXを手掛けていますが、証券取引所が参入してくるというのはどういうことでしょう?!競争が進めば、取引できる通貨の種類増加や手数料の引き下げなどにつながる公算が大きいということで、投資家の使い勝手が良くなるとも言われていますが、それよりも税制面でのゆがみがなんとかならないものか、と思っています。
取引所も統合淘汰の時代ですね。
今日は東京の新トレンディ?スポット「赤坂」に行ってきました。 TBS社屋を含む赤坂サカスの中にある赤坂BIZタワー内にあるロイターにお邪魔してきたのですが、窓から見える景色の素晴らしいことと言ったら、、、。トレンディドラマさながらのオフィスでしたが、あの環境ではチャートを見ているより景色を見ている時間が増えそうなのでディーリングには向かないかもしれません(笑)夜なんかだと下手なデートスポットよりもロマンチックなんじゃないかしら?ロイターでのお仕事詳細は、具体的になりましたらまたここでご報告させていただきますね。
2008年4月22日火曜日
BOEイングランド銀行が、信用収縮に直面している銀行を支援するための流動性対策を発表しました。BBA英銀行協会はこの内容について「革新的でユニークな政策対応」との声明を発表、短期金融市場の圧力緩和に大きく貢献するとの見方を示した一方でWSJ紙には「支援策は有効にワークしない」との観測記事が載っていたとかなんとかで、ポンド買いには繋がらず。むしろポンドは売られているじゃないですか、、、、。週末のうちにポンド円ロングはクローズしておいて正解でした。この一連の流れを見ていると、今後ポンドが上がるようには思えません。大きく失望売りという展開にはなっていないようですが、、、。
どなたかの為替リポートで先週末のドル円クロス円の急上昇をはしゃぎすぎと表現していたのが印象的でしたが、はしゃいだ後には疲れがどっと出るもの、今日の動きはそんなところだったのでしょうか。東京時間は上にも下にも動く力はなく地味に推移していましたが、終盤にかけて支えきれずにダラリ、という下落。レンジ切り下げで円高に走るわけでもなく仕掛けにくい動きに終始しました。
先週からの円売りトレンドは継続しているでしょうか?今日の動きは押し目なのでしょうか?
今日の注目はバンク・オブ・アメリカ の第1・四半期決算でしたが、評価損やクレジット関連費用がかさみ、77%の減益。これを受けて現在ダウ平均は軟調ですが、それほど大きな売りではありません。先週からの主要金融機関の決算は決してポジティヴな内容でなかったにも関わらずドル売りには繋がらず。むしろグーグルやキャタピラーの好決算に大きく反応し、ダウ平均、ドルともに急騰したことを考えれば今の地合は悪材料より好材料に敏感に反応すると言えます。
また、気がかりなのは原油価格、そしてユーロドル。どちらも天井がどこか?が焦点となっているのですが、この相場が崩れた時には、さらなるドル高が来るでしょうから目が離せない。先ほどWTI原油価格は最高値117.60を付けましたが、その後達成感からか大きく反落しています。ユーロドルは最高値更新とはなっていませんが、1.60達成を射程圏に据えた位置からは後退することはありません。どちらも最終章に入っているように思うのですが、ピリオドを打つには何か劇的な事件が用意されているのかしら?というような思わせぶりな動きが続きますよね。
個人的にはここはドル円、クロス円の押し目を拾う戦略で攻めたいと考えているのですが、流石に先週大いにはしゃいだ後ですから今日は下げるだろう、、、という読みから、今日はポンド円を売りでデイトレしました。207.07ショートを206.03でクローズ。珍しく成功!!!その後、もう一波動下落があったのですが、細かく利益確定で後悔なし?!いえ、やっぱり後悔。ここからもっと下げるんじゃないの?ということで追いかけて先ほど売り直しました。204.50、、、、。あれ?売り直してから下げなくなっちゃったわ?!うーん、このまま寝るのは少し怖いですが、ちょっと下にかけてみましょう。ドル円クロス円押し目買いスタンスも、ポンドだけはちょっと弱気していますので、明日まで様子を見ることとします。お休みなさい。
2008年4月19日土曜日
シティの決算は悪かったものの(160億ドルを超える評価損、純損失が51億1000万ドル、純損益が赤字となるのは2四半期連続)欧州時間からのドル買いの勢いと言ったら、、、。今週の転換というのはドル買い転換だった、これが答えだったことになります。とは言っても出てくる材料はネガティブなものばかり。いかにも再びドーンと下げるわよ、と言わんばかりのネタが飛び交っていたわけですが、やはりそういう変なムードになって誰もが警戒している時というのは、思惑と全く逆の動きとなるものですね。水曜の夜に買いで攻めると決めたのは、そういう用意された警戒ムードの居心地の悪さからだったのですが、それにしても週の終わりの最後の最後、欧州時間に入ってからこれほどはっきりとした形で上昇するとは思ってもみませんでした。だって、明確な上げ材料なんて何もないでしょ?JPモルガン、メリルリンチ、シティの決算で灰汁抜けですか?そういう側面もあるのかもしれませんが、今週の上昇は「相場が上げたがっていた」ということなのでしょう。(これはいつも若輩者の私にいろいろ指導くださっているディーラーさん達の請け売りの言葉ですが)
今日はYMTV「かしこいFX」の放送があったのですが、番組開始前からのこのドル買いの動き。打ち合わせでもこの話題が。私が昨日102.50でドルを買ったことについて、ディレクター星さんが「うまいトレードですね」と仰るものだから「いえ、昨日の時点ではすっ高値ですもの、、、、。上手いだなんて思えません」と答えたのですが、そこで高野キャスター、「いや、ディーラーというのは天井を買え、底を売れといって、それが出来て一人前なんですよ」。うーん、この話昨日聞いたばかりだわ。昨日のFOREXRADIOで小林芳夫さんが仰った事と全く同じ事を仰っているんですよね。今日YMTVのお仕事に出かける前まではドル円は102円台前半で冴えない動きに終始していましたので、「実は少しばかり後悔し始めていたのです」と言うと「そういうポジションの時こそ勝てるんだよね」ですって。高いからここからはもう買えない、、、というところから買いで攻める、これが出来なきゃ一流ではないということですか。ディールの世界は深いなぁ、、と実感した次第です。(これはきちんとトレンドが見えている場合です、闇雲に高いとこ買えっていう話じゃありませんよ)
今日の「かしこいFX」は3部構成、後半は少しばかり駆け足になってしまいましたが、内容盛り沢山です。FX基礎から学ぼうというコンセプトのプログラムですが、3部の「実効為替レートとは?」が、実に面白い(福山雅治風)今回の円高局面において「実効為替レートで見ると現状でもまだまだ円安だ」という見方が出てきていますが、これについてわからないというリスナーの方からの質問の声に応えたコーナーです。実効為替レートには名目と実質がありますが、この違いは?またここから今後の為替を占うことはできるのか?詳しくは今日のプログラムをご覧ください。高野キャスターがわかりやすく解説しています。[かしこいFX視聴]
さて、昨日買ったドル円102.50のロングは104.46で利食いました。その後、現在までに104円割れまで崩れてきていますから出口としても完璧!?上手くいきました。また、今日出かける前にふと「ドル円ロングならポンド円だってロングじゃない」と思ったことから、ポンド円も204.50でロングして置いたのですがなんと209円まで上昇するとは。こういう棚から牡丹餅のような利益はとっとと確定すべし!ということでドル円をクローズした同じタイミング、208.23でクローズ。ポンド円はなんと370Pipsも取れました。今回の気まぐれなポジションはたまたまうまくいきましたが、前回の気まぐれポンド円ショートポジションはこっぴどくやられましたので、いつも成功するわけではありません。しかし、パッと閃いた時にはポジションを取ることにします。でないと乗り遅れて後悔するんですもの。やってする後悔より、やらずに見ている後悔のほうが悔しいんですよね。方向が違ったと思えば切ればいいんです。損切りがちゃんと出来れば問題ないですよね?ということで、今週はポンドに泣き、ポンドに笑う1週間となりました。ここからはもう新規ではポジションをたてずにのんびり週末を迎えることにします。皆さん、良い週末を。
2008年4月18日金曜日
昨日からの流れに拍車がかかり、ドル円は102.60台まで上昇、クロス円ではポンド円が大きく買われています。ポンドが買われた背景には 英財務省の関係筋が、来週初めにもモーゲージ市場のひっ迫を緩和する対策を発表する可能性がある、と明らかにしたことがあったようです。アメリカはすでに打てるだけの手を打ってしまった感もありますが、英国などはもっと深刻な事態にあるのでは?と言われながらこれといった策が講じられることはなく、250円の高値から192円まで58円も下落したわけですが、ここにきて漸く具体的な対策が出されるようです。金利は5.75%から現在5%まで下げられているもののわずか75bp。アメリカが1月に一晩で下げた程度の利下げですよ。(アメリカはすでに3%も下げていますものね)ということで、ここからポンドの逆襲が始まるのか?といった様相を呈してきましたが、なぜか今日仕事に出かける前に201.05でポンド売りを仕掛けてしまい、帰宅後203円で泣く泣く損切るというマヌケな事をやらかしてしまいました。。。。昨日のブログに書いたように、ここからはドル、クロス円ともに買いで攻めると決めたハズだったのに何故?魔が差したとしかいいようがありません。時折、値頃でポジションを取る悪い癖がありますが、今回もこっぴどくやられました、、、、。
この噂が事実ならドテン買いでOKなのでしょうけれど、この値動きを見ているとあまりにも期待を織り込み過ぎています。もし、たいした内容でないなど肩すかしに終わるようだと怖いですもの、買えません、、、。いえ、本当に救済策が具体的でマーケットの評価を得られるものならば58円もの下落の0.382戻しでも215円くらいまでは想定可能かもしれませんけど。一晩に3円も4円も上げられちゃ手がでません。
ユーロドルは再び天井を狙いにいく上昇を見せていたものの、いよいよきたか?口先介入?ユンケル財務相が、「金融市場、G7のメッセージを正しく理解していない」「欧米のマクロ経済とインフレに関する最近の指標により、逆の方向に向かう動きが出ている。望ましくないと考えている方向だ」と述べたことからドカンとユーロ売りが入りました。ユーロドルについては介入の可能性から今後想定される値動きと具体的な戦略まで、今日のFOREXRADIOで小林芳彦さんに伺っています。プロのディーラー目線での駆け引きなどちょっと驚きの話まで盛りだくさんの内容となりましたので、お時間ある方は是非聞いてくださいね。
クロス円堅調の中、21時頃からカナダだけが売られましたが、これは3月のカナダCPI消費者物価指数が発表され、各項目とも予想を0.1ポイント下回る伸びに留まったことが原因のようです。 このところは原油価格の上昇に伴って少しばかり強さを取り戻していたのですが、やっぱり駄目なのかな?カナダの最大の貿易国はアメリカ。アメリカと大陸続きとあって、サブプライム問題に売られる米ドルと運命をともにしていましたので、金利も利下げ傾向、次回4月22日にも現3.5%から3%へと50bpの利下げが予想されています。ただ、今日ユーロが売られましたので、ここからドルが切り返しに出るようだと、一緒に上がるかもしれませんね。でも、カナダ単体で強いとは思えませんので全力買いは遠慮したいところです。
さて、夜中にポンドの損切りを強いられ、少しヤケになってしまったのか、ドル円を102.50というなんとも高いところで買ってしまいました。ずっとずっと買いたくても買えずに上がってきてしまったのですが、日足のチャートでは一目の雲からひょっこり顔を出しました。まだ覗いている程度ですので、もっと力強く飛び出してくれないことには安心出来ないのですけれど、下値で指し値して待っていても下がらない気がしましたので、、、。私が思いきって買ったところがすっ高値にならないことを祈って今夜は寝ることにします。
2008年4月17日木曜日
今日欧州時間にユーロドルが史上最高値を更新しました。現時点までの高値が1.5970台ですが、これが騙しの領域でないなら天井知らずの相場に入ったことになります。間違えないでおきたいのは、天井知らずなだけで天井がないわけではありません。過熱感が出た花火のような上昇が見られたらそこが天井になるものと思いますが、今のところそういう気配はないようですね、、、。どこまで上がるでしょう?前に1.60台をつけなきゃ終わらない気がする、と言ってロングポジションを持ったことがありましたが(直後に急落して損切りましたが)時間をこなした結果やはりそういう相場になってきているのかも。原油はまたまた114.95ドルと最高値を更新しています。(その後反落していますが)
ユーロ最高値更新のトリガーは3月のユーロ圏CPI。消費者物価指数が前年比で 過去最高の水準に上昇しECBの早期利下げ観測が 後退したようです。 欧州時間で最高値更新もNY時間では揉み合いに転じています。NY時間にはいってからは何故かクロス円が買われており、ユーロ円などは162円台にあった直近の高値を抜けてきました。昨日ポンドを売っておけば良かったなぁ、などとつぶやいたりしましたが売らなくて良かったです(笑)歩調を合わせてドル円も地味に上昇していますが、どうやらダウ平均が大きく上昇していることで買いがはいっているようですね。
懸念されていたJPモルガンの第1・四半期決算は、利益が50%減少、評価損が50億ドルを超えるという内容だったものの、予想されたよりは悪くない、よく頑張った!?との評価らしいのですが、このレベルの話になると私にはまったく判断が出来ません。この数字でもダウは売られないのですか。インテルなどの決算が良かったようですからそちらに株価は反応しているということでしょうか?米消費者物価指数は前年比4.0%、コア前年比2.4%と事前予想と一致する結果だったものの、住宅着工件数が94.7万件と100万件割れ、住宅建設許可件数も92.7万件と予想を下回る悪い数字が出ています。ちょっと前でしたら、こういう住宅系の指標には敏感に反応したように思うのですが、、、反応が鈍くなってきていますね。もう悪いのは承知しているよ、ってことでしょうか。もちろん、この内容ですと今月末のFOMCへの利下げ期待が高まるかと思います。為替市場では素直にドル売りでいいかを思うのですが、株価はこれを織り込んで上げているのでしょうか?
明日決算発表のメリルリンチが60~80億ドルの追加損失を計上するだろうと報じており、警戒感が強まっているとかなんとか報じられていますが、今日のJPモルガンの決算が50億ドル損失で反応しなかったのですが、、、どうなのでしょう?
さて。
ポジションを持つ前にクロス円が上昇してしまって、またまた乗り遅れたような気がしています。ユーロドルが天井近しと思うのですが、だからといって1.60で売るという勇気もない。ということで狙い目はドル円か?!ユーロドルが崩れるとき、ドル円が上がるだろうという安易な動機ですが、100円割れを待っていてもなかなか実現しないため、101円割れでロングを仕掛けようかと思案中。先週から書き続けた「今週の転換」というのは私の中でドル買い転換ということでまとまりました。ソロス氏のポジションに向います?!(笑)こうして書いている間にもクロス円がどんどん上昇していく、、、、。飛び乗るべきか押し目を待つべきか、、、、日々悩ましい動きが続きます。ではまた明日。
2008年4月16日水曜日
G7から2日経ちますが相変わらずのレンジ内での動き。結局G7が相場を動かす要因とはならなかったということなのでしょうか。
昨日発表のあった3月の米小売売上高が強い内容だったのに続き、先ほど発表された米4月NY連銀製造業景況指数が予想外に3カ月ぶりのプラスを回復した上に、米2月対米証券投資も市場予想より強い結果となったことを受けても、101.50を超えることが出来ないというのはちょっと上値が重すぎやしないか?と思うのですが、かといって101円を割れることがあってもドル売りが走らないことを考えると下値は丁寧に拾われている感じもします。ダウ平均は買われているようなのですが、ドル円は膠着状態のようです。ユーロドルは夕方発表されたドイツZEW4月景況感指数は市場予想の▲30.0より悪い▲40.7となったことなどが効いてきたのでしょうか、1.5780くらいまで売り込まれていますので、ユーロドルではドル買いが入っていると言ってもいいのでしょう。しかしまだ高値圏、まだこの相場が崩れたとは言えませんけれど、、、。
3月米PPI(卸売物価指数)総合指数からもインフレ圧力の根強さが確認されたわけですが、原油価格も現在までに113.93ドルまでの上昇を見せており(史上最高値更新)あれほどあった暴落説を唱える向きも消え去ってしまったのですが、何をキッカケにこの原油上昇が止まるのか?達成感が出てくるのはどの水準なのかは予測することは不可能ですけれど(ゴールドマンはすでに200ドル説を発表しています)恐らくユーロドルの崩壊と時を同じくするであろうことを考えると、その時が決して遠くはないものの、打ち上げ花火的なひと吹きがあるまではこの流れが継続するものと見ています。、、、でも、今週からGW前までの2週間というのはやはり気がかり材料も多いので、いよいよ転換シグナルが点灯するんじゃないかしら?原油とユーロは下げだしたら早いですよ、きっと。
昨日のPPI(生産者物価指数)が強い結果だったことから追加利下げ観測が後退していた英ポンドですが、今日発表のCPI 3月(消費者物価指数)は前年比+2.5%、市場予想の+2.6%を下回って前月並みの伸び。さらに3月RICS住宅価格指数は▲78.5%という弱い結果だったことで、再び追加利下げを意識した動きへ回帰するのではと思われます。ポンド円ではこれらの指標の影響があまり見られないのですが、ポンドル相場ではポンドが大きく下落してますね。テクニカル面からもしばらくポンドは売り込まれそうです。ポンド、売っておけばよかったなぁ、、とかなんとか思いながらも今のところ手も足も出ず。ちょっとこの不気味な動きに乗れずにいます。今日もポジションなし!
最後に。
OECD・経済協力開発機構がサブプライムローン問題が金融市場に及ぼした損失は約3500—4200億ドルとの概算を示し、IMF・国際通貨基金が8日に示した1兆ドルとの試算は誤解を生じさせると指摘していますが、あまりにも出てくる数字がどんぶり勘定なので何を信じたらいいものやら。試算する機関によって桁が違うんですもの。いちいちこれらのニュースに反応するのはバカバカしいということですね。
◆今日は仕事先の方々と秋葉原へ!
ジェネレーションギャップ、、、じゃなくてカルチャーショックな夜でした。
2008年4月15日火曜日
G7明け、どのような相場になるのか3つもシナリオを想定して注目しておりましたが、月曜はなんとも煮え切らない動きに終始しました。
ユーロドルが1.58台から1.56台へとギャップダウンして始まった驚きも、東京午後からのユーロの切り返しで結局は元の位置へ戻り肩すかしに終わりましたし、ドル円も100.30から101.50の間のレンジ相場。オージー、キウイの腰の弱さが気にはなるものの、大きな下落となるわけでもなく、、、、。
なぜかポンドがひとり気を吐いたのは英3月PPI(生産者物価)が強かったことが要因かな?+5.6%への減速が予想されていましたが、前年比+6.2%と強い数字。これは91年4月以来の高い伸びですが、要因を紐解くと、石油製品価格が前回の前年比+24.5%を上回る+25.0%の驚異的な伸びとなったことが指数の上昇を牽引したようです。エネルギー価格を始めとした商品市況の高騰で、企業の原材料価格が大きく上昇していることから、15日発表のCPI(消費者物価指数)の上振れが懸念されることとなりました。どうやら、追加利下げ観測後退の思惑が高まったようです。とはいえ、テクニカル面からはまだまだ弱いような気もします。200.50超えまでの上昇となってため、先週末198円台でポジションをクローズしたのは正解でしたが、この水準からもう一度売り直したい衝動に駆られています。
でも、今週は
16日JPモルガン
17日メリルリンチ
18日シティグループ
1-3月期の決算発表があります。
先ほど発表のあった3月の米小売売上高は前月比+0.2%、自動車除く・前月比+0.1%と強い数字となったものの、ドル買いは一時的なものに終わり、結局モミモミ相場に戻っていることを考えると、決算などのイベント見極めの気運が高まっているのではなかろうかと勝手な解釈をしております。今週何か大きく動くなどという噂をさんざん書いたものですから、これを一応気にしているわけです(笑)いえ、小売り売り上げの上昇を支えたのがガソリン販売、食料品などに限定されており、建築関連、衣料、電器製品などは軒並み先月比マイナスだったという分析もドル買いに力がなかった要因か、、、とも思いますが、個人的にはその噂、ココロの片隅に留めておくどころか、肩に力を入れまくって構えていたりします。
今夜の海外でもコモディティ価格が高い。原油は112ドル史上最高値を再び伺う上昇、金も現時点で5ドル強買われています。コモディティが高いということはドル安なわけで、ひょっとするとユーロドルは原油とともに史上最高値を更新する流れか?とも思われますが、イベントリスクがありますので今から仕掛けるのはちょっと気が進みません。今夜はノーポジションで寝室へ向うこととします。ではまた明日!
2008年4月13日日曜日
金曜はYMTV後、大倉さんと高野さんと食事をとりながら為替談義。
帰宅後するりと寝てしまいました、、、。
YMTV直前の金曜19:30頃から為替市場が円高に大きく走り出していましたが、さてこの動き、来週へ持ち越しとなるのでしょうか?
(G7の結果については昨日土曜の記事にまとめましたが、結局このドル急落・円高・ユーロ高に歯止めをかけるものとはならなかった、と思いますが、、、。)
先週の為替相場は103円目前までドルが買われるなど、3月17日底入れ説を改めて確認させられる上昇から一転、週末にかけてはドル売り優勢となりました。
とうとう損失総額を約1兆ドル(つまり約100兆円超え?!)と試算したIMFの年次世界金融安定報告。自身のブログ記事を遡って調べると、約8000億ドル(約78兆円)に拡大する恐れと発表したのが3月18日。一ヶ月経たないのに30兆近く増えたのですね、、、。もっと遡ると昨年9月は2000億ドルに膨らむと予想していました。7ヶ月で5倍に膨れました(笑)また先週はMAS・シンガポール金融管理局のシンガポールドルの許容変動幅の上限引き上げ発表を起因とするアジア通貨高→円買い?進行も重なり、大きな調整を強いられたということかと認識しています。
そして、さらなるドル売りが進んだ金曜の欧州・NYでの動きは一体?
始まりは欧州時間。G7の結果は出ていない段階でのドル売り加速でした。G7はサプライズなしと見た向きによる売り仕掛けでしょうか?ドル円は100.60台まで急降下。これは100円割れをためすのか?というところまで下落しました。その後NY時間では、(GE)ゼネラル・エレクトリックが今後の収益見通しを引き下げ、ワシントン・ミューチュアルが収益見通しを引き下げられ、米4月ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値は約26年ぶりの水準へ悪化。ダウ平均は1万2400ドル割れを試す大幅下落の展開のなか、意外にも為替市場は揉み合いに終始。NY時間では一層のドル売りは進みませんでした。GEの決算はNY時間に入る前の発表だったので、為替市場では欧州時間に先んじて動いていたのかもしれませんが、、、、。NY時間にダウ平均が下げる中にあってもう一段さげることなく踏みとどまった、意外に強いじゃないか、とみるべきか?しかし、その後出たG7の結果はどう見るのか?週明けの動きを読むのが難しくなってきました。
- 東京朝に一時的にG7失望を織り込む動きで円高進行も、その後国内機関投資家の新年度入り後の外貨建て運用による買い支えと日本の個人投資家の買い支えで反転、結果いい押し目だった、というシナリオ
- やっぱりG7の結果に大きく失望。今一度100円割れの円高ドル売りが進行、3月17日の底値を目がけて下落するも2番底形成、結果いい押し目を提供されるというシナリオ
- 先週のブログにさんざん書いた「転換説」採用やっぱり大底じゃなかった。底割れしちゃう、というシナリオ
私は②番あたりが現実的かと思います。
なんて。今回3月17日底を確しながらドル買いが出来なかった私の個人的な願望が強いかも?
さて、ポジション報告。先週の金曜夕方からの下落でこれまでの負けを大きく取り返すことができました。YMTVのお仕事に出かける前にポンド円を201円で売っていたのです。200円割ったら売ろうと考えていたのですが、そこまで待てなかった(笑)200円割れでの売り注文も残したままです。前日からの急落、急騰の激しい動きが不振に思えたこと、このまま買われる続けるほど容易な相場じゃないと思ったことがショートメイクの理由でしたが、果たしてコレが久しぶりにヒットしたのは、ブログ継続のモチベーションUPのために天が与えてくれたお恵みなのでしょうか(笑)外出した直後にドル円クロス円の急落となり、帰宅後198.86で利益確定。そのまま持ち続けることも考えましたが、心置きなく眠りたかったという、これまた安易な理由でポジションはクローズして週末を終えたのでした。週明けはどこから攻めようか、、、それはまた明日の夜にご報告しますね。
2008年4月12日土曜日
今回の共同声明では、為替に関する部分がなんと8年ぶりに修正されました。
この共同声明の「為替に関する部分」は前回2月の東京G7まで
・ 「為替レートは経済ファンダメンタルズを反映すべきとの考え方を再確認」
・ 「為替レートの過度の変動や無秩序な動きは、経済成長にとって望ましくない」
・ 「われわれは、引き続き為替市場をよく注視し、適切に協力する」
というのが常套句化していたのですが、
・ 「前回の会合以降、主要通貨で時として急激な変動がある」
・ 「経済・金融の安定へ与え得る影響について懸念している」
という表現が新たに盛り込まれました。「懸念している」のですか、そうですか。それで、、、、?!という感想を持ってしまったのは私だけかな、、、。G7声明文が主要通貨の動きに懸念を表明するのは、ユーロ買い協調介入に踏み切った翌日に行われた2000年9月のプラハG7以来7年7カ月ぶりということで、大きな変更ではあるのですが、一部に期待されていたような公的資金を使っての救済ですとか、介入だとか、、、具体策はなしですものね。個人的にはG7に具体策など過度な期待を持つべきではないと認識していますが、やはりこの程度の結果では失望、、、いえ、これはドルにとっては失望ですが、昨今のユーロ高に対する牽制になるものが何もなかったというとらえ方をすれば、ユーロ買い仕掛けを仕向けている向きには安心感を与える結果だったのでは?ともとらえられます。
ECBのトリシェ総裁は、為替に関する声明をどう理解すればよいか、との質問に「詩のようなものだ、それ自体が物語っている」と答えたそうですが、このソースだけではその発言意図がよくわからないものの、詩なのですから、それほどマーケットにインパクトがあるものではないと思われます。
・ちなみに、専門家の見方も出てきていましたので転記します。
声明文が急激な変動に懸念を表明したことで、市場では「短期的にドル相場が安定する余地が生まれた」(みずほコーポレート銀行・国際為替部シニアマーケットエコノミストの福井真樹氏)と、急速なドル安進行には歯止めがかかるとの指摘が出ている。ただ。同時に大幅な声明文の変更は「ドル高誘導まではできないという限界」(バンカメの藤井氏)も露呈した。市場では長期的なドル安地合いに変わりはないとの声が早くも上がっている。
2008年4月11日金曜日
激しい動きが続きますね。東京、欧州とドルが売られ、ユーロドルは1.5910と天井を狙う上昇。ドル円も100円割れ目前まで大きく下げた後、NY時間で怒濤の反騰です。皆さんついて行けてます?100円割れでは買いたいと思っていたのですが、同じように考えている方がたくさんいるということなんでしょうか?あと一息というところで転換してしまいました。BOEは予想通りの25bpの利下げ、ECBも予想通りの金利据え置き。この発表があってポンドが少しばかり売り込まれたところが底だったようです。ダウ平均が強いことからドルが買われているというニュースしかないのですけれど、それだけの理由でこんなにあげるのか?と訝しがっているうちに、いい押し目で買うチャンスを逃した、という状態になってしまったみたい。トリシェ総裁が「先行きの見通しには下振れリスクが見られる」と発言したことでユーロが売られていますので、ユーロドルが1.59台でトリプルトップの下落となった理由は理解できるのですけれど、、、。でも、まだトリプルトップの状態では天井打ちの確信は持てません。高値圏、安値圏での4度目の正直で未踏の領域入りとなるか?(このチャートは平均足ですが、まだ買いのトレンド形成中)
無料で株式チャートの見れる jp.advfn.com
今日のFOREXRADIOのだいまんさんのプロの視点がとてもためになります。G7絡みでの思惑は?ユーロドルの今後は?是非聞いてください。
さて、200円割れでロスカットとなったポンド円。リベンジとばかりに199円で今度はショートを仕掛けました。狙いは成功、198円近くまで下げてきたのですが、、、理由なき?反転に慌てて198.45で利食いしました。
、、、、小さいなぁ。
150Pipsほどロングでやられていることを考えればたった50pipsの利益では帳尻が合いませんもの。でも放っておいたら201円近くまで上昇しちゃったわけですから、それはそれで良しとしましょ。でも、ポンドはこのまま回復するとは思えません、、、。現状201円近くまで上げていますが、今晩200円ラインを守れれば、下落リスクはひとまず後退。200円保てないなら197円までの下落がもう一度あると思います。でも朝まで起きているわけには参りません、、、。200円割れにショート注文を置いて寝ることにしましょう。
実は、朝起きてびっくり!!というパターンにストレスを感じながらもどこか楽しんでいる自分がいるのに気がつき始めています、、、、。
明日は大倉さんとの番組があります。
YMTV 20時から生放送「大倉孝の本音で言わせて」
こちらでお会いしましょう!!
2008年4月10日木曜日
先ほどUPした記事に追加です。
あの後こんなニュースが流れてきました。ダウ下落、ドル売りの犯人はメリルリンチか?
◆ドル売りの背景に、米系証券が評価損拡大との噂
◆メリルリンチ、第1Qに65億ドルの評価損計上も=CNBC
早く寝なくちゃ、、、。
NY時間に入って怒涛のドル売り。クロス円もともに急落してきています。
数少ない情報を拾ってみたところ、FRBが今月のFOMCで大幅な利下げを行うとの見通しからドル売りが加速、、、ということらしいですが、これもまた何を今更、、、というネタです。利下げ打ち止め感も出ていたという話もありますが、今月は25bpから50bpの利下げは大方織り込まれているんじゃなかったの?明日朝にもなれば詳細わかるでしょうけれど、ダウ平均は12500ドル割れ、ユーロドルは最高値を狙う上昇、(現状1.5810)そしてなんと原油価格は111.99 ドル台へ、3月17日に付けた史上最高値111.80ドルを越えました。これについては在庫が予想を上回る大幅取り崩しとなったことが要因のようですが、ドル安も加わって価格を押し上げているのでしょう。金も935ドルと現状17ドルの大幅高です。
でも、冷静にダウ平均のチャートを見てみますと、12700ドル台で綺麗なトリプルトップを形勢、この形ですと、12000ドルくらいまで押してもおかしくないところまで、上げて来ていたわけです。テクニカルからも叩かれやすい水準にあったので、それほど動揺しなくてもいいのでは、、、とも思っているのですが、原油価格が再び史上最高値更新とは驚きです。
昨日、一昨日と書いたように、下落があるなら来週か?と、ちょっとばかりタカを括っていたのでこの下落はちょっと想定外。201.50ロングのポンド円ですが202.60くらいまでの上昇局面で利食えばいいものを、もっと利を伸ばそうと放っておいたらこれです、、、。しかしながら、夕刻にBOEは利下げをしないのではという噂がポンドが買われるという局面もあったことから、ここは辛抱、、、というかむしろチャンスか?ということで、200.99でナンピン。今のところ後悔はしていませんが、これは200円を割ったらあきらめましょう。切ります。
さて、来週の転換という噂のソースか?と思われる記事を発見しました。Financial News Online USによりますと、ストラクチャード・ファイナンス市場の悪化を受けて、住宅ローンなどの貸付債権や社債を担保にしたCDO専門のファンドマネージャーが、来週、最大で30億ドル(約3000億円)相当の証券化対象債権を売却する見通しと、ダウ・ジョーンズのファイナンシャルニュースが8日付で報じている、、そうです。売却される証券化対象債権は、価値が大幅に低下し格下げとなったCDOの商用不動産ローンや自動車ローン、クレジットカードの売掛金、学生ローンなど多岐にわたるとか。
でもこんな噂が出て、ソースが実際出てきて「はい。来週売りますよー、皆さん準備はよろしいですか?」なんてことが実際あるわけがないでしょう、、、。一個人投資家の耳に入るような噂となった時点で噂に終わるものだと思っていますが、ひょっとしたら少しばかり早くその事態が訪れているのかしら?とも思えるような今晩の動き、さて明日はどうなる?
2008年4月9日水曜日
ショートポジションを切るのがちょっとばかり早かったかもしれません(笑)
特にポンド円。欧州勢参入後に発表されたイギリスHBOS住宅価格が前月比▲2.5%となり、市場予想の▲0.3%を大きく下回ったことでポンド売り加速、201.10台まで下落しました。昨日203円台で小さく利食いしたのが悔やまれますが、下げ止まったのを見て201.50で今度はロングポジションを作りました。
今日夕方のドル円クロス円の下げもこのポンドの下落が主導したようですから、特にドル売りの材料が出たわけでもない。と言う中で、ドル円が102円台を割りこんだのでこれは妙味アリ!と思ったりもしたのですが、反射的に取ったのがポンド円のロングというのは、何故なのか?だいまんさんの話では女性はポンド好きだといいますが、私のポンド好きも女性ならではのものなのかしら?
その後、米2月中古住宅販売保留が発表となり、市場予想の同▲1.0%より弱い前月比▲1.9%。過去最低の結果ということのようですが、この後、3月18日開催のFOMC議事録の公表を控え様子見ムード。でも102.60までドルは買い戻されていますし、ポンド円も202円台に乗せる回復となっています。このまま上昇するでしょうか?このところの自身のトレードを振り返って見ると、利食いが早すぎて小さすぎるので、もう少し粘るつもりです。
来週辺りに相場が大きく転換するなどという噂を耳にしましたが、今の流れから転換というのは上昇を指すのか?下落を指すのか?、、、、警告に近いトーンの噂でしたので、普通に捉えれば株、ドルの大幅下落、、、ということなのでしょう。占星術によるサイクル論でも再来週辺りがポイントとなるようですから、昨日の記事に書いたように今年はGW前に一波乱あるということなのでしょうか?噂は噂、これで右往左往しないように、、、と思ってはいても、ちょっと気になりますよね。
大倉さんのブログにも記載されていますが、IMFが財政再建策で金403トン売却へという報道で現在(AM1:00)NYMEXの金価格は10ドル近く下落しています。コモディティ価格については3月の急落はヘッジファンドの利益確定売りと聞いていますが、新たなるネガティブ材料でさらなる下落もあるのでしょうか?IMFは、市場の混乱をさけるため、金は数年をかけて売却する意向とのことですから、現実には直接価格に影響しないものと思われますが、現在のところ心理的にはインパクトのある売り材料として受け止められているようです。4月に入って比較的マーケットに落着きが戻ってきていますが、まだまだ気を抜かずに。様子がおかしいと思ったらすぐにポジションをクローズするのが賢明かと思います。
2008年4月8日火曜日
やっぱり流れに逆らっちゃ駄目ってことですね、、、。
雇用統計の数字がじわじわとマーケットに波及するだろうとの読みでしたが、NY時間まではこの読み通りの動きだったかと自負していますが、週明けの東京時間からは一転してドル買いに。ドル円は102・80台まで上昇しましたから、NY引け水準から1円40~50銭は上がったことになります。私のポジションは単なる通過点(笑)102.50に置いたストップに見事ヒットで損切りとなりました、、、、。ドル買いの流れを確信していたなら押し目買いで責めるべきだったということか。ポンド円は202.20台から204.40くらいまで2円強の上昇。こちらは203.60でポジション落としましたので、50pipsほどの利益。ということで、相殺するとほぼトントンなトレードに終わりましたが、改めて今日の動きを振り返ってみますとドル円やポンド円に気を取られている間にオセアニア通貨がするすると上がっていたようで、やっぱり材料なき時に買われるのはこうした高金利通貨なのね、ということを思い知らされました。今日の上昇って特に材料はないですもの。
ではこのまま3月の円高局面で底入れと確信を持ってポジションを持っていいのか?ということにおいて、ちょっとばかり気がかりなニュースを見つけました。
著名投資家、ジョージ・ソロス氏が2日、ブルームバーグとのインタビューにおいて答えたところによりますと、現在の金融危機は大恐慌以来最悪で、市場は若干持ち直しているものの再び下落に転じるだろうとの見通しを示したようです。FRBは今年に入って2%利下げし、現在のFFレートは2.25%だが、ドル安を考慮すると追加利下げは難しいとソロス氏は考えているようで、今後、危機的状況の引き金となる可能性があるのはクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)であると指摘しています。米国経済がリセッションに向かっているとしていますが、現状に置ける一時的な市場回復は6週間から3ヶ月程度しか続かないとの見通しを示しています。
まあ、なんて具体的な!?
3月17日の混乱から数えると、6週間というのは4月最終週、GW直前か、、、。確かに毎年GW前後には波乱が訪れます。3ヶ月程度は持つ、というならば6月17日あたりまでは持つと、そういうことになりますね。しかし、ソロス率いるクォンタムファンドは高パフォーマンスをあげることで知られてはおりますが、預言者ではありませんので話半分に見ておきましょ。ポジショントークということも考えられますし。ただ、やっぱり気になる発言ですのでココロの片隅にとどめておこうかと、、、。
2008年4月5日土曜日
メガイベント3月雇用統計。市場予想より弱い結果がでました。
非農業部門雇用者数(NFP)は前月比▲8.0万人。市場予想は▲5.0万人。
発表後、102.40台から101.60くらいまで急降下するも何故か急反発で元の水準まで買い戻され、このネガティブ材料でも買いなわけ?!と不可解に思ってみていましたが、やはりその後また売りなおされ、、、現状101.50~102.00のレンジでしょうか。でも思ったより下げなかった印象です。
というのも。
3月分が悪化した他、2月が▲6.3万人から▲7.6万人に下方修正。1月度分にいたっては当初の▲1.7万人が先月▲2.2万人へ下方修正されていたのを今回さらに▲7.6万人へ修正。、、、言葉を失いますね。1.7万人が7.6万人に増えてる?最初の数字はなんなのでしょう。2月分も3月分も来月さらに修正が入っても不思議じゃないですよね。これで今月30日のFOMCで0.5%の利下げを行なう公算が大きくなったと思われますが、それならもっとドル売りに反応してもいいはず。ところが、ドル円でわずか1円程度売られただけだなんて?!
ここがいい押し目になるのでしょうか?ネガティブ材料にネガティブに反応しないということはドルはやはり強いのでしょう。でも、個人的には少し調整が欲しい(笑)どうも今晩はもうあまり大きく動きそうにないので週あけの展開を見ないことには次なるストラテジーを描けないのですけれど、私はこの雇用統計がじわじわと効いてきてジリ下げの展開を予想。今は100円割れがあれば強く買いたいと思っているのですが、そこまでは下げないかな、、、?101円割れを期待して102円03銭でショートポジションを作りました。これは超短期ポジションですので、形勢不利と見ればすぐに切ります。
ついでに、雇用統計の乱高下のさなかにポンド円のショートも作ったことをご報告しておきます。204円17銭。201円くらいまでの下落を狙います。
では良い週末を!
2008年4月4日金曜日
この新規保険失業件数の悪化をうけドル円は一時102.90台から102.10くらいまで急落したのですが、その後発表の米3月ISM非製造業景況指数が予想をを上回り(予想:48.5 結果:49.6)102.50付近まで上値を戻しました。上下動の激しい展開ながらも下値固い印象ですが、明日の雇用統計前には一度ダレるような気がします。というか、ダレて欲しい?!(笑)ポジションを取っていないので、このまま上がるのを見ているだけでは面白くないですもの、、、、。
明日の雇用統計は非農業部門雇用者数の予想が -5.8万人。この数字より悪化するようだと、一旦ドル売りが入るかと思いますが、思ったよりいいということであれば、さらにドル買いが進むのかしら?先月終了してしまったラジオNIKKEIの「FX投資塾」の最後の注目のポジションはドル円の買いでしたが、目標は107円設定でした。この水準も現実味を帯びてきましたね。まあ、一気に駆け上がることはないかと思うのですが、それほど深い押し目も作らずに上がってしまうかもしれません。とにかく明日の雇用統計はメガイベントですので、花見を楽しんでいるどころじゃないですよ(笑)
ということで明日はおとなしく雇用統計を見るつもりですので?!一足先に今日またまた仕事先の方々とお花見をしてきました。目黒川沿いの桜並木。ここの桜は年々凄みを増してきている気がします。狂い咲きという風情の桜吹雪を浴びて時間を忘れてしまいそうになりましたが、帰ってからPCのスイッチを入れてチャートチェックをするという日課は忘れないのでした。今日も新規ポジションは作れず。また明日!
2008年4月3日木曜日
今日はYMTV「為替That‘t談」
ドレスナークラインオート証券のジョセフ・クラフト氏をお招きしてお話を伺いました。今回のテーマの柱は「ポジションの集中から今後の相場展開を探る」―過去の超円高時、一体何が起こっていたのか。95年の80円円高の本当の理由、LTCMショック、そして今回のサブプライムショックで投機筋ポジションはどのように変化したのかなどを検証することで今後のシナリオを描くことが出来ます。今後のドル円の行方はもちろんですが、ドル円以外の通貨へ投資を考えている方は是非今回のプログラムはお見逃しなく。リスク分散するためには保有している資産と連動しない通貨を選択することが望ましいのですが、「エマージング通貨対主要通貨の相関性」などの資料を用いての解説は必見必聴です。コモデティ相場との相関性も今後の戦略を練る時にきっと参考となるはず。とにかく内容が濃いのでこれが無料で見られるなんてサービスしすぎじゃないかと思うほどです。しばらくはオンデマンド放送で見る事ができますので、こちらからご覧下さいね。
→4月2日ジョセフ・クラフト氏「為替That’s談」 を見る
さて、バーナンキ議長の議会証言。
リセッション入りもありうるとの見通しを初めて示したわけですが、ドル買い基調に変調は見られず。むしろ加速している? さらに「下半期には、金融・財政支援策の効果などで経済活動は強くなる見通しで、さらに2009年は、低水準ではあるが住宅市場の安定化や金融状況の緩やかな改善により、成長が持続可能なペースかもしくは若干上回る水準になると予想している。」としていますので、この混乱は日本のバブルのような長期化を想定するものではなく、比較的楽観的な見方かなという印象を受けました。(ただ、この見通しをめぐる不透明性は非常に高く下向きリスクが依然として残ると付け加えていますが)
というわけで、ドル円は102.80、ポンド円などは203.80まで上昇しているのですが、私はすっかりこの流れに乗り遅れてしまいました。大倉さんや高野さんのお陰で早い内からこの上昇を予測することができていたはずなのですけれど、もう少し押してから、、、もうちょっと安いところで買いたい、などと押し目を待っていたら「押し目待ちに押し目なし」です。指をくわえてこの上げ相場を見ているばかりとなっています。明らかにトレンドが変化したと確信した時には、あまり考えずに思い切ってポジションを取ることも大切なんですね、、、。
かといって、流石にこの水準から追いかけてロングポジションを取る勇気はなく、、、、ここからもまた押し目を待つこととなりそうです。調整を狙った売り戦略は今ちょっと危険な気がしますので、、、。してどの通貨を狙うか、ですが、今日のジョーさんのお話を参考にしまして、思いつきのミーハーディールではなく、きちんとした戦略を持って投資するスタンスに切り替えようかと思案中。今日は遅くなりましたので、結論は明日以降に持ち越すこととします。お休みなさい。
2008年4月2日水曜日
今日1日はドイツの金融大手、ドイツ銀行が1~3月期約25億ユーロ(約4千億円)の損失を計上する可能性があることを明らかにした他、スイスの金融大手UBSは約120億スイスフラン(約1兆2千億円)の当期赤字を計上する見込みだと発表、UBSは昨年10~12月期にもサブプライム関連の損失が約160億スイスフラン(約1兆6千億円)に達し、当期損益が約120億スイスフラン(約1兆2千億円)との赤字を計上、、、、といったニュースが出てきました。
これを受けてなのでしょうか?ユーロが売られています。もっともです。
ただ、サブプライム絡みでのネガティブ材料であることを考えれば、NYダウなどに影響があってもおかしくないような気がしますけれど、ダウは堅調推移。ドルも買い意欲が強い推移でスタートしたところに、
これです→ 米3月ISM製造業景況指数は48.6 市場予想の47.5より強い。
これを受けてドル買い加速。クロス円も急騰。久しぶりにダイナミックな動きとなっています。うーん、確かにISMの数字は良かったのですが、ちょっと前だったら今日のUBSの損失のニュースなどにはもっと大袈裟に反応していたのではないでしょうか?やはりこのところネガティブ材料にも打たれ強くなった感じがしますね。
3月25日にはゴールドマン・サックスがサブプライム問題による金融市場の混乱で、世界の金融機関や投資ファンドなどの関連損失が、計1兆2000億ドル、約120兆円に達すると予想したとの報道があったのですが、これにも反応薄でした。個人的には120兆円?!これが事実ならもっと売られてもおかしくないんじゃないのー?と思ったわけですけれども、何故かそれほどこの数字に反応した形跡がないというのは、もうこれは折込済みですか?日本の不良債権問題の数字を越えていますし、なんといってもその損失評価総額が短期間にあれよあれよと膨れ上がって行くそのスピードが異常なんですもの。3月19日に国際通貨基金(IMF)は関連損失が約8000億ドルになる恐れがあると見積もった、というニュースをブログに書きましたが、たった1週間後には1・5倍になっているんですよ?!
しかしながら、前回の「かしこいFX」で高野さんが解説したように、米当局の姿勢が明らかに変化したことがマーケットの地合いを変えた、ということなのでしょう。ただ、今後も金融機関の決算発表には気を付けておきましょ。
16日JPモルガン
17日メリルリンチ
18日シティグループ
20日バンクオブアメリカ
さて、今日はオーストラリア中央銀行が政策金利を7.25%に据え置きました。その後の声明で「政策金利は当面の間適切」とのコメントが飛び出し、当面利上げの可能性が後退したことから豪ドルはじめクロス円などが軟調となる瞬間がありました。この下落を狙って豪ドル90.80でロングポジションを作り、ISMの発表がある前に91.53で手仕舞うというデイトレに成功。失望から売られたとはいえ、金利を据え置いただけですし、今後利下げすると言ったわけではないので、リバウンドがあるだろうということからのロングポジションでしたけど、ISMの発表を持ち越せばもっと利益を伸ばすことが出来たのですが、このところの行ったり来たりの相場に警戒心が高まっていて、、、。あまりいい所で利食いは出来ませんでしたが、小さく成功しましたのでご報告。
2008年4月1日火曜日
3月も終わりです。明日から新年度入り。
桜の花びら舞い散る小学校への入学式の記憶もまだ鮮明なのですが、あれはもうウン十年前、、、。あの頃のドル円相場は1ドル300円でした。歳がバレますね(笑)
今年のマーケットは株価急落の大発会に始まり未だに不安定な動きが続いています。為替市場も100円割れの急激な円高進行となりましたが、更なる円高を声高に提唱する向きも多くまだまだ予断を許しません。
しかし大倉さん、高野さんが95円77銭が当面の底だと見ていらっしゃること、『Yutaka Market TV』でおなじみドレスナー・クラインオート証券のジョセフ・クラフト氏が「為替Tha‘t談」の中で解説くださいました「ドル円の天底は1月から3月までの間につける事が多い」とのアノマリーなどを照らし合わせても、ここからの戦略は押し目買いでいいのかな?と思っているのですが、なかなか何処で入場したらいいのか、そのタイミングが見つからずにおります。ドル円97円台があれば買いたいと、この辺りに注文を置いてはあるものの、ここまでは下げないですね。下値の強さが感じられます。今のチャートでいくと99円くらいかな?この辺りまで再び下げてきたら買いでしょうか。
新年度入りの4月というのは日本の機関投資家が年間のアセットアロケーションの策定をすると言われていますが、サブプライム問題に揺れる現状の外国資産へどの程度配分するのか気になりますね。ちなみに85年プラザ合意以降の4月の陰陽確率では月足が陽線引けとなったのは8回、陰線引けとなったのは14回。どちらかというとドル安になりやすいことがわかります。アノマリーなどあまり意味はないかもしれませんが、、、。
半端なところでポジションを作ると後悔するので今日はノーポジションで就寝。また明日!
花冷えの雨にやられる前、先週土曜に新宿御苑へお花見に行きました。物凄い人で埋め尽くされておりましたが、それをも圧倒する満開の桜に笑顔の一枚。注)心霊写真ではありません。
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