2016年1月31日日曜日

日銀がやってくれました~これぞサプライズ、超ど級です。

タイミングという意味では年初からの金融不安で一部には強い期待があった
ことは事実で、可能性ゼロというムードではなかったのですが、

21日のECB理事会でドラギ総裁が3月の追加緩和の可能性を示唆したところから
下落に歯止めがかかっており、ドル円相場も118円台まで回復していたので
油断していましたねぇ…。

2014年10月のバズーカ2や昨年10月強い追加緩和期待があったが緩和なし
といった局面をズバリ予想してきた「人工知能」も予想できなかったサプライズ。

日銀金融政策、人工知能は据え置きを予想-決定会合
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O1NDW26JTSFS01.html
それにしても、日銀が次に打つ手は
年間80兆円買い入れている国債を100兆にするとか
ETFの買い入れ枠を3兆から6兆にするとか、地方債まで含めるとか、
量的緩和策を打ち出すだろう、というのが大方の市場予想でした。

(ただ、現状でも2017年には国債購入の限界が来ると目されていたため
買い入れ額拡大はその限界が前倒しになるとして、リスクだとの
指摘もありました)

付利の撤廃、マイナス金利導入というのは
これまでの「量的緩和策」を否定することにもつながる全く違う
ベクトルの政策であり、黒田総裁もこれまでそれを否定していました。

国債やETFという形で株を購入して株価を支える、という
量的・質的金融緩和策が限界に近いということを日銀が認めたと
受け止められかねないということですね。

日銀展望レポートでは、2%の達成時期をこれまでの
「来年度(2016)後半頃」から「再来年度(2017)前半頃」へ3度目延長。

「量」「質」に加え「金利」とした3次元緩和でやっていくことを明言。

◆株式市場の反応

市場はこの発表に驚きすぎて乱高下。
日経平均は最初小幅に上がって下がっての乱高下
(日経電子版がマイナス金利が議題に上がっていることを報道し動いた)
その後、実際にマイナス金利導入が発表された後は
680円上げて870円下げて730円上げるという大乱高下(( ;゚Д゚)))

安値16767円までありましたから、暴騰後の870円下げで
過去2日の安値を割り込んでいるのです。テクニカル的には心折れて
売りたくなるところまで下げているわけですね。
ここで売ったら命取り。その後の急反騰はそのままNYクローズまで
反落することなく日経平均先物は17780円まで上昇して先週の取引を終えています。

金曜の現物市場の日経終値が +476.85 17515.30ですので
270円くらい金曜引け値から高く終わったことになりますね。
明日月曜の寄付きは高く始まるでしょう。


※一応日銀政策をメモしておきます。

市中銀行が日銀に資金を預け入れる際の金利(当座預金)について、
3段階の階層構造を導入

「日銀当座預金残高現在およそ250兆円」のうち、

①「基礎残高」の金利は+0.1%、 

2015年の平均残高(これまでそこに置いてあった部分)は変わらず。
これまでと変化なく0.1%の金利がつく

②「マクロ加算残高」の金利が±0.0%、

貸出支援基金および被災地金融機関支援オペにより資金供給を受けている場合、
その残高に対応する金額ですが、基礎残高に掛目をかけて算出する部分もあり
日銀がある程度柔軟に決めていくようです。
基礎残以外の出し入れがある(動きがある)部分の金額で
正確な定義はよくわからないということかな??

③「政策金利残高」の金利がマイナス0.1%

①の基礎的残高と②のマクロ加算残高を上回る部分にマイナス金利適用
つまり、今後新たに積まれる部分はマイナス金利ですよ、金利分減っていきますよ、
ということで、この③の部分が重要なわけです。

市中の銀行は国債を日銀に買ってもらって受け取った資金を
当座預金に預け入れていました。もちろん、ニーズがあれば
貸出に回すのでしょうけれど、ニーズがない、、、(借り手がいない)
というのがホントのところだったかもしれません。

使い道がない資金は、この当座預金に積まれたままになっていましたが、
今後新しく積まれる部分に対してはマイナス金利を使うということですね。
これまでの残高にはこれまでの0.1%の金利がつくのですから
すぐさま「銀行の収益が圧迫される!!」と騒ぐこともありません。

マイナス金利導入で日経平均やドル円が急騰したのは
「アルゴ取引」によるマイナスとうワードに反応したためと思われますが、
その後、急騰した分よりも激しく下落したのは「銀行株」主導でした。

しかし、よくよく見れば3段階構造、喫緊に銀行収益を圧迫する
ものではないということが理解されると銀行株が買い戻され、
日経平均も大きく跳ねた、というストーリー。

しかし、銀行株は買い戻されたと言え半値戻し程度、セクターとして
先行きに懸念があることには変わりありません。
これまでのように、新たに日銀に国債を買い取ってもらった分の
資金は当座預金においておけば金利がもらえるという
楽な商売ができなくなるということで、今後、この分の資金が
どこに向かうのか、という思惑が相場を動かすものと思われます。

日本国債ではなく、外債に向かう可能性はないか?
だとすれば円安が加速しますね。

あるいは大倉キャプテンなどは「札割れ」の可能性がある、と(( ;゚Д゚)))

そうそう、このマイナス金利を受けて債券市場も大きく動きました。

長期金利の指標となる10年物国債の流通利回りは急低下。
一時、年0.090%まで下がり初めて0.1%台を割り込みました。

少しでも金利が高いうちに国債を買う動きが広がったためと解説されてます。
イールドカーブのフラット化が進むとも言われています。
短期債より長期債の方がリスクが高いために金利が高いのが
正常なのですが、その金利差がなくなってしまう、、、。

これからは国債を日銀に買ってっもらってキャッシュにしても
当座預金に積んでおけない…金利分減っていくわけですから。
じゃあ、何に換えて運用する?!となった時に金利のあるものを
先に先に買いに動いた結果、ということか。


マイナス金利はこれまで
デンマーク、、スゥエーデン、スイスなどが導入しています。
(スウェーデンではすでに大口預金金利がマイナスだとか)
デンマークは住宅ローンがマイナスになっており貸出が増えています。

一定の評価があるといってもいいんじゃないかな、、、と思いますが、
スウェーデンでは▼1.1%までのマイナス金利となっており、
元日銀副総裁の岩田氏は▼2%まではマイナス金利の拡大余地があり、
日銀は「質」「量」による緩和策意外に「金利」という新たな緩和カードを
増やしたことになります。▼2%まで余地があるというなら
今後追加緩和策はマイナス幅拡大、ということになるんでしょう。

この先、何が起きるのか・・・・

マイナス金利導入は賛否あるでしょう。
意味がないとか効果がないとか、政策議論も出るでしょう。

でも大事なことは、足元のマーケットがどう反応するか、ですね。
これまでの政策を180度転換したことのインパクトです。

これがデフレ脱却、景気浮揚を成功させる政策かどうかなんて
わかりません。成功するかどうか、という視点は目先のトレーディングには
不要です。重要なのは黒田さんの方向転換と、カードが増えた事実です。

素直に買いでいいと思うんですけれど、、、。

市場には戻り売り目線が多いようですね。
その方が(評価しない、どうせまた下がると思って売る人)が
多い方が上がると思いますので、それはそれでいいのですが、
高値掴みにならぬようにだけ気を付けたいですね。

私は乱高下の中17000円割れで日経平均をロングしました。
怖かったのですが、、、、知人が買った!!とメッセしてきたこともあり(笑)
これは大正解でした。今週以降も押し目を拾っていく予定。

為替なんですが、素直にドル円を買えばよかったのですが
ポンド円を買ってしまったので、欧州時間に苦労しました、
172円を買い下がり短期的には利益でしたが171.20円台まで下落。

NY時間に、なぜか全面ドル高となり、ポンドや豪ドル、キウイなどが
ドルに対して下落、これに連れてクロス円が落ちてきた格好。

何故ドル高が加速しているのか、、、
これで先手を打たれたECBドラギ総裁は3月に思い切った緩和策を
取らざるを得なくなった、ということで、日欧の通貨切り下げ競争が激化?
ということで、利上げバイアスにあるドル高が際立つだろうという思惑に
つながった結果かもしれません。

ん~クロス円は難しいわね。

素直にドル円がよさそうです。
早速こんな予想が出てきました。

日銀マイナス金利導入、125円までドル押し上げの公算=ドイツ銀
http://jp.reuters.com/article/global-forex-deutsche-idJPKCN0V724R

大倉キャプテンと同様の見解です。
キャプテンも強気継続。

もちろん金曜日に行き過ぎた分の修正もあるでしょうから、
まだまだチャンスはあると思いますよ。
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2016年1月29日金曜日

甘利大臣辞任か…。

18:00ちょっと前くらいの時間だったかと思いますが、
日経平均先物やドル円相場、もっと売られるかと思ったのですが、
瞬間少しだけ下げたものの、崩れるということもなく、
チャートにその痕跡を残すほどの影響はありませんでした。

これは日銀の金融政策決定会合の前日だからなのか、
ただ単純にたいした問題ではないからなのかは、、、わからないのですが、
今週、これが気がかりで買えないと言っていた向きは
懸念材料が消えたわけで、むしろ出尽くしで買ってもいいのかも。

次のイベントは、金曜29日の日銀ですね。

日経平均は16900~17400円くらいのところで行ったり来たり。
ドル円相場は117~118円を行ったり来たりですね。

このレベルにある相場で、日銀は果たして動く必要に迫られているのか。
って話です。ドル円は115円台、日経平均は15000円台が割れると
大変だ、なんて話がありますが、そのレベルで首の皮1枚というなら
まだしも、そこそこの戻りを入れて揉みあっているわけで。。。

いや、更なる原油安があったら簡単に再下落する、とか、
更なる元安、中国株安、ダウ安があれば、サポートできないかもしれない、
とリスク警戒するムードではありますが、
それって、日銀が動いたからってどうにもならないですし、
参院選などのスケジュールを考えると、今はまだカードを温存したい時で
あろうと思うのよね。。。

ただ、ドラギ総裁が3月緩和をにおわしただけで、原油や日本株が
下げ止まって猛烈ショートカバーが入ったことを考えると
日銀が動いてセンチメントを変えちゃう可能性はゼロではない、
という見方もできますが。

予想しても仕方がないので、明日のお昼を待つしかありませんね。

********************************************

そして、27日の1月FOMC、米株は200ドルを超える大幅下落となりました。

「世界の経済と金融の動きを注視し」と言う文言が入り、
世界景気への配慮する姿勢が見られた(復活した)という意味では
ハト派的だと見ることができますが、

米経済については前向きな判断を維持、
利上げサイクルに関しては完全に否定しておらず、
米利上げに関してのスタンスはこれまでと変わっていないということで
この脆弱なマーケットにはタカ派的と捉えられかねないような内容。

よって、今回のFOMCの声明、受け止め方はほんとバラバラ。

米FOMC金利据え置き、「世界経済を注視」:識者こうみる
http://jp.reuters.com/article/instant-view-fomc-idJPKCN0V52L2

米株が200ドル下落したことをみると
3月も利上げあるのか?!という反応だったんじゃないかと思われますが、
同時にドル建て金価格も下落しており、利上げ見送りの思惑で
買われてきた分が剥落した、とも見ることができますしね。

つまり、玉虫色。

はっきりとトレンドを作るようなものでなかったということで
下手すると、これ3月のFOMCの結果を見るまでははっきりとした
トレンドが出難い相場が続くのかもしれません。

1月に大相場をやってしまったために、次のトレンドが生まれるまでは
エネルギーをためるための充電期間が必要で、それが2か月くらいの
揉みあいになるとか…・。

ということで、明日の日銀にしたって、何も出なければ売られる、
と考える向きが多いと思うのですが、黒田さんも、そのリスクは
重々承知だと思いますので、3月、もしくは4月の日銀での
バズーカ3の可能性を匂わせるような、期待を孕むコメントを出して
相場を支えるのではないかと思います。

ということで、明日、もし日銀後に売られることがあれば拾いたい、
というのが現在のイメージ。
日経平均は、16000円台で買って、17000円台で売る、というような
レンジトレードか。ドル円も116円台まで落ちれば買って、
118円台では利食うというトレーディング。

高値追いはしない、かといって、雪崩が起こるとビビッて安値を
売り込まない、というスタンスで。

今日甘利さんの会見前に、どうも上がりそうにない日経平均と
ドル円を全て手じまってしまいました。
その後、会見中にダウ先が上昇し、日経が下げない強さをみて
再参入して買ってみたりしたのですが、辞任でちょっと下げ、
再び上げる、、という風でしたので、中途半端な水準にあるのだろう、
と思い直して、再びポジションをチャラに。

現在ノーポジとなりました。

今夜はなぜかWTI原油が急騰して34.80ドルくらいまで。
西原氏有料メールの松崎美子さんの配信によると
ロシアのノバク・エネルギー大臣が
OPECと非OPECに、最大5%産出量をカットするように呼びかけた、
という情報があるらしいのですが、公式ではないようで、
まだメディア配信ニュースでは確認できていません。

原油の急騰劇は一瞬に終わり、ダレておりますが、
この値動きに連れて日経やドル円、クロス円も上がって、
下がって、という値動きをやってますね。

原油の突然の踏み上げに相場がイチイチ反応する地合いには
ほとほと疲れますが、ロシアもいよいよこの低価格が長期化すると
苦しいという台所事情が透けて見える話で、
何か構造的な変化を求めて政治的な動きがある(リスク)には
警戒を強めておかないといけないのかもしれません。。。。

*************************

それと、今朝はNZの政策金利発表。据え置きですが。。。

中銀声明。

今後1年に若干の追加緩和が必要になる公算。
一段のNZドル下落が適切。
金融政策は引き続き緩和的だろう。
インフレの目標レンジ達成にはより時間要するだろう。
オークランドの住宅価格の上昇リスクは安定的。

といった内容であったために、年内さらなる利下げの可能性が。
これでNZドルは大きく売られましたが、その後反発しちゃってて
売りのトレンドが継続していませんね。

ECBにしてもNZにしても、今後の緩和示唆にもかかわらず売りが
続かないってどういうことでしょうね。
もう、マーケットは金融政策相場ではなくなってしまっている、
ということかもしれません。ハンドリングができなくなっているって
凄くコワイことよね。。。(( ;゚Д゚)))



あ、南アフリカは政策金利を現行の6.25%から6.75%に利上げですって!
ドルランドは16.
13ランドまでドル安・ランド高が進んだほか、
ランド円は7.32円まで上昇。

欧州やNZ、そして日銀などは利下げ、追加緩和方向で通貨安誘導したいのですが
新興国は通貨安防衛をしないといけないくらい、資金流出が深刻なのね…。

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2016年1月28日木曜日

よし、ひとまず堅調に下値を固めてきたわ。
日経平均とドル円相場、今夜比較的強くて上昇基調。
AM4:00にはFOMCですが、利上げ予想はゼロですが、
注目は「世界情勢を注視する」という文言が再び復活するかだ、
と西原さん。有料メールで解説されています。

そういえば昨年9月に利上げが目されていたFOMCで、
チャイナショックなどの金融混乱から利上げが見送られた際に
「世界情勢に注視する」という文言が使われたのですが
現在のマーケット環境において、FOMCがどこまでこのリスクを
深刻に受け止めているのか、この状況にあっても年3~4回の
利上げをするつおりなのかどうか、ってとこに注目が集まっています。

カリフォルニア在住の広瀬隆雄さんによると
すでにマーケットは年内1回程度の利上げになることを
織込み始めているとか?!

少なくとも、FOMCがマーケットを更なる下落に叩き込むような
冷酷な結果をもたらすとは考えていないということでしょう。
利上げはないし、記者会見もない中で、あまり大きな材料に
なるとは思えませんが、少しでもマーケットにフレンドリーな文言が
盛り込まれれば、現在の戻り相場に勢いがつくはずです。
書いているうちにあと2時間程度で発表じゃないですか^_^;

27日水曜日の東京株式市場で日経平均株価は大幅反発。
455円02銭高 1万7163円92銭で取引を終えています。

注目すべき事象として中国・上海株式相場は軟調な展開が続き、
一時節目の2700円を下回り、6%を超える下落となったことで
日経平均が伸び悩む場面もあったのですが影響は限定的で、
取引終了間際にかけて再び上げ幅が拡大しています。

中国株の下落にも、日本株が上昇基調を崩さなかったことの
心理好転は大きく、日経平均は前日の下落分を吸収しています。

あのジョージソロスが人民元下落予想を声高に唱えていますね。

ソロス氏:中国のハードランディングは不可避、株投資は時期尚早
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O1BL0G6KLVRR01.html

中国人民日報、米投資家ソロス氏の人民元・香港ドル下落予想に反論
http://jp.reuters.com/article/china-economy-speculation-idJPKCN0V40G7

ソロスに売り仕掛けされているんだとしたら、、、中国はもうアカン・・・
ってな気分になっちゃうよね。イングランド銀行に勝負を仕掛けて
勝利した伝説を持ってますもの。

ということで、市場は中国を切り離して考え始めた、ということなら
中国と日米の株価がデカップリング、それほど心配しなくてもいいですが
今日の日経上昇は単純に日銀期待が支えただけかもしれません。

日本のバブル崩壊の時って、日本だけが沈んで20年もの間の長い
デフレ不況に苦しんだのですが、中国も中国だけ、ってわけには
行かないかな・・・中国にはかなり世界から投資もされたものね…

ということで、まだ、日本株の上昇が腰の入ったものかどうかなんて
わかりませんが、FOMCと日銀控えてショートカバーはしっかり入っている模様。

日経ロングは継続です。

うわ、ここまで書いてダウ確認したら爆騰してるよ~♪

ドル円は118円後半までリバってます!

***************************

今日、オーストラリア連邦統計局が2015年第4・四半期のインフレ指標、
CPI,消費者物価指数を発表しました。

前期比0.4%上昇、前年比1.7%上昇。
中央銀行が政策運営で重視するトリム平均値は前期比0.6%上昇、
前年比2.1%上昇で、インフレが中銀目標レンジの下限にとどまり、
引き続き抑制されていることが示されたわけですが、豪ドル上昇してるね。

低水準のインフレ率が年内続く見込みで、
市場はあと1度の利下げを見込んでいる状況ですが、
雇用市場は好況であり、また利下げによって国内の住宅市場バブルを
引き起こすことを警戒する側面もあって実際の利下げの可能性は
低いとみられます。今日は中国が下げてもでも豪ドル高となっているわけですが、
あれだ、これもショートカバーなんだろうな。


***************************************

昨年12月に年内で4回目の利下げに踏み切り、
政策金利を史上最低の2.5%とした。NZですが、
20日に発表された昨年10~12月期第4四半期の消費者物価指数(CPI)は
前の期に比べて0.5%低下しています。

下げ幅は市場予想を0.2ポイント上回り、
2008年10~12月期以来の落ち込みとなりました。

最大の要因はガソリン価格の下落ですが、
物価上昇率は過去1年、中銀のインフレ目標である(1~3%)の下限を
下回っており、マーケットは今週28日木曜の政策金利発表に注目が
集まっています。今回は据え置きが予想されていますが、
今年中に追加緩和を余儀なくされるとの観測が強く、
ウィーラー総裁が声明で低インフレ懸念にどう触れるかが焦点となりそうです。
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2016年1月27日水曜日

もーーー毎日疲れます。
ただ、ここから先の弱気は禁物かな、、、ってことで
昨晩のロング一度。だって、日銀で何か出たらショートカバー祭りよ。
だからその前にショート筋は買い戻すはず。
16900円割れでは撤退のつもりでしたが、考えを改めて
16700円台でぱらぱらと買い増し。

日経よりもダウの方がまだチャートの形がよくて、そのダウが
8/24の去年の夏のチャイナショック時の急落と面合わせで反発してきてるのね。
米株にしても短期的には底入れして戻り局面にある、
って見てもいいと思うわけ。

しかし、、、、日経平均の乱高下はホント腹立つわ(-_-;)

今日26日火曜 ▼402.01 16708.90  まさか、また400円も下げるとは。

昨日の晩、17000円割れで拾い直してロングになっているんだけど。
なんでこんなに日経だけ弱いのよ・・・・?!

今日は再び原油が下落して30ドルを割れた、ってことに
連れ安した側面と、上海総合指数が6%を超える下落になったことを
嫌気したようですが、それにしても下げすぎじゃないの。

ということで、16500円割ったら損切しようと思っていましたが
かろうじて割らずに反転。今度は17000円台乗せの大幅反発中。

日経平均は鉄火場ですね。

CTA(商品投資顧問と呼ばれる短期・投機筋)のアルゴやAIのおもちゃに
なっている、という指摘がありますが、そうなんでしょうねぇ。
ボラが荒く、短期の値幅取りを繰り返すことができる向きじゃないと
方向感がないため、負けてしまう。CTAは短期でボラの荒い相場の幅を
かすめ取るようなトレードをしているんでしょう。
トレンドは見えません。ホント疲れます。

日銀までは緩和期待が相場を支えると思っていたのに
400円も下げると心折れますが、先週木曜に心折れて、激しく後悔したので
今回はロングを切らずに保有継続です。

ロングの根拠は下げすぎ、やりすぎっていうことと
日銀に向けて、明日からは強いんじゃないか、、、という期待?!

期待で相場やっちゃいけないんだけど、このボラだと、ある程度
方向決めて耐える局面を乗り越えないと利益を手にできませんね。

上がったり下がったりするたびに同様してポジションをカットして
飛びついていると、すぐさま逆流して往復ビンタになる相場です。

ということで、ロング目線は変えていませんが
せいぜい27日の日銀までかな。

何も打ち出せなかったら失望売りもでるでしょう。

今日の400円安もひょっとしたら甘利大臣の進退問題を嫌気した側面も
あるかもしれませんし、内閣支持率が落ちるかもしれない、
アベノミクス相場としてキーワードだけで買われた相場のプレミアムが剥落
してしまうと、暴落しかねないという重要な進退問題ですが、
どうやら、辞任は免れないようだという意見もあって
となると、ここからの相場は全力売りなんだけど、
今夜のNYは堅調地合いで、米株が200ドル超えの上昇となっているために
日経平均もつれ高となっていたりします。

そう、方向感見えない神経質な乱高下相場なんです。

だから400円程度の下落でビビらない(ビビってます実は)ことが肝要。

明日、水曜夜はFOMCもあるんだよねぇ、
この波乱相場で少しはハト派的トーンになるんだろうか。
今夜は株も強いけど、金価格も上昇基調を強めており、不気味です。
金が高いってことは、何かを先行して織込んでいるという気がするのよね。

だから今、短期的に株、ドル円ロングですが、
戻りは売り目線です。このまま昨年来の高値を超えるとは
とても思えません。2016年はトレーディング相場である、と心して
利食いもしっかりいれないとね。

あ、ポンド円ロングの方は切っちゃいました(-_-;)
現在コストより上昇して持ってればプラスだったんだけど、
ポンドの下落はコワイよね、、、日経の日銀期待、というのもポンドロングには
それほど期待できないわけで(クロスなら恩恵はあるものの)ボラが大きすぎて
どこまで下がるかわかんないもの。。。っていうのでロスカット。チーン。

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2016年1月26日火曜日

24:00くらいに帰宅して、日経平均16980円くらいで再ロングです。

今日は、東京時間の前場で日経平均をほぼ同値近辺の16900円台でロングしていて、
後場17200円近辺まで上昇したことで喜んでいたのですが、
18:00頃に原油下落に連れ安となって再び17000円割れ。これに嫌気がさして
一度コストで撤退していたのですが、帰宅して、16900円から下値がなったことを
確認して、これは下値が固いとみて、再エントリーした次第。

ポンド円も同様にエントリー撤退、再エントリー中、コストは168.93円。

週末の値動きを見て、月曜はリスク資産ロングで入ろうと決めていたので
17000円下でうまく拾えたと喜んでいたのですが、
欧州時間から、原油価格が下落基調となり、これに連れ安となって
日経平均先物やドル円、クロス円が下落。
私も原油価格についてだけはどうしても強気になれず、
これが下げることで他市場が動揺する地合いでは、ロングは粘れないと思って
日経とポンドのロングを手じまったのですが、
夕刻の急落以降はレンジ入りで、それほど下げていませんね。

つまり、明日以降、日銀までは強いと考えていいんじゃないかってことで
日経とポンドを再ロングした次第。

何故今日原油が下落したかというと、、、、
はっきりした理由はわからないですが、
イラク当局が南部での生産が日量平均で370万~380万バレルとなったと発表
したことが供給過剰懸念につながっている可能性が。
このレベルは過去最高水準。

また、サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコが
エネルギープロジェクトへの投資継続を表明したことを受け、
引き続き供給過剰の長期化懸念からWTI原油価格は30.86ドルまで下落した、
という指摘もあります。

まだまだ今回の波乱要因の一因となった原油価格下落には
終止符が打たれた感じはないのよね。
これがせっかくのリスクオンムードに著しく水を差す頭の痛い問題です…・。

原油価格が再び20ドル台へ落ちて低迷するようであれば
米株、日本株などのリスク資産からのオイルマネー撤退の流れは
長期化しそうですものね。

原油安のせいで上昇できずにいる日経平均。
16900円をNY市場で割り込むようなことがあればさっさと損切りしますが
いい加減原油安=オイルマネーの撤退に怯えるような環境では
本質的な株価の上昇は難しいのかな、、とも思ちゃうわよね。
だからこその、日銀バズーカへの期待なのですが、
今のムードだと1月、今週はなさそうyね。

原油価格が再び20ドル台へ落ちて低迷するようであれば
米株、日本株などのリスク資産からのオイルマネー撤退の流れは
マジで長期化しそう。。。疲れる~。


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2016年1月24日日曜日

あ~やっぱりか…(つД`)

22日金曜日の日経平均の爆上げ。
なんとなく自分が疲れてあきらめたとこで反騰するかも、、、
って思いは捨てきれず、再度買い向かおうかとも思ったのですが、
21日木曜の後場からの日経平均の下落と円高で心が折れてしまって
少し休んで様子を見よう、、、と思ったら案の定ですよ。

22日金曜の日経平均は 16958.53    +941.27

前の日21日木曜に先物価格では15780円まで下落しており、
さらに、22日金曜夜NY時間には17150円まで上昇したことを考えると
先物価格はわずか1日で1300円くらい上がっちゃったってこと?!
16000円台の価格を1日で突き抜けていったわけです。

こうなると、高値が怖くて買えない、押し目がないと買いにくい。

ってのが投資家心理で、私も金曜はそんな気持ちで
ちょっと買ってはすぐ売って、みたいな腰の引けたトレードを2回くらいやって
終わっちゃって、その後のNYで17000円台乗せ達成したのを見て激しく後悔中。

月曜はもう〇〇になって買うしかないですね。多分。

金曜の上昇は年金のリバランスによる買いがドカンと出たという情報があり、
現物市場では買いが止まらなかったと思われたのですが、
もし、そういう公的な買いに支えられただけなら欧州、NY市場で
再度売られるリスクがあるんじゃないか、って思ったりして
長くポジション持てなかったのよね。

確かに20000円の高値から4000円も下がれば、年金保有資産の中の
日本株の比率は下がったでしょうし、ドルなどの外貨保有比率も下がったでしょう。

つまり、目標の割合までかなり余裕が出たってことで、
その分をドカドカ買い出動してきたのが金曜だった、ってことのようですが、
まだ1000円戻しただけですから、半値戻しだとみても後1000円上がると
見てもいいんじゃないかなんて思ったり。

チャートからみても綺麗な底入れのパターンのロウソク足になっており、
大底入れて20000円を超える相場が始まったとまでは行かなくても
半値戻りくらいは十分に考えられるとこまで、徹底的に打ちのめされた
相場だったんじゃないかと思います。皆が(私がw)疲れて買いの手が
引っ込んでしまった金曜だからこそ、あれだけ上がったんだと思います。
年金やるじゃん。と素直に思いました…。

だから、週明け明日は素直に買いでついて行きます。
押したら買い、、、と考えていると押さないような気がするので
まあ、高いとこでも買っちゃって、押し目があれば、重ねていけばいいのかな。

年金買いだけが反発の理由ではないと思います。
米株も週末に向けては強かった。

おそらく木曜のECB理事会でのドラギ総裁の「3月追加緩和示唆」発言が
効いているんじゃないかと思われます。

ドラギ総裁をどこまで信じていいかは別として、それは3月の理事会が
近づいてきたら考えることにして、
まずは追加緩和を示唆した、ってことが素直に緩和マネー期待で
マーケットのセンチメントを変えたように感じます。

それによって、今週の日銀で黒田さんが何を言うのか?!

つまり、ドラギ総裁が先陣切って緩和に言及したおかげで、
一部関係者の間で期待が高まっていた日銀の追加緩和期待も
同時に強まったということです。

流石にこの1月の日銀の金融政策決定会合でのバズーカは、参院選のスケジュール
考えても早すぎると思われ、可能性は高くないと思いますが、
期待が相場を支えると思います。直前になれば、現実にもどって
利食い売りもでるでしょうけれど、その期待はその後3月~4月の日銀へと
紡がれていくでしょうから、ここからは意外と底堅いと思いますよ。

甘利大臣のスキャンダルは頭が痛いところでしょうけれど…。

ドラギさんのおかげで米株も下げ止まっていますし、
リスクオフ相場は一旦終息に向かうんじゃないかな。
短期的には戻り売りなんかで入ると、
踏みあげられるんじゃないかと思います。

ただし、年間を通じての大底をつけたかどうかはまだわかりません。
原油価格も週末にかけてショートカバーが入ったと見えて
大きく上昇していますが、ファンドポジション動向を見るとまだまだ
因果玉が上にひしめいています。原油が再下落する相場となれば
また大きな下落となるリスクですね。ただ、短期的には一旦原油、中国リスクを
忘れてリスクを取りに行こうかと考えています。

2番底を取りに来る下落もあるかもしれませんので気が抜けませんが、
中国も間もなく春節。春節に向けた資金供給なども行って
相場も落ち着いてきたような気も?!春節に入って中国市場が休場となれば
むしろ相場は落ち着くんでしょう。
2月8日(月)~2月12日(金)まで1週間が春節の休場となります。

あ、ドル円116円台のロングは持ってますよ、こっちは上手く行ってます。
日経に比べてボラが低いので切らされることなく。
こういう激しい相場はいかにボラに耐えられる資金管理ができるか、
ってことにつきますね^_^;

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2016年1月22日金曜日

毎日がジェットコースター相場。もう疲れたー

昨晩、20日水曜のNY市場で16000円の大台を割り込んだ日経平均先物。

大台割れって。。。。(( ;゚Д゚)))
窓埋めしてから、力強い上昇なき場合、完全な弱気相場入りと考えられますので、
日経ロングを手じまって、ドテンショートしたのですが(すぐに利益になる暴力的な下げだった)
それもすぐに買い戻さないといけない結果に。


下げ幅大きく縮小し、21日木曜の東京市場現物市場で日経平均は後場寄り直後
上げ幅が318円まで拡大。

昨日の16000円割れで、大底入れたかのようなムードだったのですが、
後場、センチメントが一転、急落し、大引けでは398円安です。

なにこの相場・・・・ヽ(´A`)ノ

夕方には日経平均先物がなんと再び16000円の大台を割り込み、
お先真っ暗なムードとなったのですが、下落は加速せず。


今夜21日木曜は米国株の戻りにつれて16400円近辺まで再度買われています。

流石に、下攻めはやりつくしたかな・・・?!

買っては投げ、売っては買い戻させられる忙しい毎日です。

テクニカル的にはまだまだ下がある相場なんです。
テクニカルの買い示唆は出ていない。

でも、バズーカ期待も高まっていますし、本当にバズーカ2の上昇が
帳消しになってなお下落を放置するとは思えず、安値を売り込むのも怖いですよね。

どちらかに方向決めウチするのが王道ですが、
何度も買って投げしてると、自信がなくなっちゃうわよ。

だからこその買いなのかもしれませんが、
このレベルだと、買い向かっている向きも多そうです。

こうして買い向かってくる玉をことごとくつぶしに来ている
CTAらの暴力的な仕掛けに満身創痍の日々。
短期筋はどの辺で買いに転じるんでしょうか。
日経225の取組は減少、やる人が減ってきてるわ。
暴力的な値動きに嫌気がさしてるって投資家も多いんでしょう。

また、ETF市場での日経インデックスのロングもかなりしこりがあるようですし、
米国市場では決算発表のブラックアウト期間で自社株買いができない
となると、まだまだ強気になれない相場。

いろいろ考えても良くわからないのに手を出すのは止めた~

ちょっと様子見します。

ドル円だけは日経に比べるとボラが低くて116円割らないので
こちらはまだ継続保有中です。

**********************

今夜のECB理事会で、3月のECB理事会での追加緩和をにおわす発言が飛び出し
ユーロ急落。緩和マネー期待も今夜の米国株式を支えているのかもしれません。

金融政策は変更なし。

ドラギ総裁発言
「下振れリスクは年初から増した」
「 12月の決定は完全に適切」
「政策をスタンスを見直し、再検討する必要あるだろう」
「ECBは3月に政策姿勢を再検討する可能性」
「金利は当面、現在の水準か、一段と低い水準にとどまる」

12月の波乱は適切だったのか…?!
しかし、3月はちゃんとやるのよね?

という期待を込めてユーロ安って感じでしょうか。

この先3月までは、ECBの追加緩和期待が、ユーロを動かすものと思われます。
となると、、、ドル高気味ってことなのかなぁ。
ドル安が競うだと思って、金ロングしたんだけど^_^;

ドル安がきそうってのは、ドル円に対してというより
ユーロに対してそう見ていたんですけれどね。

今夜の米指標も悪かった。

①米1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数  ▼3.5(予想▼3.0)

まあ、前回が▼5.9(改訂▼10.2)なのでマシに見えるけど

②米・新規失業保険申請件数 (前週分)29.3万件(予想28万)

前回:28.4万件(改訂:28.3万件)

この数字は減っている方がいいデータです。
失業保険だから。これが増えていました。6カ月ぶりの高水準に。

となると雇用改善に陰り?!
この時期は年末年始に近く祝日もあって指標の調整が難しいらしく
まあ、1週だけのブレでは何とも言えませんが
小売や鉱工業生産、製造表などの指標が悪かったですし
株安低迷が続けば利上げが予想されたペースで実施されないリスクも
あろうかと思ってみていたのですが、、、、

先にドラギさんが緩和的発言しちゃったわ。
とかなんとか書いていたら原油が急伸してる!

EIA週間石油在庫統計が発表された模様。
いつもは水曜夜だけど今週は月曜が米国祝日だったから
指標発表が1日遅れたのか?

原油在庫 +398万
ガソリン +456万
精製品  -103万
クッシング在庫 +19.1万

良くないじゃん。。。なんでこれで原油が上がってるんだろう??

新規買いではなくてショートカバーだと思われますが、
この悪い材料で原油にショートカバーが入って上昇する相場が来るってことは
ポジションひっくり返している向きがあるってこと。

ECBの緩和マネー思惑が、センチメントを変える可能性が出てきたってことか?
となると、あらゆる市場の戻り相場がくる、ってことか?

ドル円、クロス円が堅調な夜・・・。
どうしましょう、日経も気が付くと結構上がってきた。

もしかすると、私がこれだけ疲れてわかんなくなっちゃった、
という今こそ、底入れの瞬間なのかも・・・

という気がしないでもないのですが、
今回は何度も裏切られているので
今夜この吹いた高値を買うことはせず、おとなしく見守って寝ることにします。
買うにしても、押し目を待ちたい。

こんな時に限って、明日さらに上がってて地団太踏むのかもw

ドル円116.50円台ロングだけ温めて・・・・おやすみなさい。
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2016年1月20日水曜日

日銀のバズーカ2の昨年10月30日の急伸で空いた日経平均の窓。

まさかこの窓を埋めに来る下落となるとは思いませんでした。
こりゃあかん。
これは日経平均日足。



10月30日の日経日足終値と翌週11月4日の寄付きで空けた窓が
綺麗に埋まりましたね。

窓を埋めた後、素直に上昇してくれれば、下げはいったん終わり。
でも、窓埋めしたにもかかわらず、下げ止まらないとなると
本格的弱気相場入りということになります。

20日水曜日、日経平均株価の下げ幅は今年最大を記録。

終値632円18銭安 1万6416円19銭。

その後日経平均先物価格は16200円台まで下落しています。

WTI原油価格が時間外取引で1バレル27ドル台にまで下落し、
オイルマネーの撤退懸念が一層強まったほか、
昨日はIMF国際通貨基金が16年の世界経済見通しを0.2下方修正し
3.4%としたことも不安心理の拡大につながったと見られます。

それと、中国のダメダメっぷりも悪材料として健在で、
昨晩、19日夜に中国人民銀行は、金融市場に資金を供給したと発表しています。

中国では2月初旬からの春節の連休に伴い、資金需要が増える時期となるなか、
今週発表された10~12月期の中国のGDPが悪化し景気減速が
はっきりしたことを受けて、マーケット関係者の間では
預金準備率を引き下げや、流動性の拡大などの期待が膨らんでいたようで
昨日19日の上海株は3%高となっていたのですが~。

こうした市場の期待を裏切り、実際に発表されたのが
6000億元(約10兆8000億円)の資金供給。

10兆円の資金供給なので相当な規模の金額ですが
それでも期待に応えていないってことが失望なのよね。
ということで今日の上海総合指数は反落して
3000p大台を割り込んで取引を終えています。

また今日は香港ハンセン指数が大幅下落で19000Pを割り込み、
この下落も日本市場に影響したとの指摘もあるようです。

今夜の米株も弱くて、明日の日経が窓埋めにも立ち直ることが
できなかったらやばいです…・

(私がやばい、、、って言ったとこで底、って話もあるけど)

だから、一縷の希望で16500円下の日経は1度拾ってみるという
価値はあるかとは思うんだけど、なにしろ買い材料がない。
下げ材料は(原油安、中国リスク)改善しない。。。。

こういうコワイとこで買う勇気がないとアカンかな?

ということで日経CFDを16255円でロング。

ドル円相場は昨日ロングした117円台ロングはもちろんロスカットかかって
ポジション消えていますが、今日は115・88円まで下落しており、
現在長い下ヒゲになるか?ってムード。

テクニカル的には悪化しちゃってますが、
水星の逆行期ということもあって
テクニカル通りに下落するというより、
一度リバウンドあるかな?ってことで
ドル円も116・52円でロング。

長く持ちません。。。
状況がさらに悪化するようならすぐに撤退します。
この相場、そんなことの繰り返しです。。。

ポンドショートをずっと持ってれば良かった、という
簡単な相場だったのに~途中下車すると
どうしていいかわからなくなりますね。

ただ、このまま米株も下げ止まらないようだと
3月の米利上げにも懐疑的なムードが広がると思われ、
そうなるとドル安が一段と進むリスクは否定できず。

この相場、ここからはドル建て金が面白いのかも、
って気がしています。ドル安が来て金高ね。株安ですし。
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ちょっとーカーニーさん、ポンドが暴落の波乱相場の今
わざわざ言わんといてー

カーニー英中銀総裁「今はまだ利上げの時ではない」

この発言が出る前までは、ポンド強かったのよ。

12月英CPI消費者物価指数 前月比 +0.1% (予想横ばい)
12月英RPI小売物価指数  前月比+0.3%(予想+0.2%)
12月英PPI卸売物価指数 食品・エネルギーなどを除くコア指数 前年比+0.1%(予想▼0.1%)

ということで物価指数が軒並み予想を上回る強い数字だったことで
ポンドが強かったのが、カーニーさんの発言で台無し急落です^_^;

西原さん有料メールで松崎美子さんが詳しく書いてくださっていますが

コア・インフレ率が2015年中盤からなかなか上がらないことを懸念しているとか。

その理由がポンド高による輸入インフレの低下を挙げており
「通貨変動の3分の2(約66%くらい)くらいがインフレ率に影響を与えるが、
影響が具体的に現れる時期は約1年後くらいとなる」 と書かれていた、


ということで 最近のポンド安ではなくて
2015年の「利上げ期待で買われたポンド高」がインフレを阻害している、
とカーニーさんは言いたいわけね。

ポンド円ロングですが、仕事前に奇跡的に168.74円で利食っておりまして
ちゃんと利益を手にしました!!

ここまではよかった・・・

なのに、調子に乗って167.60円でロングして、下落第2弾で被弾しまして
166円ジャストでロスカット。

余計なことをしてしまった(*`ェ´*)

で、今はポンドは止めてドル円を117.63円でロング中。

まだまだ本格ロングの局面ではないと思っているのですが
下がったところを買って、一定の戻り相場を期待してのこと。

日銀の追加緩和期待もじわじわ高まりつつあるようですし。
(実際にやるかどうかが大事なのではなくて、期待で下げ止まっていることが大事)

今日はさすがに日経平均もプラス引けとなりましたが、
それでもあまり強い相場ではない感じ・・・
連休明けのNY市場の気がかりで本気で買えなかったってとこかな。

今日発表の中国の2015年10~12月の国内総生産(GDP)は
前年同期比6.8%、15年通年の成長率は6.9%と14年から0.4ポイント鈍り、
25年ぶりの低い伸びとなった、、、ってこともこなしての日経上昇。
上海も3000P回復して引けてましたね。

まあ、今の地合いだと、弱い数字がでれば中国の政策期待、という側面もあるかと。
ただし、今の中国に何か手が打てるかというと疑問で、
そもそも、このGDPの数字だって誰も信用していないって話です。
だから本格上昇のセンチメントにはなかなかならないのよね、きっと。

今夜の米株市場は若干プラスで推移していますが、あまり強くないです。
原油価格が冴えないわね。このせいかな。
今夜はちょっとユーロが強かったりして、整合性が取れない動き。
(ユーロ高ドル安なら原油は強いはず)

まだ「リバウンド相場入り」したという確信もなく、
ポンド円ロングもカーニーさんに打ちのめされ調子がくるって意気消沈。
ドル円ロングしてみたけれど、、、、どうかなぁ。

あ、今夜はNZ乳業大手フォンテラが発表したGDT価格指数(乳製品価格)が
前回の入札から1.4%低下してますが、キウイはそれほど売られていません。
これもよくわからない動き…。

あんまり「戻る!!」と期待せずに流れに逆らわないポジションを
細かく持つしかないようです。
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******************

今日気になったquickニュース。
日経下落の背景に個人の1570 日経平均レバETFの影響も大きいのではないか、
という記事です。メモとして貼っておきます。

レバ型ETFとは、先物を利用して株価指数の日々の騰落率以上に、基準価格が動くよう設定した商品だ。代表的なのが日経平均株価を対象にした「NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信」(日経レバ、1570)で、その投機性の高さから個人投資家の間で人気を呼び、急速に普及した。


■レバ型ETF、18日に“異変”
 日経平均が一時、昨年来安値を下回った18日。そのレバ型ETFを巡り、ちょっとした異変が起きた。
 「これだけ日経平均が下がったのに、日経レバが売り越しになったのはまれだ」。自社経由の売買手口をみながら、SBI証券の藤本誠之シニアマーケットアナリストは首をかしげた。
 個人は相場の流れに逆らって投資する「逆張り戦略」を取るケースが多い。
昨夏の株式相場の急落局面では個人のレバ型ETF買いが相場下落の歯止めになったとされる。
ところが、最近は様子が変わってきたというわけだ。「含み損に耐えられなくなった個人が売りに回った可能性がある」(藤本氏)。

■膨らむ信用買い残
 変化の背景には信用取引があるとみられる。
レバ型ETFを現金で購入していれば、どんなに下がっても保有し続ければよい。
ところが、評価損が拡大したり、決済期日が近づいたりすると、資金対策や反対売買を迫られる信用取引を使ってレバ型ETFを買う場合はそうはいかない。
テコにテコを効かせた状態、いわば、少ない資金を元手に借金をして買った株式をさらに担保に入れて信用取引や先物取引をしているような「三階建て」投資だ。
 例えば、日経レバを信用買いした投資家の未決算残高(信用買い残)は8日時点で2127万口、時価に換算すると約2800億円に上る。これは、みずほFGの信用買い残の5倍以上だ。
 日経レバの買い残は昨年11月20日時点の1158万口を底に増加に転じた。
この翌営業日から今年1月8日までの日経レバの平均価格は1万5360円。
一方、前日18日の日経レバの終値は1万1940円で、昨年11月下旬以降の信用買いの平均コストを2割あまり下回る。

■日銀、個人の動向を注視
 日経平均型のレバレッジETF全体が保有する日経平均先物の枚数は18日時点で約9万8000枚(想定元本は約1兆7000億円)。大阪取引所の日経平均先物3月物の未決済残高(39万2016枚、18日時点)の25%に達する。
 個人は常に逆張りとは限らない。
日銀は14日付の「最近のレバレッジ投信の動向について」というタイトルのリポートで「とくに株価が大幅に下落するような局面では、当初は逆張り戦略で買い向かった投資家が、最終的にはレバレッジをかけたポジションを急速に巻き戻さざるを得なくなることも十分に考えられる」と警鐘を鳴らした。
 レバ型ETFが抱える問題点は個人に偏り、投資家層が薄い点にある。
株式市場では、海外投資家の動きばかり注目が集まりがちだが、レバ型ETFを通じた個人の動向から目が離せない。

2016年1月19日火曜日

市場参加者の一部からは「日銀のバズーカ期待」が高まっているようです。
黒田総裁の発言は「必要な場合には追加緩和も」と、別段変化はないのですが、
12日にパリのシンポジウムのスピーチをキャンセルして緊急帰国したことが
バズーカ準備ではないか、との期待を高めている模様。

日経平均が16000円台に下落し、昨年8/24の安値を割り込み、
ドル円相場も116円台へと下落し同じく8/24の安値にほぼ面合わせと
なってきたことで、市場もそろそろ反発のきっかけが欲しいところ。
このレベルを割り込めば、テクニカルの悪化から下落に歯止めがかからない
と思われるために、何とかサポートしてほしいという願いが込められて
日銀へ熱い視線が注がれ始めているというムードですが、
個人的には、このセンチメントで日銀が動いても無駄打ちになりそうですし、
7月の参院選まで半年もある今、このカードを切ることはないだろう、と思っています。

だから、過剰な期待で全力買いする局面じゃないと思う…。

だけど、その「期待」が下値をサポートする可能性は出てきたと思うのね。
だから、一度このあたりでリバウンドもあるでしょう。。。
と思ってポンド円をロングしてみた。ホント、軽めにね。

それから、米国の方ですけれど、ここまで株価が下落してくると
ホントに利上げが見通し通りに実施できるのだろうか?という
疑問につながってきているようです。

というか、このところ発表された米系指標が悪いのよ。

①12 月米小売売上高 前月比▼0.1% (予想 横ばい)

重要なのはコア指数「食料品・自動車・ガス・建築材を除いた数字」
前月比▼0.3%(予想+0.3%を大きく下回る) 2015 年 2 月以来の最低

12月の小売ってクリスマス商戦の結果でもある。
これが振るわなかったということね。

②12月鉱工業生産指数 ▼0.4% (予想▼0.2%)
3か月連続低下~
ドル高や在庫投資減少、原油安を背景にエネルギー企業の削減が響く

③NY連銀製造業景況指数 ▼19.37 (予想▼4.0)
(0を基準に上回れば拡大、下回れば後退)

ってな具合で、これじゃ継続利上げは難しいんじゃないの??
という不安が広がって、米株も大きく下げちゃったって感じ・・・
この日(15日金)は原油価格も29ドル台へと下落していたので
それも嫌気したかと思いますが、、、

原油下落も止まりませんね。
HFのショートポジションは過去最高レベルにはあるものの
需給、ファンダに買い材料が全く見当たらないために
上がるきっかけがない。

ということで、センチメントは悪いままです。
せめて米株が立ち直ってくれて、このリスクオフムードを
払しょくしてくれたら、、、と皆が思っていたと思いますが、
雇用統計の数字があれだけ良くても、米株は下がる。
以降発表される景気指標が軒並み悪くても、米株は下がる。

そして、債券市場に資金が集まっています。
これは債券価格。

足元急伸していますね。これで金利が低下しているので
ドル高が止まってしまっているのです。

代わりに買われているのが「円」円独歩高よ。

これは、各主要通貨インデックス。
ドル、ユーロは揉みあいですが円だけ急騰。
オセアニア、ポンドは弱いですね。


とにかくまだ、市場は何かを恐れているようです。。。

ん~日本株から立ち直るなんてことがあるだろうか・・

という不安はあるものの、一度は下げ止まることを期待して
ポンド円ロングしたわけです。(素直にドル円を買わないのが天邪鬼)
上海株も、一度は戻るだろう昨年の安値に面合わせ。
(・・・・ちょっと割り込んでるか??やばいかな?)

ポンド円Lは167.21円。
欧州時間に急伸局面があったものの現在またじり下げ中…
軽めロングなので、明日下がればすぐに撤退するわ・・・

それから今日はユーロオージーを買ってみました。
チャートが素直で綺麗。この波乱相場にあって、平常モードでの値動きです。
それほどボラが上がっていないので、安定的に上昇トレンドを形成して
いるようにみえませんか。


コストは1.5764です。
1時間足で見るともっと上がりそうに見えるでしょ。


今夜は米国市場が休場なので静か。
明日の東京も、まずは中国市場がオープンする10時台の波乱を
乗り切れるかどうかですが、、、。中国もそろそろ何か手を打つんじゃないかしら。
(長続きしないにしても、短期的に下げ止る政策が出れば)
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2016年1月18日月曜日

買ってはやられ、買ってはやられの1週間でしたね…。
ポンド円ショートを買い戻すのが1週間早かった(^^;です。

ポンド円は週末15日のNYマーケットで166円まで下げています。
11/19日の高値188円からは22円もの一方的な下落トレンド。

ドル円相場はNY時間に116.50円まで下落しました。
ドル円ロングもまだ全然早かった。。。

先週末にかけては全てのロングは撤退。
ポンド円、豪ドル円などを売り直しています。

ただ、来週には一度下げ止まるかな。
8/24のチャイナショック時の円高は116,20円前後ですので
ほぼ面合わせ達成、短期的にはW底形成の可能性もありかと思います。

ここを買いで取るのも短期トレードとしてはありですが、
長期的なポジションと考えない方がいいように思います。

この年明けからの波乱の原因とされる原油安と人民元安が鎮静化しない限り、
あるいは鎮静化しても本質的な安心を得られない限りは、
底入れ反転というわけにはいかないでしょう。
テクニカル的な戻りを入れた後は、揉みあい、再下落のリスクが
高い相場なのではないか、と考えています。

そのくらい、原油価格の下落によるオイルマネーの撤退は深刻ですし、
人民元安がもたらす中国株下落と中国バブル崩壊がもたらす
世界の金融市場の影響は大きいということです。

今のセンチメントでは、日銀が追加金融緩和をしても、
効果は期待できないと思います。。。

IMFのSDR採用が決められたあたりから、元安が再加速していることを
考えると、人民元の国際化に向けた取り組みが、逆に中国の崩壊を
加速させているように見えまます。

IMFはSDR採用に当たり、市場実勢レートに合わせた値動きにするよう
条件を課していますが、これが結局のところ中国からの資本流出に
繋がってしまって人民元売りに拍車をかけているわけです。

これまで一党独裁政治で、市場をコントロールしてきた中国が
市場に介入できないという「リスク」が生まれた、と市場が判断した、
ということでしょう。中国企業が抱えるドル建て債務は明らかに
なっているだけでも1兆ドル程度ある、という試算があります。
元安が進めばこの債務は膨らむ一方です。

これまでは人民元高が進むと信じられていたために、
過剰投資で債務を膨らませ続けても、元高によって債務は
なくなる、、、とまではいわないまでも
縮小し続けると思われていたのですが。

元高が止まった今、この債務膨張は止まりません。
小手先の元買いドル売り介入では、もう歯車の逆回転はもどらないでしょう。

ということで、これはこの週末何かの番組で使われたチャート。
昨年夏にも、ブログでご紹介したような気がしますが、
その後も不思議とピッタリ同じ失跡を辿っているのが確認できます。

ナスダック総合指数と上海総合指数のチャート
ITバブル崩壊時のNasdaqとそっくりの下落波動を描いています。



年初からの下落が大きかった分、目先は下げ止まって
反発局面もあろうかと思いますが、
それも春先まで、でしょうか。再度売られて7月あたりに向けて
再下落、これが一番きつそう…。

ということで、日経平均やドル円も、足元では反発するかもしれません。

明日月曜は、流石に週末のNYダウの下落が大きかったために
17000円を割り込む大幅下落は免れないと思いますが
そのあたりで一度反発するんじゃないかな。。。
16500円あたりでは買い目線。
ただし、戻りはそれほど大きくない気もします。
まだリスク回避ムードが鎮静化していません。

仮に近くこのリスク回避相場が落ち着いて
その後18000円近くまで上昇があれば、利食ってドテン売り。
って感じで見ています、今のところ…。

ドル円も同じようなイメージですが、クロス円は駄目ですね。
リスクオフでドル高、円高なので一番売られるのがクロス円です。

原油安にしても、近く反転するとの見通しも増えてきましたが
現在までのところ、このシェア争いでサウジが完勝した、という
ムードもなく、米国にはそれほどダメージはないように見えます。
中小のシェール企業が淘汰されたところで、原油生産量はそれほど
落ちていません。生産効率が上がっているんですね。

経済制裁でロシアを窮地に追いやるためのエネルギー価格下落だ、
との指摘もありますが、ロシアも追い詰められてはいるものの
まだ耐えられそうです…。原油のセリングクライマックスもまだ、
という感じで、原油安は長期化しそう。これは、最終的には
各国経済にとってプラスです。米国とて、利上げができるところまで
景気が回復しているわけですから、一部のエネルギー関連企業にダメージ
があったとしても、全体でみればそれほど影響がないということかもしれません。
原油安で本当に困っていのは中東です。中東と距離を置き始めた米国にとって
ここまで耐えてきた原油下落に対して、早晩対策を講じることはないと
思いますし、サウジもトコトン米国を追い詰めるつもりでいるのでしょう。

資源関連、新興国関連のリスクはまだまだここからが本番かも?!
15日㈮、WTI原油価格は29ドル台へと下落しています。

この相場、リスク許容度を下げて、短期トレードに徹するのが肝要。
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2016年1月15日金曜日

わ~マカファーティ委員、頑固ねぇ。

こんな環境でも英国の利上げを主張ですか。
ただ一人・・・

今晩14日、英中央銀行は政策金利を現行の0.50%に据え置くことを発表。
据え置きはもちろん市場の予想通りの結果ですが
同時に発表されたMPC議事要旨が注目だったのです。

これまでただ一人、利上げを主張してきたマカファーティーさんが
さすがに一旦利上げの主張を取りさげて、全会一致での据え置きになるか、
という予想も出ていたために、今夜のBOEを前にポンド売りが進んでいたのね。

ところが「0.50%の政策金利の据え置きを8対1で決定。
マカーティ委員は25bpの利上げに投票した模様です。

これで、ポンドが若干買戻し基調に。
そうはいっても、弱いですね。まだまだ戻り売り相場って感じよ。
テクニカル的には170円台は売りかな、と思っています。

***************************************

それよりなにより日経平均ね。昨日の戻りは帳消し。
今日14日木曜は現物市場でも17000円の大台割れの瞬間が。

▼474.68円 17240.95円 
(一時下げ幅771円 16944.41円まで下落)

この水準は昨年9/29の安値16901円にほぼ並ぶ水準。
この時はその後12/1の20012円まで上昇した経緯が。

しかし、日中相場を見ていた方は感じたかと思うんだけど
17000円割る前からかなりこの節目は粘って下げさせない力が
働いていた。割った後も猛烈に下げ幅縮小しており、
「何か」大きな買いが入っていたと思われます。

一部情報によると「年金」が買ってたみたいね。
大倉キャプテンは会員ブログで債券売りの株買いが入っていたようだと、
書かれていましたが、荻野金男さんからの情報でも
株先買い-債券先売りのアービトラージが確認されたとのこと。
どうやら年金資金の模様。

いよいよ本邦当局も本腰入れてのサポートに出てきたってことは
このレベルから下を攻められるのが嫌だということね。

原油安や人民元安の問題って一朝一夕には解決しないと思われ、
果たして公的マネーで特定のレベルをサポートする、という試みが
上手く行くのかどうかわからないのですが、
チャート的にも昨年の最安値と面合わせのポイントで
Wボトムの可能性もあるレベルまで一気に下げた相場なので
ここからは慎重に買ってみたいところよね。
(それでも18000円くらいまで戻ればまた売りかもしれませんが)

管制相場ではなくなってしまっているのですが、
ここからの安値を売り込むよりは、年金についてみようかな、と。

ということで日経平均CFDを17050と17125で買ってみた。
これは今のところ上手く行ってます。
ただ、ほんと値動きがジェットコースターです。
まだ底入れしたのかどうか、わかりませんので、
これもすぐ手じまうかも。

ドル円も117.70円で買ってみたのですが、こちらはなんだか
むにゃむにゃした値動きで利益になったり損になったり微妙。

今夜はこんなニュースがあったせいで欧州株が弱かった可能性も。

仏ルノー株が20%超える下げ、排ガス試験不正の疑いで捜査と労組
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O0XX006KLVRB01.html


この影響で下げたフランス株を見て欧州市場全般弱かっただけなら
その時間に一緒になって売られた日経先物を悲観することはないかも。
って希望的観測を持っているのですが、

その後

ルノーに仏当局調査、排ガス不正の「証拠見つからず」
http://jp.reuters.com/article/renault-search-idJPKCN0US1QT20160114


証拠がなかった、っていうニュースが出たところで欧州株が大きく戻したか、
というとそうでもなくて、結局弱い相場が続いており、
日経先物も弱いまま・・・・。

今夜の米株と原油価格に注目ですね。
米株がまた下げるようだと、明日も日経17000円割れ覚悟しないといけないかも。

オープン直後の今、米株が売り込まれる気配はないのですが・・・・。

このページがとっても便利よ。

http://sekai-kabuka.com/
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2016年1月14日木曜日

大発会から6営業日連続安の記録は今日打ち止めとなりました。

13日水曜日の日経平均株価は
+496.67円 17715.63円

7営業日ぶりに反発です。
上昇は2016年に入って初めてですね。

昨日12日のNY時間にWTI原油先物価格が
一時30ドルを割り込む場面がありましたが
米国株式市場ではこれを悲観して売り込む動きは見られず、
NYダウが上昇に転じたことが買い安心感につながったようです。

それから日銀と中国人民銀行による通貨スワップ協定の
締結に向けた交渉など、中国の金融安定化に向けた動きが期待されたほか、
中国が日本時間正午ごろ発表した2015年12月の貿易統計は、
輸出が6カ月連続で前年同月を下回ったものの
市場予想ほど落ち込まなかったことも、好感されたとか。

というよりなにより、
そもそも、昨日12日には騰落レシオが60%を切って57.87%まで
低下してたってことで、過度な悲観の修正がはいったってとこでしょう。

問題はこれで底入れしたのかどうか、ってことです。

だから、ここからリスクアセットを積極的に買う気にはなれません。
ドル円相場も118円台には戻っているのですが、、、、

様子見ですね。

末年始に進んだユーロ安ですが、先週6日水曜には下げ止まり
ユーロドル相場は1.07から1.09ドル台でのレンジ相場に入っています。
ユーロ円は126.78円までの安値があってから
127~128円台でのもみ合いとなっていますが、
昨日、2015年のドイツの黒字額が予想の2倍になるという話が
独の政府関係者談ということでニュースになっていたのをみて、
ちょっとだけ、ユーロを買ってみたんです。

127.95円で。ロスカットは直近レンジ安値の127.45くらい。

今日は午後7時にユーロ圏・11月鉱工業生産指数が発表され
予想が前の月と比べてマイナス0.3%のところマイナス0.7%となり、
10月の+0.6%からも大きく下振れとなったことなどを受けて
ユーロが若干弱含んで127.63円くらいまで下がったのですが、
なぜか夜になって急伸してますね。
128.54円まで上昇したので、うまく利がのりました。
128円を割るようならコストで撤退します。

そして、ドイツの2015年の財政収支ですが
今日13日に正確な数字が発表されました。

2015年のドイツの財政収支は予想が61億ユーロのところ
121億ユーロの黒字。黒字幅は予想のほぼ倍となります。

ショイブレ財務相は
余裕資金は移民・難民の受け入れに活用する、との考えを示しています。

ユーロ相場はこの黒字額が発表された後も目立った動きはみられませんが
こうしたドイツの堅調さがユーロの一方的な下落を阻んでいると見られます。


今夜は米国原油在庫増のEIA発表で原油がまた下落しています。
原油が再び30ドル大台割れとなってくればまた市場のリスクオフムードは
強まると思われますので、まだまだ油断できません。

流石に下げすぎたということで揺り戻しがあるかとは思いますが、
底入れしたかどうかはわかりません。
ホント、今年の相場は難しいです。
この2~3年のアベノミクスって、今振り返ってみると
ものすごい後ろ盾があるわかり易い相場だったんですね…(-_-;)

今年は確固たる支援材料がない中、噴出するリスクで
幾度も急落を強いられる様なセンチメントとなる予感。

ただ、日米ともに選挙の年なので、それほど下があるとは思えず、
下値も限定的、上値も限定的といった面白くない相場になりそう・・・・
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2016年1月13日水曜日

2016年に入って日経平均は1日たりとも上昇で終わっていません(-_-;)
今日12日の東京株式市場ではマザーズの下落も大きく、
オイルマネーの売りにさらされて来た大型株だけでなく
新興銘柄を積極的に物色してきた個人投資家の資金もいよいよ
力尽きようとしている。。。ってな感じです。



12日火曜日経平均 ▼479円 17218.96円

中国人民銀、人民元の防衛を強化-香港オフショア市場で元買い介入

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O0TL6H6KLVRJ01.html

2大リスクである「人民元安」と「原油安」ですが、
そのうちの人民元はさすが一党独裁国家、いよいよなりふり構わずの
元安阻止に動き出しました。

しかし、毎日基準値レートを公表しているオンショアでなく
オフショアでの介入です。市場操作と言われても反論できませんね。

IMFのSDR採用で人民元の国際化に向けて、オフショアの元安に合わせて
7日までの8営業日連続でオンショアの基準値切り下げを実施してきた
人民銀行ですが、(市場の実勢レートにオンショア市場も合わせる目的)
実勢レートであるオフショアの方に元買い介入をした、ってことですから
なりふり構わぬ市場混乱鎮静化ということではありますが、
それじゃいつまでたっても中国は国際通貨の仲間入りはできない、と
嫌気されても仕方がない事態ですよね。市場への直接介入はマーケットが
最も嫌う「為替操作」です。

それ程中国からの資金流出に歯止めがかけられない深刻な事態である、
ということであり、むしろ、マーケットは中国から距離を置く方向に
舵を切ることになっていくでしょう。

人民銀行によるオフショアへの介入もあって、過去最大規模にまで
広がっていたオフショアとオンショアの人民元の乖離はゼロになった
だけでなく、オフショア価格の方が高くなる事態となったわけですが、
こうしたことがあっても、なお、日本株が下げ止まる気配はなく…

さらに深刻なのは下げ止まらないのに、どこも減産せず増産状況が
続いている原油市場なのかもしれません。
流石に米国シェール生産は体力のない企業から生産が止まっていますが
そもそも体力のある企業が生産効率が上がっているというだけですし
OPEC諸国はチキンレースを降りる気がない。

原油価格は30ドル台に沈んでいますが、この影響を受けての
オイルマネーの本国還流が巨額である、というのが日本株下落の
本尊かもしれません。

三菱UFJモルガンスタンレー証券の藤戸氏のレポートが参考になります。
http://www.sc.mufg.jp/report/fj_report/pdf/fj20160112.pdf
2015年6月時点(チャイナショック前)のSWFランキング

1:本邦年金GPIF 138兆円
2:ノルウェー年金基金(GPF)106兆円
3:アブダビ投資庁(ADIA)93兆円
4:中国投資有限責任公司(CIC)90兆円
5:サウジ通貨庁(SAMA)81兆円
6:クウェート投資庁(KIA)71兆円
7:中国国家外国為替管理局(SAFE)68兆円

13:カタール投資庁(QIA)31兆円

ということでオイルマネーとされるSAMA,ADIA,KIA.QIAの
4つの中東SWF総額でも270兆円。

これらの資金が根こそぎ原油安の損失補てんのために本国還流となれば
そのインパクトは甚大です。

中国の2つのSWFでも158兆円ですよ。
こちらは人民元安に伴う株式混乱から
世界への投資資金を引き上げる可能性もありそう。

とにかく原油安が止まってくれないことには
世界の金融収縮が止まらないということでしょうか。

今夜12日22時ころにはロイターにこんな記事も出たのですが
全く無視。原油価格は今夜にも20ドル台示現があるかもしれません。

ナイジェリア石油相:OPECが臨時会合も-原油安がサウジにも影響http://www.bloomberg.co.jp/news/123-O0U9X76JIJUR01.html

とうとう10ドル台予想も

原油価格、1バレル10ドルまで下落する可能性=スタンチャート
http://reut.rs/1P6gZa6


最終的にはリーマンショック時に見られたような「リーマン破綻」
というようなドラスティックが破たん劇がなければ
セリングクライマックスが見られない相場なのかもしれません。

破綻するのは世界的な大企業なのか、どこかの国なのか…ワカリマセンが。

しかし、年明けから毎日毎晩ボラティリティの高い相場が続き
眠れません。毎晩寝るのが朝方です(-_-;)

ということで、昨晩打診買いしたポンドやユーロもブログ執筆後に
あっけなく失速したため撤退しドテンショート。

このショートも寝る前までには買戻し、
寝るときにはノーポジにして休みました。

今日もNY時間からポンドと日経平均、原油の新規ショート参戦。
これもデイトレで買戻して終了。

長くポジション持てません、
寝ている間に急騰するリスクがないわけじゃない。
原油などは地政学要因で暴騰する可能性は否定できず
(それも一時的な値動きでしょうけれど、ロスカットされるとおしまい)
宵越しのポジションはコワイですね。

ということで、ここからの安値をショートで攻めるのはデイトレに専念。

値頃で買って撤退というトレードを何度か強いられましたので
買うのは大底確認してから、、、か、テクニカル的に妙味が出た際の
デイトレで打診買いってとこかな。

***************************************

何やら今夜はポンドが一際弱い。

11月の英鉱工業生産がほぼ3年ぶりの大幅な落ち込みがトリガーみたい。
ポンドドルは2010年6月以来の安値、
ユーロに対しては昨年2月以来の安値水準へ下落。

EU離脱をめぐる国民投票が今年予定されていますが、
昨年まで利上げ期待が強かった分、
期待剥落での反動安が大きいようです。

今週14日木曜日は英中銀政策委員会がありますが
これまで利上げを主張してきたマカファティ委員が
利上げ主張を取り下げ、9対0での据え置き決定となるのではないか、
という憶測がポンド安の一因との情報も。

ポンドショートではかなり大きな利益となりましたが、
買い戻してからさらにポンドが下がっています・・・
ここからも買いじゃなくて、売りなんでしょう。
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2016年1月11日月曜日

日本市場が連休の時って、、、警戒が必要。

成人の日の今日11日、ランドが暴落。
ランド円で6.56円近辺まで急落。ランドドルも17.91まで急落しました。



去年の12/9~11にも急落局面がありましたが、
今回はその時の3日分を今日1日でやってしまったような形です。
(ランドドルにおいて)
ランド円も今日は下ひげが長いので、一旦の底入れという形に見えます。

典型的なストップ狩りの値動きとみられます。
12月の急落を見て新規で建てられたランドロングが
一掃されたような感じ…。

12月の急落時にはランドロングを作りましたが、思うように上がらないので
さっさと手じまって様子をみていましたが、このような動きになるとは…

しかし何故にランドが_!?

急落してからハタと気が付いたんじゃ遅いんだけど
よくよく考えてみると南アも中国からの投資が大きい国ですね。

昨年2015年12月、中国は南アに対し3年で600億ドル(7.3兆円)の
拠出を発表しています。
http://the-liberty.com/article.php?item_id=10581

2000年以降、中国とアフリカにおける貿易総額が急速に増加。
現在では2000億ドルを超えています。日本は300億ドル程度ですから
日本の6倍以上。国際通貨基金(IMF)のレポートでは
中国とアフリカの貿易額は、米国やEU諸国を凌ぎ、
世界で最も強いパイプを築いています。

年明けからの金融マーケットの不安は「中国」です。

だから、中国との貿易量が大きく、中国資産売りの代替として
売られる豪ドルと全く同じ理由で下がっている、ということです。

そして、タイミングですね。投機筋らが狙う いつものパターンです。
日本市場の早朝、さらによくあるのか祝日休場となる日の朝。

短期筋がストップ注文狙いでの売り仕掛け。。。

このような事態は予想できなかったわけじゃないのですが、
12月あれだけ下げたランドが、さらにこれほどの暴落となるとは思わず、
売ってませんでした^_^;これは豪ドルにも同じ後悔がありますね。

豪ドルは1/10 80.87円まで下落しています。
12/4には90.70円でしたので1ケ月あまりで10円下落したことになります。

**********************************************

さて、ここからです。
不思議なのは8日の雇用統計のこう結果を受けて、
マーケットのセンチメントが改善せず、更なる下落を招いたということです。

12月雇用統計は、市場予想をはるかに上回るいい数字が出ました。

◇非農業部門雇用者数(NFP)+29.2万人(予想+20万人)
10,11月分も5万人の上方修正

◇労働参加率62.6%(前月の62.5%から上昇)
◇失業率 5.0% (予想5.0%)

と文句なしのいい数字。
これで、米国利上げが見通し通り年4回行わるとの思惑が
広がるものと思われます。

唯一冴えなかったのが

◆平均時給 前月比0%(予想+0.2%)予想を下回るも

しかし12月は15日(隔週で給与を受け取る人の給料日)が賃金調査の週から
漏れるために報告額が少なくなるという統計の癖も。

ではなぜ、雇用統計を受けてもマーケットは下落したのでしょうか。

NYダウは 16346.45  ▼167.65

ドル円相場は一時118.85円まで急伸するも一転下落で117円台へ。
そして今日11日祝日早朝7:15には116.65円まで下落。
117円大台割れとなりました。
(この下落はランド円下落に連れたとも考えられます)

利上げの思惑が広がれば、ドル金利は上昇し、ドル高となるはずですよね。

米株が下がるのはわからないでもないです。
利上げは引き締め方向ですから、株安という教科書的な動きともいえます。
(ただ、本当に景気が良くて利上げが継続的に行われるというなら
株高になるはずですよね。まだ、そういう局面ではないということ)

おそらく、中国リスクが加速する、という思惑が根強いのでしょう。
米国が堅調で、しっかりと利上げができるということは
中国からの資本流出が加速、(米国へのレパトリ加速)というリスクでも
あるということです。たぶん。

だから、米株だけでなく、ドル円も下落しちゃったんじゃないかな。
豪ドルもそう。

昨年から中国のバブル崩壊リスクを嫌気したトレードが
繰り返し蒸し返されるマーケットとなってきました。

やはり中国の崩壊が2016年の最大のリスク要因なのでしょう。

ただし、短期的には、昨年末から8営業日連続で切り下げられてきた
人民元が下げ止まっています。

8日と11日、人民銀行は人民元基準値を切り上げました。

これを受けてオフショア人民元の指標短期金利である香港の
銀行間貸出金利(CNH HIBOR)が11日急上昇し過去最高水準に。
中国人民銀行(中央銀行)の元買い介入や企業による裁定取引で、
オフショア市場で元の供給が減少したことが背景と見られます。

どうやら、加速する人民元安を堰き止めようと人民銀行がいろいろと
策を講じているようですね。しかし元買い介入くらいでは…。

7~8日にかけて実施された人民銀行工作会議では
人民元安定についても話合われたようですが

元相場安定に向け当局が各種措置、国有銀行通じた介入など
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=293339


地方政府の外貨管理局の一部が管轄の銀行に対し、
1月の外貨売り規模を抑制するよう窓口指導、って罰則なしで
遵守されるのか、ってことも疑問ですし、
今年の10大課題についても、具体策はないようですので
元安が止まったとしても、将来的にはまだまだ下落するリスクは
ぬぐえないと思われます。

ということで、人民元相場というのが今年の需要ファクター。
人民元チャートは常にチェックしておくといいですね。
http://jp.investing.com/currencies/usd-cny-chart


12月から人民元安が加速していることがわかります。

*************************************************

ただし、足元で人民元安が止まっていること、
日本の祝日狙いでの投機的な動きが加速したことなどを鑑みると
短期的にはリスクオフ相場が一度鎮静化する可能性が高く、
ポジションは短期目線ではロングから。

171.22円でポンド円ロングを再構築。
(ブログでは報告忘れていたみたいですが、180円のポンドショートは
先週木曜深夜に買戻しており、少額ロングにしていました。
このロングは今朝、損切の憂き目に。しかし、短期目線で再度買い)

ユーロ円ロングはそのまま持ってます。127.82円。

まだまだ完全にリスク回避ムードが払しょくされたとは思いませんが、
足元の戻り期待。中国リスクムードが沈静化すれば
中期的に持つポジションとして利を伸ばすかも…。

なんといっても米株が下げ止まってくれないと本格ロングは危険。
打診レベルです^_^;
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日経平均が1950年9月の算出史上初めて年初から5日続落、
1週間連続安の幕開けって、波乱どころじゃないわよね。
2015年の大納会比で1335.75円安、率にして約7%下落しました。

震源地は中国でしょう。人民元安誘導による円高と中国株下落です。

人民元安に驚いた市場がパニックとなり中国株も急落する、
という流れは2015年8月にも経験していますね。

2015年8月も、3日続けて人民元を切り下げたことが発端となって
世界同時株安の様相を呈し、大株主に保有株の売却を禁じたり、
空売りしたものを捕えたりと常識では考えられぬ株価維持策が飛び出して
関係者を驚かせました。この時、かなりのテコ入れで市場に資金投入しています。
これは後述します。

今回はなんと年末から1/7までの8営業日に渡って人民元の
中心レートを安く設定。要するに切り下げたわけです。

何故昨年のパニックがあったにもかかわらず、中国は再び人民元安誘導を
行ったのでしょうか。だって、今回も急激な人民元安進行で人民銀行は
通貨市場で元買い介入を行っているのです。元を切り下げて置きながら
買い介入するというのはどういうこと?何がしたいのか理解に苦しみます。

市場の一部には輸出産業のテコ入れに動いた、という指摘もありますが、
この答はおそらく、
「IMFのSDRバスケットの構成通貨として認められた」ことにあります。

2015年11/30、IMFは人民元をSDRバスケットに加えると発表しました。

しかし、その代わりに中国は金融システムを国際化、
つまり自由に解放しなくてはなりません。

これまで中国は海外からの資本流入や為替相場を厳しく制限していました。
国際通貨としての道を歩むためには、
このような規制を取り払わなくてはなりません。

人民元には
オフショア(中国本土外の取引)と
オンショア(中国本土内取引)の2つの取引市場があります。
http://www.mizuhobank.co.jp/corporate/world/info/cndb/rmb/pdf/double.pdf

先週はオンショアとオフショアのレートの乖離幅が過去最高にまで拡大しました。
オフショアレートのほうがオンショアよりも大きく下げてしまっているのです。
つまり中国本土以外の海外の元取引で
元安がものすごい勢いで進んでいるということです。

中国の景気減速や資本流出への警戒感などを背景にした元売りが
止まらず、2010年の取引開始以降で最安値を記録していますが、
オンショア(本土取引)の方は、毎日基準値が発表されます。

これがだいたい10:15~16分かな?この時間帯から、マーケットが混乱
するのは、人民元の基準値発表のせいです。

オンショアの取引ではこの「基準値から上下2%」までに値動きが制限されています。
しかし、オフショア(本土以外=海外)ではこうした値動きの制限がない。

だから、現在オフショアの方で人民元安が大きく進んでしまっているのですね。

このオフショアの値動きにオンショアの基準値を合わせる、ということを
中国人民銀行は行っていると思われます。

つまり、海外取引=実勢レート に近づくように、
基準値を引き下げていかなくてはならないということです。
これが、IMFのSDRに採用されたことの代償です。

現在のような中国減速危機がない時期なら何も問題はなかったと
思われますが、オフショア市場で元売りが勝手に進んじゃうような
リスクを皆が感じているタイミングでのSDR採用と、ルールの遵守に
中国は逆に苦しい状況に追い込まれてしまったということなのでしょう。

中国当局にこの危機を回避するために出来ることは
オンショアの規制とオフショアへのドル売り介入ということくらいで
オフショアを規制することはできないのですね。

しかし、先週、オフショアとオンショアの乖離拡大にかけて
裁定取引を行っている外資系銀行など3社に取引の停止を命じています。
この値動きを見て、投機筋がさらに拍車をかけるような鞘取りを
行っていた模様ですが、自由化された市場での自由な取引に停止命令を
下すなんてことは、本来できないはず…。そのくらい困り果てている、ってことでしょう。
これではせっかくIMFのSDRに採用されたのに
まだまだ人民元取引はリスクが大きいってことよね。

というようなことで、オフショア(実勢レート)に合わせるという
国際化への道を歩む1歩が市場の大混乱を招いてしまったために
1/8、の基準レートは1ドル=6.5636元と、前日終値に比べ
約0.5%の大幅な元高水準へ設定しました。。

これで、足元での急激な元安は止まる可能性が見えた?ということで
少しは市場も落ち着いたかに見えたのですが、、、。
(ひとまず、実勢に合わせるのは止めて混乱を回避することを選んだのでしょう)

金融市場はその後のアメリカの雇用統計の数字を受けて
さらに大きくリスクオフ方向に動いてしまいました^_^;
あれだけいい数字だったのになぜ?!というのは後述します。

しかし、中国はいよいよダメなのかもしれません。
昨年8月のチャイナショックを受けて中国自身が中国のバブルを認めましたが
バブルは崩壊してしまったことは事実です。

後はこの事後処理をソフトランディングさせることができるかどうか。
それが、2016年のマーケットの大きなテーマとなるのでしょう。
後は原油価格ですね、オイルマネーの資金撤退も大きい。

一つ驚いたニュースがあります。
昨年のチャイナショック後、中国が投入した株価支援資金が
リーマンショック後に投入した資金より大きいというのです。

中国の株価下支え策、官民合わせて5兆元規模 効果に疑問符
http://jp.reuters.com/article/china-markets-rescue-idJPKCN0PX12320150723

 中国が株式市場下支えのために打ち出した対策の規模が、官民合わせて5兆元(8052億ドル)相当に上ったことがロイターの分析で分かった。
~
「問題なのはこれらの措置がファンダメンタルズを変化させるのではなく、需給を変化させただけということであり、市場の安定は一時的なものにすぎないだろう。政府が手を引けば、株価はファンダメンタルズを反映して再び下落するのではないか」と述べた。


2008年リーマンショック後の景気刺激策の規模は「4兆元」(およそ80兆円)
内訳は下記の通り。
(1)国の負担          1兆1800億元(29.50%)
(2)地方の負担         1兆2500億元(31.25%)
(3)その他(国有銀行・民間企業)1兆5700億元(39.25%)

地方政府の負担が全体の3分の1を占めています。
この地方政府負担分は、自ら金融子会社を設立して調達したものであり
この多くが不良債権化しているとみられます。

この資金がリーマン後「デカップリング」「Brics]などと言って
新興国が牽引して世界の景気減速を阻止し支えたとされていますが、
この資金が、過剰設備投資を招き、消費もないのに在庫の山を作って
しまったために、現在の投資資金の回収ができず焦げ付き、
消費の計画もなしに生産供給されたコモディティが在庫となり
商品安を招いてしまっていると思われます。

そのようなバブル崩壊に、再び5兆元が投じられたというのに、
株は再び下落に転じているのです。

ソフトランディングできるでしょうか…^_^;

かなりドラスティックな崩壊となる可能性は否めない気がします。

それがひょっとすると米国の利上げに影響するかもしれません。
中国クラッシュが米株に及べは、FRBも計画通りに利上げを
することはできないでしょう。

そもそも、オフショアの元安が加速し始めたのも米利上げの
影響である、という指摘もあるくらいです。

しかし、日銀の株価支援のETFは年間3兆円です。
中国はあの後株価対策に90~100兆円です・・・・
どこに消えて行っちゃうんでしょうか^_^;
雇用統計については長くなるので、また明日書きます。

2016年1月8日金曜日

大発会から4日続落ですって(( ;゚Д゚)))

日経平均年明けからの下落95年の記録にならんじゃいました。
サウジとイランの国交断絶とか北朝鮮の核実験とか、
地政学上のリスクも、警戒要因として輪をかけ嫌気された側面も
あるでしょうけれど、決まって10時過ぎから荒れるってパターンだった事を
考えると、一番の原因は中国株と人民元安でしょう。

なにも大発会初日から導入しなくてもいいものを4日から導入した
サーキットブレーカー制度。それから人民銀行による元安誘導も
8月のチャイナショックの再来を想起させます。

中国人民銀行(中央銀行)は今日7日木曜の元の対ドル中心レートを
0.5%引き下げました。これは昨年8月13日以来の大きさで、
8営業日連続の引き下げとなります。

きっかけは米国の利上げとされているのですが、
輸出産業テコ入れのためとかなんとか、、、、、真意は測りかねますが
おかげで元安が加速、特にオフショアの元安が止まらず、
オンショアとの乖離が過去最大になってしまっています。

人民銀行は加速する元安を止めるために元買い介入を行っている?
という話もあるのですが、ちょっと何が目的なのか私の頭では理解ができません。

今日は人民銀行がスタンダード・チャータードなど3行に対し
外為業務の一部停止を命じた、というニュースもありました。

このオンショアとオフショアの裁定取引を抑制する狙いがある、
とされていますが、要するに、鞘縮小の裁定でなくて拡大方向に
ポジションを取っているってことかしら。

オフショア市場の方が元安が大きく止まらないというのは
外資が中国本土から流出している、ということかと思いますが、
それを見て、そういう裁定取引をしているんでしょう。多分。

こうした措置だけじゃなくて、明日に期限を迎えるとされている
大株主の保有株売却規制に制限をかけたり、
さらに、夜中に出てきたニュースは、サーキットブレーカー制度を
明日8日に止めるってよ!?

4日  サーキットブレーカー導入 初日発動
7日 サーキットブレーカー発動 

大株主が市場で保有株を売却する場合、3カ月内に売却できる株式を発行済み株式の1%以内に制限。また、売却の15営業日前までに、計画を開示するよう義務付け

8日 上海・深セン証券取引所はサーキットブレーカー規制停止を発表。
http://jp.reuters.com/article/china-suspend-circuit-breaker-idJPKBN0UL1SW20160107

人民元安が市場揺らす 中国不安再燃、世界で株急落
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM07H7M_X00C16A1MM8000/

う~む。

相変わらず中国のやることはわからん。

しかし、こうしたなりふり構わぬ措置で、一度は相場は戻るでしょうか?
っていうのも、さすがに4日も下げた日経平均。
▼423.98円 17767.34円

ドル円相場も117.50円割れです。

はい、18000円ロングは17900円であっさりロスカット。
ドル円118円ロングはちょっと耐えたけど
117.50割れで撤退です。手痛い損切・・・・

初損切りです。

ポンド円ショートを継続しているのでなんとかなってますけど(-_-;)
豪ドル円などは中国絡みで過剰に売り込まれ
昨年8/24の安値に面合わせ。でも、その後長い下ひげとなりそうです。

綺麗にテクニカルリバウンド中。中国の株価下落措置に少し
ショートカバーが入っているのかしら。

ドル円も118円が割れたら112~3円という見方が多いのですが、
一度大きく戻るかも?って気がするのですが、
ただ、安心感からリスクオフのドル買いが収まって
ドル安が進むとなると以外にドル円は戻りが鈍いかも。

ということで、最も戻る可能性が高いのはドル安になるならユーロ、
だからユーロ高、ドル安でユーロ円。
それから中国絡みのリスク後退で豪ドル。

と考えてユーロ円を127.82円でロングしてみました。

ポンド円ショートは継続。
日経は様子見。
一度戻る相場とみて買い出動したのが1日早かった。。。と反省しております。

ユーロオージーなどを見ているとユーロはここから上昇、
豪ドルはやっぱりダメってムードです。

ランドは昨年急落した12/11の安値をさらに割り込む下落中。
新興国通貨はまだ下げ止まってはいないようです・・・・。

2016年1月7日木曜日

今夜は原油が安値更新中。。。

北海ブレント原油先物が35ドル割れで11年ぶりの安値に沈んでいます。
今夜は米国のEIA在庫統計が発表になっていますが、

原油在庫 509万バレル減少、
ガソリン在庫 1058万バレル増加、
留出油在庫 631万バレル増加と、

原油在庫が減少したもののガソリン在庫が4桁の大幅増で結局のところ
需給が緩いことが改めて確認されたって事だと思いますが、
WTI原油がこれを受けて下落したことにブレントオイルも連れ安。

今夜の米株の下落は、この原油安と、
アップルのiphone最新モデルの生産を3割削減するとの報道で
アップルはじめ、関連銘柄が売り込まれていることが影響していると
思われますが、ダウ平均は17000ドル大台割り込んじゃってます。

日足でみると一目の雲を下抜けちゃってますね。

ただし、5日から水星逆行期間に入っていますので
終値で確認しないことにはテクニカルの悪化ってだけで
ここからさらに売りでついて行くのはコワイ…。

騙しが多発する特徴がある期間とされています。

ドル円相場も118円大台が割れると、著しくチャートが悪化しますが、
しかし、何とか踏ん張っています。

今夜発表されたADP雇用指数が
予想が19.7万人のところ25.7万人と素晴らしくいい数字だったために
上が・・・らないのよねぇ。上がらない。でも下げ止まっている感じ。

6日水曜は118.24円までドル円の安値がありましたが
ADP受けた後は118.75円までは持ち直しました。

さて、ここから売りでしょうか、買いでしょうか。

今夜は山中康司さんにお話しを伺う機会がありましたが、
118円を割るとテクニカルが悪化、116円台もあり得るとしながらも
118円台では買いたいとしていました。

今夜この後FOMC議事録が出ることや、週末の雇用統計があるので
波乱含みでしょうけど、私も同意。一度は買い戻されると思うの。

だから、118円ジャスト、117.95辺りに買い指値を置いて寝ようかな、
と考えています。10/15のドル円の安値は118.05円。

日経平均なども、18000円に買い指値を置いておこうかな。
うーん。18040円くらい?

というのも3日続落で800円を超える下げ幅。
日本株市場の空売り比率は 6日 41.5%に。
9/29以来の高水準であり過去3番目。

ちょっとやりすぎってとこに来てる気が。。。

北朝鮮による水爆実験成功の発表も
地合いの悪い株式市場に追い打ちをかける結果となりました。
核実験実施は過去3回ありましたが(水爆は初めて)

ただ、過去の北朝鮮核実験当日の日経平均株は軒並み前日比でプラスでした。

2006 10/9 +41.9
2009 8/25 +121.19
2013 2/12 +215.96

今日の日経平均の下落は過剰反応だったように感じます。

あ、今日、6日に発表された中国の12月サービス部門の
購買担当者景気指数(PMI)が50.2と前月の51.2から悪化したって
こともチャイナリスクとされたみたいですけれど。。。

様々なリスクが噴出してセンチメントは悪化の一途を辿っているように
見えますが、このまま下落が続くとは思えず。

年初から一方的に下落トレンドに入るとは考えにくく、
ボラティリティ高くも乱高下で方向感がない動きになるように
思っているのですが、ブログを書いているうちに米株は
若干下げ幅を縮小させています。
ダウは一目の雲の中に戻りそう。ナスダックも長い下ひげとなりそうです。

ただ、FOMC議事録で乱高下がある可能性は否定できず、
買うなら安いとこに指値を置いて、という戦略で。


2016年1月6日水曜日

5日火曜の日経平均は▼78.98 18374.00円。
今夜のダウ平均は現在(am1.40)▼40 17100ドル台。

センチメントは弱いままですが、パニック的な売りに発展したか、というとそうでもない。

日経平均は大発会は500円超の下落となりましたが今日は78円安程度。。。
ただ、日足では一目の雲の下限をサポートできず下に抜けたような形なので、
決してよくはないのですが^_^;
今日、再び雲の中に戻るような力強い買いがあればまた違ったわよねぇ・・・。

ダウ平均はこのところ(昨年10月以降)のレンジ下限を
ちょっと下抜けてはいるものの、日足チャートでは一目の雲の
下限に綺麗にサポートされて下げ止まっているようにも見えます。

パニック売りとはなっていないものの、地合いが良くないのは事実で、
日経平均は18000円大台を割り込んでも不思議はないでしょうか。
ドル円相場は大発会の4日の118.70円を安値に下げ止まっています。。。

大発会波乱のトリガーとなったとされる中国市場ですが、
今日5日も弱い地合いではあったものの、

上海総合 ▼8.55 3287.71

中国人民銀行が5日の定例オペ(原則として火曜と木曜)で
巨額の資金供給を実施(1300億人民元)したことや、
大株主や経営陣などによる保有株の売却禁止措置が8日に解除されることに関しては、
証券監督管理委員会が5日午前「保有株の売却を規範化するような新規定を
打ち出す方針」を発表しており、パニックは沈静化しています。

中国リスクはいつ何時再燃するかわからないにしても、
年初から崩落するという失態は阻止したということでしょう。
引き続きリスク要因ではありますが、目先は売りから入るべからず。。。
というような気がします。

となると。
ここからの相場、短期的には週末の雇用統計睨みってとこでしょうか。

今週末8日に発表される12月の米雇用統計では、
NFP予想中央値が限月日+20万人となっており、
前月の21.1万人を小幅に下回る見通しですが、
大幅に下回るリスクもあるとして、警戒も強まりつつあります。

というのも12月の米ISM製造業景気雇用指数が48.1と
前月の51.3から大きく低下しており、これまで全体をけん引してきた
雇用インデックスまで50を下回る弱さを見せていることが、衝撃。

実は米株の下落は4日に発表されたISMの数字のせいじゃないか、という指摘もあります。

ということで、今週末発表される12月のNFPも
一部では10万割れとなるのではないか、という慎重論があるようです。

米国は、利上げに踏み切るところまで景気が回復したはずですが、
こうした指標の悪化で「利上げは果たして正しかったのだろうか」という
議論が出てくるのが2016年、今年のリスク要因の一つですね。

ISMが50割れの状態では、利上げどころか追加緩和が必要だ、と主張する
ハト派も存在します。

ただ、非製造業の数字は常に50を上回っており悪くないとして
製造業の数字だけを見ていては全体が見えないと指摘する向きも。
ISM非製造業景気指数は6日水曜日。明日発表になります。

50以上であればノープロブレム。

製造業からサービス産業へと、収益モデルがシフトしているのね。
時代の進展ともに形骸化するイベントも出てきそうです。
ここからの注目は米雇用統計(利上げペース見るうえでも重要)
中国市場、原油市場、、、ってとこかと思いますが。

ポンド円、日経CFDはショートしたまま。
そうそう、大発会のNY時間、原油が下落するのに相関したのかしら
ユーロも大きく下げましたね。

今年はユーロの見通しも二極化していますが、
私はユーロについては難しすぎて結論がで図、手掛けられずにいます_^;
まあ、今のところはポンドショートをそのままに様子を見ることにします。

2016年1月5日火曜日

2016年大発会、新年早々波乱の幕開けです。
その後の欧州、NY,も大きな下落スタートで新年早々世界同時株安の様相。

1月4日大発会、日経平均は▼582.73円 18450.98円、
ドル円相場は120.16円で寄り付くも、東京時間に120円大台割れ。

欧州時間には118.70円まで円高ドル安が進んでいます。

年末、米国ダウ平均が▼178.84  17425.00ドルと下落していたこと、
シカゴ日経225先物は大阪比▼240円 18760円であったことを考慮すると
下落スタートの大発会は覚悟していたのですが、
10時くらいまでは下げ幅を縮小するご祝儀相場的ムードだったのよね。

雪崩を打って下落するきっかけとなったのは多分中国。

【中国リスク】

きっかけは経済指標?!
12月caixinPMI中国 製造業購買担当者景気指数が「48.2」と
予想の48.9を下回った事を受けて、中国株が急落。
今年から採用されたというサーキットブレーカーが初めて発動され
(採用初日に発動…)大引けまで取引停止に。

中国株、大引けまで取引停止
http://jp.reuters.com/article/csi-idJPKBN0UI0CO20160104

何故にPMIの数字がちょっと悪いだけでこんなに慌てふためいてるわけ?!
ってのがちょっと??だったのですが、どうやら
中国では昨年7月、証券当局が株価下支えのため国有企業などに
保有株を半年間売却しないよう指示していたのですが、今月8日に、
その指示が期限を迎えるということもあって、
売りを禁じられていた大株主らの大量の売り注文が出る可能性があるみたい。

また中国は2日南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島の人工島に新設した
滑走路で試験飛行を実施しており、ベトナムは強く反発しています。

昨年10/26、米当局は「航行の自由」を行動で示すための作戦を実行。
米海軍のイージス艦ラッセンは、中国が「領海」と主張する
人工島周辺12カイリ内を航行定期的に遂行するとしています。

12/15にはオーストラリア軍機が南シナ海スプラトリー諸島上空を
「飛行の自由を確保する作戦」を実施しています。

今後、米国とNATOは航行の自由作戦を強化すると思われ、
最悪、米国は中国に対して経済制裁に踏み切るリスクは否定できません。
ロシアに対して経済制裁がありましたよね。

同じことがあれば…?!

というようなことを先読みして中国からの資本流出が起きた可能性は
ないでしょうか。軍事転用可能物資に関しては輸出規制が掛かるリスクも
あるとの指摘が。こうした動きも、中国株売りにつながったと思われます。

【原油】

直接株や、為替市場にはどの程度相関があるかは不明ですが、
原油安が引き起こす混乱も年始早々大きな動きが出てきました。

サウジ、イランと外交関係断絶 大使館襲撃受け
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK04H0O_U6A100C1000000/

サウジアラビアのジュベイル外相は3日、イランとの外交関係を断絶すると発表した。サウジがイスラム教シーア派の宗教指導者らを処刑したことに抗議し、イランの首都テヘランで群衆がサウジ大使館を襲撃したのを受けた措置。
ジュベイル外相は、サウジ国内にいるイラン外交官に48時間以内の国外退去を求めた。


これを受けて2016年幕開けのアジア市場では原油価格が2%ほど上昇。
原油価格の上昇は需給懸念というより、リスク回避に動いたショートカバーに
よるものと思われます。しかも欧州時間に入ってさらにバーレーンとスーダンも
イランとの外交関係断絶のニュースが。

バーレーンとスーダンがイランとの外交関係断絶http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160104/k10010360971000.html

こうして、中東産油国が宗教対立で2分されて紛争が激化されれば
原油市場だけでなく、金融市場全般のリスク回避につながる可能性が。

VIX指数が急伸しているのは、こちらのニュースも影響が大きいと思います。


年明け早々「中国」と「原油」市場が今年の最も重要なリスクファクターである
ことを改めて確認させられた格好ね。

ロイター通信によると、日銀の黒田総裁は「金融政策は、
さらに思い切った対応をする用意がある」などと発言したようですが、無反応。

今夜日経平均先物は18100円割れまで下落する局面が。
今日は日経平均を遅ればせながら18500円割れからショート。
ポンド円ショートは継続のまま。

通貨インデックスを見ていると「円高」なんですね。
それとオセアニア通貨安。豪ドル、キウイが弱いことがわかります。


要するに、「リスクオフ」の値動きです。

特に豪ドルは中国関連として代替売りにさらされる通貨。
プロキシー通貨などと呼ばれ、中国波乱があれば
新規で売られるリスクがある通貨です。
豪ドルが下がるので、キウイも連れ安ということになるって感じかな。

ポジションが偏っていたものは逆流してます。
利益が出ていたと思われるリスクポジションは手仕舞われます。

つまり、株は売られ、ドル円は下落し、クロス円下落へ。
どうもクロス円下落につれて、ユーロドルも下がったように見えます。
ポンドもそうかな?ポンド円下落につれてポンドドルも下げちゃった?!

教科書的には有事はドル買いなはずですが、
決してドルインデックスが強いという風ではありません。
これは米ドルは利上げ前にかなりドル高が進んだせいかもしれませんね。

ただし、ドルインデックスは大きな上昇にはなっていなものの基調は強いようです。
リスクオフ相場の基本の考え方はドル高円高です。

年初から難しい相場となりました。
今はリスクオフポジションを保有していますが、
昨年2015年の相場も年初は弱かったものの、年央に向けて上昇したように
今年もどこまでも下がるとは思っていません。
どこかで買い戻して、新規でロングメイクすることも考えています。
あ、ポンドだけは長期でショート保有するかも。
ポンド安は独自要因によるものと考えていますが、それはまた今度。

2016年1月3日日曜日

辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、『申酉騒ぐ』、戌は笑い、亥固まる、
子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる


という格言がありますが、2016年は申年。

申酉騒ぐとされていますが、「騒ぐ」というのは
ボラティリティが高いという意味だとされています。

前回の申年2004年の日経平均株価は、前年末の10676.64円から11488.76円まで
上昇、年間の騰落率は7.6%程度でそれ程ボラは高くなかったのですが、
前々回の1992年は前年末の22983.77円から16924.95円まで下落。
最高値は23901.89円、最安値は14194.40円で年間騰落率は▼26.4%の大暴落。
(バブル崩壊が顕著化した年)
ボラが高いというのもまんざら大げさでもなさそうです。

西暦年の下一桁が6の年が「丙」の年。2016年は丙ですね。
丙年は前半が堅調になりやすいという特徴があるのだそうです。
戦後の相場変動の平均パターンでは、丙年は年末までに15.5%上昇するうち、
6月までに13%上昇するようです。
前回の丙申だった1956年には、日経平均は年間29%上昇。

今年2016年は上昇、下落どちらにボラが高まるでしょうか。

年末年始に各メディア、アナリストの皆様の2016年の展望をいろいろと検証しました。

今日は「ドル円」に絞ってどのような見方があるのかを列挙します。

◆2015年のドル円相場振り返り

*1/1:119.65円寄 12/31:120.17円終 年間で52銭円安ドル高 年足陽線
*2015年最高値6/5:124.84円 最安値1/16:115.84円
*2015年のドル円値幅10.2円1973年に変動相場制に移って以降最狭
*2015年ドルは主要通貨に対して8.4%上昇のドル高の年
*2015年円はドル以外の通貨に対して円高の年
(ブラジルレアルや南アフリカランド、トルコリラといった通貨に対して20%以上円高
カナダ、ノルウェー、オーストラリアなど資源国通貨に対して10%以上の円高)
~年初来円安となっているのは、対スイスフランとドル

年間のボラティリティが低かったってことは、今年はボラが高まるってことかも?!
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◆2016年ドル円相場予想
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【円安論】 ~野村証券16年末に1ドル=130円など

①日本・欧州と米国の金融政策の違い

米国は政策金利を正常時に戻すプロセスに入っている。
2016年末までに3回~4回の利上げで1%超がコンセンサス。
一方、欧州は、デフレファイトのために継続金融緩和を表明。
日本もインフレターゲット未達成であるため日銀の金融緩和継続。
利上げする米国と、ゼロ金利(マイナス金利)政策に加え量的緩和策を
継続する日欧とのベクトルの違い、金利差拡大でドル高。
2013年以降の日米2年債金利差とドル円の関係では、
金利差が1%に拡大した時のドル円の水準は130円超え

②燻る日銀の追加緩和期待

12月18日の補完政策はあくまでつなぎであり、次なる追加緩和発表までに
現在の緩和策を継続するための技術的なものであり、
これを手詰まりととらえるのは間違い。
参院選などを前に1月~3月の日銀での追加緩和の思惑が出始めている。

③政局安定~高い安倍内閣支持率

安倍政権支持率は、安保採決で一時下がったものの、
アベノミクス2.0のリリース、矢継ぎ早の海外へのトップ外交など、
経済最優先の政権運営に立ち戻ったことで支持率を回復。
政局安定は、外国人買いを呼び込む可能性も高い。
7月に参院選(衆参ダブル選の可能性も)があり、選挙に向けては
相場安定政策をとるだろうという見方。

④現状は過度な円安ではない

2015年はドル、フラン以外の通貨では円高進行。
14年後半以降、単純移動平均に対して実勢レートの円安方向への
かい離が進んだものの今ではほぼ解消している

⑤継続する日本企業の海外投資(M&A)

少子化の日本では内需拡大は難しく、企業は日本国内だけでなく海外でも
収益をあげられる構造へのシフトが急務。海外企業への投資、買収による
ドル買い需要(海外の会社を買う際はドルで買うでしょ)が継続。

生損保の大型M&Aを含めると直接投資による資本流出は年間約15兆円ペース。

⑥現状円ショートはそれほど大きくない

円キャリーの規模を図る1つの目安とされる外国銀行在日支店の本支店勘定の
資産規模を確認すると、2015年5月の約11兆円をピークに
10月は約7兆円まで縮小傾向。(過去最大規模は07年20兆超)
 
⑦原油安のメリットも

原油価格動向が実体経済に影響を与えるまでには18カ月のタイムラグがあるとの指摘。
プラスの影響はこれから出てくる
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【円高論】 ~JPモルガンなど 110円も?!

①変動相場制移行後、4年以上継続した円安局面はない 

3年陽線となったのは、95-97年、2012-14年の2回のみ、2016年4年目?!

②米利上げの過去の経験則

利上げが材料出尽くしとなってドル安に転じる論。
1999年、2004年の利上げ開始の局面では半年近ドル安・円高に。
(ただし、円安論ではこの時の円高は米利上げが米株下落を招き、
株式マネーが日本株にシフトした結果の円高で、
「株式投資に為替ヘッジが付加されていなかった時代の話」としている。
・過去10年間で、外国株投資には為替ヘッジが付くケースが増加している)

③GPIFが公的年金の運用で、15年の日本の対外株式投資は10月までに
18兆5000億円の買い越しへ。投資も一巡し16年はGPIFドル買いを期待しにくい。

④2014年は約10.4兆円の貿易赤字を記録(約2.6兆円の過去最小の経常黒字)

2015年貿易赤字は10月時点で5700億円(経常黒字16.7兆円超)
10兆円近くの円安フローが消滅
・2016年の経常黒字は18.5兆円に拡大予想(JPモルガン)

⑤原油下落とジャンク債の問題化
 
原油安はデフレ懸念となり世界景気を失速させる。
クレジット市場ではジャンク債を組み入れたハイイールドファンドの
償還凍結やポートフォリオ精算のニュースが出始めている。
ジャンク債を保証するCDSは急騰。
リーマンショックもサブプライムローン関係の損失で
CDSが急騰したことが始まりだった。

⑥中国、新興国の景気失速懸念 中国元安

中国は明らかに人民元安政策に入った。元安加速で中国からの資本流出が加速
するリスクがあり、中国発の金融不安は残されたまま。

⑦黒田ライン顕在
2015年6月日銀黒田総裁は2015年6月に実質実効為替レートでは充分円安であり
125円より円安にはなりそうにない、とコメント。
125円が黒田ラインとして意識されるようになり、実際、それ以降この水準を
超える円安にはなっていない。

⑧米国が望まぬドル高

※米議会が日本の輸出優位につながる実質円安水準を容認しないとの憶測
(1970年代並みの実質実効為替レート)

※TPPが米議会で承認されるためにはドル円の上昇加速は好ましくない

・アメリカ議会では法律の規定によって、大統領署名90日後となる
2月以降、承認をめぐる審議が本格化する見通し。
オバマ大統領は3月1日「スーパーチューズデー」前後の情勢を見極め、
議会に採決を求めるとの見方から今春には承認されるとの見方もあるものの
指名争いが長くもつれたり、TPPそのものが大統領選挙の大きな争点と
なったりした場合には、11月の大統領選挙後にならないと承認は難しいと
いう観測もあり、承認時期が遅れれば遅れるほど、好ましくないドル高には
なりにくいという見方も。

⑨消費税上げによる2017年度の景気後退懸念

 2017年4月からの消費税10%への上げが実施されれば、
2014年の8%引き上げ時のように日本経済も一度スローダウンする懸念。
2016年下期くらいから、株価は消費税上げ後の失速を懸念する動きに?! 

******************************************************
こうしてみると円高論の方が材料が多くて、声も大きくなってきています。
個人的には「だからこそ」の円安継続相場となるような気がしてならないのですが、
それにしても、円安の動力が弱い。

だから、一度屈伸運動(大きく跳ねる前に一度下げる)的に
円高となる必要もあるかな、という覚悟はしておいた方がいいのかも。

テクニカル的には2013年のバズーカ2からのドル円上昇の
フィボナッチリトレースメントでの38.2%である116.46円か、
50%押しである113.70円前後、って可能性を覚悟。

ドル円相場はどんなに年間値幅が小さくても10円は動きます。
現在の120円から10円高ければ130円。10円安ければ110円。
上下5円づつと考えると、115~125円の幅でのボラティリティは
あってもおかしくないってことよね。

だから、今年は113円台までの円高がある可能性は否定できずも、
それが示現されるなら、全力で買いたい相場。
ボラが上がってドル円が急落するならドル買いたいです。
だって、基本は米利上げ、日本量的緩和実施中なんだもの。


31日のNY市場ではドル円相場120.005円まで下落してます。
ドル円は下落したのですが、ユーロやポンドなども急落していて、
相対的には「ドル高」だったんですよね。月末であり、年末だったこともあって
ポジション調整の特殊フローがあったと思われますが、
ユーロ売、ポンド売、ドル買 だけど、ユーロ円、ポンド円などの
クロス円が下がってしまったために、ドル円も連れ安となった、、
というような値動きでした。オセアニア通貨は方向感なし。

年末はポンド円ショートを保有したまま年越してます。
今年は、ポンド下落に注目したトレードからスタートということに
なりますね。今年もよろしくお願いいたします。

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