大注目だった米第2四半期GDPですが、、、
米GDP:4-6月は2.6%増(予想2.7%増、予想に及ばず)
第1四半期は1.2%増へ、従来の1.4%増から下方修正。
※経済の約7割を占める個人消費支出は2.8%増、予想に一致。
前四半期の1.9%増から伸びが加速した。
※企業設備投資は5.2%増、前四半期の7.2%増から減速。
※住宅投資は6.8%減と2010年以来で最大の落ち込み。
建設業者は人手不足や土地不足だということと
第1四半期の温暖な気候が一部建設を前倒しした可能性、
ということで、住宅分野の落ち込みはネガティブ要因による
ものではなさそう。
それほど悪いわけじゃないんですが、期待値が高すぎたかな。
発表後からドル安進行…。
それまでが期待でドル高になっていたのなら、まだ納得できますが、
期待でドル買い、、、って程のドル高でもなかったので
失望でドル売りって感じでもないのですが、これでドルが売られる
というのなら、随分とドルは弱いということが再確認された格好。
※通貨インデックス一覧
ドル安、そして、スイス安です。
ユーロ、カナダ、キウイや豪ドルなども反騰となるか?!
ということで、私の保有する豪ドル円とカナダ円ロングは
まだドルストレートでの豪ドル高、カナダドル高にサポートされている格好ですが、
円も上昇しており、つまりは円高基調にあるために
クロス円も頭を抑えられてしまっています。
今シンプルなのはドルストレートでの外貨買い、という戦略ですね。
ドル円相場には、金融政策がもたらす要因以外に
どうもきな臭さが拭えない北朝鮮問題が頭を押さえてしまっているようです。
NY外為(28日):ドル下落、低調な米指標と北朝鮮ミサイル発射で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-07-28/OTTGA36TTDS401
上記記事だと、北朝鮮問題でドル下落という書き方にもなっており、
いやいや、有事はドル買いじゃないの?!と教科書的には思うわけでありますが、、
弾道ミサイルがICBMであるというならば
明らかに米国に対しての挑発行動ですので
有事当事国となればドル売り??ということになるんでしょうか。
しかし、週末28日はダウ平均がまたしても史上最高値を更新している
事を考えると、米株高でもドル円が上がらないという
その相関性の低さに愕然としますねぇ。
米株が堅調ということは、決して有事を想定したドル安ではなく
あくまで、GDPという指標を材料に、年内早期利上げ思惑が
再燃しなかったことへの安心感で株買いが続いているということなんだと思うので、
個人的には、通貨インデックスの動きからみても、
円高という側面も大きかった週末の値動きだったと思います。
で、今週から何がどうなるんでしょう。
8月最初の週は、雇用統計が注目されるでしょうし、
24日からのジャクソンホール会合にも注目です。
ただ、それ以外にあまり目立ったイベントがありません。
トランプ政権は相変わらずグダグダ。。。
米上院でオバマケア一部廃止法案が否決されて
トランプ大統領が怒りのツイートを繰り広げているようですが
まもなく米議会も夏休み入り・・・
米議会は休会前に債務上限引き上げを=ムニューシン財務長官
https://jp.reuters.com/article/usa-debt-mnuchin-idJPL3N1KH50O
というか、7月29日からもう休会じゃないの、どうするわけ??
と思ってよくよく調べてみたら上院は8月第3週からに延期されているのね。
(下院は29日から休会です)
米上院、休会開始を8月第3週に延期 オバマケア代替法案審議
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM12H1D_S7A710C1EAF000/
これ、意外と知らない向きも多いんじゃないかな。
先週末のYMTVセミナーでも、この点、きちんと把握できていなくてすみません。
8月第3週から、つまり8月14日から休会となるということね。
延長した、というからには、それまでの間に、債務上限を引き上げ(これは問題ないでしょう)と、
ひょっとしたら、オバマケアの一部廃止法案とか、予算策定にかかわる
政治的な決め事が、何とか帳尻合わせで進められる可能性もある??
とすると、今のところ誰もが諦めムードになっている米金利上昇の
シナリオも消えたワケじゃないのかもしれません。
今月で議会が休会に入ると思っていたので
休会前の金利上昇とドル高は絶望的だと思っていましたが、
8月中旬までは、米国議会、トランプ政権動向が金利を動かす
可能性は残されているかも。。。。
というのも、あまりにも失望からの金利低下とドル安が進みすぎて
いますので、何か休会前に進展あればその反動があるかもしれない、
という程度。このまま議会休会に突入すると、ドル安のままですね。。
議会をわざわざ延長したことへの、わずかな期待でドル高もあるかな、、、
と思ったりしているところです💦
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日本市場について、気になるポイント
①日経平均に連動するETF、 日経ダブルインバースの取引数が過去最高水準に。
1357日経ダブルインバースというのは日経平均が下がるほうに2倍のレバレッジ。
対して1570 日経レバレッジETF、日経平均が上昇すると利益が2倍になるほうの
発行残高がこの3年で最低水準になっているそうです。
②そして日本株市場の空売り比率。
7月28日は40.1%に上昇。
7月7日以来の40%台です。
ちなみに過去最高の空売り比率は2016年6月 47.1%
今年最高は4月6日の45.3%
つまり、日経平均が下がることを予想し、ポジションを傾けている向きが多い。
思惑と反対に動くとこれらのポジションが巻き返されて
エネルギーとしてはかなり大きな上昇圧力になると思われ。
やはり20000円割れでの日経平均は買いかな。
ドル円のIMM通貨先物ポジションは7月25日㈫現在(最新データー)
その前の週と大きく変わっていません。
ドル円相場が下落基調にある中で、円売りポジションがそれほど整理されていない、
ということは、クロス円での円売りになっている可能性、と大倉キャプテン。
つまり、円を売って、ドルを買っているのではなくて
円を売って、ユーロとか豪ドルとか、キウイとか、他の通貨を買っている?!
※これはあくまで先週火曜までのデーターですので
週末の北朝鮮のミサイル発射を受けての動きなどは含まれず。
12万枚もの円ショートポジションというのはかなり大きい印象ですが
クロス円含めての円キャリーポジションだとすると
これが一気に整理されるというリスクをあまり恐れなくてもいいのかもしれません。
クロス円は、ドルストレートでドル安ならば、他通貨が高くなるため支えられます。
大崩れの可能性はそれほど大きくないと見た投機筋がクロス円のキャリーでの
ポジション整理には動いていないということなのかもしれません。
ただし、ドル円のチャート形状はあまり良くはありません。
ドル円相場は108円のレンジ下限をテストする可能性は否定できず。
ドル円は108円台に接近してから買うことを考えます。
クロス円、豪ドル円とカナダ円ロングは継続。
今週は日経平均を安いところで拾ってみたいかな。
8月はアノマリー的には円高、株安となりやすく、
あまりレバレッジをあげずに、軽めのポジションで行きます。
北朝鮮問題などはやはり、警戒しておいた方がいいのかな、という気がします・・・。
今週の注目イベントは以下の通り。
1日(火) 10:45 中国7月製造業PMI 予想 50.4(前回50.4)
数字が良ければ豪ドルが買われるかも。
21:30 米国6月PCEデフレータ 予想1.4(前回1.4)
インフレ率は最重要項目。米金利が動きます。
23:00 米国7月ISM製造業景気指数速報 予想 57.8(前回 56.2)
2(水) 21:15 米国7月ADP雇用統計 予想15.8万人(予想19.5万人)
23:00 米国7月ISM非製造業景気指数速報 予想57.4(予想56.8)
4(金) 21:30 米国7月雇用統計 予想 22.2万人(前回18.3万人)
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